金曜日は飲んだくれておった。そこへ,山仲間フォトグラファー梶山からの電話。「おーし行くぞ」
伊吹山頂から南に延びる尾根を辿って,山頂往復して同じコースを戻る予定だ。
仕事に行く日と同じ時刻5時半に起き,麓のどこかで落ち合う予定で車を走らせた。
8時過ぎに伊吹道の駅で合流した。
年末に新車を購入したフォトグラファー氏であるが,その香りはしなかった。ドア越しに臭うのはカレーのにおい。そう言えば,さっき電話で集合時刻にちょっと遅れそうな僕に,「朝飯食ってるからゆっくりでエエよ」と言っていた。車内でカレーを食っていたに違いない。そう,こいつはカレー屋のオヤジなんだと今更のように思い出した。今では山岳写真1本でフライパンこそ振るってはいないが,京都でもう20数年も経営しているインド料理店オーナーなのだ。もう一度食いたいなー。
この板も相当年季が入っている。
日和って短い板ばかり履いてしまっている。でも,木々の間を滑るのは楽だ。新しい板が欲しいなあ。
準備に抜かりはない…はずだった。
なんと,クライミングスキンがない!さっきまでは雪が少ないと楽しくないなあなんて言ってたのに,少しでも雪が少ないことを期待してしまう。つぼ足では相当きつそうだ。
途中でフォトグラファー氏が「ゲレスキにかえますか」と聞いてくる。それも気の毒だ。
14時を目安として各自勝手に登る。おそらく山頂から滑り降りてくるフォトグラファー氏は,つぼ足に辟易しながらあえぎのぼっている僕に出会うだろう。そこから僕も下山する。これが一番スマートだ。
だいたい板を履いて踝からブーツのパワーバンドぐらいまでのようだ。つぼ足では膝まで,たまにトレースを外すと股まで埋まってしまう。オマケに担いだ板が頭上の枝にあたって歩きにくいことこの上ない。時折四つん這いになって進まないと,枝が引っかかってしまってどうにもならない。
ガスが少し晴れてきて,ルートは手に取るように分かるが,位置確認は大事です。
時間的に見て,僕が山頂に行くのは無理だ。青空なのに残念だ。
真ん中の斜面をフォトグラファー氏が滑り降りてきた。山頂到着は13時過ぎだそうだ。
登っている途中に先行の単独後者が下りてきた。2度ほどBackCountry Skiingで出会ったことのある人だった。元気で何よりです。
世の中狭いですね。
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