予定通りマストに登って作業をしよう。
ユマーリングの方法の一つ。山ではもっぱらアッセンダーを2個使う速い方法を取っているが,たかだか10m台の登高だしヨットでは最近はここに書いたやり方(アッセンダー1個)が多いのは下降の際にデッセンダーを取り付ける手間が省けるからだ。
メインハリヤードとクライミング(ユマーリング 用)ロープ(スタティックロープだとさらによろしい)を環付きカラビナで連結(インクノット)し,マストトップ(ウインチでギリギリ)まで揚げる。ウインチから出たロープはジャムクリートで固定(2か所以上)する。
メインハリヤード単体で登ってもいいが,たいていそれは硬化していてアッセンダーが効きにくいし,デッセンダーにいたっては装着できないこともある。クライミング用のロープを追加して登る一番の利点は,マストトップで作業を終えた後にデッセンダーを除くクライミングギアをその場に残置したまま降りてこられることだ。残してきたギアは自分がデッキに着いてからクライミングロープを引いて回収する。
垂れたクライミングロープ(右黄緑)※(1)にアッセンダーをセットする。
シットハーネスに着けたローリー(グリグリなどのビレイデバイス)から来たロープ(真ん中青)※(2)をアッセンダーの脱落防止穴にかけたカラビナ(僕は使っているがプーリーは特に必要ではない)でターンさせる。
シットハーネスに着けたローリー(グリグリなどのビレイデバイス)から来たロープ(真ん中青)※(2)をアッセンダーの脱落防止穴にかけたカラビナ(僕は使っているがプーリーは特に必要ではない)でターンさせる。
ターンさせたロープ(左橙)を引くと,人間動滑車となって身体が上がる。その際足を使って同時に伸び上がる。
アッセンダーからは必ずディジーチェーンやパスを使ってハーネスにビレイを取っておく(安全策)。
アッセンダーの下側のロープ(右黄緑)※(1)を腰で一旦Uターンさせて,手(上側)のアッセンダー(カラビナにかけたプーリー)に持っていく(左青)※(2)。
アッセンダーの下側のロープ(右黄緑)※(1)を腰で一旦Uターンさせて,手(上側)のアッセンダー(カラビナにかけたプーリー)に持っていく(左青)※(2)。
上に着いたらアブミの上段に登り,ハーネスのビレイループからクイックドローや短いスリング(両端にカラビナを取り付けてあると便利)でメインハリヤードとクライミングロープを連結したカラビナにビレイを取ると身体が安定する。これで両手を離しても作業ができる。最初にウインチでギリギリまで引くのも,できるだけ身体を上部に持っていきたいからで,さらにアブミの最上段まで上がることができれば,マストトップを下に見てのドリルでの穴開け作業等も容易になる。
メインハリヤードが相当しょぼい時(ままあるんだが)は,別のロープ,例えばトッピングリフトを垂らしてシャントでバックアップを取っておくといい。
僕がクライミングでさんざんやってきたことをヨットの上でやっているだけのことで,この方法がベスト,安全かどうかの保証はない。ロープは切れるものだし,器具は壊れる物。ヨットの艤装だって,他にも色々…安心できるの?やるのはあくまでも自己責任。ひとりでやれるってのが本当は大事なこと。だからボースンチェアに乗ってウインチで他人に引き揚げてもらうよりはいいかなって感じ(リモコン電動ウインチは別ね)。
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