時折カンカンと音がする。
バタンという音は最初何の音かわからなかったが,ラダーがスターン側から吹く風に押されて発する音だった。
いつもならメインシートはセーフティラインにかけ直すし,ラダーも風が吹いても船首が岸壁とは反対側に向くように固定する。それがゆるゆるになっていた。
ヨットを停めているところだけ風が通り抜けるのでビュービュー音がなっているが,ほとんど風はないだろう。『みちしおの湯』まで行って,トイレを済ませる。案の定,風は弱い。
航海灯がいるかいらないかぎりぎりの明るさで舫を解いた。
港内でメインを揚げ,変針点でジブを広げた。朝から気持ちよく走る。欲を言えば,もう少し吹いてくれるとかっ飛べるのになあ。
少し出るのが早過ぎたので,加太瀬戸の転流に丁度になってしまった。十分に時間を考えながらゆっくり走ったつもりだったが,引っ張られる恩恵も,押される恩恵も受けることができなかった。
泉南の山の方は灰色に染まっている。きっと雨だろう。僕たちも少しぱらりとやられたが,すぐに止んだ。
さっきまでジブがピンと張っていたのに,バタバタしだした。風見を見ると真正面を向いている。ジブをたたんで,エンジンの回転を上げた。
関空橋手前でメインもシバーしだした。ストッパーを切るとストンとメインセールが落ちた。もうホームポートはすぐそこだ。このまま帰ろう。
泉佐野の港は昨日までいたところと比べると格段に暑い。
でも,その暑い夏もやっぱりいいなあ。
方杭漁港発 05:20
佐野漁港着 12:40
よかった~真上りじゃない。
余った食料は食い尽くさんとあきません。納豆3パックでやや満足。
加太瀬戸を越えてからは,上りになった。
午後からは本格的に降る?まあ,夏やからそんなにあせらんでもよろしいが,取り敢えず急ぐ。
これをくぐったら,ホームポートはすぐそこだ。
水洗いしてから,CRCをかけておく。未だにクライミングギアのメンテナンスの癖が抜けない。
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