Wednesday, July 29, 2020

出るには風が弱い

 ウインドベーンの使い勝手を試したかったが,あまりにも風が弱いではないですか。
 
 道中のホームセンターで購入したボルト5φ×70mmを穴に突っ込んでみる。スペーサーの内径が6φなのでこれでストレスなしに出し入れできる。
 それより何より煤けているのが妙に気になるなあ。おいおい磨こう。

 紐でも付けておくか。

 バウロッカーからスターンパルピットにアンカー1個を移動させた。沿岸クルージングではここに置いておくのが使いやすい。
 コロナ禍のご時世だが,気持ちのいいクルージングをしたいなあ。
 風が正面から吹いている。メインセールを揚げる。
 3ポイントリーフロープの取り回しを変更した。ロープが足りないかもしれないので確かめる必要がある。案の定1m不足。コクピットへのガイドのシーブを抜けた所で終わっているので継ぎ足す。これ以上は前方には引っ張られることはないので使用には差し支えない(だろう)。
 ライフラフトに被せていた銀マットが情けないほど紫外線で劣化している。膝を付けばぺらぺらの銀のフィルムが細切れになって付着する。プラ段を買ってきて覆っておいた。
 (エンジン)リモコンレバーの球がアームから外れて久しい。テープでぐるぐる巻きにしてくっつけていたが,フニャフニャとまるで蜂蜜の中でスプーンを動かすような感触だと表現したら某高級車オーナーに叱られるだろうか。
 取り敢えず接着しておいた。
 キャビン内40℃。ビールが恋しくなったところで終了。

Tuesday, July 28, 2020

雨が上がったから作業ができる

 ペンデュラムからティラーにシートをリードしているわけだが,ティラーへの固定は両サイドに固定したクラムクリートで行っていた。ところが,酷使しすぎたのか,本来の使い方に反しているのか,クリートのぎざぎざが随分とすり減ってきている。適当にロープを挟んだだけではスリップすることが多くなってきた。
 ティラーの上側にカムクリートを2個装着しようかと思ったが,それをタッピングビスで止めるのには少々躊躇するし,それぞれ2本,計4本のボルトで固定するのもなんだかなあ~
 Monitorの取説PDFには,ティラーの幅より広いプレートを下側にU字ボルトで固定しろとある。専用キットの話だ。そこにチェーンの受け具を取り付ければいいらしい。
 あいにくそんな物は持っていないので,ちょっと安易な方法で似たような金具を取り付けることにした
 以前は,ティラーエクステンションを外した後の1本の貫通ボルトを利用してチェーンを引っ掛けていた。今回は,それよりはましかなと思う。取り敢えずは付けてみて不具合があれば改良すればいいぐらいの気持ちで作業に取り掛かった。

 切削後の穴の内壁は樹脂を硬化させて覆っておいた。

 前の部分にチェーンを引っ掛ける。
 空っぽの穴はチェーンの脱落防止用のボルトを落とし込むための穴。スペーサーを埋め込んである。

 雨漏り被害はないかなと…なにせ連続してよう降ったさかいにな。
 なんでカップに水が入っとんねん?こないだ酒だけついで飲まへんかったんかな?
 ちゃうちゃう,そんな無駄なことはせぇへん。
 うまい具合に滴り落ちた雨水がプールされとったようです。それでもお漏らしはあったようで,ジンバル下が濡れとりました。

 リングピンの抜けが気になったので,各所を点検すると…ありました!
 割りピンに交換しておきました。その後,自己融着テープで覆う。定期的な点検が必要ですね。

 朝からよう吹いてる,20ノットオーバー。ウインドベーンの使い勝手はまた後日。

Friday, July 24, 2020

キャビン内で色々やりました

 クラムクリートがすり減ってロープを意識的に少し強めに押し込まないとずれてしまうことが何度かあった。
 ペンデュラムラインとティラーとの接続にはカムクリートを使っていもいいが,Monitorのマニュアルには,ステンレスチェーンの駒をプレートに嵌め込む方法がいいと記載されている。その際,プレートはティラーの下側にセットするとあるが,操作性に劣るような気がするので上側にセットしようと思う。だめなら変更すればいい。

 ボルトを貫通させるが,木部と金属部が直に接しないよう切削した木部をエポキシで覆うつもりだが,今日は雨が振りそうなので止めておく。
 それで,ちょっと試しに木っ端で具合を確かめてみたというわけ。


 錆があったので磨いた。
 調子はよろしい。
 熱効率がいいからガスの消費が段違いに少なくなる。

 ボンベの接続部が錆びていてこれではガスが供給されません。
 予備のボンベは積んでいるが,さらに積んでおこう。


 シーナイフも手入れした。お気に入りのOPINELのナイフ。
 高校時代だったか,フランスのクライマー,A.コンタミヌ氏が来日した時,愛用のナイフ(OPINEL)を使っている写真が山岳雑誌に掲載されていた。かっこよかった。
 山用のそれは握りが木製でいかしている。よく研いだ。今でも(ヨットで)果物を切り分ける時に使っている。
 さて,こんなぎざぎざのあるナイフはどうやって研ぐんだろう。

 昨日手入れしたオーパイの防水が気になったので,本体の接合部にテープを巻いておいた。ロッドの可動部(本体に吸収されるところ)から水が入ると思う。これは昔やっていたように炊事用のロングゴム手袋をかぶせるのが一番いいのかもしれないね。

Thursday, July 23, 2020

連休なんですがね

 海の日,スポーツの日,土,日と4連休は,ひさびさに数艇で淡路島方面にクルージングの予定だった。
 土・日の天気は…なんだかお気楽モードではしんどいかもしれない。
 今日,津名に行って明日早朝帰港しようかなんても言っていたが,いまいちモチベーションが上がらない。
 デッキに針金みたいなものが転がっている。目ざとく見つけた『Wiz of Oz』艇長が,
「ジブハリやスピンハリのシャックル大丈夫か?」
と聞いてくる。
 メインは大丈夫,ジブはマイナスドライバーで固定するタイプのシャックルだから問題なし…
 スピンハリのシャックルは?ピンが抜けている。ピンが抜けると中のバネまで全部飛んでしまうタイプだから,もう使えなくなるが,そのピンが変な具合に挟まったまま抜けない状態にあった。マイナスドライバーの先でこじるとようやく取れた。抜け防止のリングが抜けて直線になるような力をかけた覚えはない。19日にデッキを洗った時にはなかった。謎だ。
 デッキも周りの点検は,航海中はもちろんだが港にいる時もかかさないようにしないといけない。『Wiz of Oz』艇長ありがとうございます。
 昼飯を食ってぐだぐだしていると,『Wiz of Oz』艇長が,
「オーパイを直そう。」
と持ちかけてくる。ありがたい,そうしよう。
 修理するのは先日の小笠原行で音を上げた古い機器,autohelm2000とある。Raymarineの現行シリーズの一世代前の物なのかどうかもよく分からない。
 動作は力強く,設定ボタンが本体にはなくて,3m近くはあるケーブルでリモコンボックスとつながっている。コクピットに座って使う時,ボタンを押すためにわざわざ手を伸ばす必要がないので重宝している。

 モーターに異常なし。

 ロッドはボールナット式で伸びたり縮んだりしているようです。しかも遊星ギアが駆動に関係しているようだ。
 パーツクリーナーで汚れを取り,グリスアップ。
 ロッドと躯体の擦れる部分が少々重いようだ。シリコンスプレーをする。
 作業が手早い。機器の機構を知っているからだろう,分解も淀みない。きっと僕がやっていたら,エイヤッでどこかを壊していたと思う。

 軽い動作音で,見事復活しました。
『Wiz of Oz』艇長,ありがとうございました。

 2台ないと不安ですね。
 ブラックが今回分解メンテナンスしたautohelm2000。これの使用頻度が高い。
 グレーは予備のRaymarineのST2000。


 サンデー毎日な僕にとっては連休も何もないが,仲間とのクルージングにはやっぱりその日程が必要だ。またの機会を楽しみにしよう。

Wednesday, July 22, 2020

安いのはいいことですが,予約・支払いを含めて,もっと簡便な方法があればいいですね

 先月1泊だけした洲本港の係留費請求書が届いた。お世話になりました。


 100円でございます。
 コンビニ決済はできないのだろうか?
 銀行の窓口になんてしばらくお邪魔したことがないなあ。

Tuesday, July 21, 2020

夏だねえ

 ホームセンターで買い物(ステンレスチェーン)をして,散髪までしたものだから港に着いたのは10時を大きく回っていた。
 キャビン内の温度計は38℃,ハッチを開けて風を通すと少し下がったか(36℃)。

 扇風機があったのを思い出した。インバーターを介して使わなきゃいけないちょっとおバカな仕様ですが。
 ぶん回して空気をかき乱す。

 室温が高くても直射日光を浴びているわけではないからそれほど暑いとは感じない。問題は,暑いことをいいことに,どんどん水分を摂ってしまうことだ…水なら問題ないんだけれどね。せっかく冷蔵庫があるんだからそれはないでしょう。
 そんなわけで40℃になったら,さっさと切り上げて家に帰るのがいい。

 こないだのクルージングで,時折滑った。ロープをきちんと押し込まないと知らない間にずるずると流れ,ティラーがあっち向いている。

 ロープ(ダイニーマ)の損傷はなかった。よしよし。

 オケラをワッチするが,さっぱり取れない。
 BBSを見ると「最悪のコンディション」と書いてあった。

 ダウンチューブに取り付けるところまですっかりシリコンチューブで覆っておけばよかった(少しずつずれてくる)。
 去年の小笠原行では往路で表皮がめくれ,芯がむき出しになっていた。今回は対策(ダイニーマ+シリコンチューブ)を講じただけあって損傷はなかった。

 昼を過ぎてから温度計が「予定通り」40℃になった。とっとと帰ろう。

Sunday, July 19, 2020

意外に涼しいので作業も楽やね

 清水を随分使っているだろう。補給しておく。

 どんどん入るかなと思っていたが,案外少ない。飲料には使っていないからだろう。

 ドジャーの裏側,ソーラーパネルの裏側,雨が降りかからない所には,まだたくさん火山灰が付いている。
 ホースで水をかけるとすぐに落ちる。粘着性がないので助かった。
 スライドハッチがいやな音を立てている。きっとレール部分に火山灰が侵入しているのだろう。水で洗い流すが完璧には取れない。相変わらず不快な音がする。
『東日流』jrさんが来艇。しばらく雑談。

 16日に取り付けた時にはきちんと両目があったのになぁ…いちいち確認していないからなんとも言えないが。
 久しぶりの登場で,港のカラスが攻撃を加えた?いや,それなら鳥よけにならないじゃないか。
 クルージング中はずっとキャビン内は35℃以上だった。暑さで剥がれかけていたのかもしれない。

 ベルトの緩みを直した。

 海の日を含めた4連休に4艇でクルージング予定だ。
 Windyの予想では土日と風が強そうだ。水曜日までに予測がいい方向に変わっていることを願う。

Thursday, July 16, 2020

きれいにしましょう

 1日置いてのメンテナンスだが許されたしとヨットに言う。
 ゴミは帰港した時に処分しているから,主に清掃作業だ。最終日に雨,海水を浴びた機器も水拭きしてから乾燥させた。
 細かく見て回ったわけではないが,船体に異常はないようで何よりだ。

 晴れているのでとにかく干す。
 バウから順番に掃除機,水拭きを繰り返す。

 マットの凹部に火山灰が残っている。はらってから掃除機で吸い取る。
 ざらざらしているところが随所にある。

 オケラにチェックイン。山田さんの元気な声が聞こえてきた。

 ベルトのかす?かと思ったが違った。やっぱり火山灰だった。

 取り敢えずはきれいになった。
 長距離航海はしばらくしない。キャビン内に積み込んでいる物を普段使いやすいように移動させる。

Tuesday, July 14, 2020

最後はしごかれましたが,無事帰港しました 小笠原からの帰路

 本船との輻輳海域に強風,今までのようにずっと寝ているわけにもいかず,仮眠だった。
 3時に飯を炊いて,すし太郎ともずくスープ。やや満足。すし太郎にかけたもみ海苔は必携だね(湿っていなければ)。

 雨が降っているなと時折感じるだけで,けっこう楽に走っている。

 ジブがうるさいので,メインだけで走る。
 スピードが出過ぎて,風の最強時間帯に加太瀬戸に入りそうだ。『Wiz of Oz』さんからは,風は昼過ぎには落ち着くと聞いている。あの狭い海峡にこんな風で突っ込むのはごめんだなあ。
 海南沖で東に行って時間調整すればよかったのにちょっと北上し過ぎてしまった。和歌山港沖で東進を試みるが4時間ばかりもみくちゃで波をかぶるし土砂降りの雨。風は40ktオーバーか。こんなこと1日じゅうやってんのかなと取り敢えずはティラー持つ手の力を緩めた。視界が悪く海面全体の状況が掴めないのでコンパスを見ないと船首方向すら分からない。ガスの中から突然本船が現れたと思ったらすぐに見えなくなる。


 こんな所で東になんか行っちゃいかんのんだよね。

 4時間分の航跡。

 ふと左舷を徳島行きの南海フェリーが悠然と走っていく。あんまりバウも上下していない余裕の航海っぽい。
 11時ぐらいに少し落ちてきた。ようやく30kt以下か。
 2時間ばかり前にメインは下ろしている。チョロジブで西進を試みる。北に流されるのが少なくなってきていて,田倉崎は余裕で避けられそうだ。でも,油断していると一気にそっちに持っていかれるので要注意だ。
 チョロジブの効果絶大で,西への距離が稼げるようになってきた。
 ホンマにさっきまでの風が嘘のようにすっと落ち着いた。20kt越えぐらいだろうか。

 12時過ぎ,風の息をついてメインを揚げ(1ポイントリーフ),ジブを少し大きくした。すぐにまた強くなってきたので揚げるにはいいタイミングだった。おかげで一気に加太瀬戸を越えることができた。

 さっきとは別天地だ。視界もよくなったので,ティラーの手持ちを止めて,ウインドベーンに任せる。追手の20kt越えだから快適そのもの,1ポイントリーフ,ハーフジブで7〜8ノットでかっ飛んでいる。今回のクルージングの最後に一番素晴らしいセーリングができた。

 加太瀬戸,地丿島があっという間に後方に去っていった。

 たいていがっかりするほど風が落ちる関空島〜岡田浦・田尻間も,裏切られることなく気分よく走って関空橋をくぐる。

 着きました。
『Wiz of Oz』さん,『LEIA』さん,『東日流』さん,秀香さんが待っていてくれました。ありがとうございます。

 特に,『Wiz of Oz』さんからは航海中ずっと気象情報・黒潮情報など,Garmin inReach Miniやアマチュア無線を通してサポートしていただきました。帰路,紀伊水道〜加太瀬戸間の状況については連絡いただき助かりました。やっぱりすごかったですわ〜あの風。
 本当にありがとうございます。
『LEIA』さんには,お守りにとTHURAYAの衛星携帯を貸していただきました。試しに一度だけ使用しました。ありがとうございました。
 当初の予定では,GWに『Bonanza II』さんとのダブルハンドでした。コロナ禍で状況が変わり,まだ立派な社会人の彼は今回の時期には乗艇は無理でした。彼の積み込んでくれていた食料のチョイスが素晴らしく飽きない食生活を送ることができました。ありがとうございます。
 ネット(シーガル,オケラ,ドンタク)でも大変お世話になりました。1日3回チェックインしたことも何回かありました。みなさんと交信するのが楽しかったです。ありがとうございました。航海から帰っても港にいる時はチェックインします。よろしくお願いします。

佐野漁港着 15:20
(〜小笠原父島二見港より)
航行距離 忘れた…750nmは越えていたか?
消費燃料 20L/9days 
 往路 16L,復路 20L,合計 36L/17days
 往復約1400nmで36L,17日間だから,1日約2.1L。100日だと210L,300日だと630L…明らかに使い過ぎだ。エンジン使用は出入港限定と猛省。

Monday, July 13, 2020

風見がずっとくるくる回っていました 小笠原からの帰路

 風が不安定な状況がずっと続いている。
 海面の浮遊物,特にホンダワラであるが,それがないのが幸いだ。
 1時,7ノット以上出ている。エンジンはそれほど回していない(1800rpm〜2000rpm),風見は360°勝手気ままににふらふら回っている。
 4時半,べたべたの中,東流を横断中だろう。
 ずっとオーパイとエンジンの世話になっている。早く帆走したいなぁ。
 6時前,針路を伊島〜日ノ御碕間に修正した(27°)。
 豪雨の影響か,漂流物(木材)が多い。
 9時前,エンジンをニュートラルにして,オーパイからウインドベーンに切り替える。
 6.4ノット出ているが,艇自体が推進力を持っているわけではなくまるで川に浮かんだ木の葉状態なので行き先が定まらない。やっぱりペラを回す。

 New Zealandの船でした。

 海面がもみくちゃ。バウを叩くなんてことはこのヨットに乗ってからほとんどなかったが,今日は何度もお辞儀をしている。
 16時前,雨が降り出した。おそらくずっと降っているだろうなあ。
 エンジンとオーパイから解放されたのは17時過ぎ。長かった。
 17時半には,30kt弱の風が吹いている。ようやく省エネモードに入った。

 差し板をしないと,後ろからの波飛沫がキャビンを襲う。

 本船との行き交いが多いので,ワッチのためにコクピットに枕を持ち出して,それなりに寝た。

Sunday, July 12, 2020

なんぼでもお越しやす 小笠原からの帰路

 なんとnewpecにプロットした緯度が1°南になっていた。なんて馬鹿なんでしょうね。
 朝から3度も食事をしている。暇つぶしがそれしかないとはなんとなく情けない。
 13時,風がピタリと止んだ。
 何箇所かこういう場所がある。たいていそこに着く前に潮目のような波がしばらく立っている海域がある。その次に無風海域。風はないが潮は流れているようで,放っておくと思わぬ方向に流されていく。エンジンのお世話になって,様子が変わる場所まで移動する。
 漁船が操業中。夜はAISの発信がない船が怖いが,この漁船には設置されていた。昼間でも安心だ。

 ちょっとキャビンに入っている間に,また鳥がやってきた。今度のはさっきのよりいい場所に停まっている。フェンダーのロープはライフラインよりはるかに太い。
 1時間ばかりいたが,
「君の目は,(怪獣)ギャオスのようだね。」
と言ったからかどうなのかは分からないが,飛び立っていってしまった。
 帰っておいでよ。

 17時過ぎ。まだこんな海面が続いている。

 23時50分,ようやく(黒潮の)東流にぶち当たったらしい。

Saturday, July 11, 2020

どうぞお休みください 小笠原からの帰路

 暇と言えば暇で,そうじゃないと言えばそうだ。
 MNに一度起きて,針路を確認してからまた寝る。途中でAISが衝突の警告音を発したら位置を確かめ目視する。よく分からなかったらレーダーのスイッチを入れる。作動するまでは2分弱かかるが(行き交うまでに)それぐらいの余裕はあるだろう。たいていは,10数マイル離れている。今日の本船もそれぐらいだったし,明らかに針路は交差しないというか停船中だった。
 少しクローズホールド気味になってきた。ジブを小さくすると落ち着いてきた。艇速は4〜5ノット。やっぱり上りは疲れるね。
 メインもリーフしたので,さらにヒールは減った。
 290°で走っている。前方はるか遠くの積乱雲が気になるなぁ。
 コースを変更して,雨雲と雨雲の間をうまくすり抜けたようだ。
 さっきから鳥が旋回している。何度もバウ付近を通過している。 

 ようやくつかまったようです。水かきがあるから難しいだろうにね。デッキに降りればいいのに。

 ジブがばたつき,一旦飛び立ったがまた戻ってきた。さっきよりは場所的にはよさそうだ。

 一体どこから飛んできたのだろう。まあ,思う存分休憩してくださいな。

 突然,鳥が飛び立った。海面すれすれに飛び,魚をゲットしたようだ。満足したのかまた戻ってきた。
 悪天の気配がするので,ジブを少し巻くと,飛び立っていってしまった。ごめんなさい。
 15時半,激しい雨。15分ほどで通り抜けた。
 iSailorの残りの距離とnewpecのそれが一致しない。newpecはこの海域には対応していないので,ラップトップの画面にはずっと「ライセンス許諾範囲外のエリアです」と表示されている。
 310°で進む。
 お休みなさい。

Friday, July 10, 2020

雲ばかり観ていた 小笠原からの帰路

 雨が降っている。
 追い風の雨はよくない。差し板を入れないとキャビン内に入ってくる。キャビン内ならともかく機器にかかるのはちょっとごめんだ。半分だけ閉める。キャビンの中は蒸し暑い。

 夜明けには雨は止んでいた。コクピットにいても不快ではない。
 
 オーパイが音を上げた。
 ロッドが伸び切ってしまって戻らない。予備の物に交換する。
 その後,もう一度試しに使ってみたが,以前のように作動する。さて,原因は?
 電圧が回復したので冷蔵庫をオン。やっぱり冷たいものが飲みたいからなぁ。 
 どうしても切り上がってしまう。あまりにも当て舵が大きいからオーパイも大変だろう。
 前方を見ようと立ち上がった時に,メインセールとレイジージャックの間を海鳥がすり抜けていった。
 いや,すり抜けたのか?セールパックの中で潜んでいたのか?

 のんびり走る。

 変な形の雲だなぁ。ダンボのようだ。

 風がSSEからSへと変わった。これでウインドベーンが使えると思う。
 20時過ぎ,遥か前方の雷がすごい。数分間隔で光っている。遠いから雷鳴は聞こえないが明日も同じ状況ならちょっといやだなぁ。
 22時20分,反対方向に走っている。波で一気に船首が回ってしまったのだろう。たまたま目を覚ましてよかった。
 ラップトップ用のGPSが測位不能になっている。雲のせいだろうか。

Thursday, July 09, 2020

食ってばかりいるなあ 小笠原からの帰路

 ずっと追手だ。
 310°は無理,300°は微妙,290°なら余裕で走れる

 朝日を見ながら,リンゴを食って,ミルクココアを飲んで,大満足だ。

 サービスバッテリーの電圧がたまに12Vを切る。11V台になってもメインバッテリーとは別系統にしてあるので,エンジン始動には支障はないが,充電のためにエンジンをかけるのもいやなので,節約のため冷蔵庫をしばらくオフにする。
 7時半,ようやくオーパイからウインドベーンに。

 だんだん艇速が上がってきて,ちょっと気分がいい。
 気分がいいからスープ,コーヒー,いろいろ食って,また作って…の繰り返し。

 気持ちよく走っているから,また飲んで食って…

 泉佐野出航前日に『LEIA』さんがお守りで持っていけばとTHURAYAの衛星携帯を貸してくれた。やはり使ってみないことにはよく分からない。
『Wiz of Oz』さんから気象情報をいただく。音声に少しタムラグがあるのが衛星の衛星たる所以。ありがとうございます。
 僕が紀伊水道を通過するであろう翌週前半は相当荒れるようだ。もう,2,3日してから考えよう。
 19時過ぎ,キャビンに入っていつものように爆睡する。

Wednesday, July 08, 2020

AISとVHFは有効ですね 小笠原からの帰路

 MNに一度は起きる。
 針路を確認する。必要ならばウインドベーンの調整をするのだが,ほとんど外さずに290°内外で走っている。
 もう一度お休みなさい。

 ジブがパタパタするのを嫌ってチョロジブにしていたが,よく走っている。

 朝飯を食ってから,メインのリーフを解除して,ジブも少し大きくした。
 フルジブにしたが,たまに裏風が入って抵抗になるのでやっぱり少しだけ巻いた。
 だんだん風が出てきた。このまま突っ走りたい。

 朝,デッキをチェックするがたいてい小さいトビウオが1,2尾飛び込んでいる。気の毒になあ…

 ローリングが激しい。
 切り上がりすぎるのでセールを調整する。リーフすると随分落ち着いてきた。

 こんな感じでずっと走っていたわけではない。

 AISが鳴り出した。
 でかい船がいる。念のためVHFで連絡をする。船は停まっている。前方を通過することを伝えておく。

 風が不安定でウインドベーンが上手く働かない。オーパイに切り替える。
 21時には艇速0ノット台だ。メインをフルにした。
 寝よう。

Tuesday, July 07, 2020

そこそこ苦労して走る 小笠原からの帰路

 MN,ちゃんと3ノットぐらいで走っているようだ。
 起きている間に4〜5ノットに上がってきた。相変わらずジブは巻いたまま,メインセールだけで走る。
 もう一度寝る。

 まだまだ風が後ろ。
 昨晩からずっとオーパイの世話になっている。

 ようやくウインドベーンが使用可能となった。
 西ノ島の噴煙は相変わらず凄い。

 1時間ほどしてから,AIR VANEを中から小に交換した。
 このまま風が安定してくれるといいなあ。

 午前中はそこそこ風があった。いい感じで進んでいる。

 13時を過ぎてからピタリと風がやんだ。ただ波間を漂っている状態が続く。
辛抱しきれずにエンジンをかけた。
 少し西に流されているようだ。
 何度かエンジンをニュートラルにするが,たちまちヨットが回頭する。低回転でペラを回して針路を維持する。

 陽が沈む。そうだ西に向かっているんだと実感した。往路では背中に見てきた夕日だ。
 
 21時,風が少し安定してきた。
 ようやく針路を保てるようになってきたのでお休みなさい。