Saturday, August 05, 2017

素晴らしい風の1日でした

 当初の予定では,紀伊勝浦までゲストを乗せて,オーバーナイトで行って帰ってくるはずだった。
 紀伊水道を越えると波はきついだろうなあ。暗い中そんな海を走りたくないなあ。台風予報で進路が随分西にそれた。幾分ましな感じがする。しかし,その後北東に進むらしい。8/7の予報はと見ると,海は随分荒れそうだ。これではそこ(紀伊勝浦)で足止めを食らいそうだ。ゲストを乗せての クルージングは中止にした。
 さてそれでは,最近,ヨットに目覚めた朝子を連れてどこに行こうか。近場ではつまらないなあ。せめて友ヶ島水道は越えないと…

 南下するにはおあつらえ向きの風向きだ。港を出てすぐに,メインを揚げ,ジブを展開する。
 淡輪沖ぐらいから避泊中の本船がざっと10数艇。
 少し早いが,昼食にした。おそらく友水はどんぶらこっこ状態だろうなあ。
 だんだんうねりがはいってきた。上りになってジブはさっぱり用をなさない。たたんで視界を確保する。本船の往来も多いのでこれで安心できる。
 ティラーは朝子が握っている。波の越え方のコツが段々つかめてきたようだ。僕はお気楽に写真を撮ったり,ビデオを撮影したりしている。

 ほぼ抜けたところで風が少し振れた。まだ本船が通っているので,控えめにジブを展開する。淡路島の南に入ったところで全開,沼島まで一直線に行けそうだ。
 沼島まであと4マイル,急に風が弱くなった。艇速2ノット,単純に計算しても(沼島まで)2時間かかる。ちょっと焦燥…
 反転させる。6ノット,7ノット。加太行に変更だ。

 加太に着いたが,いつも停める場所にはヨットが2艇,もう少し詰めてくれると入れるんだがなあ。
 反対側(グランド側)に着ける。風がフェンダーをぐいぐい押す。
 見切りははやい。加太瀬戸を抜けて,洲本に行こう。

 洲本へは上り。さっきまでの快適さはどこへ行った。いきなりガンネルが浸かるまでのヒールで進む。
 ふと,記憶が蘇ってきた…何年か前に田尻のヨット仲間で洲本花火大会にでかけた。洲本港は確か前日から入港禁止だったことを思い出した。検索すると今年の花火大会は明日8/6らしい。ということは今日から港に規制が入っているはずだ。行ってから入れないでは情けない。今日は泉佐野に戻るのがよさそうだ。

 追っ手の風は僕のヨットを8~9ノットで運んでくれる。航跡を見ていると速さが分かる。スターンから出る泡を見ていると楽しい。
 泉佐野の『Wiz of Oz』さんから素敵な提案が入ってくる。垂井に着けて,風呂と飯がよかろうと。
 樽井には19時過ぎに到着。外灯があるので舫を取るには苦労をしない。
 漁協に許可を得てから停めたほうがいいよとまだ稼業中だった水産加工工場の人のアドバイスを素直に聞いて,泉佐野に戻る。

 さっきまでのいい風は全く吹かず,機走で帰港とは冴えない終わり方だったなあ…ほとんど丸1日セーリングを楽しんでいたから,まあいいか。

佐野漁港発 09:10
(友ヶ島水道~沼島手前4マイル~加太~加太瀬戸~樽井漁港)
佐野漁港着 20:00

友ヶ島水道を目指して,セーリング。潮も合っているので快適だ。

本船のバウが飛沫を上げているのが,なかなか迫力があった。時折来る大波が楽しい。久しぶりにうねりがある友ヶ島水道を越える。

やっぱり自由にいい風を受けて走るのが楽しいようだ。加太を目指す。

加太の港には西風が吹き抜けている。2艇のヨットが停泊中。

台風による避泊中の本船の間を抜けて樽井に向かう。

夏はこの時間がいいね。

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