Saturday, September 17, 2016

きれいになりました

 もっと早く来るかなと思っていた台風16号はまだ台湾辺りにいる。風もない穏やかな朝だ。
 佐野漁港青空市場の駐車場に車をデポし,南海本線で湊駅に向かう。今日は岸和田のだんじり祭だ。一昨年,泉佐野の『IZUMI』さんに招待されて間近で見た。街全体がお祭りムードで盛り上がっているのが,縁遠い僕には印象深かった。そうそうその前年はその『IZUMI』さんに岸和田の寿司屋で偶然出会って,その後『こふじ食堂』にご一緒して【中華】と【氷くるみ】をいただいた。今年もすっかり忘れてしまっていた。

 船底塗装は大浜ドックのおまかせコースだが,コミコミでやすいと思う。黄ばんだハルもきれいにバフがけされている。作業の合間にはヨットの話をする。僕が外洋に行きたいことを言うといろいろと艇種のアドバイスをしてくれる。
 シャフト近くのハルに平板のジンクがついている。去年はほとんど減っていなかったのに,ところどころ大きく凹んでいる。この時代のヤマハ艇は各スルハルから線をひっぱってきてジンクに連結しているらしい。後年そんな細工はなされていないところをみると,どうやらあまり意味のないことらしい。では,なぜ今年はよく減っているのか?幸いジンクが大きいこともあって来年までは裕に保ちそうだ。このままにしておく。
 タスキをかけ,クレーンで船体を少しだけ持ち上げる。本当にゆっくりと荷重を確かめながら上げていく。この丁寧さは特筆すべきです。船台に当たっていたハルをサンダーで磨き塗装をする。これでキールの底も全てきれいになった。
 しばらく放置して乾燥させたら,さらに持ち上げてクレーンを回転させて着水させる。

 ギャレーのスルハルを磨いて地金の様子を見るがいい状態らしい。
 デッキを洗浄してすべての行程が終わった。若林さんありがとうございました。

 後進で出る。風に押されて少し流される。よせばいいのにこの機とばかりそのままアスターンで出ればいいものを,その場回頭をやってみたくなった。広い海面でしかやったことがなかったので,狭く目標物がある方がやりやすいと思った。風に流されながらもなんとかギリギリでセーフ。でも,いらん事はせんほうがやっぱりよかった。

 走り出して入港が16時前になることに気が付いた。エンジンの回転を抑え気味に走るが,だんだん風が上がってきた。長居は無用,時間稼ぎは泉佐野の旧フェリー発着場でやればいい。
 15時過ぎに防波堤の中に入る。ダメ元で漁協に電話を入れる。入港の快諾を得,いつものバースに着ける。『Bonanza』さんに手伝っていただき無事到着。ありがとうございました。
 拙艇でコーヒーを淹れ,連休の山行きの相談をする。ウキウキするのはなぜ?やっぱり二人とも山屋ですなあ。

惚れ惚れするほどつややかです。捌けでもない,ローラーでもない,吹き付け塗装です。
昨年上架した時に,下地を剥がしているのでスッキリしています。

船台に当たっていた箇所は少し吊り上げてから,サンダーで磨き塗装をします。
乾くまでの間にシャフトのジンクを取り替えました。

去年,書家のKさんに買いて頂きました。バフがけされてさらにくっきり美しく見えます。

重たそうな船体ですこと。
舷が高いので風の影響を受けやすい。居住性はいいんですけれどね。

吃水線が鮮やかに浮き上がっています。
荷物は軽くは鉄則ですね。

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