Sunday, November 24, 2019

寄り道して帰ってきました

 伊島を越えてからは本船に要注意だ。北は徳島,和歌山から,南東は潮岬から,そして僕の通ってきた室戸から,それぞれの航路が重なり合う。
 ミッドナイトにやたら明るい光の塊が前方に見えた。なんやろな。AISで確認すると『DIAMOND PRINCESS』だった。明るすぎて赤灯も緑灯も見えやしない。
 明らかに針路が交差する本船が左にいる。前方のそれはスピードを上げて船首遠くを横切った。先程の左のやつはまだそのままの針路を保っている。サーチライトで照らすとようやく船首を振った。赤と緑がこちらに向き,すぐに赤灯しか見えなくなった。

 和歌浦沖は要注意だ。早起きの漁船がたくさん動き出している。
 前方に船舶?まるで帆船のヤード(あれなんて言うんだろう,マストに直角についている帆を付けている棒のような物)全体に赤い光が灯っているように見える。その左には同じような昼光色の明かりが…朝確認するとマンションが建っている。そこの外壁の明かりなのかしらね。戸惑います。
 緑灯を目印に入港するが,昨日から停泊している『Wiz of Oz』艇長から,
「大きく回り込まないと消波ブロックが伸びてますよ。」
とVHFで呼びかけられる。そやったそやった,何度も入港しているのにちょっとボケとった。
『Wiz of Oz』艇長と『Bonanza II』艇長に舫を取ってもらい,すぐに『Wiz of Oz』艇キャビンへ。なんと朝食が用意されていた。ごちそうさまです。朝早くから起きて待っていてくれたようだ。ありがとうございます。

 2時間の仮眠で出港。
 空はずっと乳白色。むっとする空気が支配している。
 少し肌寒くなってきた。天気が変わるようだ。
 ようやく関空橋をくぐった。
 それぞれのバース(3艇とも並んでいるのだが)に着け,片付けを終わった頃から上空がゴーゴーいいだした。最後までついている。

~オーバーナイト
新和歌浦漁港着 05:10
~仮眠
新和歌浦漁港発 09:00
佐野漁港着   15:30

僕の朝飯を用意してくれていました。なんとフライ系は保温されていました。『マルキ』の早寿司もありました。ビール付きが泣かせます。ごちそうさまでした。


逆潮の加太瀬戸を抜けていく。2ノットしかでない。


深日沖でガスに包まれそうになったが,薄かったので進めば視界は確保された。


雨に降られずに帰ってきた。港にいた『風来坊』さん,『東日流』さん,『WIND』さんにただいまの挨拶。

2 comments:

  1. お疲れさまでした。今回の旅は風に悩まされましたね。後方で光る何か、サーチライトで照らす何か、中途半端な位置の灯台、光にも翻弄されて・・・

    でも元気そうで何より、また来年も同じ航跡を作りましょう!

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  2. やっぱり長時間乗っているのが性に合っています。
    交錯を気にせずに大海をセーリングしたいなあ。
    夜中のメッセージありがとうございます。

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