台風の進度が遅く,日曜の午後からは楽しめるんじゃないかという淡い希望は見事に打ち砕かれた。
さて,3連休の最終日だが,僕の住んでいる南河内の山間は雲が厚く,今日も絶望的だと思っていたが,出かけると,いつもの通りに海側,即ち,泉州側はすっかり晴れわたっている。
『Wiz of Oz』さんは,確か3時ぐらいに来ているはずだ。僕が港に着いたのは7時過ぎ,きっと彼はもう一度寝ているのかもしれない。出港のすべての準備をしてからエンジンをかけた。ピー音で目覚めたらしい。「おはようございます。」
彼はキャビン内照明器具のメンテナンスがあるらしいが,後回しにして,僕の艇で台風一過の晴天セーリングに出かけることにした。
風がまだ強かったので,出港前に予めリーフセットはしてある。ジブだけ注意深くちょい出しすればいいだけだ。油断していると結構岸側に流される。そんなことよりも,水が汚い。ゴミ,流木は思ったほどでもない。泉佐野沖の変な波を少し我慢すれば,気持ちのいいセーリングが始まる。
いつか調整しようと気になっていたリギンのテンションだが,こんな時は二人乗船しているとありがたい。ヒールさせて反対側の弛みを見る。少々張り気味だと思っていたが,ちょうどいい具合のようだ。
関空橋の定まらない風をやり過ごしてから,岸沿いに落とし気味に行くと実に気持ちよく走る…が,そんなことは長くは続かない。いつの間にか風見があらぬ方向を差し出して,クルクル回り出す。対地速度は0ノット。辛抱もこれまでで,午後はメンテナンスに充てるぞと決めればエンジンオン。
ホームセンターで買い出し,久しぶりに以前よく通っていた食堂で昼飯。
港に帰ってみると,見慣れた艇が停まっている。忠岡の『ごんべ』艇だ。僕が港に入るのを二色沖から見ていたらしい。SNSで連絡が入っていたが,僕が見なかったのが悪かった。今度はお昼を一緒に食べましょう。
メンテナンスに精を出す。
シャフトの点検をした際に,変なホースがギアボックスにぶら下がっているのを発見した。さて,こんなホースは見たことがない。はじっこを見ると,ホースクランプが付いている。エンジンに怪しげな穴がある。きっとあの穴に差し込まれたいた物に違いない。作業中の『Wiz of Oz』さんに尋ねてみる。2GMのパーツリストも調べてくれて,ホースの行き先を確認した。
『Wiz of Oz』監督の元で作業を開始する。一体いつからぶら下がっていたものなのか?毎回点検しているはずなのに見落としていた…ブローバイガスの排出ホースだった。エンジンの穴からエアクリーナーの穴につないで終了。全く助かりました。ありがとうございます。
久しぶりにユマーリングをする。
風見とその後ろにあるV字型の羽根を固定するネジが緩んでグラグラになっていた。今日,『Wiz of Oz』さんが操船している時に,いくらティラーを操作しても風が正面に回る。不思議だなと思っていたら,風見とこのV字も同じように動いていたわけだ。
前から気になっていたメインハリヤードを引いた時のキイキイ音を解消するためにグリースを注入しようとするが,バッグの中に見当たらない。デッキに置き忘れたようだ。自艇でメンテナンス中の『Wiz of Oz』さんに声をかけ,チョークバックにそれを入れてもらってロープで引き上げる。これでスムーズに動くはずだ。
下りてから試しに引いてみると,今までの摩擦がウソのように解消されて,スルスルと動く。もっと早めに対処しておけばよかった。
16時になった。佐野漁港は14時から16時(朝の5時半から6時半)は漁船優先時間帯で,僕たち係留艇はその時間を避けて港を出入りする。それを待っていたかのように,『Wiz of Oz』さんがメインセールをセットしだした。今度は僕が彼のヨットに便乗する。
夕方の涼しい風。優しい波。素直な舵効き。
今日のフィナーレを素敵なセーリングで締めくくることができた。
夏のような日差し。きっと蒸し暑くなるだろうなあ。短パンに半袖で正解だろう。
ちょい出しジブと1ポンリーフで5ノット台。のんびり楽しむにはこれぐらいがいい。
段々風が弱くなってきた。リーフを解除して稼ぐ…
ホームセンターに買い物に行っている間に,忠岡の『ごんべ』艇がやってきていた。14時前に出港。
16時になったので,再度出港。今度は『Wiz of Oz』艇で。いい風で締めくくれました。
はい,また来週。
朝も昼も夜も、風波変われど楽しいセーリングでしたね
ReplyDelete波と風の音。それ以外の音は何かの異常。自然の音がたまりませんね。
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