Tuesday, October 09, 2018

帆船『みらいへ』とミート

 好天。3月末まで勤めていた学校の6年生の修学旅行だ。1年間の付き合いしかないが,楽しい思い出だけが支配している。
『みらいへ』は中央突堤に停泊中で,出港は避難訓練やマスト登りが終わってからだろうから,11時ぐらいかもしれない。
 9時過ぎに港を出た。直ぐにエンジンを切って,ミートできるであろうところにゆっくりと船首を向ける。なかなか大阪港から出てこない。あまり北に行き過ぎるとこの弱い風の追っ手では気分よく走れないだろう。落としたり上らせたりして時間を調整する。
 遠くにそれらしきものがぽつんと見えた。あれに間違いないだろう。ぐんぐん近づいてくる。1マイルまで近づいた時にUW旗を揚げた。より近づいた時に確認すると,『みらいへ』にはUW1旗!
 半年ぶりに子どもたちの顔を見た。4月末のお別れの挨拶の時に,
「今度,もしも,洋上で会ったなら,『◯◯◯センセー』ではなくて,センセー抜きで『◯◯◯』とファーストネームだけで声をかけてくれ。」
と言っておいた。
 果たして,『みらいへ』の甲板から
「◯◯◯ぃ」
と呼ぶ声がする。よしよし,ありがとう。

 長居は野暮だ。
 微風の追っ手では操船が面倒なので,ミートする直前にエンジンをオンにし,ジブを畳んでいた。右に変針し,ジブを展開する。エンジンを切った時がお別れだ。

 のんびり走るには頃合いの風がずっと吹いている。気ままに舵を取り,セーリングを楽しむ。色気を出して関空橋をくぐるが,一気に風が落ちる。関空島の南端に『みらいへ』への姿を確認してから泉佐野に戻った。
 片付けが終わって,西方を見るとちょうど太陽が沈む頃だった。きれいな夕陽だ。きっと『みらいへ』の船上ではもっと感動的な夕暮れに浸っていることだろう。

 ん?青い船体に黄色っぽい上部構造物…あれだろう。双眼鏡で確認したらやっぱりそうだった。

 8.5ノットで進んでいるので,ぐんぐん大きくなってくる。

 青い空,青い海,青い船体。

 拙艇の存在が子どもたちにバレないように,真後ろから近づいてきたのかな。
「やえ」船長ありがとうございます。

 みんな元気でした。きっと夜も楽しい活動があるでしょうね。明日も楽しみですね。

 7〜8ノットのお気楽な風が吹いている。

『LEIA』と出会いました。

 3本マストが見える。関空島南で錨泊でしょうね。

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