Saturday, July 29, 2017

暑いのでセーリング

 暑いがメンテナンスだ。港へ行く途中のホームセンターで物資を購入し,意気揚々と岸壁に向かった。 
 やっぱり出るのが遅すぎた。着いた所は炎熱地獄,メンテナンスの中止決定をするのに5分も必要としない。風速計は,カラカラぐらいは回っている。涼みに出よう。

 すぐ沖合で底引き漁船が2艇行ったり来たりしている。これをかわしてから本当のセーリングが始まる。
 岸和田方面へ行く。風はさっぱりだが艇速は5ノットは出ている。左斜め後ろに関空島,もう少し前進してからタックすると北端の黃浮標までそのまま行けそうだ。

 北端から北西面を走る。艇速は3ノット台をキープしているので文句は言わない。
 西端の黃浮標からさらに南下する。東進するとスピードが出ない。
 南端から関空橋を目指すが,微風の追手で全く冴えない。もう少し南下する。そして北進…やっぱり1ノット台。追っ手は暑い。エンジンをかけて丁度入港解除時刻の16時になりそうだ。
 
 背中に太陽を感じながら,冴えない機走が続く。じっとり汗が出てくる。スパークリングウォーターはもう6本目になってしまった。

 バースに着ける。いつもなら汗が吹き出すところだが,それほど蒸し暑くない。少しホッとする。
 
 でも,いくら暑くたって,やっぱりこの暑さがないと夏じゃないね。

サイドウォールを外したので,視界も広がり,風も通り抜ける。陰が少なくなってしまった。

より風が通り抜ける方向ばかり選んでセーリングした。

あちらのヨットも暑そうだ。

神戸方面からタグがはしけを引いてやってきたが,僕が関空島の西の端っこに行く頃には,遥か洲本沖に進んでいた。

もっと輪郭がはっきりしていて,躍動感があるのが入道雲のはずだ。

お疲れ様でした。来週末までに暇を見つけて,クルージングの準備をしないといけない。

お茶会メンバーもいませんが,この時間になると岸壁には半分以上陰ができていました。

Sunday, July 23, 2017

朝からいい風でセーリング

 iPhoneで「スウィート・ホーム大阪」が鳴り出して,ナンノコッチャ分からんかったが,目覚ましセットの音やった。おお,大阪帰るぞ。
 ヨットは僕のを入れて3艇になっている。みなさんまだ寝ている。エアコンオンで快適な生活を送っていらっしゃるらしい。僕は朝の涼しい風を求めて舫を解いた。

 灯浮標の辺りに数艇の漁船,動きに注意しないといけない。なんどか落としたり上ったりで底引きの漁網をかわした。本船も大阪湾に入ってきた。150%ジブなので視界が悪く,身体を乗り出すようにしてジブの裏側を覗く。

 今日も安定して走れそうだな…前の海面を見るとさざ波一つ立っていない。艇速がどんどん落ちてくる。2ノットを切ったらエンジンオン。小1時間だけお世話になった。

 南からの風でバースに着けにくい。右の『Bonanza II』艇は昨日から船底塗装のため留守にしている。舫を引っ張ってもらって梵天を移動させ,ようやく着けた。みなさんありがとうございました。

『Wiz of Oz』さんは発電機を動かし,スポットクーラーをセットして,自艇のキャビンの冷え具合を確かめているようだ。様子が分かったらしく,拙艇の水タンクのメンテナンスのためにホースで冷気をキャビン内に引き入れてくれた。汗はかかない。快適な作業空間が生まれた。
 これでもかというぐらいにねじ込まれたビスを外し,蓋を外そうと試みるが,バールでも突っ込まない限り外れそうにない。ポンプで200Lの水を吸い出し,タンクを空っぽにする。秋になったら蓋を切断して,固定タンクを取り外し,そこを全て10~20L入のポリタンク置き場にしようと思う。これなら「使える」水で,しかも「飲める」水になるはずだ。『Wiz of Oz』艇長にはいつもメンテナンスでお世話になりっぱなしだ。ありがとうございました。

 納豆と温泉卵の健康的な昼食を摂った後は,『風来坊』さんや『over joyed』さん,『浮浪雲』さんもやってきてスポットクーラーに当たる。

 さて,上架も終わったし,夏のクルージングの本格的な計画を立てていかないといけないなあ。

洲本港発 04:30
泉佐野着 09:10

朝からセーリングできるとはついている。このまま泉佐野まで行ければなあ…

関空島南東面に来てピタッと風が止んだ。いつものことだ。ジブを巻いて,エンジンで走る。暑い夏が余計に暑く感じられる。

Saturday, July 22, 2017

きれいな船底で快適なセーリング 洲本港

 南海高野線からJR橋本経由で和歌山,そこから海南に向かった。バスの連絡も悪くない。マリーナシティに着いたのは9時20分。だんだん暑くなってきた。

 きれいに仕上がっている。上架前は,随分と汚れていた。ペラのシャフトにも何やらぶら下がっているのが見えたほどだ。1ノットは遅かったのかなと言うと,いやいやもっとでしょうとマリンクラフトの池田さん。

 ハッチを開け,むっとした空気を入れ替える。クォーターバースに潜り込みエンジン後ろの蓋を開けた。暗いのでヘッドライトで照らす。下架した後のボルボペンタシャフトシールの取扱いは以前よく読んでいたブログで確認した。押すと水がシュッとでる。グリスを注入しておしまい。

 出港の準備ができたので,池田さんに挨拶に行く。お世話になりました。 
 11時10分,ようやく舫を解いた。港外に出るまでもなく,心地よい風が皮膚を流れていた汗を止める。
 
 出てすぐの海面も少し沖合もディギーでいっぱいだ。邪魔をしないように塩津港方面に舵を切る。さて,どこに行こうか。
 徳島,沼島方面には真上りっぽい。方杭か洲本。夕方にはおそらく南からの風が強くなるかもしれない。そうなると方杭のフィナーレは楽しめないなあ。洲本か…1回のタックで雑賀崎を越えたいので,さらに塩津港の方に行く。

 ゴムボートからの指示を受けながら(?)3艇のディンギーが走っている。ここらでタックするとよさそうだ。
 友水まではセールのトリムにだけ気を使えばよさそうだ。時折舵の修正をするがほとんどお気楽セーリングだ。

 フライドチキンをスパークリングウォーターで流し込む。両生類な僕は数時間のセーリングで軽く3Lは消費してしまう。みるみる冷蔵庫内の500mLペットボトルが消えていく。
 やや潮に押されて艇速が4ノット台に落ちたが,海峡を越えるとまた走り出した。洲本港手前はいつもそうなのだがやはり他の場所よりは風があり,波がスターンをグイーッと押す感触が伝わってくる。

 浮き桟橋には着けずにボートピア前の岸壁に着ける。
 居酒屋が開くまでの時間は,メンテナンスだ。

『東光湯』につかり,『三平』でビール。カウンターのおばんざいを二つ三つ。大将からいつもようにお土産をいただいてヨットに戻る。いやいやスーパーに立ち寄って明日のための炭酸水を補給しないといけない。

和歌山マリーナシティ発 11:10
洲本港着        15:10

一度吊り上げて,キール底を塗ってしばらくしてから下架。フジツボの痕がいっぱいあるので全部引っ剥がしたいが,なかなかそんな暇がない。

専用のクレーンで上下架したのは実は初めてだった。

ディンギーがたくさん出て練習している。その海面を大きく迂回する。

いい風で,どのセーリングボートも快走だろうなあ。

さっきの海面から一度タックして,雑賀崎を越えていく。

まだ少し逆潮だが,風がいいので安心して友水に入っていった。

Monday, July 17, 2017

マリーナシティに回航

 職場絡みの地域の夏祭りに出かけていて,夕方からビールをごちそうになったりしていると,どんどん深みにはまっていく。早く南海本線に乗って港に行かなくてはならない。
 港近くにある銭湯は深夜24時半までやっているので,まだまだ焦る必要はないが,明朝5時半には出港したいので,削るのはやはり睡眠時間だ。酒宴の時間を減らすわけにはいかない。

 昼間は朝子が港に来ていたらしく,『Wiz of Oz』艇でセールトレーニングに励んでいたらしい。このまま居残って拙艇に乗り込めばとアドバイスを受けていたらしいが,一旦家に帰ったようで,電車で泉佐野に向かっている僕に彼女からのメールが届いたのは23時前だった。銭湯まで迎えに行くからゆっくり目に浸かっておいてくださいとの伝言は結構優しさに満ちているがやっぱり笑える。僕はといえば,めっぽう風呂好きだがカラスの行水と決まっている。泉佐野駅で下車後銭湯に向かったって,たかだが15分。23時15分には湯上がりさっぱりしている頃だ。港そばのコンビニで落ち合うことを知らせておいた。

 珍しくアルコール類は一切購入しないで,明日のための食材の購入を終えた。夜食は【しろくま】だ。

 変なメロディが鳴り響き,起きろと命じる。
 朝食は出港してからだ。漁船は5時半に動き始める。それまでに港を出るか,6時半以降出港するのがこの港のルールだ。

 出港の準備をしていた時は,各艇の風速計が気持ちよく回っていたのに,出るとそうでもない。そして,目的地を定めた時は必ずそうなるように真上りの風だ。

『Bonanza II』艇は7時半に港を出て,僕を追いかけているらしい。マリーナシティまで来てピックアップしてくれるようだが,無理をしないようにと言っておく。

 潮に乗り加太瀬戸を越える。スピードが出ないのはやはり船底にいろいろついていて限界のようだ。

 マリーナシティに入って左に折れる。クレーンの前のポンツーンに人影。マリンクラフトの池田さんが舫を取ってくれた。お世話になります。

『Bonanza II』艇は加太瀬戸を抜けたらしい。このまま来てもずっと機走だろう。アビームの風で友が島を快適に回って帰ることにしたようだ。心づかいありがとうございます。
 レストランでランチの予定だったが,食材が余り過ぎている。やはりコクピットで片付ける。

 すぐに上架なら船底の様子を見ておきたかったのが,まだらしい。工場に行き,池田さんにさよならの挨拶をしに行く。
「どうやって帰るの?」
「海南駅までバスで。」
と答えるよりやいなや,
「乗ってき。」
と仕事の手を休め,車で送っていただきました。本当にありがとうございました。

佐野漁港発       05:15
和歌山マリーナシティ着 10:15

日付が変わってから,【しろくま】食って寝る。起床予定は4時半。眠いだろうなあ。

1日中曇りの予想だったが,時折晴れ間も見える。やっぱり太陽が出ないと夏らしくない。

5年ぶりにマリーナシティに出向く。いつもは和歌浦漁港に停める。

クレーン前のポンツーンに係留して,上架待ちです。

横山サバニ?のケッチだと思いますが。きれいにしてあげたいですね。

Saturday, July 15, 2017

絶好のセーリング日和

 年に一度の大仕事,船底塗装をまだ終えていない。先週は乗れなかったので,さぞかしいろんな物がペラをはじめ船体の各所にくっつき始めているだろうなあ。

 出港の準備をしているだけで汗が滴り落ちてくる。水分はスパークリングウォーター500mlの6本だけなのが心配になってきた。もうすでに半ボトル空いているのだから。とっとと涼しい海面に出よう。

 FBのページに淡輪から北港までレーザー2000(ディンギー)で行くという話が載っていた。出会えたらいいなと舫を解いた。
 関空橋をくぐる。見通しの海面にはそれらしき船影はない。今日のこの風じゃとっくに通り過ぎてるのだろう。それに淡輪出港は4時と聞いているから。

 泉大津の『Blue Lagoon』艇が船底塗装を終え10時には出港すると聞いている。洋上で挨拶でもするかな。ちょうどいい方向から風が吹いている。
 朝食抜きでやってきたので,そろそろお腹が空いてきた。

 岸ベタで南下するヨット2艇,あれかな?いや,こんなに早くすれ違うわけはない。
 しばらくして無線が入る。やっぱりそうだった。どうりで泉大津沖まで行ってもさっぱり姿が見えないはずだ。
 ビーコン付近まで戻るとようやく船影がつかめた。ヒーブツーして昼飯を食っていたそうだ。

 風は午前中より強くなってきた。これはもっと楽しまないといけない。

 特に行き先を決めずに,より快適に走る方向へ行ったり来たり,ああ,アビームは気持ちがいいなあ。
 調子に乗って上り始めた。20~30のヒールが心地よい。キャビンの中をふと覗くと…そやった!ヒールさしたら水タンクから漏れるんやったわ。案の定マットは濡れている。そんなことより水が漏れ出す場所をピンポイントで見つけることができたわ。シメシメや。それでも,帰港してからのビルジ汲はしんどいがな。

『COSMO』艇の姿はない。おそらく洲本だろうなあ。
『風来坊』さんに,先日の台風増舫のお礼を言っておく。ありがとうございました。
 片付けを済ませ,岸壁を歩いていると久しぶりに『TOM』さんに会った。『風来坊』さんが何か手伝っている。『TOM』艇は一月ばかりメンテナンスのためにバースを開けていた。係留ロープが交錯しているらしい。僕も手伝う。『風来坊』さんが,テキパキとロープの処理をして,以前より整理された状態になった。微調整は徐々にやればよい。港で誰かが困っているとすぐに体を動かす『風来坊』さん。案外若さの秘訣をはそんなところにもあるようだ。頭が下がります。『TOM』さんからは有益な情報をいただきました。ありがとうございます。

 涼しくなった港を後にする。
 30分後,再度港に…アマ無線機をまたまた持って帰るのを忘れていた。今日は取りに帰ったぞ。

いわゆるフライドチキンには目がない。港に向かう途中にあるコンビニは利用していて気持ちのいい店だ。ほんの些細な店員さんの心づかいが嬉しい。

港内にいる時は出ないほうがいいかなと思えるぐらいの無風だったが,気持ちよい風が吹いている。のんびり走るには好都合だ。

航空ビーコンの近くで会いました。『Blue Lagoon』艇です。

喋っているとくるりと回ってしまったのでジブをしまわれたようです。夏のクルージングはよろしくお願いします。

適度なヒールが心地よい。

お疲れ様でした。各艇,きちんと定位置におりますよ。

Sunday, July 02, 2017

意外な穴場

 朝は5時過ぎに目が覚めた。南の方角は岩湧山であるが,一面の雲に覆われている。雨雲ズームレーダーで様子をうかがうが,時折小さな雨雲が観察される。きっと海側は晴れるだろう。こんな日はクルージングに限る。

 セルフスタンドでの軽油の(ポリタンクへの)給油は最近厳しくなってきた。燃料タンクもそろそろ半分を切るだろう。有人のスタンドをようやく探し当て,20Lだけ補給しておく。

 先週表皮が破けてしまったジブシートを取り外し,代わりに黄色の少し派手なシートを着けた。
 ファーラーが展開しないように巻いているスピンハリヤードを解いていくが,剥けかけの部分がある。こいつもはやいうちに交換しておくにこしたことはない。
 準備をしていると,隣の『Bonanza II』君がやってきた。沖で会いましょう。

 予報ではずっと南西の風のはずで,そうなると淡路東浦方面なら快適に行けそうだ。
 いかんいかん,風見が回りだした。エンジンオン…また一定方向から吹き出したエンジンオフ…関空島北端ではもう情けないほどぬっぺりした海面で,こんな風で15マイルも走っても面白くない。小磯で生シラス丼の予定は打ち切り,関空島の西側を回って,樽井漁港に行くことにした。その間に風も少しは吹くかなと淡い期待も込めて。

 南端に来ると少しさざなみがある。ジブを展開する。
『Wiz of Oz』艇長から連絡が入り,こちらの海況を聞いてくるが,北も南もどちらも風無しのようだ。ぼやっと海面を眺めていると,特有のヒレの動き,久しぶりに鮫を見た。さっきあまりに暑いので,ラダーをおろして浸かってやろうかと思っていたが,やめて正解だった。

 テトラポットに囲まれて,入り口が判然としない。ビーチでは,はや夏の雰囲気であちこちから歓声が上がっている。ゆっくりと港内に入っていく。一番奥の岸壁に横付けする。漁港の人らしき人が軽トラでやってきたが,少しの時間の係留を伝えておく。お世話になります。聞けば,来週が海開きで,この近くには飲食店はないらしい。直ぐそばにイオンモールがあるが,それはなんぼなんでも興ざめだ。

 駅まで歩けばなんとかなるでしょうとアスファルトからの熱気を感じつつ歩いて10数分。
 ありました~そそられます。地元系の大衆食堂にかなうものなし。

 半端じゃない満足感で腹も心も癒され,あとは快適なセーリングを望むだけ。
 願いが通じたのか,日頃の行いがいいのか,とにかく快適セーリングで佐野漁港へ帰ってきた。こんな日はなかなかありませんぞ。

 次回は,「朝満,昼樽」を実行せなあかんなあと『Wiz of Oz』艇長談。誰か一緒に行きませんか。

くたくたになって,綿毛のように散ってしまったジブシートの代用にスピンシートを使ってみたが,随分と長い。短いよりはいいとありがたいアドバイスもいただき,気分よく使用する。

奥の岸壁に着けた。釣り客が遠慮してくれたが,邪魔しないようにおとなしく着ける。色々と会話も弾む。

ほどなく『Wiz of Oz』艇が到着した。狭い漁港を専有してはいけないので,横抱きした。

お子様な味覚の僕はカツが大好きだ。とんかつ定食は頼まないが,とんかつは食う。

このメニュー!厨房側にも少しあるが,この安さは特筆すべき。昭和やなあ~

抱いております。ヒップのサイズが違うのがなかなか楽しめる。

今日も1日楽しみました。