Sunday, July 02, 2017

意外な穴場

 朝は5時過ぎに目が覚めた。南の方角は岩湧山であるが,一面の雲に覆われている。雨雲ズームレーダーで様子をうかがうが,時折小さな雨雲が観察される。きっと海側は晴れるだろう。こんな日はクルージングに限る。

 セルフスタンドでの軽油の(ポリタンクへの)給油は最近厳しくなってきた。燃料タンクもそろそろ半分を切るだろう。有人のスタンドをようやく探し当て,20Lだけ補給しておく。

 先週表皮が破けてしまったジブシートを取り外し,代わりに黄色の少し派手なシートを着けた。
 ファーラーが展開しないように巻いているスピンハリヤードを解いていくが,剥けかけの部分がある。こいつもはやいうちに交換しておくにこしたことはない。
 準備をしていると,隣の『Bonanza II』艇長がやってきた。沖で会いましょう。

 予報ではずっと南西の風のはずで,そうなると淡路東浦方面なら快適に行けそうだ。
 いかんいかん,風見が回りだした。エンジンオン…また一定方向から吹き出したエンジンオフ…関空島北端ではもう情けないほどぬっぺりした海面で,こんな風で15マイルも走っても面白くない。小磯で生シラス丼の予定は打ち切り,関空島の西側を回って,樽井漁港に行くことにした。その間に風も少しは吹くかなと淡い期待も込めて。

 南端に来ると少しさざなみがある。ジブを展開する。
『Wiz of Oz』艇長から連絡が入り,こちらの海況を聞いてくるが,北も南もどちらも風無しのようだ。ぼやっと海面を眺めていると,特有のヒレの動き,久しぶりに鮫を見た。さっきあまりに暑いので,ラダーをおろして浸かってやろうかと思っていたが,やめて正解だった。

 テトラポットに囲まれて,入り口が判然としない。ビーチでは,はや夏の雰囲気であちこちから歓声が上がっている。ゆっくりと港内に入っていく。一番奥の岸壁に横付けする。漁港の人らしき人が軽トラでやってきたが,少しの時間の係留を伝えておく。お世話になります。聞けば,来週が海開きで,この近くには飲食店はないらしい。直ぐそばにイオンモールがあるが,それはなんぼなんでも興ざめだ。

 駅まで歩けばなんとかなるでしょうとアスファルトからの熱気を感じつつ歩いて10数分。
 ありました~『いずみや食堂』そそられますね,地元系の大衆食堂にかなうものなし。

 半端じゃない満足感で腹も心も癒され,あとは快適なセーリングを望むだけ。
 願いが通じたのか,日頃の行いがいいのか,とにかく快適セーリングで佐野漁港へ帰ってきた。こんな日はなかなかありませんぞ。

 次回は,「朝満,昼樽」(朝飯クルーズなら加太,昼飯クルーズなら樽井)を実行せなあかんなあと『Wiz of Oz』艇長談。誰か一緒に行きませんか。

くたくたになって,綿毛のように散ってしまったジブシートの代用にスピンシートを使ってみたが,随分と長い。短いよりはいいとありがたいアドバイスもいただき,気分よく使用する。

奥の岸壁に着けた。釣り客が遠慮してくれたが,邪魔しないようにおとなしく着ける。色々と会話も弾む。

ほどなく『Wiz of Oz』艇が到着した。狭い漁港を専有してはいけないので,横抱きした。

お子様な味覚の僕はカツが大好きだ。とんかつ定食は頼まないが,とんかつは食う。

このメニュー!厨房側にも少しあるが,この安さは特筆すべき。昭和やなあ~

抱いております。ヒップのサイズが違うのがなかなか楽しめる。

今日も1日楽しみました。

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