上りはよいよい,下りは…ズルしてメインハリヤードで登ったものだから,デッセンダーとの相性が悪い。ゴワゴワのハリヤードは使いにくい。やっぱりマイロープを持っていこう。
先週から上がりっぱなしになっていたスピンハリヤードはめでたく甲板上に着地した。
自艇に戻ってエンジンOn。オイル警告灯がなかなかやまないが一度吹かすと止まる。作業しているうちに小さな音でまた警告音が鳴り出した。
「?」
…水が出ていない。キングストンバルブを確認すると閉まったままだった。凡ミスに少々自己嫌悪に陥った。バルブはいつでも開放したままなのになぁ…先週点検したときに閉めたのかもしれない。
いい風が吹いている。関空島をSailingで快適に回れそうだ。
南西角近くまで来てメインシートを締め上げようとした瞬間にバシッと鈍い音が聞こえた。最初は何か分からなかったが,マストてっぺんからワイヤーがブラブラしている。
「?」
「えっもしや?」
風を逃し,メインセールダウン,ジブもダウン。切れたのは左舷側のアッパーシュラウドだった。揺れるシュラウドをマストに縛り付け,メインハリヤードを外して,バックアップにする。艇外に垂れたロープがないか確認してからエンジンをかけた。マストが右舷側に傾いていいるのでそちら側のシュラウドはぶらぶらだ。
引き返したのはここか。エンジンをかけたのでトレースは途中まで。
片付けをしていると,『愛理』艇長がやってきた。状況を話すと,
「こんなもんじき直るわ」,
『浮浪雲』艇長もやってきて,色々と教えてくれる。
マストの上部があんなにブラブラでは登れないかもしれない。マストを倒すのがいいのかもしれない。そんな準備をしていると,『きらり』艇長がSailingから帰ってきて手伝いに来てくれる。やっぱり登るほうが手っ取り早そうだ。
シュラウドのバックアップをメインハリヤードとジブハリヤードの2本で取り,ウインチでギリギリと締め上げるとマストの傾きが戻ってきた。
出来るだけ切れた側(左舷)に体重がかかるようにユマーリングして,アッパーシュラウドとマストとの間の固定ピンを外し,スプレッダーもマストから外した。
事後対策について,『愛理』艇長,『浮浪雲』艇長から丁寧にアドバイスを頂いた。
皆さんありがとうございました。
マストに登る用があればいつでもどうぞ。
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