Saturday, November 04, 2017

ずっとずっと上りでした

 みなさんのんびりすると言うので僕も付き合った。5日に用事がある『Bonanza II』だけは,6時に出ていった。ご安航を。

 珍しく朝食を作った。ココナッツミルク400mLにスープ400mLのタイカレーを一人で食べるから,お腹は一杯になるのにチキンの量が少なかったなんて思っている。やっぱり300g入れるべきだった。その後,『IZUMI II』でコーヒーにバケット。発酵バターが美味しかった。ごちそうさまでした。

 9時に舫を解く。バウの舫を伸ばしていくと,船首がするすると離れていく。あれっ,さっきまで岸壁に平行にヨットが離れていたのに。ちょっと風が出てきたかな…一文字堤防の中でメインを揚げる。そこを出ると案外吹いている。早めにリーフをする。
 艇速はさっぱりで3ノット台がやっとだ。湾口まで2時間もかかる。そこからは右に進路を変えるのでジブがきっとうまく効くはずだ。先に,湾口に出た『浮浪雲』艇長から,無線が入る。僕のいる位置よりかなりうねりが激しいらしい。しばらく様子を見ながら走ることにした。

 前を走っている,『浮浪雲』と『Southern Cross』は地の島の右に進路を取った。この風を凌ぐために『Southern Cross』のホームポートである海南に向かうようだ。さっきまでどんよりと曇っていた空がみるみる明るくなってきた。青空が広い。先行する2艇を追わずに沖の島と地の島の間を抜ける。予定通り洲本に行こう。
 ジブも青空に映える。遠く海南沖にセールが見える。『浮浪雲』も洲本に向かっているらしい。
 加太瀬戸の南流最強時刻は過ぎたようだが,風と潮に押されてさっぱり艇速が伸びない。島精機カップレースに出るヨットが潮と追っ手の風に乗り,快適そうにマリーナシティに向かっている。いいなあ~
 時折,1ノットを切る充実した海峡越えを楽しむ。
 エンジン具合が少々気になる艇があったので,一緒に泉佐野に帰ることにした。ゲートタワーに向けて進路を変えるから少しは稼げる…押されすぎてさっぱり進まない。もっとも洲本方面へはもっと悪い上りだ。

 関空島の陰はたいてい風が弱いが,あんまり変わらなかった。それよりもおかしかったのは,あの狭い海域でときおり艇速が1ノットを切ることだった。それも30分以上も。ペラに何かが絡んだわけでもあるまいし,少し先を行く『浮浪雲』に電話で艇速を確かめると,4ノット台が出ているらしい。
 
 暮れてきた。早めに航海灯を点けた。関空橋から満月が上った。あと少しでホームポートだ。

湯浅広港発  09:00
佐野漁港着  18:30

のんびりした朝だ。『Bonanza II』は,6時に出ていった…やっぱりこれ,早出が正解だな。

ちょっと吹いてきた。1ポイントにリーフしたが,一気に2ポイントリーフにするべきだった。

湾口からはうねりが大きくなってきた。

大きな月が関空橋の鉄骨の間から見え隠れする。観覧車よりも断然美しい。

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