Tuesday, April 30, 2019

天気は冴えないがよう走ってるよ

 ずっと曇り空の中ヨットを進める。雨も時々降ってきた。
 それよりもこの寒さは何や,めっちゃ寒いやんか。真冬でもこんな格好で操船したことほとんどないで。ほんで湿度が高いやろから股擦れになってしもうたがな。じゅくじゅく不快や。
 まだオエオエが続いている。たいてい3日で落ち着くと聞いていたから,明日にはこの揺れを楽しめるようになるだろう(と思う)。
 ウインドベーンは素晴らしい。長時間使うのは初めてだから少し心配していたが,どんどん惚れ込んでいった。うねりも上手に越えていく。ティラーだと波の頂点から下る際にちょっとした舵さばきが必要なこともあるが,ほとんど修正の必要がないほどきれいに波をクリアしていく。バウがドッタンバッタンなんてことは数えるほどしかなかったが,切上がりに注意が必要だ。
 ジェットコースターのようだったは,僕が寝ていた時(約8時間)ワッチをしていた『BlueLagoon』さんと『BonanzaⅡ』さんの放った言葉だが,3階建のビルぐらいの波(うねり)の中をずっと安定して走り続けていたらしい。波の底にいる時,周りは壁のようで,それから一気に駆け上がり斜めにスライドしながら落ちていく。
 バッテリー容量は十分なのに供給がうまくいっていないので,夜だけは充電のためにエンジンをかけることにした(ペラは回さない)。ソーラーパネル200Wからの昼間の充電は問題なかった。

雨,雨,雨ばかり。寒さも異常なほどで,持って行こうかどうか悩んでいた中綿入りのジャケットを積んでおいてよかったと感じた。
それでも寒かったので,日が落ちると,カッパの代わりに冬用のアウターを重ねた。寒さには強いはずやったんやがなあ。身体を動かしていないので冷えるんだ。

Monday, April 29, 2019

二日目の朝を迎えました

 ジブも効かない真上りもあったが,夜明けを迎えた。
 ずっと冴えない天気が続いている。たまに晴れ間が見えるとこのままの好天を期待するが,ほとんど雨ばかり降っている。黒潮蛇行の南流にも乗れているが,南風とはついていないなあ。そのうち風が東にシフトしだした。
 明るくなってきたので,レーダーをオフにし。充電のためにかけていたエンジンも,ここらでオフにする。ちょうどいい風が吹いてきた。ウインドベーンの動きが素晴らしい。

 夕方,再度エンジンをかけようとキルスイッチを触るとうんともすんとも言わない。低い位置に取り付けたのが仇になったようで,揺れる船内で体を支えるために足を踏ん張る,いや蹴ってしまったのかもしれない。ちょうどそこにスイッチがあったわけだ。『Blue Lagoon』さんが修復を試みる。電気のプロがいることが心強い。
「スイッチの予備を積んでいますよ。」
 それなら話は早いと,新しいスイッチを組み替えてほんの数分で復帰した。
 今晩は風が強い。リーフして夜に臨む。
『Blue Lagoon』さんは(酔い)に強い。あのドタバタ揺れる船内で下向きに配線のやり直しをしてもケロッとしている。僕は酔わないと思っていたが,相当まいっている。船内では横になる以外に気分を保てない。立てばたちまち吐き気が押し寄せてくる。コクピットにいるときだけが安静のひと時だが,この時期とは思えないほど寒い。ドジャーが大きくコクピットに張り出しているのでそこに退避していれば軒先で雨宿りしている気分だ。

ようやく周囲の船舶に気を取られないで走ることのできる海域に出て,ウインドベーンでの走りが始まった。
あいにくの空模様だが,静かで気持ちがいい。

音も立てずに,ずっと静かに働いています。本当に信頼の置ける相棒ですね。

Sunday, April 28, 2019

出ました,小笠原まで行ってきます オーバーナイト

 8時40分に出航,一路小笠原父島二見漁港まで。

 2018年の年末だったか小笠原行きの準備を進めていた僕に,『Bonanza II』艇長が,「俺も行くわ。」と乗ってきた。高専山岳部からの長い付き合いで,僕のヨットに数年乗っていたが,今では隣に自艇を停めている(ほどのめり込んでいる)。歯に衣着せぬ喋りは,周囲の人からはどっちが先輩なの?と疑問符付きで投げかけられるが,僕が2年先輩である。新学期のオリエンテーションで山岳部の紹介をしていた教室に新入生(高1の)彼がやってきて,質問を受けた時から腐れ縁が始まった。二人で学校をさぼってクライミングにもよく出かけた。
 年が明けてからは,週毎に彼が食料を持ち込んできた。この食料の選択がなかなかナイスで,やっぱり山屋はいいなとあらためて思った。
 4月になって『Wiz of Oz』艇長が音頭を取って,気のおけない仲間だけで飲み会をやった。泉大津の『Blue Lagoon』艇長がなんだか乗ってきそうな予感だけがした。
 次に僕が『Blue Lagoon』艇長と会ったのは港の岸壁で,カートにビール1ケースとダッフルバッグを持参した時だった。
 これで,小笠原行きは3名になった。ィヤッホーッ。

 随分と早い時間に目が覚めたのは臨海道で爆音を立てる暴走族とパトカーのサイレンの共演のせいではない,早く朝にならないかとまるで小学校時代の遠足のような気分であったからだ。
 5時前にはみんな起きてイートインコーナーのあるコンビニでたわいのないことを喋りながら,コーヒーとカツサンドを仲良く食べた。
 7時にはスタンバイしていたが,8時40分にようやく舫を解いた。前日まで9時出航と言っていたものだから,そして見送りにくるよというありがたい言葉を受けていたから,さらに微に入り細に入り僕のメンテナンスの助言だけでなく作業までかってでてくれた『Wiz of Oz』艇長の伴走を期待していたからに他ならない。本当にありがとう。
 差し入れをいろいろといただいて悠々出航する。夕子からも何かもらったが,それが何であるかは向こうについてからのお楽しみだ。
 出てすぐにメインセールを揚げた。この風向きならジブも展開でき,写真を撮っても映えるセールボートの形になった。
 潮にも押されたようだし,追い風で艇速は7ノットを越えている。夕食は『BonanzaII』君が3人分を山屋のノリで作ってくれる。ごちそうさまでした。
 明るくなってから潮岬沖の本船航路を通過の予定が,予想を遥かに越えたスピードでヨットは走っている。本船輻湊航路の横断は前日の夜(今晩)だろう。その後は向かい風でさっきまでのようにはいかない。
 夜間に航路の横断なんてするもんじゃないね。AISで確認すると,船首方向は変われど艇速はずっと0Kt台を示していパナマ船籍のタンカーにVHFで呼びかけた。返答がなかったが,二度目に相手の訛りのある英語が聞こえた。こちらの針路を伝えると分かったらしく,エンジントラブルか何かで修理中と伝えてくれた。
 ネットは潮岬沖からは随分と離れて走っているのに繋がっていたが,これを書いている今ようやくアンテナが1本となり,ブラウザが開けなくなってきた。いよいよ「外洋」航海が始まったようだ。

 メインセールのリーフだが,暗くなってからの変更はちょっと遠慮したいので,夕方の風から判断して18時までには終えた。ジブは130%フルに出すのは昼間だけにした。ずっと強風だったのでほとんど縮帆しているような海況だ。

『Wiz of Oz』艇のお見送り。準備の際は本当に助かりました。行ってきます。早朝は晴れていたのに,だんだんと曇ってきました。この先ずっとこんな天気になろうとは…

淡輪に回航する『LEIA』艇。いろいろとお世話になりました。関空島一周レース,楽しんでください。

『Blue Lagoon』さんはやおら網を編み出した。あまりにみすぼらしい拙艇のスチロバールをこれ以上損傷させないようにですかね。ありがとうございます。

あいにくの上り。ジブが効かないので巻取り,メインだけの機帆走。最も船舶が輻湊する海域を明け方通過の予定だったが,それまではずっと6~7Ktの快走(予定より速い艇速)だったので,深夜に横断することになった。注意しよう。

Saturday, April 27, 2019

前日から集まりました

 出港は明日の9時。それまでに集まれないでもないが,前日に集合した。
 南海泉佐野駅で落合い,すぐそばにあるスーパーマーケットに向かった。

 主に生鮮食料品を適当に買い,港に戻って積み込む。
 好みの物を買い足す程度で大した分量ではない。

 昼は馴染みのお好み焼き屋でやった。
 お姉さん,また帰ってきたら寄りますよ。

 あら,もう夕方だ。
 銭湯に行って,向かいの渋い店でやろうと思っていたが,なんと貸し切りになっていた!

 しばらく生中ともお別れかと思うと3杯なんてあっという間だった。
 あとは,ヨットでやるか。

 餃子は海では食えんなぁなんて思ったらやっぱり3人前は当たり前か。
 ラー油には少し焦げた唐辛子が入っていないとだめ。餃子しかメニューのなかった王将(大阪に決まっとるで)京橋店で高校生の時から続いている食べ方は変えられない。

 それぞれのバースに入ったらお休みなさい。

Thursday, April 25, 2019

こんなもんかね

 120Lのダッフルザックはすかすかだが,これで満員電車に乗るのはなあ。今日のうちに積み込んでおくので車で港に行った。ついでに荷車も載せておこう…そんなことしているとどんどん重たくなってくるんだよね。
 荷物が増えたので,居心地がいいようにキャビン内の整理をする。

 オケラは初めて小笠原とダイレクトにつながった。なんだか嬉しい。
 岸壁から『浮浪雲』さんが声をかけてくる。どぶろくを2本いただく。ありがとうございました。
 準備はこれでほぼおしまい。明日は街で飲んだくれよう。
 土曜日は生鮮食料品の買い出しをしてから,泉佐野の居酒屋で飲んだくれよう。その後ヨットで飲んだくれれば,出航の朝を迎えるわけだ。

風向風速計のような洒落たものは付いていない。ウルトラマンのように空に向けて突き出すだけさ!でも,電池が切れてちゃいけないなあ。

ファモウかサイレント・パートナーか…久しぶりに後者に付け替えた。

Wednesday, April 24, 2019

フレッシュなオイル

 ニューセールでまだセーリングしていない不届き者がこの俺だ。今日こそはと思っても,天気予報通りの雨,しかも風力1あるかないか。暖機運転をしてオイルを抜こう。
 クルージング中にオイル交換することはたまにある。機帆走中心だと1日10時間はエンジンを回す。10日も乗れば100時間だ。前回のオイル交換からまだ40時間しか乗っていないが,今回のクルージングは少し長い。泊地で2回もするのは面倒だ。先に済ませておくことにした。クルージング中に後1回すればなんとかなるだろう。

 ドレンボルトから直接抜けばいいのに,あいにくヨットはそんなふうには設計されていないらしい。検油棒を抜き,ホースを差し込む。余り差し込んでも中で折れ曲がってしまう。頃合いが肝心だと自分に言い聞かせるが,たまにホースを凹ませてしまうことがある。
 オイル交換時は必ずフィルター交換も同時にしている。
 いいかげんに抜き終わったらオイルジョッキに1〜1.5Lの新しいオイルを入れ,ロングホースの漏斗で給油口から流し込む。ホースは給油口からほぼ水平に移動してから漏斗の鎌首をもたげている。真上から入れることができない設計だ。2,3回確認してエンジンを掛け,最後の油量点検をする。

 雨は降ったり止んだり。キャビン内の片付けをしているともう夕方だ。

あいにくの雨。オイルを抜きやすくするためにエンジンをかけるが,なかなか温まらない。

オルターネーターのベルトが甘かったので締めた。

Tuesday, April 23, 2019

穴開けはしばらくお休みですね

 マストグルーブの蓋の取り付けが甘いのですぐにずれてスライダーが引っかかってしまう。スライダーが蓋を通過する度に引っかかるのは,ずれて段差ができるからだ。
リベットで止めればいいよとは『Wiz of Oz』さんの談。それを聞いてから何箇所も打ちまくった。その後ネジ止めの部分がずれてくるので蓋の裏に両面粘着テープを張っていた。それを掃除せずにままやったのが失敗だった。カチッと止まっているようでそうではない。力がかかると粘着テープの厚み分だけずれてしまう。1度でもスライダーが引っかかればズレが大きくなってスライダーが外れてしまう。もう一度やり直した。削って,一旦蓋を取り外してから,粘着テープをこそぎ落とした。今日も手伝いに来てくれた『Blue Lagoon』さんにずれないように押さえてもらってリベットを決めた。今度はうまくいったようです。
 リーフロープの点検をしてようやくパックに収めた。
 途中オケラ休憩。今日は飛んだようだ。

 増設したシガーソケットのケーブルがあまりにも貧弱なので2sqの物と付け替える。ハンダ付けは『Blue Lagoon』さんがやってくれた。僕がやったようなのはイモハンダと言うらしく,こんな時は彼にやってもらわない手はない。ありがとうございました。
 ブームにクリートを取り付けようとしてドグハウスに置いたらスルスルっと海中へ…やるなってことだと諦める。ここらが潮時,明日があるさ。

穴が何箇所も開いていて,タップを立ててネジを埋め込んであるが,しょせんアルミにステンネジ。いつかはネジ穴がバカになる。リベット締にした。

3ポイント,2ポイント,1ポイントリーフが通りました。

Monday, April 22, 2019

ようやく取り付けました

 曇り空だったが,ぐんぐん青空が広がってきて,パーカーを脱ぎ,シャツを腕まくりしてもまだ暑い。やっぱりTシャツになる。運動じゃないから汗もかかずに快適に作業を進めた。

『Blue Lagoon』さんが,応援にかけつけてくれた。ありがとうございます。電気配線の再チェックをお願いする。どうやって調べるのかが僕にとっては学習になる。方法は言われてみればなるほどなんだが僕の頭ではおそらく思いつかないだろう。メイン,サブバッテリー,メインのキルスイッチ,ロータリースイッチの配線は間違っていなかったようだ。彼の配線図を元に僕が配線したのだが,なんだか自信が持てなかったがこれで一安心だ。
 キャビン内の片付けをして,バウハッチの支持棒の付け根を工作する。本当はプレートを当てればいいのだが,開けるか閉めるかのハッチなので取り敢えず付いていればいい。航海から帰ってきてからやり直すことにしよう。

『LEIA』さんが,スタッフパックを持ってきてくれたので3人で取り付ける。リーフロープをブームに巻くためには一度スタッフパックを通過させないといけない。そのためのスリットをあらたに開けてもらった。先日『LEIA』さんと実測したので間違いなくちょうどの位置にきていた。
 リーフロープを引く。ブームに巻くことができたのでずいぶんと改善された。
 週末までにいい風をつかまえて,セーリングできたらなあ。

1ポイントリーフから,2,3と順にリーフロープをセットして試しました。

穴を開けたり,ハンダで付けたりの作業は今日でおしまい…かな

Sunday, April 21, 2019

天気図が見られた

 今日のお勉強は,気象FAXのダウンロードの仕方。
 アマチュア無線機とパソコンをモノラルケーブルでつないで受信する。自動保存してくれるので垂れ流しにしておけばいいとのことだ。紙ベースではないが画面で確認できる。天気図を真面目に見るなんて山以外ではなかったなあ。
 午後より,アンテナ立てを手伝いに行く。『Wiz of Oz』艇長が自宅に立てるもので,これで『よじ』との交信に使うそうだ。洋上でのやり取りが楽しいでしょうね。

先生が細かく教えてくれます。『Wiz of Oz』艇長,ありがとうございます。
受信できました。

Saturday, April 20, 2019

慣れたときには用心を

 朝一番で『LEIA』さんが来てくれて,セールの具合をもう一度確かめる。リーフポイントの位置が拳ひとつ分上にあれば楽にセットできるはずだと言う見解に達した。
 ポイントの真下にロープが来るためにはスタックパックを貫通させないといけない。1ポイントのそれはすでにジッパー付きで開けられているが,あらたに2,3ポイント用にスリットを付けてもらうようにした。
 そうなるとリーフラインの取り回しも変更しないといけないので,長めのロープに入れ替えることにした。
 何度もやったことはついつい甘くなってしまう。2本のロープを糸で連結してビニテで覆ってブーム内を通過させる。たったこれだけのことだ。手抜きで連結糸を4箇所から取らずに2箇所からにしたのがいけなかった。ブームエンドから通してグースネックのところにやってきたのは糸の切れっ端だった。いかんね〜
 ブームはリベットで固定されている。ドリルで削って,ネックから外し,中にあるロープを取り出した。1時間のロス。油断はあきませんね。

リベットを削ってブームが外れた。

元通りに収まった。

Thursday, April 18, 2019

引いても引いても

 スタックカバーの下部にはリーフロープをブームに巻くためのスリットが設けられているが,1ポイントにしか対応していない。カバーに穴を開ければすむことだが…修正を依頼する。

ジッパーから出して,1ポイントリーフロープをブームに固定する。

少し甘いようだが,現実にはこれぐらいしか引けない。あれた海ならなおさらだ。

Wednesday, April 17, 2019

セットしました

 10時過ぎに『LEIA』さんがセールを届けてくれた。セットまで手伝っていただきました。ありがとうございます。微調整はおいおいやることにしよう。
 昼前になったので,前回同様の中華にする。僕は餃子3人前が定番で『LEIA』さんは餃子定食。港に戻ると12時を回った頃だったのでオケラに入る。

 レイジージャックの調節をしてから,1,2,3ポイントリーフロープを取り付ける。
 セールパックの下部にジッパーが付いているので開閉でき,そこを通すとブームに巻くことができる。後はブームエンドに持ってくるのと,ブームエンドのブロックは2本分しかないので,ブーム前方にガイドするターニングブロックをつけるだけでいいようだ。2,3ポイントリーフロープはセールパックの下部に穴が開いていないのでブームに巻けない。改良の必要性が大だなあ。
 取り敢えずターニングブロックを取り付けることにする。位置決めをしてドリルの刃先が合うように2mmのガイド穴を開ける。ポンチがあればなあ。ドリルを5mmに変えて貫通する。押すとグラグラするブームを揺れないように保持しながらリベット締めした。
 ダラダラしていたわけでもないのにNHK第2が気象通報を流している。今日はこれぐらいでおわりだなあ。明日以降もメンテナンスの続きがあるが,ヨットを後にするときは一旦全て片付けることにしている。古いセールは予備としてバウ前部に押し込んだ。工具の点検をしてバウロッカーにしまう。
 ニューセールでセーリングしたいが,ペラに何か絡んでいるのを忘れていた。やれやれ~

ゴワゴワしているのでセールパックが扁平だ。

ジブも膨らんでいる。

Tuesday, April 16, 2019

おっと船底が汚れちゃいけない

 うっすらと船底がぼやけている。軽く走って掃除しないといけないなあ。
 朝から風の強さは変わっていない。風向は東から徐々に北に触れてきたが,2,3時間走るならほぼ一定だろう。漁船も少なそうだし今日もウインドベーンで静かなセーリングができそうだ。大きい方の羽を取り付けた。

 行きは上り,少しだけヒールしたままコンパス針路を忠実に走っている。太陽がデッキに当たりドジャーで風を避けている限りは暖かいが,すこし着座位置をスターンにずらすと思いの外冷たい風が通り抜ける。先日は中部や東北で雪が降った。この分じゃ水温もなかなか温まらないだろうなあ。
 帰りはアビームからクォーターリー。断然スピードが増してきた。ためしに落としてみる。進行方向を変え,再度ベーンの羽を調節し,ロープをティラーにセットするが,ランニングではうまくウインドベーンが効かない。
 昼頃には,『Blue Lagoon』さんがやってくるはずだ。
 ジブをたたみ,メインを下ろし,エンジンをかける。回転を上げていくとかすかに振動がある。逆転させてから再度やってみるがやっぱりブルブルしている。何か巻き込んだようだ。水温が低いなあなんて余計なことを考えていたから,バチが当たったのか。
 帰港後,隣艇から覗き込んでみるとたしかにシャフトの周りに黒いものが付いている。やれやれ。週末にでも潜って取ることにしよう。

 片付けをしていると『Blue Lagoon』さんがやってきた。日頃から水夫の朝食はビールだと豪語している彼にふさわしく,カートに載っているのはビール1ケース。
 楽しいクルージングになりそうですね。

N,風力2でのんびり走る。

風向が安定していると調整しなくていいので楽ですね。

クォーターリーより後ろは難しいなあ…写真はアビーム。

Tuesday, April 09, 2019

さっさと出るに限る

 いい風が吹いているよとは『東日流』さんからのメッセージ。なるほど道中の木々も揺れている。港に着いたら少し弱くなっていたが,まだ大丈夫かな。『やし門』で買い物を済ませた頃には港内のさざなみもすっかり消えてしまって,風速計のカップが一つひとつ見えるほどのたよりなさだ。

 ヨットを(港から)出さなくてもエンジンはかける。毎日動かした方がエンジンのためにはいいよとヤンマーのエンジニアのお言葉は忠実に守る。
 デジタルの回転計が動かない。スイッチを入れ忘れていた?パネルのスイッチを入れ,シガーソケットに押し込む。そうすれば大抵はシガープラグのお尻に付いている赤ランプが点灯する。点いたり消えたりしている。とうとうさっぱり反応しなくなった。ヒューズを取り出すと切れている。新しい物を入れてもおんなじ状況だ。シガープラグ側面にネジがあったので外すと二つに割れた。小さな抵抗が入っていて,テスターを当てて確かめると,その両端に通電がなかった。プラグの予備はなかったかなと電気部品の収納箱を探すとあった。中のヒューズは12Aだったので5Aに入れ替えておく。やれやれだ。
 放ったらかしにしていたビニコンフェンダーを組み直す。少々の風で押されても俵フェンダーのようにキューキュー音を立てないのがよろしいね。
 ヨットの備品で自己点火灯が最初から装備されていた。新品だが豆球にマンガン電池とはなかなか渋い構成だ。LED球に変えておく。
 工具ボックスの中を整理して今日はおしまい。

赤ランプが点いたり消えたり。

岸壁係留にはビニコンが一番。

自己点火灯の受け具を設置した。

はい,しばらくお休みします。

Monday, April 08, 2019

ないよりは安心

 最初に乗っていたヤマハの25マークIIでは,よく洋上給油をした。タンク容量が25Lしかなく,12時間ぐらい乗ることはよくあったので燃費は1L/hだと後半が少し心配になる。波が荒い時は風が強いのでセールで走るため給油の必要はないので問題なし。クルージングの時はたいてい弱いのが常で,バウ付近にある給油口までポリタンを下げてデッキをよく歩いた。
 今のヨットではしたことがないが,機帆走オーバーナイトで目的地に急ぐ時は少し心配だ。ちょっとした波がかかっても給油口から海水が入る可能がある。タオルで押さえながらやればいいかななんて考えていたが,やっぱり覆いが要るんじゃないのとは『Wiz of Oz』艇長の言。
 Seria(100均ショップ)にパコパコがあった。それにぴったし合う(いわゆる)タッパーも見つけた。他にキッチン用品を買ったが,レジのお姉さんが,パコパコだけ別包装するのが面白かった。まだ使用前やから関係ないのにね…
 デッキに給油口があるのがいけない。コクピット内にあると余計な心配も要らないのになあ。僕が最初に乗ったヨットSK31ではコクピットロッカー内にあったので雨降りの日の給油も問題なく行えた。

 港に着いたのが正午だったので,そのままオケラネットにチェックインした。
 ドリルで穴あけ作業2箇所,丸ヤスリでバリを取ったらホースがぴったし入った。
 作業で出たゴミを掃き,水で流そうとするが,排水が悪い。排水口の掃除が必要だった。ほじほじしていると,『はやどり』さんが呼んでいる。カタリナの36,頑丈そう,なによりもゆったりしていいヨットです。小笠原,沖縄,グアム行の話を聞く。コーヒーごちそうさまでした。
 ウインドベーン水中翼の跳ね上げ後はゴムバンドでゆらゆら固定するが,より楽にできるように付け替えた。
 ロッドアンテナの安定性が確かめられたので,仮固定していた塩ビ管用ホースバンドを増し締めし,ロッドからも脱落防止ロープを2箇所取ってスターンパルピットに引いておいた。

 明日は,自己点火灯の支持具を取り付けよう。

パコパコの吸引力で遊ぶためではありません。

柄がねじになっていたのでらくらく取り外せた。

カップとパコパコの隙間にはウエスでも詰めればいいか。

手頃な木片があったのでガードとする。

Sunday, April 07, 2019

それなにり忙しい…

 忙しすぎたのか,久しぶりに朝子がやってきたから嬉しかったのか,とにかく写真を1枚も取っていないことに気が付いたのは,港を離れてからだった。
 軽油を入れたポリタンクがロッカーの中に収まっているが,隙間があると揺れた時に心配だ。桜マークのライフジャケットの数を数えると16もある。この船の定員は12名なのに?余分な分を緩衝材としてロッカー内に収めることにした。ぎっちり詰まってなかなか具合がよろしい。
 風がよければ出るはずだったが,昨日より弱い。飲料用のペットボトルとスパークリングウォーターを購入に行く。
 昨日『ZEQOO』艇長が飲み会のおりに,「けんけん」を持っていくよと言ってくれた。港に帰ると,岸壁に『ZEQOO』艇がある。「けんけん」を預かる。ありがとうございました。
 買ってきた飲料水は,ヨットのバランスを考えてバウに全て収める。まだまだバウに積んだほうがよさそうだ。おいおい調整しよう。
 オケラネットにチェックインする。最初悪かったが,だんだんよくなってきた。59です。
 ライフラフトの固定用のアイを取り付ける。外からと内からと2人いると作業がやりやすい。『Wiz of Oz』艇長ありがとうございました。
『Bonanza II』艇長は,先日僕が作った旗ブイの改良に取り組んでいる。海に投じると,バランスを取ってうまく立ち上がった。お疲れ様でした。
 大きな作業はほぼ終わった。後は細々と気になったところを改善していくだけかな。

Saturday, April 06, 2019

乗って,飲んで…

 電車の連絡が悪く少し遅い港着だった。すでに『Bonanza II』艇長は着いており,整備の合間なのか『over joyed』艇長と歓談中だった。おくれてすみません。
 街中の風の様子から,期待して船を出す。ベーンの羽根は大きめをセットしておく。そこそこ遊べそうだな。
 ジブを展開するがさっぱりだ。あっちへこっちへセールが振れる。さっさと片付けて真面目に整備に勤しんだ。
 少し早めの昼は,近くのお好み焼き屋で。一杯のつもりがついつい3杯,この暖かさじゃ午後からは眠いだろうなあ。 
 キャビンから顔をのぞかして青空市場の方を見ると,漁船へのタンクローリーが来ていた。給油を依頼して140L満タンにする。右舷側が少し傾く。食料と水を積み込んでバランスを摂らないといけないなあ。
 いつの間にか16時を回っていた。『Bonanza II』君と駅に向かう。今日は徳庵で飲み会がある。遅れるわけにはいかない。
『Wiz of Oz』さんの音頭で気のおけない仲間が集まった。なんと僕たち(僕と『Bonanza II』君)の小笠原行きの壮行会。みんな,ありがとう!

 さんざん飲んで食ったわりには,しゃきっとして電車に乗っている。乗り過ごさなかったのは言うまでもない。

風見はくるくる,セールはよたよた…

シリコンチューブをかませたのでこれで安心。

Thursday, April 04, 2019

思いつくままに作業する

 快晴。
 ホームセンターに寄ったので,港に着いたのは10時を過ぎていた。『東日流』艇のバースが空いているのは,きっと早朝セーリングに出かけたからだろうなあ。
 引き続きキャビンの整理をするが,バウのスペースにある長尺物をごろつかないようにしないといけない。ウインドベーン用の羽根2枚とオートパイロット2台,それに予備のアンテナ2本はパイロットバースに寝かしておく。
 昼前になった。運動しない日の昼食は摂らないことにしているが,今日は珍しく調理することにした。ケースに入れっぱなしだったプリムスのイータも出番が近づいたので,片付けないでセットしたままにしておく。別のストーブもあるのに,ちょうどいいサイズのフライパンもあるのに,せっかくだからとそれで調理した…お湯を沸かすのがメインの器具なので,炒めたり焼いたりするのはちょっと苦手なのは分かっているけれどね…餃子を焼くのには少々使いにくい面がありました。余裕をかましていたらオケラのコールが始まっているじゃないか。
 先日買った竹竿がクォーターバースに転がったままだった。PB保険の旗が余っていたのでくくりつけた。どぶ漬けのシャックルとビニコンを細挽きでつないで竹竿に通した。隣艇との間の海面に放り込んでみると,いい具合にプカプカ浮いている。こいつを使うシーンには出会いたくないけれどね。
 オーパイの台座の予備も作っておこう。手持ちの材木を切っておく。回りをガラス繊維と樹脂で固めようかな。
 ライフラフトの固縛用のアイは貫通ボルトにする。もう一人助っ人がいる時にやってしまおう。

フラッシュピンクの旗が眩しすぎる…

同時に使うことはないのでこの位置でよい。

Wednesday, April 03, 2019

風が冷たい

 期待しなかったが,5〜7ノットの風でそこそこ楽しめた。
 漁船の姿がなく,ウインドベーンを使うのには好都合だった。
 クローズホールド,アビーム,クォーターリー…ランニングをしたかったが,風が弱すぎた。ウインドベーンのティラーへの連結ロープが擦れ合っている。気になるのでシリコンチューブでもかぶせようかなと思う。
 風が落ちてきたので帰港して,キャビン内の片付けをする。
 帰る前に明日の作業工程を確認しておく。今週中になんとか格好はつきそうだ。

なんか変だなと思っていたら,アウトホールがゆるゆる過ぎてセールが随分前に来ていた。

タックして,ベーンのセットをし直す。

最後はクォーターリーでした。

Monday, April 01, 2019

ごちゃごちゃ入っているよ

 アンカーロッカーとコクピットのロッカーの整理とキャビン内のバウロッカーの整理。
 余計な物がかなり入っている。ロープは必要だな,ビニコンは要るか,充電器は重いなあ,予備の航海灯は電池式の緊急用があるので要らない。
 そうそう,オケラネットの時間だった…
 セティバースの下と背もたれ部分のロッカーは空っぽになった。たっぷり食料を積み込めるはずだ。

アンカー2本にそれぞれのチェーン,ロープ,根掛かり解除用のロープに浮き。

一昨日取り付けた擦れ止。