Monday, October 09, 2017

高知でメンテの手伝い

 Wさんがヨットのレストアにかかりだしたのは7月だったが,ようやくこの3連休に手伝いに行くことができた。

 Coldillera Blancaでの楽しいクライミング(1996年)を終え,僕としてはちょっと高級なリマの海岸のレストランで飯を食っていた。絶え間なく海食崖に打ち寄せる波を見ているうちに,そうか,海は日本とつながっているんだ。これは,船(ヨット)で来ないといけないなあと漠然とした思いで,なおも波の音と風の感触を楽しんでいた。
 ヨットの購入なんて思いつきもしなかったが,船舶免許だけは取っておくことにした。

 2003年のペルー行から帰ってしばらくしてから,山の雑誌『岳人』にWさんがヨットに乗っている記事があった。ほどなく,Wさんから電話が入り,「Y君,ヨットに乗れへんか?」。つまりWさんのヨットは僕が乗った最初のセーリングボート。僕にとっても思い入れが深い。

 高知まで350kmを車で駆けつけた。丸2日は手伝いできるだろう。
 7日は予定通りに11時前に着いた。Wさんをピックアップして,和船を作っている工房を訪ねる。そこにいるひとがFRPの職人さんらしく,今から材料を購入しに行くのに同行してもらう算段だ。工房には櫓が何本かある。ぜひともヨットに装備したい道具だ。

 マリーナに着くが,すでにほとんど屋根は出来上がっている。板と板との段差をサンダーでなくし,隙間やネジ穴を樹脂で埋めていく。気温が高く,樹脂の硬化が早いので,少しずつ処理していく。
 定時で終了。W艇で飲んだくれれば明日もメンテナンスに精が出る。

 8日も昨日の作業の続き。今日は昨日以上に暑い。空には雲ひとつ浮かんでいない。これが南国土佐だ。
 飲んだくれて,山の話,海の話が延々と続く。これだけ飲めば明日のメンテに精が出る。

 9日最終日。ボルトを外すのがメインの作業。一人が外側,一人が内側にいないとボルトが空回りしてナットが外せない。
 新たに継ぎ足したドッグハウスの壁部分のサンディングとパテ盛り。
 予定の12時が来たので,僕の今回の手伝いはこれでおしまい。
 少しは役に立てたのなら幸いだ。お酒に食事,ごちそうさまでした。

久しぶりに見ました。いい船形していますね。

ヨットのレストアをやりだしてから知り合ったというFRP職人の方が,作業を見にこられました。作業手順を聞くのが楽しいですね。

屋根が出来上がってから内装に入るそうです。

ラット仕様の備品を取り外しました。中心がティラー軸。

きれいに曲線がついています。板と板の間を樹脂で埋めました。

船底塗装は内装が仕上がってからでしょうか。

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