被害がなくてよかったよ

　どうやら台風は佐野漁港に被害をもたらさずに行ってしまったようだ。

　河内から泉州に入ると空が広くなる。遠く低い位置には青空が見えている。風は20kt内外は吹いているようだが，これはしばらくは続くだろう。

　バースに来て無事を確認する。

　フライシートの固定を曖昧にしていたが，飛ばされることなく付けたままの状態でいた。ただ，ターンバックルの割りピンが出っ張っていたようで，それがシートに当たり少し裂けている。テープで覆っておくべきだった。

　ラストリムーバーを買おうと道中のホームセンターに寄ったが，あいにく取り扱っていない。別ルートで手に入れよう。

　エンジンの錆落としができなくなった代わりにシンクでも磨こうか。使いっぱなしで特に排水口が汚い。

　まだまだ汚れは残っているがずいぶんときれいになった…と思う。

　

　オケラタイムだったので，ワッチする。

　最後の方で微かに信号が取れた。コールすると小笠原の山田さんから入感。久しぶりのチェックインだった。

　

　まだ帰るには早い。

　やり残していることはないか…あった。

　昨年の小笠原行で往路コンビライトが点かなくなった（二見港に着いて，バウの航海灯のカバーを開けて点検したらまた点灯した？どうやら電球の受けが甘くなっていたようでペンチで締めると解決した）。

　上蓋を外して点検したいが，あいにくステップ（木製）を取り外さないとできない。それよりも，常に飛沫を浴びているような海況だったから開けるなんてもってのほかだった。

　ずいぶん前に緊急用として買った電池式航海灯（白，赤，緑）があったはずだ。チャートテーブルの引き出し2段目でそいつが出番を待っていた。

　ところが赤灯の接触がおかしくオンオフができない。ずっと点灯したままになってしまう。朝になったら電池を抜いて，夜にまた電池を入れる。

　それ以来この緊急用のライトを触っていない。ようやく直したわけです。

　さて，このコンビライト，どれぐらいの距離から視認できるんだろうか。

　青空が半分を占めるまで広がっていたのに，また少し雲行きが怪しくなってきた。おさまるかのように感じた風もまた強くなってきた。

　本降りになる前に港を後にした。