ちょっと寝坊して港に出かけた。
昨日に引き続き晴れでしかも暖かい。デッキ,岸壁での作業もしやすいだろう。
『Bonanza II』艇長はすでにメンテナンス中。僕も早速取りかかろう。そこへ『Wiz of Oz』艇長到着。
「噴射バルブ見よか。」
ありがたい。
そう,先週和歌浦から帰港後やろうかと言っていたもので,けっこう時間がかかって帰ってきて,また来週ということで解散したのだった。貴重な休日を拙艇のエンジン調整に費やしていただきました。本当に感謝しかありません。
2GMは2気筒なのでバルブは当然2本ある。同じように付いているはずなのに,奥のバルブは少々汚れ気味だ。ボルトも甘くなっていた。エンジンの振動は大きい。常にチェックを怠らないようにしないといけない。つい先日もオルタネーター取り付けのナットがゆるくなっていたのを発見したところだ。
燃料パイプにも少し錆が浮いている。ブラシで掃除しておく。
外してからコクピットで噴射バルブの圧力を確かめる。2本とも足らない。シムを追加すればいいとのこと。0.3のシムを入れる…各種厚みのシムを持参していることがこれまた凄い。
再チェックすると見事に規定値になっている,素晴らしい。
再取り付けした後は,エンジンをかけて点検。アイドリングから常用回転まで何段階かで試すが,白煙は全く出なくなった!負荷(アスターン)をかけて,もう一度チェック。出ない!いやあ,これはスッキリしたという感想が一番適切かもしれない。
『Wiz of Oz』艇長は隣の『Bonanza II』艇のエンジンチェックをしている。ヤンマーもボルボも何でも来いだね!
というわけで自分では何にもしていないが,すごく気分のいい日になった。
整備マニュアル!
持つ人が持って役に立つ。素晴らしい。
中央上奥に噴射バルブがある。配管を外してから抜く。
今回の作業とは関係ないが,オルターネーターベルトのダストが気になった。弛んでいるわけではないんだがなあ。
先日自艇(『Wiz of Oz』艇)でやられたことを僕のヨットでもやってくれました。
ケースに軽油を入れてから,レバーを押して圧力を計測する。
圧力は既定値より2気筒とも3MPa小さかった→燃料噴射タイミングが早めになっている→それが白煙の原因になっている。
ここにバネ(取り出したものが新聞紙においてある)が入っていて,それの反発力が少し落ちている。
トルクレンチで慎重にセットし直して再塗装。きれいになりました。
給油口は右舷側のデッキ後方(ホースの上)にある。デッキが海水を洗うことだってあるのだから,海が荒れた時に走りながら給油する時(これが結構ある)は苦労する。
矢印の辺りに給油口を移設することにした。コクピットロッカー内部に設置するので給油しやすいことは間違いなしだ。ホース外径は50mm,2inch内外だろう。スカパーを発注したが届くのに2週間もかかりそうだ…
充実した1日だった。
エンジンは必要だ。積んでいる物が動かないんて無駄以外のなにものでもない。日々のメンテナンスの重要さを知った。
スッキリして良かったです。
ReplyDelete圧の単位はMPaです、昔はkgfでした。(1MPa≒10.2kgf)
バネは減衰力ではなく、反発力ですね。
で、この作業基本的に「シムは増していく」というのは、バネの劣化を考えれば簡単に分かるので
テスター無くてもシムを増していけば最良点には到達出来ます。
面倒ですけどね(笑)
おまけに複気筒だと同じバランスでへたるとは限りません(僕のも兄のもバランスよく下手ってましたが、T兄の件も有ります)ので確実なのはやはりテスターです。
上死点が分かるなら、ノズル外して配管に繋いで上死点で噴射するかどうかと見極める方法もなきにしも有らずですが、やはり測定器が一番です。
ブラボーとはこんな時に使いたい。
ReplyDelete言葉を追加・訂正しておきます。
ありがとうございました。
エンジンを触りだすと癖になりそうですね。
一番の早道は一度バラすです。
ReplyDelete仕組みが分かると案外難しくはありません。
但し、僕は「噴射ポンプ」は触りません。
小さなラベルで「触んな、保証せえへんぞ」って書いてあるでしょ?(笑)
タペット調整・噴射圧調整・インペラ/サーモ交換、そしてオイル交換、これだけ出来たらヤンマーのエンジンは頑丈だから大丈夫!
ただ、今回見させて頂いて、次のロングまでにヘッドの締め付けトルクは見直した方が良いかも?と思いました。
今回の塗装で暫く様子を見ましょう。
タペット調整かなあ,次は。
ReplyDeleteThe next challenger will come soon!
ReplyDelete