恨めしい目覚ましが鳴ったが,それほど眠いわけではない。エンジンを掛けるのはできるだけ遅くしよう…と思っていたが,桟橋に座っている人の姿を見つけた。なんと『風来坊』さんだった。おはようございます。『IZUMI』艇長も『COSMO』艇長も続々と起きてこられた。友水を楽して越えようと思うと5時には出るはずで,僕たち(僕と『Bonanza』)は4時発だから1時間の差しかない,大して迷惑をかけてはいないと自分を納得させた。みなさんお騒がせしました。ありがとうございます。
十分に認知しているはずなのに,港の入口に一文字があるのをうっかり忘れていた。緑の灯台が変なとこにあるなあ…GPSの軌跡通りに行けば難なく出港できるはずなのに色気を出して針路を変えた。ふと目前に白い波が横にずっとつながっているのが見えてきた。「?」いかんいかん,暗闇に白い波と認知したのは堤防だった。そうだ,一文字をまだ通過していなかった。
鳴門の転流は06:52でそこから南流に変わる。その1時間前に入れば北流に乗って押し出してくれるはずだ。
5時52分に通過。ぐいぐいと押してくれてさっさと通過できた。鳴門の転流は06:52でそこから南流に変わる。その1時間前に入れば北流に乗って押し出してくれるはずだ。
かなり先まで北流のお世話になって艇速が出る。このまま明石の東南東流に乗っていけば16時には泉佐野に着く。過去何回はそうしていたが,今日は富島で『Wiz of Oz』,『ZEQOO』と合流する予定だ。
途中,1時間ばかり雨に降られた。その後,雲の上に見える青空の面積が広くなってきた。雲は淡路島を越えて東へと抜けていく。
ジブが効かないほど風も弱く向きも悪い。たたもうとするが途中でファーリングできない。また展開してやり直す。2,3度やって右舷側を確認すると,シュラウドにラフテープが絡んでいる。少し綻んでロープがはみ出していたのだが,それが引っかかって大きく生地が裂け,ますますはみ出したロープが長くなってしまっている。はためかせてシュラウドから外し収納する。やれやれ。
風の恩恵は受けないが,明石へ向かう潮流に乗って7ノットで進む。ぐんぐんと富島が近づいてくる。
30分後に『Bonanza』到着。鳴門越えお疲れ様でした。
昨日は泳いで水シャワーしただけだった。かんぽの宿の風呂は11時からやっているらしい。
最上階の風呂から港を見下ろすとヨットが2艇。ここ4年間僕といっしょに乗ってきた高専山岳部の後輩の『Bonanza』艇長もようやくマイヨットを手に入れたわけだ…半分無理やりか…
何度も風呂には入りに来ているが食堂を利用したことがなかったので食べたみた。なかなかよろしい。
キャビンは暑い。デッキで内輪で扇ぎながらごろんとしていると,いつの間にか内輪が手から離れていた。やっぱり眠いんだ。
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