Monday, April 18, 2022

おばかさんよね〜 和歌山マリーナシティ

 日和佐沖ミッドナイト。とうとう0kt台から上がらない。加太瀬戸を抜けてきた時にホンダワラをたくさん見た。昼間なら発見もできるが,いくら月夜とは言え海面は黒いだけ。漂っているわけにもいかないのでペラは回したくないなあと思いつつエンジンのお世話になった。
「?」
 前進が効かない,後進も効かない。いやワンテンポもツーテンポも遅れて反応がある。回転数を上げても変な振動はない。タコメーターの数字が上がったり下がったり,一体なんじゃろな。リモコンケーブルのスリップ?となると港に入る時に苦労しそうだ。二人いればエンジンルームを開けワイヤーの代わりに手で動作させればいいだけだがなあなんて現実味のないことを考えている。こんな時は自分の経験値の低さが露呈する。なんだか分からない。ホンダワラに捕まったことは何度もある。その症状ではないと思う。暗い中排気を観察するが黒煙は吐いていない。
 この先徳島から高知にかけての四国南東面は風が弱くてエンジンなしでは話にならない。追手では走らないほどの弱い風だが,上りならそれなりに舵効きもよさそうだし,伊島〜日ノ御埼間から先は吹き抜けの風がありそうだ。しゃあない戻ろう。
 
 そうだ,ストーブがあったんだ,コクピットで使うのにぴったりのやつ。月はきれいだし,体はホカホカしてくるし,なかなかよろしい。

 日の出前が最も気温が低いはずだが,明るくなるので心理的には暖かい。ミルクココアを飲んでさらによし。

 気持ちよく走っているが,戻る方向ということだけが残念だ。

 加太瀬戸方向を目指すが真上りで仕方なくエンジンをかける。ぎりぎりまでかけたくはなかったのだが,1kt台しか出ないと諦める。何度か排気を確認するが異常はない。

 やっぱりレバーの位置がおかしいね,なんでそないに下がってるん?

 マリーナシティ方向だとアビームで行ける。営業開始時刻になっただろうと予約の電話を入れた。皮肉なことに変針地点からマリーナシティまでの約8NMが今回のクルージング中最高の走りだった。
 マリーナ手前でエンジンオン。うまく走れるかな。

 レバーの位置はさっきよりはまだマシやが,それでも水平とは…

 マリーナシティ停泊は一旦給油バースに停めて受付を済ませないといけない。

 効かないだろうから早めに後進をかけるがさっぱり止まる気配はない。惰性がようやく終わりポンツーンに降り立ちワンラインドッキング(ヨットからクリートへのロープの侵入は向こう側がよかった,手前になってしまっている…)。さて,前進は…なんとか入った。
 
 受付を済ませてからマリンクラフトの池田さんに挨拶に行くと,
「要る物(道具)があったら貸すよ,こっちのポンツーンに着ければいい。」
 ありがとうございます。
 バースへの移動も,前進・後進が入らずスムーズにいかない。ほんまに風が弱くてよかったよ。
 ポンツーンに着けたら,さっそくエンジンルームを開ける。

 リモコンケーブルより先にこいつが気になった。今まで見たことのないオイル漏れ。でもこれは後回し。
 在阪の『Wiz of Oz』艇長からチェック方法の指示が来る。ありがたいことです。色々と調べたがとにかくケーブルに異常はなかった。それなら明日は徳島へ向かおう。

 こんなところに不具合があった。P社のウエア(相当古い)の外側胸ポケットがはじけている!ジッパーが糊付けなんて信じられない。胸ポケットに携帯を入れていて屈んで海ポチャを2度も経験したことがある。ジッパーさえ閉めておけば落ちることはない(はず)やのに…今回もここにiPhone入れていたよ…余談。

 黒潮温泉にでも入ろう。その前に舫を点検していると…

 れれれっ〜,発見した。

 実際にはこの倍ぐらい絡んでいた。
 原因はこれだったのかと…ホンダワラでないけれど似たようなことが10年以上前にあったことを唐突に思い出した。学習能力0やないかあ。

ミッドナイト〜
和歌山マリーナシティ着 12:20(108.99NM)

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