Saturday, November 30, 2013

ラーメンを食いに行こう 和歌浦漁港

(24時間開いている)スーパーでの買い出しもあって,前夜からヨットに泊まっている。
『AURA』艇のみ明かりが点いている。他には誰も来ていないようだ。
車を降りてから岸壁までの間にも風の強さを実感する。キャビンの中にいてもゴーゴー唸っている。翌日には等圧線の間隔もひろがり,出港する時刻には止むはずだ。

同行のT君は06:40にやってきた。彼は昨日は和歌山出張で現地で打ち上げして帰宅は21時,「出港は朝の7時だから夜来なくてもいいよ」の僕からのメールに安心したのか,家でさらにワインを1本空けたにしてはシャキッとしてやってきた。その和歌山にまたヨットで出かけるわけだ…

出港するついでに,アンカーのモニターをコンクリートブロックに交換した。漬物石は再びヨットに載せて,出先の港でアンカー打った時のモニターに舞い戻り。
※コンクリートブロックでは比重が小さすぎて用をなさないようです。


関空ブリッジを越えたら風が安定してきた。ジブを揚げる。

変なうねりが多い。Tは昨夜のツケがだんだん回ってきたようだ。そのうち,キャビンに入り糞をたれていた。その後,少しはマシになったか…
僕は一人で,TORYSをやっている。このTORYSは吉高の宣伝しているやつで,度数が低くさっぱり酔わないので船上では具合がいい。

潮に乗ったせいか,予定より早く和歌浦に着いた。銭湯が開くのは15時,ラーメン屋の開店は17時。ワンタンスープで軽い昼食後,日頃の寝不足解消のための昼寝。


そろそろ出かけよう。


外来者だとすぐに分かるらしい。「石鹸いるでしょ」と言われる。しまった,ヨットに置き忘れてきた…

銭湯の熱いお湯ですっかり酒精も抜けたようだ。開店と同時に『まる木』に行く。銭湯は港から5分,『まる木』は3分。この近さがいい。

茹で上がりを待つ間に,はやずしを2個,茹でたまごの殻をむきながら待つ。
きた!すする,美味い!


開店と同時に中華そば

道路の反対側に昔ながらの酒屋があった。ビールと酢烏賊など駄菓子屋系のつまみを購入し,キャビンで1時間ほど飲んでいると,Tが「もう一杯行きませんか」と言う。誘われて断りはできない。20時にもう一度出向いて,今度はチャーシュー多めを注文した。


たまごをしずめる。

食ったら寝るだけ。21時にはすっかり夢の世界だろう…

佐野漁港発  07:40
和歌浦漁港着 12:40

Sunday, November 24, 2013

やっぱり風がない…

目覚ましを5時にセットして,予定通り起きた。
夜は風がかなり強く吹いたようで,外付けのハリヤードがマストに当たる音が少々気になって途中でテンションをかけたが細かい振動がまだあった。

ハッチを開けると,『DUCK』さんが,開口一番「もう出る?」と僕に尋ねる。その30分後には消えていました。速い!


ものは試しと買ったので嬉しがって使ってみた。暖かい。

海は暖かい,なんせ海抜0mだから。山とは気温が全然違う。冬山は常にマイナスの世界だ。コクピットにいて寒いのは運動しないからだ。およそ発汗するような動きはない。どんどん体が冷えていく。
とまあ,いらんことばかり書いているが,テントの中でコンロをガンガン焚くと,濡れた毛糸の手袋や帽子もきれいに乾く。ヨットでも濡れ物があるから乾かしたいが,テントとキャビンでは広さが違う。となるとかなりでかいストーブがいる。そんなもの積む余裕はないから,とりあえずこいつだ。


暗いうちに港を出ると会えるこの風景。


最後はやっぱりトロトロの海。


関空橋がこれぐらいに見えたら,あと数マイル。


『Dignity』さんが出迎えてくれました。ありがとうございます。

時間があるので,もやいロープの点検をすると,モニターがなくなっていました。これで,『over joyed』さん,『浮浪雲』さんと合わせて3艇です。切れた?
かわりにヨットに積んである漬物石をぶら下げておきました。

沼島発  06:20
泉佐野着 11:30

Saturday, November 23, 2013

『SNOW GOOSE』とミート 沼島漁港

先週港に来た時に,「来週は沼島へ行こう」という話になった。
週明けの月曜日から,週末の天気が気になるのは山へ行っていた時と変わらない。長野に山へ行くときは天気も気になるが,休みに大阪にいることが苦痛で車を走らせる。登り出したら天気の悪いことは気にならない。さっさと目指すルートを片付けることに精進する。雪のルートと違って冬の岩場はチリ雪崩も雰囲気を盛り上げるのに一役買っている。
天気予報は土日の好天を告げている。ラッキー!

8時出港と聞いていたので,昨夜の飲み会も1次会でお暇した。港には7時20分に着いた。準備をするには十分な時間がある。
それぞれが,それぞれのペースで出港。出る前に『DUCK』さんから,でかいリンゴ,『COSMO』さんから,これまたでかい富有柿を頂いた。ありがとうございます。
加太瀬戸を超える1時間ばかりだけ潮に押されたが,あとは順調にエンジン!!!で進む。友水の南だけはいつもの様に風が通りぬけ,しばらくセーリングを楽しむことができた。


友水南でオレンジ色も鮮やかなタンカーを見た。


チョイの間だけのセーリング。


徳島の『SNOW GOOSE』さんが来ていました。


去年ケンチョピアでお世話になった『SNOW GOOSE』艇でビールを頂きました。みんなで歓談中です。

『SNOW GOOSE』艇の中を見せていただきました。すばらしい!触りたくなる,いじりたくなる…

風呂に宴会は港巡りではやっておきたい。

もっとやりたいのは何週間も風呂に入らずに,大海原をかけることですね。

佐野漁港発  07:40
沼島漁港着  14:20

Sunday, November 17, 2013

港は暖かい

めっきり寒くなったが,港はやっぱり暑い。作業中は半袖シャツがちょうどだ。

バッテリーを2個交換して,配線をする。

1個はセーリング中のGPSプロッターやオートパイロットに電源を供給している。これは25Wのソーラーパネルとつながっていて,途中にチャージコントローラーをかませてある。
もう1個は純粋にエンジン起動用で,充電は機走の時しかやっていない。
今回は,5Wのパネルを手に入れたので,エンジン起動用のバッテリーにつないだ。
これで,2個ともヨットに乗らない日も充電がなされているはずだ…


仮置きです。ケーブルが細い…

バッテリーを付け替えたので,M艇のメンテナンスを手伝った。

ユマーリングしていると泉大津からの3艇がちょうど入港して来た。
高いところから「いらっしゃい」

先ず,風見をつける。古い風見が根本から外れない。ペンチで剥がしていくがなかなか厳しい。ノミでプラスチックの部分をこそげとると,ようやくナットが見えてきた。スパナでは頭をなめてしまう。ネガネレンチをロープ経由で送ってもらい,ようやくきれいに取れた。
新しい風見をロープで引き上げセットしようとするが,案の定(前にもこんなことがあった),ワッシャーが大きすぎて入らない。ナットを落とさないように慎重に締めて,下から角度を確認してもらってオーケーが出た。

レイジージャック設置のためにマストにアイをつける。
位置決めが決まったら,4mmドリルで削孔。5mmのタップを立てる×4本。きれいに設置できました。自画自賛。
途中で,泉大津の『BLUE SEAGULL』さんが,こちらに来られた。高いところから失礼しました。

なんとか設置できたのでよかった。Mさん,時間ばかりかかって申し訳ありませんでした。いつでも登ります。お気軽に声をかけてください。


空はどこまでも青い。

『over joyed』さんが出港していった。
僕も出ようかと思ったが,風速計は回っていない。艇内の片付けをして港を後にした。

Saturday, November 09, 2013

何処かへ行きたかったなあ

洲本より少し遠目のところへのんびりセーリングしたかったが,天気予報は相変わらず日曜日の悪天を打ち出している。メンテ半分,セーリング半分とした。

ジブハリがサンダーで切断したままになっているので,ワイヤークリップ2個で留めた。留め方適当すぎたので次回にやり直し。
予備のハリヤードをクライミングロープで代用していたが,ちゃんとしたロープに交換した。

こまごましたことをやっていたらきりがないので,適当に切り上げ出港。港内で帆を揚げるには絶好の風向きだった。


なんとか風を拾っています。


暇さえあれば必ず海に出る『風来坊』さんです。見習いたい。

関空島の上辺をかすめるように,3~4ノットでセーリング。ちょっとだけ白波が見えたが直ぐに消えてしまった。
北端の黄色ブイで後ろからの風を期待して方向を変えたが,風見はくるくる回っている。
もと来た通りに戻る。
残り2.5マイルで13時半。14~16時の規制タイムに間に合わないのでエンジンオン。
13時58分にバースに着けた。

『風来坊』さんと『over joyed』さんと3人で拙艇のコクピットでコーヒータイム。狭くてすみません。

バックステイから取っているブームのリフトをようやくマストトップから取るように変更した。
いつでもできることをいつでもできるからと5年間放っておいた…反省です。本当は,折り返してメインハリヤードの予備にしたかったのだが,マスト基部にブロックを付けて,またマストにガイドを付ける作業が面倒だったので横着して吊るだけにした…また,しばらくしたら反省だろう。

マストに登ろうとしていた時に,救援依頼。ボートのエンジンが停まったため接岸できないらしい。助けに行く。港内でよかった。

メインのスライダーの交換。最上部のだけサイズが小さいのでグルーブから外れる。付け替えた。
外れていたリーチテールを新しく付けた。

Monday, November 04, 2013

今日はこれぐらい

夜もずっと雨だったが,やっぱり6時前には起きてしまう。
リビングが暗い,カーテンを開けて外を見ると相変わらず降っている。
昨晩乗った体重計の数値には驚いたが,お馬鹿なクルージングをしたのだから仕方がない。自転車で「串柿の里」でも周遊する予定でいたが,この雨ではその気も失せてしまった。雨雲レーダーは海側の晴天を知らせてくれる。車で港に向かうことにした。
河内の国から和泉の国へ抜けると青空が展開している。ほら,やっぱり海は晴れているんだ。

随分前にスターンとコンビライトの電球をLEDに交換した。マストトップとマスト灯がまだ電球のままだったので交換することにした。登って降りて点検。白い光が見える。マスト灯はソケットが甘く針金で縛ってある!外すのが面倒なので交換せずにおいた。これで,また一つ仕事を残したわけだ。

2年ほど前から魚探にエラーがよく出る。振動子を中子の状態でセットしているのだが,密閉容器のクーラントがもれてエアーをかんでいるような気がする。スクレーパーでシリコンをこそげ取り,一旦外してみた。そこへ,『風来坊』さんが登場。「そんなもん,直接貼り付けたらええ」とのありがたいアドバイスを頂いた。果たして,結果は上々でした。


シャックルを錘にして海底に垂らしたロープの長さと一致しました。めでたしめでたし。

ジブハリをロープにしようと,『LEIA』さんからロープを買っていたのにまだ交換していない。何度やってもロープがうまく抜けないのだ。マストトップのシーブのところがおそらく,細くてワイヤー対応なのだと思う。逆(シャックルの付いた方)から抜けばいいかなと,『風来坊』さんの助けを借りてサンダーで切断する。ロープとワイヤーをつなぎ引っ張ってみるが,やっぱり通らない。そんなことをしていると,急に冷たい空気が入ってきた。「こりゃ,来るな」と急いで片付けをする。きました,パラパラと…風はゴーゴーと唸りをあげている。

キャビンの中を整理しているといい時間になってきた。
今回も学ぶこと多しです。宿題を残してしまった…

昼飯抜いて作業したおかけで体重は元に戻る。ツケは持ち越さないのが体重維持の秘訣。

Sunday, November 03, 2013

滑り込みセーフ…

夜はそこそこ風があったが,朝方になるとピタッと止んでしまった。
4時に一度起きて天気を確認した。漁船の無線がかなり賑やかでバチッと目が覚めてしまった。
飯を炊いて,タイカレーの朝食をとる。今日は雨がふるかもしれないので船上でまともに食えそうにない。
トイレに行く途中からポツリときだした。船に戻る頃には岸壁もすっかり濡れてしまっている。明るくなってきたので時々外を見るが,雲は濃くない。1時間もしないうちに雨は止みそうだ。
予想通り雨が上がり,舫を解いた。風は殆どない。

夕方から明日の午前にかけては雨の予報だ。もう1泊どこかでする予定だったが,雨の停泊もつまらない。様子を見ながら帰ることにした。


そろそろ出ます。

全くの機走かと思ったが,途中いい風が吹いてきた。1時間少々静かなセーリングを楽しんだ後は,機帆走に戻る。


関空ブリッジがようやく見えた。

悪い予感がしたので,走りながらさっさとジブをセールバッグにしまい,メインもしまった。直後にやっぱり降りだした。


清水タンクも空,ポリタンクも空になったので水揚げ場で補給。ところが,ホースが外れていてつなげない。仕方なくポリタンリレーで清水タンクをいっぱいにした。

なんとか濡れずに帰港できたのでよしとする。

方杭発  06:45
泉佐野着 15:05

Saturday, November 02, 2013

温泉が恋しい 方杭漁港

楽しみにしていた11月の3連休だが,天気はいまいちのようだ。
出港は6時半。前夜にヨットに泊まって宴会のはずだったが,山岳部後輩のT君は,尊敬すべき自制心を持って待ち合わせの泉佐野駅にやってきた。開口一番,
「先輩,ちょっと酒断ってます」
血液検査の結果γガンマなんちゃらの数値が高いらしく,次の検査まで(と言っても今月末なのだが)酒を抜いて様子を見たいらしい。
晩飯抜き,ビール抜きで来た僕はなんだか拍子抜けしてしまったが仕方がない。
スーパーで買い出しをし,遅い夕食であったが,食ってきたはずのTもなかなかの食いっぷりだ。

GPSがなかなか衛星を補足せず,初期化を試みるがうまくいかない。前回も試行錯誤で使えたのだが,その方法が思い出せない。30分以上ロスして,前回上手くいった方法にたどりついた。今度は忘れないようにしよう。

追手の風というには弱すぎて,メインだけ張ってエンジン頼りに進むが,5~6ノットなので不満はない。加太瀬戸を転流時に越え,そこからは6~8ノットで気持よく進む。エンジン音も軽やかだ。
湯浅沖で勝浦から帰る途中の『AURA』艇とすれ違った。遠くからでも分かるシアーラインとカッターリグ。電話で挨拶をしておいた。

単調なエンジン音を子守唄にコクピットで惰眠をむさぼる。ずいぶん早く由良沖に着いた。

方杭では一つ重要なことをする必要がる。2010年の3月に来た時に,地元のおばあさんから浜で干していて引き上げてきたばかりのお手製の太刀魚を頂いたのだ。その後何度か来ているのにお礼もしていない。そこで今回は手土産を持ってきたわけだ。
運良く,件のおばあさんに会うことができた。「ヨットの人やね」と覚えていてくれたことが嬉しかった。

温泉につかり,天ぷら盛り合わせでビール。


南国ですね,ハイビスカス。


15時過ぎに姫路からヤマハ26がやってきたが,深夜1時には出て行った。素早い!

仕事疲れか温泉効果かTは明るいうちからずっと寝ている。僕は,次のプランを考えながら,ゆっくりと時間をかけて,たっぷりある酒を楽しんでいる。

佐野漁港発  07:10
方杭漁港着  13:15