Sunday, December 24, 2017

1年間お疲れ様でした

 昨日(23日)はこの1年間よく遊んだヨット仲間と僕の行きつけの店で飲んで食った。
 僕は午後3時前までは港で今年最後のメンテナンスをしていて,今日は年賀状の作成と家の整理に1日を費やす予定だった。ところが飲み会で『Bonanza II』艇長が,「明日はセール屋さんが港に来て採寸や。」なんて言ったものだから,僕も行かないわけにはいけない。それを最初から聞いていたらもう少し酒量を控えたんだがなあ…とできもしないことを後付で言う。

 本当にベロベロに酔ったはずで,起きるのが7時を過ぎてしまった。メンテナンス材料調達のホームセンターは平日は6時から開いているが,日曜日は9時からだと気が付けば後悔にはならない。
 配線材を購入して港に向かった。もう『Wiz of Oz』艇長も『Bonanza II』艇長も来ている。そこに本当にタイムリーに浜の宮マリンサービスの花田さんがドジャーのフレームを抱えてやってきた。『Bonanza II』艇はこれで悪天もものともせずに航海しないといけないなあ。
 僕は,仮止めのままだった配線をケースに収める。これで外観がよくなった。一段落ついたので,『Wiz of Oz』艇のちょっとあっちを向いた風見の修正にマストに登る。ついでにワイヤレスの風向風速計の動きが鈍いので外してロープで下ろす。グリスアップして再度引き上げるが,少しましになっただけでやはりベアリングの交換をしないといけないらしい。再度外して下ろす予定だったのに,さっき修理した風見をテープで補強しているうちにさっぱりそのことを忘れてしまった。気が付いたのはラッペルし終わってからだ…アルコールのせいかしら。

 登るのはまた次回なんて話をしていると,『Bonanza II』君が差し出したのは件のベアリングだった!すごい,予備を持っているなんて。
 再度マストに登り風向風速計を外してくる。僕が登っているのを見て,
「私も同様の方法でマストに登っているよ。」
と花田さんがユマーリングの話をする。クライミングをされていたらしい。ヨット界に意外に多いクライマー。
 ベアリングを交換している間は,僕は自艇のメンテナンスの続きだ。
 休憩中,花田さんが乗り込んでくる。いろいろと外洋航海の話を切り出してくれる。全てためになる話だった。今度は時間を取ってゆっくりと話を聞きたいものだ。ありがとうございました。

「できたよ。」
と『Wiz of Oz』さんからコールがかかる。
 僕はユマーリングして,ベアリングの交換が終わった風向風速計をセットする。カラカラと泉佐野のどのヨットのそれよりもよく回っている。僕の登下降は一回空振りしたが,こいつの空回りは実に気持ちがいい。

 多くの人にメンテナンスのお世話になりました。ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。では,みなさんよいお年を。

フレームが届きました。設置して布部分の型取りでしょうか。ビミニのステーもステンレスパイプに交換するようです。完成が楽しみですね。

Saturday, December 23, 2017

エンジン始動用のバッテリーが弱い…

 日曜にするかと迷っていたが,午後からの天気が悪そうだ。メンテナンスも晴れている方が外作業がしやすい。

 エンジン始動用バッテリーの日常充電用に25Wのソーラーパネルを設置することにした。すでに火曜日(12/19)に届いている。港までの道中のホームセンターでアルミのアングルとU字ボルト,その他を買った。
『風来坊』さんが出かけるところだった。『over joyed』さんはやっぱりメンテナンス。いつものように,3箇所のハッチをフルオープンして淀んだ空気を入れ替える。
 ソーラーパネルの裏側には6mmの穴があいている。それにアルミアングルをボルトで取り付けて,スターンパルピットにU字ボルトで設置した。ナットを緩めれば角度が調節できる(がそんなことはしたことがない)。
 古いGPSアンテナケーブルのコーキングを少し除去して,ケーブルを通す。右舷側にあるコクピットロッカーの中を配線する。問題はここからキャビンのバッテリーへの取り出しだ。こんな穴の存在には気が付いていなかったが,配線にはうってつけだ。ギャレーの下からエンジンオイルを点検するが,その時はコクピットロッカーの蓋を開けていることは先ずない。暗いままなので穴の存在に気が付かなかったのだ。いい塩梅にケーブルが通る。バッテリーケースまで内部を這わせて,ようやく接続が完了した。これでクシュンクシュンと弱い力でしかエンジンを回転させることのできなかったバッテリーが蘇る(はずだ)。
 チャージコントローラーを仮止めする。ケーブルの取り回しが悪いので今後の課題だ。

 さあ,気の置けない仲間との忘年会に出かけよう。

コクピットロッカーの蓋を開けておくと,外の光が入ってこの穴の存在がわかった。ギャレー下のエンジンオイル点検口からのぞく。

御札を納めます。1年間お世話になりました。

コンパクト。ウインドベーンを設置したら移動の可能性があるので,仮設置。

今日は全く風がありません。

Sunday, December 17, 2017

随分吹いてますね

 1年で随分使ったものだ。年末は少しは清潔にしよう。幸いというか,ずっと30ノットぐらい吹いているので,出なくてもいいだろう。

 先週はサビキ釣りの人がたくさん岸壁にいたのに昨日も今日もほとんどいない。ヨットの目の前まで車を乗り付けて,清水用のポリタンクを下ろした。岸壁ががらがらのこんなチャンスはめったにない。あわてて,ハッチを開け,全てのマットを外して車に載せた。すっきりしたキャビンは冷蔵庫内のようで気分がいい。欲を言えば,配線なんかも全てむき出しならメンテナンスも楽なのになあ。

 キャビン内ロッカーの整理をしていると,窓の外に足が見えた。隣の『Bonanza II』君がやってきた。彼も連日のメンテナンスらしい。チークオイルを塗るそうで,僕も片付けが終わり次第そうすることにした。
 チークオイルを塗ったら,いろんな箇所の汚れが気になってきた。しまった,先に清掃をするべきだった。荷物置きの簀子を外すと,泥のようなものがベッタリとこびりついている。スポンジでこすって水で洗い流す。夏に大量侵入してきたフナムシの残骸はもう粉々になっていたので,嫌悪感もわかない。

 昼過ぎにようやく20ノットに風が落ちてきたようだ。出たい誘惑をこらえ,メンテナンスに徹する。

 まあまあのできぐあいか。
 年末も押し迫ってきた。今週末の土曜日は忘年会。翌日曜日が年内最後の泉佐野詣でだ。今年も,ヨット遊びは大過なく終わりそうだ。来年はもっともっと楽しく遊ぼう。

各マットの下にはたくさんの収納スペースがある。たかがスポンジのマットと思うなかれ,これが結構面倒くさい。収納スペースに入れてある物を取り出すのにマットをいちいち取って何処かにおいて,それから蓋を開けて内容物を取り出す。これですっきりしたよ。

代わりに山用のマットを引いた。両バースには元からあるスポンジクッションの上にサーマレストマットを敷いていた。直に引くと薄いかもしれない…山では雪の上でもこれ1枚で冷たくは感じないんだが…山用に似た安い物は5枚所持している。惜しげなく2枚重ねで使う。

冷気がすっと降りてきて,淀んだキャビン内の空気を清浄化する。冬はこれがいい。風さえ感じなければ気温は多少低くても寒くは感じない。

温度計は3℃だった。真冬でもないのに珍しいことだ。

Saturday, December 16, 2017

おやおや~

 明日日曜日は北西の風が吹く。20ノットと頃合いだから,洲本に行けば帰りは楽ちん。
 港に来てみると,さっぱり風が吹いていない。これでは行きは機走オンリーだろうなあ。そして帰路の風に期待するのだが,期待通りの風向きじゃなくて,真上りのことばかりだ。それでも,まあ楽しいか…

 まだジンバルにストーブ(調理用バーナー)をセットしていない。瀬戸内や沿岸クルーズでは走りながら調理することはなかった。港に着いてからはテーブル上で鍋をつついたり,コクピットで焼肉をしたりすることばかりだ。お湯を沸かすのはジェットボイルが早いので,そんなときにもいわゆるギャレーでやることないのが実際だ。
 固定用のアルミ棒がもう2本必要だ。ホームセンターに買いに行こう。ついでに買ったのは,ラムと赤ワイン。買ってから気がついたが,もう年内に泊まりのクルージングに行く予定はない。年越しになってしまうなあ。

 港に帰って岸壁を歩いていると見慣れないものが設置されていた。防犯カメラ!みなさん,行儀よくしましょうね。
 僕が買い物に行っている間に『Bonanza II』君が来ていた。今日は丸1日メンテナンスをするらしい。木部を磨いている。僕も,メンテナンスに取り掛かった。ストーブを設置した後は,ステンレスのパイプを磨いた。新しいパイプは見違えるように,古いスタンションはそれなりに輝きを取り戻した…ようだ。
 明日も続きをしよう。気になるのは風向きだ。行かない日に限り,洲本から泉佐野に向かうヨットにとって,アビームのいい風が吹いているんだろうな。

Sunday, December 10, 2017

暖かいと思ったら風がない

 目覚ましが1分間も鳴り続けていたのに寝ていた。なんたるていたらく。

 コーヒーで活を入れ,鯖缶ともやし炒め。最近,鯖の水煮ばかり食っているがなんだかやっぱり冴えないなあ。
 連絡船乗り場のトイレは近付くと自動的に明かりがつく。中でじっとしていると明かりが消えてしまう。適当に手を振ってセンサーを目覚めさすと,また明かりが点く。
 桟橋に戻ると『Bonanza II』君がちょうど僕のヨットに声をかけているところだった。彼は30分寝過ごしたらしい。5時丁度にサイレンが聞こえる。漁船が一斉に動き出した。僕たちの出港はそれを避けよう。
 5時半になると静かになった。舫を解く。昨日の着岸時とは大違いで,風がほとんどないので気楽だ。
 外の一文字辺りでまた便意を催した。後ろからはまだ漁船がどんどん出てくる。出るのは早かったようで,漁船に迷惑をかける訳にはいかない。進路を譲る。便意は頂点に達した。なんとか後ろからの漁船はもう来ない。スターンからのんびりと尻を出そうと思っていたが,間に合わない。サイドデッキから横出しだ!
 明るくなってきた。そのままにしておいたリーフを解除し,さらにもう少し行くと風が横に振れたのでジブを展開した。
 風は弱いのでエンジンも併用だ。

 最後はべたべたの海面をホームポートへと急ぐいつものパターンだった。

沼島漁港発 05:30
佐野漁港着 11:05

雲があったので太陽が上ったのは7時を回っていた。風はなく暖かい。

もう少し風があれば快適に走れたのになあ。

田尻沖ではヨットレースでしょうか。12艇出ていました。『Wiz of Oz』艇とミートしました。

お迎えありがとう。1羽欠席ですな。

Saturday, December 09, 2017

おやおやけっこう吹きました 沼島漁港

 年末までにもう一泊はしておきたいなぁと誘いをかけたら『BonanzaII』君が乗ってきた。彼15歳,私17歳の時からの付き合いです。新入生歓迎のオリエンテーションに彼がやってきた。色々質問をしてくる。とにかく入って一緒に登りましょう。高専山岳部のいい後輩です。

 2艇で沼島に向かう。風はぎりぎりジブがだせるいつもどおりの展開。ちょっと油断をするとすぐに裏風が入る。うねりもかなりある。淡輪沖で苦行のようなスプレー地獄から逃れるようにVHFが入る。ドジャーなしでは辛いだろうなぁ。
 洲本に変針したら低速は一気に1ノット台に落ちる。ヤッパリ沼島だ。
 友水を越えると嘘のようにうねりが消え,白波も立っていない。午後のゆるい日差しを正面に受け,のんびりと進む。

 木村屋のお風呂が何よりのご馳走だ。手前の公園にはイルミネーション。クリスマス,年末が近いと感じる。
 久しぶりにヨットで鍋にした。酔うに連れ話がスパゲッティのように混みいる。外の風も少し落ち着いて来たようだ。明日の朝飯は各艇で摂る。それが山岳部時代の生活とは違うところだ。

佐野漁港発 09:30
沼島漁港着 16:15

関空橋をくぐったら,ジブを展開しよう。少し変針するからなんとかなるかな。

けっこう沈んでいますね。滝修行のようです。ピントがバックステイにあってしまった…

友ヶ島水道を越えると,うねりもなくなり,白波も消えた。今までの海況が嘘のようだ。

いつものように僕は左舷着け。『Bonanza II』艇は右舷着け。
風はスターンから吹いているので,桟橋のどっちに着けてもヨットが岸壁に押し付けられることはない。

Sunday, December 03, 2017

忙しく帰る

 早寝したつもりだったが,起きたのは4時だった。風は弱い追っ手。エンジン頼りならとのんびり出港した。

 レーダーの具合を確かめるのが今回の目的だったのに,暗い時間の航行はたったの2時間だ。これは大いに反省しないといけない。まあ,視認と(レーダーの)写り具合を見比べるなら昼間のほうが好都合なんだがと自分で納得しておいた。

 後ろに航海灯が見えた。きっと僕のエンジン音で目を覚ました『東日流』さんだろう。
 さっきまできれいなカーブを描いていたジブが裏風を孕んでパタンパタンしている。これではいかん。

 明るくなってきた
 関空島の周囲にある黄ブイを目標物に,レーダーが示す方位と距離を確かめてみるが,調整の必要はなさそうだ。
 そんなことをしていると,『Wiz of Oz』さんから電話が入る。港に沈船があり,サルベージ中らしく,出入りはできないので僕の入港時刻を聞いてくる。おいおいまた連絡をくれるとのことだ。ありがとうございます。
 港に帰るまでに,回収作業は終わり,『Wiz of Oz』艇も出港してきた。

 いつものようにゆっくりとバースに着ける。昨日,咳がひどくて港に顔を出さなかった『Bonanza II』君も来ている。ハッチのコーキング中だった。すぐに帰ってきた『Wiz of Oz』さんと海南のセール屋さんに行く話がまとまったらしい。僕は,夕方からキタで忘年会がある。一旦家に戻って化粧直しだ。
 それぞれの年末,みんな多忙だ。

洲本港発  05:15
佐野漁港着 09:15

大きな月が,16時ぐらいから上がっていたが,ようやく西の空に沈もうとしている。きれいな風景だった。できれば,大海原で見たいものだ。

風は真向かいと冴えなかったが,ほんの束の間振れた。すぐにジブを展開する。

いつ見ても美しい朝日。生命の躍動を感じる一瞬だ。

向こうに1艇見えるのは,『Wiz of Oz』艇だ。出たのに風がないね。

Saturday, December 02, 2017

まあ風はないがいいか 洲本港

 このところ,さっぱり乗れていない。日曜日夜には新地で忘年会がある。あんまり遠くへは行けないが,とにかく出よう。
 なんだか初めて乗る船のようにぎくしゃくしている。これではいかんね。
 風がよければ沼島までは行こうと思っていたが,先週,先々週の強風がまるでなかったかのような頼りなさだ。洲本に行って,余った時間はメンテナンスに費やそう。
 風見が時おりマストのラインからはみ出る。ここぞとばかりにジブを出す。全開するまでに裏風をはらむ。やっぱり機走に徹しよう。
 空は限りなく青い。ドジャーの陰に入っていれば,船の進行によって生じる風から逃れられる。エンジン回転2500rpm,艇速6ノット。レーダーの初期設定に関空橋を使う。距離,方向ともに問題ないようだ。後方に何艇かいる?いやいや波を拾っているようだ。これもマニュアル調整しておく。
 後ろにセールが見える。
 はて?
 洲本港に着いて,キャビンで片付けをしているうちに後続のヨットが入ってきた。なんと同じ泉佐野の『東日流』艇だった。お疲れ様。

 メンテ,メンテ…おっとその前にトイレだ16時まで開いている食堂があった。ビールにアジフライ,どて焼き。
 その後は真面目に整備する。
 コーキング,ジンバルの調整,仮置きしていた冷蔵庫の固定。
『東日流』さんから風呂の誘いが入る。ドリルで穴を開けたばかり。後で行く。
 銭湯でゆったり浸かっていると『東日流』さんから声がかかる。そうや,先に入っていたんや!

 お互い自艇で夕食。僕は最近鯖缶ばかり食っていて美味しい食べ方を模索中だ。飽きないバリエーションを考える必要があるなぁ。

佐野漁港発 09:15
洲本港着  13:15

いつものように岸壁に着ける。今日は潮位がこれより100cm下がる。岸壁から見下される…そんなことより,反対側には,きっといい月が上がるはずだ。

関空島を過ぎて,ふと後ろを見ると船影が。泉佐野のヨットに違いないと思っていたらやはり『東日流』艇でした。大先輩ですね。

メンテナンスをする前にトイレ。お店が開いていたので,メンテの前に軽く一杯だけやる。