Sunday, September 13, 2015

やっぱり帰りも真上り…

 着いた時には南西風が吹いていて,岸壁からヨットがうまく離れていたので,フェンダーと岸壁が擦れ合う音もせずに静かだった。
 寝る頃にはすっかり風が止んで,潮位が変わり緩衝のために取り付けている板がギィと時折発生する音しか聞こえない。
 蚊取り線香が消えたらしく,日付が変わってから蚊の襲来にキンカンで対応していると目がすっかり覚めてしまった。家族連れの釣り客はまだいるが静かに夜釣りを楽しんでいる。眠りについたと思ったら目覚ましが鳴る。4時だ。
 コーヒーだけ飲んで用意をする。朝飯は明るくなってからだ。

 航海灯を点けて出港。

 同時に出港する漁船が引き波を立てないようにゆっくりと僕の前を進んでいる。まるで案内をするかのようだった。お世話になりました。
 湾内は無風。メインとミズンを揚げて走る。
 湾を出て,北進すればジブが使えるかもしれない。
 ポツッときたが一瞬だった。泉佐野では降ってるらしい。でも,きっと僕たちが向かう頃には青空が広がっているだろう。
 
 ぐわーと吹いてきた。ヒールがきつい。メインを1ポイントリーフする。これでちょうどだった。加太瀬戸を越えればまた風は弱まるはずだ。
 案の定風は弱まり,潮にだけ乗っている状態で走る。
 天気は僕たちの予想を裏切らない。風は黒い雲をどんどん和泉葛城山系へと追いやっている。それにしても今日の空気はきれいだ。曇っているが,関空の建物も六甲山も明石海峡大橋もくっきりと見える。その明石海峡側から青空が広がってきた。
 途中いい風が吹いてきた。

 ええ感じでした。

 関空島と同緯度になる頃にはすっかり昨日のような青空になってきた。
 連絡橋をくぐって,泉佐野の赤灯台を目指す。向こうから見覚えのあるヨットがやってきた。

『風来坊』の出迎えでした。ありがとうございます。『COSMO』艇長,『Dignity』艇長も同乗してました。

 いつものように燃料補給,オイル点検,ベルト点検。

 隣の『over joyed』のマストに登り風力計を取り付ける。2ヶ月間ほど右手指を骨折のためユマールが握れずのびのびになっていた作業で,ようやく今日終えた。
 さて,来週は5連休。目的地を意識しないのんびりセーリングをして,たくさんの泊地を訪れたいものだ。
 
湯浅広港発 04:30
佐野漁港佐野漁港着 10:30

Saturday, September 12, 2015

風呂が安い 湯浅広港

 このところ,土日のいずれかは雨でさっぱり冴えない休日が続いている。今週はなんとかなりそうだ。沼島以南に行こう。
 先日,『IZUMI』が湯浅に行っていたようで少しばかりの情報を得た。泊まるのには苦労はないようで距離も丁度いいぐらいだ。やっぱり湯浅か。

 いつものスタート。関空橋をくぐるか関空島を左舷に見るかだけの違い。

 毎度のように真上りで,ジブを出したり畳んだりの繰り返しが続く。
 Tはやたら魚肉ソーセージを買ってきていて,ビールのおつまみはアルミのカシメを歯で食いちぎり,セロハンをズルリと向いてかぶりつくことになる。4年前単身赴任で大阪に戻ってきて初めてヨットに乗った時は,スーパーでは売っていないブランドもんのチーズやベーコン,ワインの数々が持ち込まれたのだが,それらはみな石鹸のようなチーズに,上記の魚肉ソーセージ,プラボトル入りの安ワインに変わってしまったのだ。これじゃまるで山岳部時代の飯と大差ない。
 さらに朝コンビニで購入した数々が今日の昼飯だが,僕はビールを飲んでりゃごきげんだ。
 冴えない機帆走を続けて数時間,ようやく湯浅湾に来た。左に変針すると風が右舷に回る。6ノット,7ノット,最高のセーリングで今日のフィナーレを気分よく飾れそうだ。

 湾口からはようやく心地よいセーリングだった。

 奥の港の入り口でクレーン車が移動している。浚渫のようだ。
 手前のテトラポットを右に回りこむとその先に船だまりがある。船だまりの中間に突堤があって,横抱きした漁船が2艇,その左が空いているが,太いロープが垂れている。横抱き漁船の右側も空いているが,突堤の先端なので引き波が来るだろう。フェンダー,舫を用意しながらデッドスローで回っていると岸壁から手招きされた。どうやら一番最初にここだと思ったところがいいらしい。係留ロープを取ってもらう。ありがとうございました。

 いい具合に停められました。

 スターン後方に梵天があるので注意。
 
 岸壁下が少しえぐれているので潮位によってはフェンダーが効かない。風向きによってはビームアンカーを打った方がいい。水深は3〜4m。

 先ほど舫を取ってくれた人から港と街の情報を得る。15分ぐらい歩けば店も風呂もあるらしい。
 湾口の風はなかなかだった。冬の北西風がきつい時はどうだろうか。南風は…風車が山には風車がたくさん並んでいる。
 銭湯の用意をして散歩する。醤油の看板がやっぱり多い。
 
 学校でも習いますね。

 醤油樽ですかね。

 醤油の町ですね。
 
 煙突に大きく「ゆ」と書かれた銭湯があった。きれいでしかも200円。歩いて15分なら文句もない。

 いいですねえ〜
 銭湯から5分以内でスーパー。今日は居酒屋で飲むかヨットで飲むか迷ったが,たまにはヨットもいい。酒と食材をたんまり買って旧街道を歩く。湯浅駅近くで『IZUMI』艇長が教えてくれた居酒屋を発見した。なかなかそそられる。次回はここだ。

 これは泊地近くの銭湯,廃業か?暖簾が気になる。

 これから瀑飲み。

 友ヶ島水道の潮に乗って帰りたい。明日は4時起きだ。おやすみなさい~

佐野漁港発 09:20
湯浅広港着 14:40

Saturday, September 05, 2015

ギアボックスの検油棒,なんとかなりました

 国道310号線高野街道の渋滞はいつものことだが,おそらく今後も解消されることはないだろう。
 亀の甲から左折して「泉北中央線」に入るとようやく流れはスムーズになる。「泉北1号線」を経て出島の大浜DOCKに着く。自宅を出てから80分も経過していた。
 早速部品を受け取り,泉佐野に向かう。急にフライドチキンが食べたくなってきたので昼食に3ピースをテイクアウトした。
  
 ちょうど『COSMO』さんが港を出て行くところだった。港は風が遮られて暑い。後から来た『風来坊』さんも出て行った。
 案外早く片付いて僕もすぐに出られるかなと思っていたが,これがなかなかの曲者だった。

 プラスチックのネジが「捩じ切れて」残ったまま…

 通常締めるぐらいでこんな風になることはないはずだ。プラスチックが劣化しているのかもしれない。リーマーを挿して回してみるが,空転するばかりでカスが出る。もっと押しこめばいいのだろうが,ボロボロと欠けて中に落ち込むんじゃないかとの心配のほうが大きく,そんなことになったら全く厄介なのでなかなか踏ん切れない。

 一旦作業を中断する。
 沖から帰ってきた『COSMO』さんと『風来坊』さんと『LargeCatch』さんたちと岸壁で雑談をしていると眠気が誘ってきてついついうとうととしてしまう。いかんいかん,作業に戻ろう。
 休憩中にいろいろなアドバイスがFBに入っている。そうか!掃除機で吸わせながら作業するのか…けれど,あいにく吸引力が弱くて使いものにならない物しか持っていない。
 ダメ元でさっきより強くリーマーをげんのうで叩いてみる。やはりだめか…さらに叩いてみる。今度はガッチリと食い込んだようだ。

 中に落ちたら困るから,大胆かつ慎重にやった。

 ゆっくり反時計方向に回してみると…途中で崩れることもなくきれいに抜けた,やれやれ。左は新品ね。

 きれいに収まりました。

 次はGPSプロッター。
 どこかで接触不良が起こっているはずだが特定できない。これまでも散々試してみたが無理だった。ヒューズを確認するが切れていない。コネクターも異常がない。プロッターからのNMEA信号をVHFに送るために細工をしてある。どうやらそこが怪しいようだ。

 久しぶりに座標軸が表示されました。やれやれ~

 来週は軽く1泊のクルージングに出かけたいものだ。

Saturday, August 29, 2015

涼風のセーリング

 大気が不安定のようだが午前中はもちそうだ。
 港の中では風はさっぱり期待しなかったのだが,出てみるとあくせくしないでのんびりセーリングできるぐらいの風が吹いている。エンジンを切る。関空島一周しようと思っていたが,それには少し風が弱すぎる。気持よくヨットが進む方向に舵を取った。
 関空島の上空にあった雲はいつの間にか消えている。気温の上昇とともにどこかへ行ってしまったらしい。東側はと見ると,ところどころ雲の下がモヤのように霞んでいる。きっと降っているんだろう。風向きを見て確認するが,ヨットを走らせている海域には雨雲は来ないだろう。


いやな雲ですね。

 少し経ってから周囲を見ると,7,8艇は出ているようだ。8月の最終土曜日。明日の天気予報が雨なのが恨めしい。


同じ泉佐野の『LargeCatch』艇。滑るように走っていました。

 13時前までほとんどピストン運動のようなセーリングを続けた。真夏のような日差しではないのでセールの陰を探さなくても汗はかかない。それにこの涼風だ。
 追手で港に戻る時だけが,むっとした夏の暑さを思い出させる。

 舫を取っていると『IZUMI』さんがやってくる。昨晩届いた白山の【だだちゃ豆】を茹でて持ってきてるので一緒に食べる。


『IZUMI』艇は37ft。大勢が寄ってきても余裕がある。

 岸壁の上で海を見ていた女性がロープを伝って降りてきた。『IZUMI』さんが手を振ると,にこやかに手を振り返す。
「ヨットに乗りませんんか?」
 お二人とも琉球大学の出身らしい。【だだちゃ豆】とお茶をごちそうする。
「ついでのヨットの中の見学もどうぞ。」
 これでヨット人口が少しでも増えればと…とは『IZUMI』さんのお言葉。

 家にいた『浮浪雲』さんがやってきた。僕の帰港と入れ替わりに出ていった『風来坊』さん,『over joyed』さん,『LargeCatch』さんも加わってヨット談義。いや,この日の話題はキャンピングカー。みなさん楽しい日々をおくってらっしゃいます。

 盆のクルージングで燃料タンクの蓋を開けっ放しにしたまま風雨の一晩を明かした。軽油に雨水が混じっているのが心配だ。油水分離計のフロートは動いていないが,燃料タンクの底にドレンコックらしきものがあったので試しに開けてみた。


下部の濁ったものが水。先から出てきたのはきれいな軽油でした。

 タンクの下部に相当たまっているのだろうという予想をはるかに裏切って少しだけ水が排出された。やれやれ~

 GPSプロッターの電源はまだ入らない。いろいろといじってみるがサッパリ駄目だ。
 水タンクの中もきれいにしないといけないなあ。
 配線の整備はさっぱり進んでいない。

 まだまだ,やらなければいけないことがある。

 エンジンギアボックスの検油棒は部品が届いたと連絡が入った。来週末は交換しよう。

Saturday, August 15, 2015

乗りすぎて通過しちまいました

 鳴門の転流に合わせて出港するので起床は5時で十分だ。
 コーヒーを淹れ,味わいながら飲む。コンビニで今日の飲料と朝飯を調達したら舫を解く。


ヨットレースに出たたくさんのヨットが出港していく。

 このクルージング中で最高の風が吹いている。6ノットで朝一番の気持ちのいい帆走だ。
 朝食の唐揚げを食べながらの舵取りも楽じゃない。


鳴門の橋が見えてきた。

 潮に押されて行く。風が弱く真上りなのでエンジンをかけているのが玉に瑕。鳴門の潮に乗って淡路島西岸を北上するといい具合に明石海峡の東南東流に乗る。
 富島でもう一泊の予定だったが,11時台とは時刻が早過ぎる。そのまま明石を目指した。

 東南東流の最強には少し早かったが,その分抜けてから潮に押される時間が長くなる。ずっと6ノット台をキープして泉佐野まで行けるだろう。


このクルージング中最高の青空が,最終日とは泣かせる。


入道雲の下あたりにずっと黄色い線が走っている。

 泉佐野では,いつものメンバーがお茶会。ほどなく『COSMO』,『over joyed』も帰ってきた。冷えたスイカをごちそうになりました。

 いろいろとトラブル続きのクルージングだった。普段では見えない部分がたくさんある。またメンテナンスしてクルージングを楽しむことにしよう。

ケンチョピア発 06:00
(鳴門~明石経由)
佐野漁港着   15:30

Friday, August 14, 2015

阿波おどりでした ケンチョピア

 起きる頃になってから風がビュービュー吹き出した。トイレに行ってきたTは浜ではさほど吹いていない,風はここだけだと言う。しばし迷ったが初心貫徹。
 鳴門の転流に余裕を持って出港したはずだった。
 新月で星がくっきり見える。無粋なのは海南の灯りで,それは空を赤く染めている。
 流れ星が時折,天の川と夜光虫。これ以上の演出はない。
 今日も出来高が上がらない。鳴門の転流には間に合わないだろう。伊島に変えるか,それとも徳島見物でもするか。

 そろそろ夜が明ける。

 好天だね,そのうち雲はなくなるだろう。

 もう少し吹いてくれたらなあ。

 新町川からたくさんのヨットが出てきた。ヨットレースだね〜

 小松島へ向かうが,あいにくポンツーンはうまっていたのでケンチョピアに向かう。
『Snow Goose』艇長に連絡を入れる…そうか,今日は牟岐大島へ向かっているんだ。停める場所がなかったら『Snow Goose』のバースに入れてもらうことにした。ありがとうございます。

 ポンツーンが運良く空いていた。そりゃそうだよな~ここに停めたヨットはレースに出ていったはずだから。

 県庁の真ん前です。

 ふと,見ると…
 スーイスーイとなかなか楽しそうだ。

 お昼前に念願の徳島ラーメンを食べに行く。街は阿波おどり一色だ。僕の大好きな『ふくや』の【ういろ】を買って送っておいた。
 ヨットに戻って昼寝。

 一番近いはずのはずの銭湯に行ったが,昨年の10月で廃業していた。新町の銭湯に行く。
 19時からはヨット連が繰り出す。知り合いの『Sabaay』艇長が参加しており誘われたが飲んだくれたいので遠慮した,ごめんなさい。

 それまで鳴門の魚で一杯だ。

 街は人でいっぱいだが,ギスギスしていないのが実にいい。みんなのんびりと楽しんでいる。僕たちはもっぱら見る阿呆でした。

 定食食って腹一杯,はいおやすみなさい。

方杭漁港発   02:00
ケンチョピア着 09:30

Thursday, August 13, 2015

やっぱり抜けてます… 方杭漁港

 零時きっかりに雨が降り出す。メインマストにもオーニングを掛けてハッチを開けていても雨が振り込まないようにしたが,やがてビュービューと風が吹き出し,飛沫が凄い。予報通りの前線通過だ。
 5時に起きて様子を見る。直ぐにでも出られる用意だけはしておく。
 デッキに不思議なものが転がっている。?よう見たら燃料タンクの蓋やないか!たしか締めたはずやのに。バックステイが妙にぶらぶらしている。ターンバックルがユルユルや!ターンバックルは締めたらええだけや。もんだいは燃料に混じった雨水や。夜の雨は結構きつかった。油水分離計を見るが変化はない。タンクの底の方にはたんまりたまっているんとちゃうかな。波に揉まれて,そのうちに油も水もごちゃまぜになる?それはいつや?そらはどんどん明るくなってくるのに気分はだんだん暗くなってきた。やっぱり霊が乗ってんのやろか…

 岸壁に打ち寄せる波しぶきが凄い。惣菜屋を教えてくれた漁師さんがまた来られて今日の風と波について話される。
「出たら,アカンで。」

 9時過ぎ少し落ち着いてきたので出港。
 不規則な波に翻弄されて,今日もさっぱり艇速が上がらない。一気に徳島入りを目指したが,3ノットとは我慢の限界だ。


進まないね〜。


お風呂の誘惑で方杭にまた入港。

 先に淡輪のヨットが1艇停まっていた。舫を少し前にずらしてくれる。ありがとうございました。そこへボートに乗った漁師さんがやってきて,
「もっと前に着けたりよ。」
 淡輪の前に停まっている漁船はこの漁師さんの船らしく,ギリギリまで着けてオーケーだよとわざわざ言いに来てくれたらしい。ありがとうございます。
 後で,この漁師さんと話をしたのだが,数年前に太刀魚の干物をくれたおばあさんの息子さんだった。あーあの時のと覚えてくれていた。
 岸壁から飛び込んでみんな夏の海を楽しんでいる。跳び込むシーンを写真に撮っていると,岸壁の上からお姉ちゃんが声をかけてくる。
「うわーっ,おっちゃーん写真撮ってるぅ。うちのも撮ってよ,おっちゃん。」
「はいはい,何でもしまっせ。」
 うちのんで撮るんやでと自分のiphoneをお姉ちゃんは渡そうとするが岸壁が高すぎて届かない。網を差し出してiphoneを預かる。
「うわー網やって〜おっちゃん。」
「おっちゃん,ちゃんとビデオ撮ったら一回確認してや,おっちゃん。ほんで,次撮るんやでぇ,おっちゃん。」
「はいはい,何でも言うて。」
 お兄ちゃん,お姉ちゃん,お兄ちゃんと連続ダイブ。
 岸壁に戻るには反対側まで泳ぐ必要がある。Tが,
「海からヨットに乗り移って岸壁に戻ったら。」
と肝心な点は外さない。
「うわー,おっちゃんありがとう。」
…延々とおっちゃん,おっちゃんでした。
 そこで,Tがぼそっと突っ込み。オッチャンちゃうでおじいちゃんやで。ほっとけ!

 出島からのヨットが着いた。僕のヨットに横抱き。なんと先日僕の上架中にお会いした人でした。

 お風呂,生ビール…
 明日は2時に出て,鳴門を越えよう。

芳養漁港新港発 09:30
方杭漁港着   14:30