Wednesday, December 15, 2021

そこそこの風でそこそこ走る

 風なし,岸壁から見る各艇の風速計は固定されたかのように止まったままだ。整備でもするかなとエンジンルームのカバーを外し各部を点検する。小一時間もかからない。ふと外を見るとぬっぺりとしていた海面が少しざわついている。隣艇の風速計もほんの少しだが動きを見せた。風予報では午前中は期待できないが午後からはまんざらでもない,なんとかなるだろうと舫を解いた。

 前方からの風を受けてゆるゆるとバックする。

 防波堤の外にはさざ波が出ていた。沖出ししてから岸和田方面に舵を取った。クローズホールドだがたまに風見が大きく振れる。

 それでも3kt出ているから文句は言わない。二色沖の赤と緑の灯浮標にはひっかからないで北上できそうだ。

 いい調子で走っているが時々風が全くなくなる。艇速も0kt台で数分間我慢しているとまた元どおりの風が吹いてくる。タックした後も同じ状況だったので,そのわずかな海域だけ無風だったようだ。

 ヒールが20°を越えることもあり,この風には大きい方のAirvaneでは敏感すぎる。中間サイズに交換したらうまくマッチした。ひさびさの楽々セーリングだ。

 ウインドベーンに舵を任せておけばやることはワッチだけ。漁船はさっぱり出ていないようで,岸和田以北からの本船と関空島から大阪港に向かう本船とに注意を向けていればいい。

 このタックだとずっと太陽を浴びているので冬だとは思えない程の暖かさだった。雲がないのがありがたい。
 
 適当なところで方向転換,関空島方向へ。今度はセールの陰に入るのでさっきとは大違いの体感温度だが,風が冷たくないのでまだまだ余裕で十分に楽しめる。
 関空島が近づいたところでジブシートを緩めて船首を泉佐野の赤灯台方向へ向けた。

 追手で帰るがようやく5kt後半から6ktの快適セーリングとなった。冬は追手でも暑くないのでいいね。

 最後はジブをしまってメインだけでのんびり走る。

 風で梵天も隣艇も少し流されている。バースに着ける時に『LEIA』艇長,『ocean』艇長に手伝っていただきました。ありがとうございます。

 さあ,帰るかなと漁港青空市場の駐車場を横切ると,向こうからサビがやってきた。相手をしようとするとクロが後ろからやって来た。朝はお会いしませんでしたね〜なんて言っているともっと遠くからツキノワもやってきた(これは写真なし)。はい,バイバイ。

No comments:

Post a Comment