適度な飲酒は熟睡を呼ぶ…いい酒だった。
いつも通りに3時に起きた。
とりあえず朝飯は食う。
礼文島も捨て難い。このまま連泊したい気持ちもある。何も一気に消化しなくてもいいと思えば舫を解くのにためらいはなかった。 Yさんが,
「気を付けて。」
と見送りに来てくれた。朝早くから昆布とりとのことだ。そちらこそお気をつけくださいね。
本日賞味期限切れの薄揚げがあったのです甘辛煮。
「明日は利尻(富士)が見えるよ。」
と昨日言われた通り船首方向に頂上が見えた。港外に向かうに従って山容が変化していく。背後になった時は僅かに中腹にあった雲も消えた。
南西の風予報だったのに左舷から吹いている…どういうこっちゃ。
やがて南に変わり,白波が増えてきた。エンジンオフ。ペラの空転音がうるさい。艇速は6ktオーバーと申し分ない。さらに吹いてきた。メインセールをリーフしても艇速は維持している。
赤白模様の灯台と自衛隊レーダーが一直線になったら変針する。手前でメインの陰になるジブはたたんだ。再度ジブを展開し、クローズホールドで港口を目指した。
このスペースに3艇は無理っぽい。ポートサービスの方,通りすがりの人にもお手伝いいただいて,先に停めていたロシア船を少し前に移動してもらった。ありがとうございます。
明日は強風故連泊する。しかし,この係留場所では落ち着かない。ポートサービスの方が役場の係に連絡するとすぐに対応してくれた。
「ようこそ,稚内へ。」
との挨拶で港湾課の方が現れた。
『オリオン』艇長が以前停泊した場所の話をすると,そこに行って現況を写真に撮ってきてくれると言う。しばらく待っていると停泊可能な岸壁の細かい情報を提示してくれた。至れり尽くせりで恐縮する限りだ。さらにここと同じ溜まり場の南北方向の岸壁にも2艇分を用意してくれた。ありがとうございます。
風の息つきを狙って移動を試みよう。
そうそう,到着ビールがまだだった。風は相変わらず強く船体を岸壁に押し付けている。18時ぐらいにはちょっと弱まりそうだ。しばし,ヨット待機でのんびりしよう。
天気予報サイトを見ていると小笠原近辺で発生した熱低が台風になりそうで,その進路は北海道に向いているではないか。ポートサービスに停泊が長引くかもしれないと伝えておく。
16時を過ぎても風は弱まらない。17時過ぎ,なんとなくなりそうなまで弱まった。強風で離岸できないのは3艇がぴちぴちタイトに停泊したからで,船首を振る余裕すらないのだ。
『オリオン』が出て、次に拙艇。『sannaviki』はそこのスペースに滑り込み,岸壁の角にも舫を取り船体を離す。
向かい風のスターボード着け,一番苦手なパターンだよ。
右奥が停めていた岸壁。東西に長く南風だとずっと押し付けられていた。
アンカーも打ったし,岸壁からはうまく離れている。ようやく落ち着いたのが18時半,夜遊びはやめておとなしくヨット飲みだね。
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