Thursday, October 31, 2024

ずいぶんと久しぶりだ

 変な目眩症状がまた出て,ちっとはおとなしくしろよとのことだと考えれば家にいることもたいしたことじゃない…なんてことは全くなくて,動いていないと損したような気になる性分だけは治りそうもない。
 27日の日曜日は,かれこれ50年ばかり続いている同級生のバンドが今年も吹田の『Take Five』でライブをやるものだから,行かないわけにはいかない。またこれは,ほとんど同窓会のようなものも兼ねているからなおさらだ。
 阪急相川から歩く。調子がいまいちと言っておきながら,『珉珉』でビールに餃子をやれば元気も出てきた。会場でも,2次会でも飲み過ぎたものだから,ほら言わんこっちゃない,翌月曜日からはまた冴えない目眩がぶり返してきた。
 ようやく,自身に解禁の通達を出して,港にやってきた。

  コントロールケーブルの動きをチェックする。Uターンがきつすぎるような気がするが,これ以上の取り回しようはないなと半ば諦めモードだ。

  ついでに軽く掃除をした。まだベルト破損時のカスが残っていたよ。

 山道具箱にビッグサイズのO型カラビナが眠っていた。確か数個持っていたはずだが…

 強度は通常のカラビナの3/4〜1/2程度でも,冬壁で使うアブミ用だったので衝撃荷重はかからない。

 舫ロープを一旦ここに通してリードさせるために使うかな。
 ガンネルは全周庇上になっているので,剥がれることはないだろう…と思う。

Thursday, October 24, 2024

全日晴れの予報だったのにね

  風は…艇はダークダックス状態だからそこそこあるのだろう。『Bonanza II』艇長を誘って拙艇で出港した。

 港口では情けないほどに弱くなっているが,エンジンオフして,ジブを広げ,ゆるゆると沖に出した。

 4ktそこそこで走っているので,まあいいか。

 関空島北のC灯標辺りには2艘曳きの漁船がいる。針路は交差するかもしれない。案の定,落とそうかなと思っていた方向に回頭した。こちらはそのままの針路,風が弱いから上りの方がありがたい。
 艇速が2ktを切ったので帰るが,バースに入れない…つかの間の逢瀬か,右隣の『Bonanza II』と左隣の『BLUE OCEAN』のおケツがランデブー間近だ。奥の岸壁に着け『Bonanza II』艇長を下ろし,バースの間隔を空けてもらった。お世話おかけしました,ありがとうございます。
 ターンバックルを買いにコーナンPROへ立ち寄る。ついでにクイックバークランプのコーナーを見てきた。

 タグの表には,「保持力60kg」とある。さて,ベルトにテンションを掛けるには十分か…開口幅が300mmのも150mmのも同じシャフト(同じ強度)なので,短い方で事足りるだろう。それより幅の小さい物もあるがはそいつはやわそうだ。150mmの物なら税込み547円とは僕の買ったダイソーのやつより3円「も」安いじゃないか…

(タグの)裏側には「外側に対する押し広げ作業も可能です」と書いてありますね。

 紀伊半島南岸を航海中の『Chic Rêve』艇長に電話を入れる。お久しぶりです,引き続きご安航を。

Sunday, October 20, 2024

蓋がすり減っていますよ

 昨日の雨はすっかりあがり,雲一つない好天,港にもたくさんのヨット仲間がやってきている。

 行って来い舫をリリースし,自艇に乗り移ると強風に押されて,艇がぐっと左舷側に流される。この強風,昨夜から吹いているが今日いっぱいは続きそうだ。

 先日,オルタネーターのVベルトを交換したが,ウォーターポンプのベルトはそのまま。より念入りにチェックしておこう。ついでにインペラーの具合も見ておく。

 ゴムは欠けていない。

 蓋の内側がすり減っている。
 部品を注文した時の送料を浮かすために,僚艇の分と合わせて3艇分の発注をかけたが,そのリストの中に『Wiz of Oz』分としてこの蓋があったのだ。迷わず僕も入れたのは言うまでもないことだ。あ〜真似してよかった。
 とりあえず今日は、新しいガスケットにして蓋をしただけだ。

「運転不自由船」はもっとも見えやすい場所に球形形象物2個を垂直線上に掲げるとあるが,12m未満の船舶には表示義務はないとある。

 D旗の意味は,「私を避けよ。私は操縦が困難である。」とあるが具体的にはどんな状況なの?

 おや,カニが…何だか動きが鈍いよ、どうしたんだい。

Friday, October 18, 2024

清水タンクが空だったのだ

 全天曇,風なし。岸壁で喋っているのは先日の高砂堀川湊でご一緒した『PENYY LANE』艇長と僕の隣のバースに停めている『Bonanza II』艇長。僕も一緒に加わって泊地情報を共有する。『PENYY LANE』艇長は来月の4日,5日と休みが取れるらしく近場のクルージング先を探している。近辺の泊地は全部行ったようなので,少し長くなる所しか僕には思いつかない。とりあえず湯浅広港をお薦めしておいた。彼が以前行った方杭よりは手前にあるが,湾に入っていくので思ったよりは近くない。
 清水タンクが空っぽなので給水ついでにデッキ洗い,水揚げ場に移動する。『Bonanza II』艇長が付き合ってくれたので手間が省けた。ありがとうございます。

 ゴシゴシすればいいのだが,雨がぱらついてきた。

 200L使い切ったので給水する,また200kg重たくなったわけだ。

 部品を発注するので,ヨット内にある在庫数を確認した。ガスケット類は多めに買ってあるので必要なし,先日交換したベルトは買い足さないといけない。そうそう秋か冬にはエンジンジンクも交換している,それも追加だ。春に上架した際に必要な部品はまた来年注文することにしよう。僚艇の分もまとめて注文して送料を浮かしたのは言うまでもない。みなさんありがとうございました。
 本降りだ。行って来い舫をぐっと引いていると濡れた髪から雫が垂れてきた。

Thursday, October 17, 2024

クイックバークランプ

 いい風が吹いている,岸壁を歩いていても心地よい。出るかな…いやいや,ベルトの張りが甘いので調整し直すための新たなツールを持参してきたのでそれも試したい…

『Bonanza II』が出港するので,乗せてもらった。
 期待を裏切らない風で関空島沖C灯標付近まで走る。今日も2艘曳きの漁船が操業している。網の後ろには赤ブイがあるので横切ることはないが,北進していたのが向きを変えた。警戒船らしき漁船が1艇近付いてきて針路を指示してくれる。お世話おかけしました。

 港に帰ると,『東日流』艇長が岸壁にいた。今日は甘い物があるよとお茶に誘うが,あいにくコーヒーしか積んでいない。老人3人で団子を食らうが,こんな年寄になるとは想像したことはなかった。
 ベルト調整用の治具は『BlueLagoon』艇長からプレゼントされた物だが,相当消耗してきたのか,注意してセットしないとずれやすい。そのせいで先日は,航海中の対処に少々時間がかかった。同じ治具を『Bonanza II』艇長も持っている。再調整すると言うと,気の毒に思ったのか貸してくれた。

 左が私,真ん中が『Bonanza II』艇長の物。クイックバークランプは挟む所を逆にすれば使えると『Wiz of Oz』艇長から聞いていたので,買ったわけだ。
 
 先日,洋上で漂いながらとりあえず張っただけなので,ベルトのテンションが甘い。

 抜け防止?のピンが打ってあり,店内で外して間隔を測るわけにもいかない。購入後にそのピンを抜き,レバーのない方を外し,ひっくり返して取り付ければ即調整できるはずだった。あれ,サイズが大きすぎてプーリーとプーリーの間に収まらない…100均ショップで買い求めたこれは1サイズしかなくて選びようがなかったし…と諦めていた時,『Wiz of Oz』艇長から,「…プーリー間では無く、ボディやフレームとオルタネーター間でハマるところがあるかもですね」なんてメッセージが届いた!

 うまくいきましたよ。しかし,プーリー間にセットするという固定観念から抜け出せない自分のバカさを曝け出したようで悲しくなりますね。

Monday, October 14, 2024

ベルトが切れましたよ

  5時に起きる。薄い掛け布団がちょうどぐらいの気温はまだ寝ていたいという気になる。いかんいかんそんなことでは。朝のお勤めがあるじゃないか。トイレは目の前,美しい公衆便所が素晴らしい。使う方もきれいに使用しているのだろうなあ。

『Wiz of Oz』艇長からコーヒーをどうぞと声がかかり,昨夕坊勢から舞い戻ってきた『PENYY LANE』艇長も誘う。ごちそうさまでした。『PENYY LANE』は一昨日もここに停泊していて,昨朝坊勢に向かった。ラーメンだけを食べてUターンしてきたとは驚きだ。また坊勢の手土産まで頂いたので恐縮する。ありがとうございました。

 昨日はここに5艇が停泊した。6時過ぎにみなさん出港,ご安航を。

 海岸沿いは工業地帯,煙突の煙は昨日と同じように流れている。このままの風位ならセーリングできそうだと期待が高まる。

 航路ブイを過ぎてから変針,ぎりぎりの上りで明石海峡を目指した。

 気持ちよく進んでいたが,明石海峡が近付くに連れて風が前に回ってきた。航路を横断してからは海峡大橋吹き抜けの風が強く,おまけに真上りとなる。ジブをたたみ,メインだけの機帆走,そんな走りが長く続いた。
 海峡を抜けしばらく行くと,少し遊べる風が吹いてきたので帆走に移るが,それも長くは続かなかった。やがて艇速が2ktを切る,毎度まいどの冴えない機帆走で急ぐ。
 バツッ!聞き慣れない音が…ピー音,チャージランプが点灯している。キャビンに入りエンジンカバーを開けると…Vベルト(オルタネーター)がぶっつりと切れている。先行する『Wiz of Oz』艇長に連絡をし,交換する旨を伝えておく。関空島手前7NM,本船も通過するし,漁船も多い。作業中は彼がずっと見守っていてくれたので助かった。お世話おかけしました,ありがとうございます。

 機帆走とは言えない冴えない機走だが,空の色だけは美しい。

 なんとか帰港できた,やれやれです。

 交換してから約300時間ほど,ベルトの側面はほとんど擦れていない。いきなりブツッと切れたのはなぜだろう?

高砂堀川湊発 06:10
佐野漁港着  14:40(36.9NM)

Sunday, October 13, 2024

高砂堀川湊へ

 抜けるような青空,風は?出てみないと分からない。

 遊漁船が出ていくピークを過ぎてから舫を解いた。

『Wiz of Oz』艇長からVHFコール,
「帆走?エンジンかけてる?」
 今日の航程は短い,急ぐこともないのだ。エンジンオフするが,2kt以下とは…それでもしばらくすると陸側からいい風が吹き出した。
 昨日高砂に停泊していたらしいヨットとすれ違う。手を挙げて挨拶,ご安航を。

 艇速4kt台は維持,加古川が近づくに連れてだんだんいい風になってきた。ジブを少し巻いてヒールを抑える。ずっと港口までそんな風が続き,久しぶりの爽快セーリングだ。

 いつも思い通りに動いてくれてありがとう。

 本船が出港するようで航路が交差する。早目にメインを下ろし入港の準備をした。
 後ろからヨットが…ひょっとして…

  入り口手前の赤灯を右に見るように針路を取る。

 泊地はかなり奥まった所,水路をゆるゆる進む。

 無事に着岸。反対側に『Wiz of Oz』,後ろに着けたのはやっぱり知り合いのヨットでした。

 すぐそばの『工楽松右衛門旧宅』を見学,知らないことが多過ぎるなぁと実感した。

 屋根の向こうに木が見える。きっとそこが神社だろう。

 高砂神社にお詣りしてきました。
『高砂や この浦舟に帆を上げて この浦舟に帆を上げて 月もろともに出汐の 波の淡路の島影や 遠く鳴尾の沖過ぎて はや住吉(すみのえ)に着きにけり はや住吉(すみのえ)に着きにけり
 最後に勤務した学校でをやっていたことを思い出したよ。

 商店街を抜けて,銭湯に向かった。

 これは裏側だが煉瓦の煙突に釜は薪だった。
 熱々のお湯が嬉しい銭湯,スーパー銭湯と言われる所では決して望むことができない切れのあるお湯,最高だ。

 風呂への行きしなに見つけた店は17時からしか開かない。一旦港に帰ると和歌浦フィッシャリーナから『FLAPPER』が着いていた。これには『胤』艇長が乗ってきている。明石付近でメールが入り,僕がここにいるのが分かると急遽泊地を変更してやってたのだ。お久しぶりです。

 先ほど見つけた店に入るが,大当たりだった。後で『FLAPPER』一行3名も入店してきた。賑やかでよろしいね。

 オデンが美味い。

 日本酒も美味い。

 ついつい3杯目…
 ここらが潮時。

 蕎麦屋が開いていた。〆はここだ。

 美味い,大盛りを頼んで正解だった。

 さあ寝るかと思っていたが『胤』艇長からカラオケのお誘い,『FLAPPER』はカラオケサロンと化していた。『FLAPPER』艇長,お邪魔しました。ウヰスキーごちそうさまでした,楽しいひとときを過ごすことができました。

明石港発   06:30
高砂堀川湊着 10:30(14.8マイル)

Saturday, October 12, 2024

明石へ

 淡路島東岸の大磯に行こうかと『Wiz of Oz』艇長ともくろんでいた。何でも推しの居酒屋があるらしい。風はいまいちで帆走オンリーは望めない,それなら以前から気になっていた高砂へでも行こうかと舫を解いた。

 上々と言いたいがエンジンを止めると艇速は2ktを切る。早々とエンジンのお世話になった。

 やることもないのでティラークラッチのロープを取り替えた。長めのロープをセットして擦れる部分を移動させていたが,それも限界のようだった。

 大阪湾ど真ん中の海苔網,南側を通過する。以前,大阪マーチスから「そのままの針路では突っ込みますよ。」とVHFコールを受けたことがある。はいはい,ちゃんと電子海図をチェックしていますよ。

 海峡抜けてからの西風が強い。高砂まで真上りとは…

 あっさり泊地を明石に変更した。

 岸壁に女性が1人,「今からヨットが1艇着くのですが…」と言う。そのヨットに乗るために陸路やってきたクルー(ゲスト?)らしい。「横着けどうぞ。」と言うがそれも不粋だ。拙艇と『Wiz of Oz』を横抱きにして1艇分のバースを空けた。
 くだんのヨットがやってきた。舫を取ってから僕たちは港を後にし風呂に急ぐ。
『東湯』で入浴後,帰路は飲み屋に引っかかるのが正しい明石泊地での過ごし方,以前は新規開拓もしていたが最近はさっぱりだ。

『あっか』でちょい飲み…

 『蜂の巣』でちょい飲み…

 秋祭りの神社へのお詣りは欠かさない。

 立ち飲みで一杯。
 火・土しか開いていないお店でやれれば文句はない。

 美味い,うまくないじゃない,それを越えるものがこの店にはある…迷わずソース焼きそばを注文する。

 明石の夜はまだまだ続く…おやすみなさい。

佐野漁港発 09:30
明石港着  14:00(21.4NM)

Friday, October 11, 2024

午後からはセーリング日和

 風はなんとかなりそうだと,『Bonanza』の後に出港。右舷舫を外そうとした時,海面に何かが…

 こらそこの赤いの,お前いわしとちゃうやろ〜

 そうか,見えへんかぁ,ほなちょっとだけ拡大。

 洋上ではまだまだ短パンTシャツでちょうどの陽気だ。

 澄んでいて気分がよい。

 4〜5ktでゆったり走る。関空島北西面に2艘引きの漁船がいる。きっとかち合うだろうなあ。

 何箇所かクライミング用のスリングを使用している箇所がある。衝撃荷重の心配はないが紫外線をずっと浴びっぱなしなのが気になる。触ってみても分かるわけはないだろうが,劣化は認められない…

 クライミングギアを出し惜しみしながらヨットで使っている。カラビナは相当古いはずだとあらためてメーカー刻印を見てびっくりした。上はブラックダイヤモンド社製だが,下はその前身のシュイナード社製の物だった。

 テークルを組んでブームのワイルドジャイブ防止策としているが,ロープの長さが足りなかったのでダイニーマスリングで延長している。ずっと太陽にさらされているが,これも大丈夫だろう…

 漁船団を避けてタックする。あれよあれよと風が落ち,艇速は1ktを切っているではないか。1時間ほど漂ったが吹く気配はない。案の定,遠くに見えている2艘引きの漁船が帰港しだした。一足先に帰るのが得策だ。
 港に帰って片付けをしていると,『LEIA』艇長がやってきた。今からヨットを出すというので乗せてもらう。

 何なに,いい風がずっと吹いているではないか。

 5〜7ktで快走を続けた。

『LEIA』のおやつはこれ,ごちそうさまでした。