Saturday, September 29, 2012

ジェラワットがやってくる

昨晩済ませるべき用事が片付いていない。台風対策とその他メンテナンスを同時にすれば時間のロスも少ないはずなのになかなかうまくいかない。

大潮のほとんど満潮時に港に着いた。家族連れの釣り客が多い。鯵が釣れているようだ。
聞いていた通り,碧南の『OLIVE』が停まっている。主はなんと80半ばだそうだ。活動し続けることは素晴らしい。


静かですね。

僕の両隣は『浮浪雲』艇と『over joyed』艇だが,お互いをロープで連結しておいた。『ASCA』さんが見えられるかどうか心配だったので,『ASCA』艇と『浮浪雲』艇とを連結,ファーラーの巻きも点検し雑索できつく縛っておいた。

『風来坊』さんはコンクリート製のモニターを持参で来られた。真似して,僕もモニターを追加して沈めた。
昨晩泊まっていた『DUCK』さんも顔を出し,みなさん台風対策に忙しい。
『東日流』さんは,いつものように喋りが中心で既に対策は終わっているのかしらね。

メインセールは外してないが,カバーの固縛を厳重にしてブームをデッキに下ろす。俵フェンダーをバウに持ってきて,僕の台風対策はおしまい。後はできるだけ遠くを通過してくれることを祈るだけだ。

主の漁港猫がゆっくり岸壁の端からやってくる。巡回点検のようだ。ちょっとだけ僕に愛想をくれるが,付き合いきれんといった顔をして歩いていった。

皆さん準備に忙しそうだが,野暮用のため僕は港を後にする。

Sunday, September 23, 2012

小雨の中を帰る

もう随分寝たかなと思って時計を見ると零時過ぎ,昨晩寝るのが早すぎたのだ。寝てから雨が降り出したらしい。風もなくシトシトと降っているので,時折スチローバールがヨットと岩壁に挟まれてキィと動物的な音を立てること以外は静かな夜だ。

止みそうになったので舫を解いた。

メインを揚げ,ジブを揚げる。何とかセールの助けを得られそうだったが,直ぐにジブを下ろした。
止んでいた雨が降りだした。1時間ほどするとメインがバタバタしだした。


屋形船で航行中です。もうヨットとは呼ばない。

関空橋を越えたら晴れてると言っていた通りに最後は青空がびっくりするほど広がってきた。
二色のレースに出ている『風来坊』さんの乗っている『SUPERトトロ』がいる。挨拶をしてからホームポートに帰った。

方杭発  05:50
泉佐野着 13:10

Saturday, September 22, 2012

方杭でゆっくりやる 方杭漁港

先週に引き続き,T君(山岳部の後輩)とお気楽クルージングをした。
なんと彼は今ボート免許取得のための講習を申し込んで1回は受けたらしい。来年は2艇でクルージングができるかもしれない。

前夜に泉佐野駅で集合し,買い出しを済ませ,夜酒も程々にして寝た。

3時50分に舫を解く。
漁船も未だ活動していない海は静かで,船首が波を切る音がよく聞こえる。
関空橋をくぐり抜けたところでジブを揚げたが,風は弱く,ひたすらエンジンに頼って進む。
潮に引っ張られて調子がいい。コーヒーを入れ朝飯を食って大満足。安物の弁当は揚げ物が多く色彩に乏しいのが寂しいが,安ワインを飲んでる奴のつぶやきとは思えない。

今日はずっと曇り空で涼しかった。


ここの海は美しい。

二人とも風呂好きなくせにカラスの行水は高校生の頃から変わっていない。みちしおの湯につかってボーッと海を見ている時間も5分もない。

『くえ屋』で【造り盛り合わせ】,【天ぷら盛り合わせ】,【冷酒】。やや満足。

ヨットに戻って昼寝をしていると,スピーカーで「よじさん」と呼んでいる。コクピットで寝ていたTはてっきり僕の知り合いが来たと思ったらしい。キャビンで寝ていた僕は外を見ても何のことか分からない。ヨットが1艇入ってきて,「ここは方杭ですか」と尋ねているのだ。聞けば新西のヨットで下見がてら寄ったらしい。

今度は携帯がなった。泉佐野マリンクラブの『cosmo』さんだった。由良港へ寄ってからこちらに来るらしい。


お疲れ様でした。ビールごちそうまさでした。


佐野漁港発 03:50
方杭漁港着 10:35

Monday, September 17, 2012

港はまだまだ暑い

エンジンルームに水が少し溜まっていたのが気がかりで港に出向いた。

山間の僕の家では風が強く夜明け前からビュンビュンと唸り音が聞こえる。さぞかし吹いてるだろうと思って泉佐野に来たが海には白波も見えないし,空はびっくりするほど青い。

『DUCK』さんから声がかかり,瀬戸内クルージングの話を興味深く聞いた。長い時間クルージングするのは,色々と変化があって楽しいだろうと思う。

キャビンの換気をしてから,エンジンルームに顔を突っ込む。ウォーターポンプのホースからの水漏れかと心配していたがそうではなかった。やっぱりウォーターロックだ。小さな穴が発見できずに適当に水中エポキシを塗りこんでいたのだが完璧ではなくチビチビとしみったれていたのが沢山漏れているらしい。取り敢えず応急処置をしておいた。

『浮浪雲』さんがやってきて,3人で田尻に昼食に出かけた。
『にし川』で定食,『川佳』でコーヒー。マリーナを臨むデッキはそこそこの風が吹いていて気分がいい。

『小町』さんがやってきた。他の田尻のメンバーは見えなかったが皆さんお元気でしょうか。


だんだん風が強くなってきた。ヨットはお行儀よく並んでいる。

Sunday, September 16, 2012

小鳴門を越える

鳴門の北流から南流への転流は8時53分。通過に1時間かかるとして7時過ぎには入り口にいればいい。
予定通り5時過ぎに艇を出した。
日の出を迎える出港はやっぱり気分がいい。

小鳴門入り口の緑ブイを7時20分ぐらいに通過した。ジブを下ろしたので視界は良好だ。
競艇場を過ぎた頃から素敵な風景が始まった。橋をくぐる。これは川だ。川べりに家が立っている。その光景が実にいい。


鉄工所の看板がいいね。

海面も穏やかで,朝なので日差しも優しい。斜めからの光が周囲の景色をより美しく見せる。
順調に転流数十分前(8時13分)に通過し終わった。

淡路島西側の都志辺りまでは5ktと少し潮に負けた。明神沖で30分程度小雨にやられた以外はずっと雲は僕たちを避けている。
海面に白波が立ちジブを揚げ,ググっとヒールするがそれも10分も持たなかった。
その後,直ぐに明石の潮に引っ張られ,7~8kt。9,10,11ktと調子がいい。
13時20分に明石海峡大橋を通過。速いと景色がどんどん変わるので楽しい。

この先風は期待できない。メインもシオシオだ。まだ4マイルもあるが,暑い港内での作業を嫌い,トットとセールを片付ける。

泉佐野沖に3本マストのケッタイな船が見える。もしかして,『あこがれ』?近づいていくと向こうからヨットがやってくる。『風来坊』さんだ。さっきの船はやっぱり『あこがれ』で『風来坊』さんは撮影に来られたようだ。「おかえり」と言いながら写真を撮ってくれる。「ありがとう」…あかんあかん,仮にもオイラはセーラーだ。航海中のヨットなのにセールにカバーがかかっている!

徳島発  05:10
泉佐野着 16:30

Saturday, September 15, 2012

風はままならぬ ケンチョピア

台風の影響が気になるが,まだまだ大丈夫だと船を出す。

「男物の山のザックを貸して,4~50Lの…」
木曜日にYU嬢からメールが届いたが,いつの頃からかザックが男物と女物とに分けられているらしい。目安となるのはザックの背面長だろうか,いや最も関係しているのは肩幅かもしれない。
現役のザックはスキーパックかごちゃごちゃした飾りの多い筒状のアックスホルダーが付いた頑丈な物しかない。モンベルから無償提供していただいた新品未使用の80Lザックがあったことに気が付いた。細身なので満タンにするとコロコロしてちょっと背負いにくく,軽量化のため生地を薄くしてあるので摩擦に弱い,そんなこんなで出番がなかったのだ。フレームを抜けば50Lぐらいの感じだろうで,長期山行以外なら役立つだろう。
僕は金曜の夜から港に出かけるので,同行のT君との待ち合わせに使っている泉佐野駅で手渡すことにした。
おっさんと妙齢の女性が何やらぼそぼそと喋っている様子を,いつの間にやってきたTは,知らないうちにハザードをつけっぱなしの僕の車に乗り込んで観察していたらしい。
おっさんが車擦られた,どないしてくれんねん…と姉ちゃんにゴロまいてんのんとはちゃいまっせ。
ワインの差し入れありがとう。

24時間スーパーで買い出しをして,晩飯に酒を飲めなかった僕はビールをやる。

友ヶ島水道の潮流を考えて,6時半に出港した。
情けないほどの弱い風で,ようやく揚げたジブも,真上りで単なる抵抗にしかなっていない。

友ヶ島手前でBBC28とすれ違う。いいヨットですね。

方杭方面へは風向きが悪い。徳島方面へ進路を変えた。沼島近くで再度方杭に向けるがやっぱり上れない。未だ入ったことのないケンチョピアを目指す。
ちょっとヒールした。風が出てきたようだ。ジブを揚げ,エンジンを止める。15ktぐらいの頃合いの風だった。

ここからポンツーンまで約30分かかった。

話に聞いていたポンツーンはふさがっている。奥まで行ってみて,戻る途中に,「おいで,おいで」と手招きされる。
『SnowGoose』さんと日本1周中の愛知の『MY DREAM』さんたちだった。ありがとうございました。
横抱きさせていただき,ポンツーンで飲む。
いい加減酔ってきた。駅前までラーメンを食いに行って,コンビニで買い出し。ヨットに戻ったら即寝てしまった。

佐野漁港発   06:30
ケンチョピア着 16:00

Sunday, September 09, 2012

微風でした

山にある自宅は涼しいが,海に近づくにつれて夏の暑さがぶり返してきた。

すでに,『over joyed』さんがメンテナンスを始めていた。久し振りに『浮浪雲』さんとも会った。バックして切り返そうとしたところに,『Dignity』さんが帰ってきた。「漁船が多いから気をつけて」とアドバイスをいただく。
港外に出ると,言われたとおりで複数の漁船が網を引っ張っている。

2~3kt,時々4kt台。おとなしく走った。
明石海峡大橋の上から海面に黒いベールがかかっているのが見えた。また,局地的に降っているのかもしれない。
タックしても上っていないので,ほとんど反復運動のようだ。

(泉佐野)漁港内で作業をすると汗が吹き出す。港外でセールを全て片付けた。
ゆらゆら揺られながら,昼飯を食べていると後ろからいい風が吹いてきた!うまいこと,いかんもんです。


まだ2Dですが,ようやく捕捉しはじめました。時刻は正確でした。

Sunday, September 02, 2012

スカンピ(scampi)でセーリング

河内長野は朝から雨,雨雲レーダーを見ると泉州には雲がない。
海側に近づくにつれて青空が広がってきた。

港は風がなく暑い。風力計を見てもヨタヨタ。いつでも出ることができるように,コンビニに行って昼飯だけは用意しておいた。

先日からさっぱり衛星を補足しないハンディGPSを起動させて,様子を見ながら時間をつぶす。


コールドスタートですが,何時間かかってもこれ。
時刻もでたらめだったが,やっと20分の誤差で追随している(ようだ)。

ボーッとしていると,『over joyed』さんがやって来た。
「乗らない?」と聞かれたので二つ返事。前から乗りたかったscampiだ!
クルージングスピンで風を求めてタック,ジャイブで楽しんだ。


きれいなコクピットです。

帰ろうとエンジンをかけるが,どうも音がおかしい。全然水が出ていない。ジブで港に入って直前でエンジンをかけることにした。
港内には皆さんがおいでで,サポートしていただきました。どうもありがとうございました。

片付けが終わって,しばらくしてからエンジンをかけると,水が出だした???やっぱり,ビニールかなんかがくっついていたんだろうか。

Saturday, September 01, 2012

夕立の後は花火

昨日からお天気のページばかり見ている。夕方からは雨の情報は変わらない。

久しぶりに昼寝をした。起きて直ぐに天気をチェックする。雨マークはこの24時間さっぱり変わらないが,雨雲レーダーを見ても泉州には雲がない。これは行かねばならない。

道中の舗装道路に水たまりが残っている。相当降ったようだ。港に着いて空をチェックするが,もう降らないだろう。コンビニで軽く食料を仕入れた。あの夏の暑さはもうない。汗もかかずにキャビンで弁当を食っている。


山沿いに暗い雨雲が残っていて東からの風に乗ってきそうだが,おそらく神戸方面へ流れていくだろう。


市場の営業が終わって,すっかり暗くなるまでは俺たちの領分だ。

確か花火は20時を過ぎてから開始だ。ゆっくり機走でマーブルビーチ沖(田尻沖)まで向かう。すっかり暗くなっていい具合だ。雲に隠れていた月もキレイに顔を出した。観覧車の緑の灯りが妙に周囲の暗さに溶け込んでいる。

見覚えのある艇が近くにやってきた。僕がパンパンパンと手を叩くのが速いか,あちらが僕を認知したのが速かったのか,すぐにコールがかかる。やっぱり『Dignity』艇だ。「あーよじさんだ。」と子どもさんの声がする。今日は夏休み最後の家族サービスだね。

約30分楽しんで帰港。海も穏やかで楽でした。

いつものように,オイルチェックをして後片付けが終わった。りんくうゲートタワービル越しに雲が光っている。雷光が暴れているらしい。降られなくてよかった。