Sunday, August 01, 2021

出てよかったよ

 予報では風は弱い。
 青空市場にある幟もさっぱりはためいていない。寒冷紗を張ったままにしてあるのでコクピットで寝転がるのもいいだろう。岸壁にさえぎられているバウは暑いが,スターンまで下がるとそれなりにそよ風ぐらいは感じるだろう。

 漁港猫殿に先を越されたらしいが,こやつは朝寝だね。

 コクピットで作業する。
 前々から考えていた通りに切ったり付けたりするが,30分もかからずにできてしまった。ウインドベーン のAirvaneの代わりにオーパイで制御する「装置」の自作だ。いや装置と言うにほどの物ではない,ほんの試作品だ。強度的には弱過ぎて使い物にはならないだろうが,動作確認ぐらいはできる。お誂え向きに今日は風が弱い。機走するにはもってこいだ。

 風が弱いと思っていたが,なんのことはないさざ波が広がっている。
 結果は…さらに改善の余地ありですね。本来のAirvaneに付け替えて帆走に切り替えた。

 弱い風の時は大抵帰港時はさらに弱くなって港口から1マイル以上も離れているのにエンジンをオンすることが多い。
 今日は一定して吹くだろうと岸和田沖までセーリングを楽しんだ。

 いい感じです。
 この後,少し落としてアビームに変えた。

 15時過ぎには降るかもしれない。
 そろそろ帰ろう。

 最後まで裏切られることなく帆走できた。

 水揚げ場に寄って清水を補給する。200L満タンにしたのでしばらく生活用水には困らないだろう。
 和泉葛城山系に暗雲が立ち込めてきた。
 帰り支度を済ませ船体をテークルで引き寄せ,岸壁に降り立つ。行って来い舫を引こうとした時に,ポタリときた,いやボタリだ。全身がずぶ濡れになるのに5秒とかからない。平らなはずの地面に雨水が溢れているし,デッキシューズが半分浸かっている。爽快といえば爽快だ。ただしこのまま人に会わなければの話だが。
 濡れた白いブラウスに下着が透けて見えるなんてセクシーなシーンだが,ジジイのそれは絵にならないなあ…道中のみなさんごめんなさい。

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