6時に出る予定だったが,方杭の青い海が呼んでいる。『Wiz of Oz』さん,『Blue Lagoon』さん,朝子の見送りを受けて,1時間早い出港だ。
風は期待薄。ただひたすら方杭を目指す。
白崎海岸を写真に撮るが,逆光で出来が悪い。
由良沖に3艇のヨット。入れ替わりに僕たちが方杭に入れるのかな。
岸壁に縦に並べる。後から,『ごんべ』艇がやってくるはずだ。僕の艇に横抱きすればよい。
着いたらお互いにやることは決まっている。忘れないうちに燃料補給とエンジンルームの点検。しばらくしてからオイルの残量をチェックする。異常なしでほっとする。
『Bonanza II』君は,はや水着に着替えて泳ぐ気満々だが,取り外し可能のラダーがうまく機能しないらしく,僕の艇から乗り降りすることにした。
プロペラを点検して一安心。
若い子たちが岸壁で騒いでいる。飛び込むにはちょっと怖い高さらしい。ここはひとつ勇気づけるために(飛び降りる動作とは何の関係もないことなんだが),
「海から上がる時は(ヨットの)ラダーを使っていいよ。」
と励ます。
俄然この言葉でやる気になったようだ。ドボン,ドボンと音がし,しばらく泳いでからラダーを攀じ登ってくる。どの子も礼儀正しい。きちんとお礼の挨拶をして通り過ぎる。
「何度でもいいよ。」
と言っておく…しばらくこの遊びが続いたようだ。
沼島経由で『ごんべ』艇がやってきた。
ビールを差し出せばいいのだろうが,もう品切れだ。かわりに彼らからビールを頂く。これでは全くあべこべだ。ごちそうさまでした。
少し早いが,『みちしおの湯』に行く。この港に来る価値はこれにある。比井まで行かないと商店もないので同じ施設内の食堂で食うしかない。
遅れて,『ごんべ』艇一行もやってきた。
ヨットの入れ替えをする。
僕たち2艇は明日5時過ぎには出る。横抱きしている『ごんべ』艇を岸壁に係留しなおして,『Bonanza II』艇を僕のヨットに横抱きさせる。
19時すぎから拙艇でささやかに宴会。先輩ヨットマンのためになる話は聞いておかないといけないなあ。
加太港発 05:00
方杭漁港着 08:40
朝はこれがいい。暗い中,段々オレンジ色が強くなってくる。そしてグレーからブルーへと空全体が変わる。
太陽の光を受けて,セールがオレンジ色に染まった。
やっぱりこうなる海面。風を期待してはいけません。
ほっ,空いていていよかった。多くて3艇しか停泊できない。
ここはいつ来てもきれい。底の敷石まで透き通って見える。『Bonanza II』君は,ペラの確認がてら,泳ぎだした。前エンジンのスカンピは深い位置にプロペラがあるので,岸壁からは確認できない。
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