西へ向かうに従って,悪い波に翻弄される。飛沫を何度もかぶりびしょ濡れだ。半島を南から越えてくる風は艇をどんどん沖に連れて行く。台風の影響はやっぱり出ている。
途中でセールをたたみ機走オンリーにし,岬を越えるのは諦めて三机港に入ることにした。
船を着けしばらくすると風も弱くなってきた。
開いている食堂もない。食料品店で明日の昼までの食材を買う。入荷は月水金だけとのことだ。
港に面している通りにガソリンスタンドがある。燃料を購入してしばらくすると,ある女性がやってきた。
「ふくちゃーんです」
「???」
「ふくちゃんですよ」
「あのーお名前を…」
何も知らない私はずいぶん失礼な応対をしてしまったようだ。聞けばこの港に入ってくるヨットのお世話をボランティでされているらしい。お風呂や食堂のことなどを尋ねていると,すべて私に任せなさい!と力強いお言葉。ありがとうございます。洗濯までさせていただきました。
入浴剤+菖蒲入のお風呂をいただいて,しばらくすると「福ちゃん」が風呂敷に夕食をたっぷり包んで持って来られた。ヨットのキャビンで食べるんだとやっと理解した。
3人で乾杯。いろいろと人生の話をする。
明日は,弁当を持ってきてくれるとのことだ。徹底的に甘えることにしよう。
郡中(伊予)港発 06:00
三机港着 11:30
明日は,弁当を持ってきてくれるとのことだ。徹底的に甘えることにしよう。
郡中(伊予)港発 06:00
三机港着 11:30
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