Saturday, August 06, 2016

店が閉まっていたよ 砂越漁港

 今夏は休暇のまとめ取りがうまくいったので少しばかりは遠くに行ける。四国なら余裕で一周できるぐらいだが,ずっと僕の艇に乗ってきた山岳部後輩のTが5月にヨット『Bonanza』を手に入れたので一緒にクルージングに行くのが正しい選択だ。『Wiz of Oz』艇長も休みが取れそうなので香川の三本松で合流しようということになった。
 泉大津の『Blue Lagoon』艇長は時間に余裕があるので早めに出るらしいことを聞いたが,僕たちと一緒に出かけませんかと声をかけたところ快諾を得た。『Bonanza』艇長の休暇に合わせて出発は6日だ。

 出港は明石海峡の転流に合わせて6時半。4時半には家を出て,コンビニでビールとスパークリングウォーターを買い足した。
 港には前夜泊の『Bonanza』艇長がいて,重い僕の120Lダッフルバッグを積み込みを手伝ってくれた。ここ佐野漁港の漁船の優先出港時間は5時半から6時半までで,その間に出港の準備をすればよい。漁協の氷自販機は漁船の出港時刻前は混んでいるので,少し時間を遅らせば待つこともない。
 漁船の曳き波が落ち着いた頃,舫を解いた。

 しばらく行くと『Blue Lagoon』艇長からVHFコールが入った。僕たち2艇を視認できたそうだ。僕も遠くにマストを発見する。
 なかなか西北西流に乗れないなと思っていたが,8時50分,ようやく艇速が1ノットアップした。9時半には7ノット弱。時間通り9時55分に海峡大橋をくぐる。さらに潮に味方されて艇速は伸びるはずだ。
 本船航路から離れて,西へ向かう。家島諸島には来たことがない。いつでも素通りしてしまう。一度は行ってみよう。

 ようやく相生港の湾口に近付いた。『Blue Lagoon』艇長に
「坂越は風呂無し,相生はそばに銭湯がありますけれど,坂越でいいですね?」
と確認する。坂越でOKとの返事を得て少し西に進む。知らない港に入るほうが楽しいに決まっている。

 この港を教えてくれた『Sabaay』艇長によると,係船ビットの間隔が広いので注意するようにとの事だった…
 ない,あまりにもなさすぎる。コンクリートの境目に打ち込んだネイルが2本,そのネイルが中間で,前後に2艇身離れたところにリングがあるだけだった。
 なんとか舫を取り,落ち着く。静かなことはこの上ない。あまりの暑さに僕の燃料が切れてしまった。一文字突堤の反対側には飲食店があるようだ。生中を頭に描きながら歩く。店内から出てきた兄ちゃんは「4時までやで」。時計は16時半…さいわい『Blue Lagoon』艇長はたくさんのビールを持参されていた。食料を持ち寄り,拙艇で夕食。
 よし,明日は港に着いたらたくさん買い込んでやるぞ~と意気込む。

佐野漁港発 06:30
坂越漁港着 15:30

 この他にもう1個。更に遠くにはイルカまで浮かんでいました。夏ですね。

『Bonanza』と『Blue Lagoon』。

 ミズンセールを出して走っていたが,暑さに耐えかねて遮光ネットを張った。その後さらにオーニングまでかけて日陰を作った。吹き抜ける風が心地よい。もうセールを揚げるわけにはいかない。
 クーラーボックスにはたっぷりの飲料。なくなればキャビンの冷蔵庫から補充する。

 水面近くから見る風景はまた違った印象なんだろうなぁ。

 こんな風に停めました。静かです。冬は牡蠣が美味しいようです。

 赤穂の花火大会らしい。ドン,ドンと地鳴りのような音が聞こえるが,花火は見えなかった。

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