どこまで帰ろうか,紀伊水道を適当にVターンして紀南に向かおうか…
風はあくまでも弱い。変針しても変針しても風見が追いかけてきて,まるで針路を示すかのように矢印をバウ真正面に持っていく。風が弱いってことだ。
一気に泉佐野まで帰ろう。友水の転流に合うはずだが。いや,久しぶりに加太泊もいいなあ。
艇速が伸びない。4ノット台だ。伊島がいつまで立ってもプロッターの画面に表示されている。この暑さは昨日とはちょっと違う。熱せられた大気はおそらく午後には不安定になるだろう。加太まで間に合うかな。夕方には突風が吹くような気がする。加太まで16マイル,沼島まで8マイル。沼島に行こう。
変針した途端に6ノット強。ジブを展開する。さっきまでの無風が嘘のように風がデッキを走り抜ける。鳴門の潮にも応援されて7ノット台も出ている。こうでなくちゃいけない。
いつも停める桟橋には先客がいた。奥の製氷機に前にも漁船がいる。昔よく停めていた入口近くに舫う。
「着きました」
の報告の写真を撮ったと思ったら,1艇出ていった。移動しよう。
うまい具合に風がヨットを離してくれる側の岸壁が空いた。停めたと思ったら反対側のクルーザーも出ていく。鱧でも食べに来た人たちらしい。
僕は鱧も食わずに,ヨットで冷奴を食っている。
日和佐港発 05:25
沼島漁港着 13:50
きれいな朝日が今日も上ってきた
今日の視界が今までで一番悪かった。まるで黄砂がやってくる季節のようだった。
以前はここによく着けた。
やっぱりここがいいかな。
風呂上がりの夕暮れ
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