Wednesday, May 09, 2018

戻ってきました

 昨日は僕のバースディで,馴染みのお店の大将が心機一転開店準備中のお店の練習台にとお招きを受けた。ごちそうさまでした。ケーキも美味しかったです。

 在来線を乗り継いて,宇野駅に着いた。
 桟橋に行く前に駅そばのスーパーで買い出しをする。買い出しと言ってもたいしたものは購入しない。ビールとウヰスキー,大好きな卵とキャベツ。
 ここを出ていくときは生憎の曇天で冴えない気分だったが,今日は晴れ上がっている。空気の清涼さが余計にそれを感じさせている。
『Blue Lagoon』さんは午前中に由加神社本宮へのお参りを済ませ,安全旗を購入してきたらしい。ドジャーの青と旗の青が眩しい。

 キャビンに荷物を入れてから,外回りのチェックをした。ん?ペラに何か絡んでいる。それはホンダワラに違いない。やっぱり明るいうち,そう昼過ぎに帰ってきて正解だった。しばらく留守にした後の艇の管理は重要だ。先日の航海で,それらしき兆候はあった。プロペラシャフトの振動は感じられなかったので気にもしなかったが,艇速に影響がなかったのは潮に押されていたからだろう。ホンダワラを除去するための「カラマン棒」を使うが,なかなかうまく取れない。『Blue Lagoon』艇長から借りた鎌を,その棒にセットして,かなりしつこく引きちぎる。エンジンをかけてペラを回すがまだ取れない。気を取り直してもう一度シャフト周りを掃除する。エンジンオンでかなり吹かした。ようやく取れたようだ。めでたしめでたし。まだまだ冷たい海に浸かりたくはない。

 艇内の片付けをしていたらいい時間になった。『Blue Lagoon』艇に出向いて今後の予定を話し合う。直ぐ側にある『たまの湯』の入浴料は1600円と聞いてびっくりした。自分の体の洗濯にそんな馬鹿げたお金は払っていられない。17時から街を歩いて,気分よく晩飯が食える店を探すのが得策だ。

 30分ぐらい歩いて到達した店は正解だった。お姉さんと常連さんの息の合った会話,そのなかに自然に組み込まれる心地よさ。また来よう。ごちそうさまでした。

⛵宇野港

ただいまです。行儀よくいましたか。

ふ〜ん,そうなのか〜

アテは全てワンコイン。お惣菜だけをいただきましたが,女将は「刺し身どう?」と尋ねる。「ええ」と言葉を濁していると,「どきっとしたでしょ,うちは何でも500円,計算難しなるから。」だってさ。見透かされていた。

早朝からひっきりなしに直島〜宇野間を往復しています。

Monday, May 07, 2018

宇野港で連泊する予定

 昨日からの雨はまだ降り続いている。夜中たまに海の方を見ると少しガスがかかっている。天気予報では各地の大雨らしい。海上濃霧警報も出ているようだ。先日の伊島から小松島間の濃い霧の記憶が蘇ってくる。あんな深い霧はまっぴらごめんだ。

 明るくなってきた。視界は1km以上はある。出ようとすると雨がまた強くなる。小振りになったときを見計らって出港した。
 レーダーを動かし,アプリで本船の位置を確認しながら航行する。宇野までは8マイル弱。2時間はかからない。本船航路を一気に横断して,西行き航路の右端を走れば安全だろう。
 雨は僕たちの航行を邪魔しない。止んでいる時間もあるし,少しぱらつく程度だ。直島行きの連絡船が追い抜いていく。直島から宇野行きの連絡船も出港していった。葛島との間を抜けると,広い開口部を持った宇野港のポンツーンがはっきりと見える。観光案内所に電話してどこに着けたらいいのかを尋ねる。

 商工会館の1階に係留料金を支払いに行く。1泊100円で3泊分300円を支払う。ありがたい!
 僕は一旦大阪に帰る。『Blue Lagoon』艇長はここに3泊して自転車で少し遊ぶ。9日に戻ってくる間,船のお守りをよろしくお願いします。
 離れる前に再度舫の点検をする。
 久しぶりに餃子が食べたいとの『Blue Lagoon』艇長のリクエストで駅そばの餃子屋に入った。ビールに熱々の餃子をやっていれば,ヨットで宴会もいいが泊地泊地での居酒屋巡りはもっといいの結論に達する。

 宇野駅から在来線で大阪に帰った。岡山駅から新幹線を使えば時間的ロスは少ないが,のんびりしたヨットの旅にはローカル列車がお似合いだ。

男木港発       07:45
たまの・うの海の駅着 09:30

昨日からの雨は一向に止む気配はない。少し小振りになったかなと思ったら,またすぐに雨脚が強まる。

島の近くには漁船が操業している。本船航路を注意深く観察する。AISアプリには出ていないが,たまにAISを起動させていない本船がある。

なんと猫が13匹いるらしい。みんな恥ずかしがり屋で出てこない。出てきても,急いでUターンするものだから,爪が床を掻く音が滑稽だ。

明日は僕のバースディ。よく飲みに行ったお店の大将と3月まで勤めていた職場の仲間とがお祝いをしてくれる。だから一旦大阪に帰る…ハハハ。

Sunday, May 06, 2018

やっぱり20マイルは近いね 男木港

 潮流を考えるともう少し後の出港でもいいはずなのに,朝のお勤めが終わってしまうと二人ともやることがなくて,
「出ようか。」
なんてことになってしまうのはいつものことだ。
 舫を解き,港内でゆるゆる作業していると,『Blue Lagoon』艇長から,
「ぶつかるで。」
とコールがかかる。ニュートラルにしたつもりだったのに,アスターンに入っていたらしい。ありがとうございます。

 メインセールを揚げるが風は期待できない。沖合の網ブイを回避して左に転針した。
 前方にブイの列が並んでいる。それも相当沖まで続いている。もう10年も使っている僕の古いGPSプロッターにはこの位置が記録されている。しかし,最新のNewPecにはそれがない。過信は禁物,やはり自分の体感に頼るのは大事なことだ。目で観て,耳で聴いて,肌で感じる,それが自然相手の遊び。

 少し風が振れた。ジブを展開してスピードを稼ぐ。潮にも乗り出したようだ。女木島と男木島の海峡に入る前にセールをダウンする。連絡船が横行しているのでその方が安全だろう。
 少々の岸壁飛び移りをすれば,舫は取れた。

 着いたらいつものようにビールで一杯やる。食材が購入できるかとJAに電話するが出ない。後で店に行ってみよう。

 アワーメーターを見ると前回のオイル交換から丁度100時間が経過していた。作業するには十分過ぎるほどの時間がある。真空ポンプで真っ黒のオイルを抜き,フィルターを交換する。『Wiz of Oz』艇長ご推薦の添加剤を加えた新鮮なオイルを注いだ。何度かオイル量を点検し,最後はエンジンをかけてオイルを回す。しばらくしたらもう一度検油棒を見る。これで作業終了。

 JAを見に行くと閉まっている。新しくできた店なのかそこのお姉さんが愛想よく挨拶してくれたので(JAの)様子を聞くと,休日だから閉めているとのことだった。ついでにお姉さんの店が定食屋らしかったので,
「飲めるんですか?」
と尋ねると,立て看板の反対側を見えるようにしてくれた。そこにはビールの文字が書かれてある!
「何時までやっているの?」
 店は15時までだが,それまでに食材がなくなると閉めてしまうらしい。ヨットに戻って財布を取ってこよう。
『Blue Lagoon』艇長に声をかけるが返事がない。どうやら寝ているらしい。ポツリときそうなので傘を持って店に出向いた。
 中庭にオーニングがあってそこにテーブルがある。丁度生ビールを口に運んでいた時に女将さんが「部屋でも(飲んでも)いいですよ。」と言ってくれるが,外で飲むほうが気分がいい。もう一つ他のお客さんの生ビールジョッキがあって,すぐ隣で飲むのも無粋なので尋ねると,地元の人ですから気にしなくていいですよと言ってくれた。適当につまみを作ってくれて,なかなか美味しい。

 雨が本降りになってきた。ヨットに戻ろう。お勘定を聞くと,台所の方を指差す。そこには先程挨拶をしたお姉さんがいて,レジをやっているようだ。別のお客さんがやってきた。もう一人若い女の子がグラスを用意している。しまった,もう少しいればよかったなあ。

 ヨットで昼酒とする。アテを作り終えて一杯やっていると,『Blue Lagoon』艇長が顔を出した。こうなりゃ今から夜まで飲み続けるのが正しい選択だ。

三本松港発 06:45
男木港着  10:40

 ラジオを聞いている,何かを食っている,写真撮影をしている,寝ている…好天時は何をしているんでしょうね。

 停める場所に苦労はしない。ただ干潮時はちょっと苦労する。

 長いホース付き漏斗で入れないといけない。上からささっと入れられるといいのになあ。

 一杯やっていると降り出してきた。2杯飲まずにヨットに帰った。

Saturday, May 05, 2018

2艇で三本松へ 三本松港

 昨日は昼から一杯,風呂入ってお店で一杯…みなさん飲み過ぎたようで,ヨットで二次会ということもなくそれぞれの夜を過ごしたらしい。

 4時過ぎに目が覚めた。東の空が赤く染まってきている。ベーコンエッグにレタス,コーヒー。朝ビールは止めておこう。
 泉佐野に帰る2艇の見送りを受けて,『Blue Lagoon』と三本松に向かう。このまま瀬戸内海を行く『東日流』も同時に出た。
 明石海峡の潮に引っ張られ,風も真上りで艇速は伸びない。淡路島がいつまでも左に見える。鳴門海峡大橋が見えてきた頃から少し風がシフトする。ジブを展開すると0.5ノットぐらいは速くなる。三本松手前数マイルのところだけ風の恩恵を受けることができた。

 港入り口から漁船が出てきた。僕のヨットを見てスピードを落としてくれた。ありがとうございます。

 舫を取ったらビール。何が何でもビール。その後は自艇に戻りメンテナンス。オイル量はもう少し時間が経ってから調べる。燃料を補給する。
 15時半になったのでスーパーに買い出しに行った。明日の男木島は少々買い物には不便だ。

 ヨットに戻る前に,浜通りにある『えびす屋』に顔を出し,「風呂入ってから寄るよ。」と言っておく。冷蔵庫にビールと炭酸水を冷やしたら,お気に入りの銭湯に行く。
「ヨットの人かい?」
「そう」
 どう見てもお遍路さんには見えないだろうなあ。番台でヤクルトをもらった。湯船には菖蒲。そうだ今日は5月5日だなあ。さらにおまけに銭湯のお客さんが作った革製の遍路グッズまでいただいた。感謝に堪えない。

 軽く声をかけただけなのに,店のテーブルには『予約』席の札。ホルモン鍋と骨付鳥で生中をやれば飲みすぎた今朝の反省なんてどこかに吹っ飛んでいってしまった。

富島漁港発 06:40
三本松港着 13:30

 岸壁から見送りを受けました。テープを用意すればよかったかな。

 毎年,日本海を青森まで行く『東日流』も出港。長い航海お気をつけて。

 青い空,青い海,『Blue Lagoon』…ブルック・シールズ…『白い珊瑚礁』はお年寄り。

 三本松に着けました。風が強く砂の嵐でデッキがざらざらだ。後で知ったのだが,網に付いている海苔が乾燥して飛んでいるらしい。煙のように凄まじい。

 うれしいことに菖蒲湯。湯船に誰もいないので写真撮っていいですかと尋ねると,快諾してくれました。ありがとうございます。

 風呂上がりにヤクルトのサービスあり。おまけにお客さんが手作りの御札をくださいました。ありがとうございます。

Friday, May 04, 2018

思わぬ雨が冷たい 富島漁港

『Wiz of Oz』艇長は朝の1時に帰っていった。昼には富島でお会いしましょう。

 のんびりと朝の用意をし,予定通り8時頃に出港した。

 青空が広がっていたが,雨雲につかまったようだ。そこだけ薄暗い雲が支配している。冷たい雨が降り出した。ついさっきVHF無線が通じた『Wiz of Oz』艇長から海況を尋ねるコールがあった。向こうから見ると薄く陰っていたらしい。
「通り雨だよ,明石大橋の西側には青空が広がっているよ。」
と伝える。
 海峡大橋を越えるまでは潮に引っ張られていいスピードだったが,5ノット以下に落ちた艇速は少々興ざめだが,雲ひとつない青空を見るとそれも許せる。

 僕が一番始めに港に着いた。なんと泉佐野から『東日流』もやってきた。
 揃ったらいつものように岸壁でビール,これがないとやはりつまらない。

 かんぽの宿への坂を汗をかいて登れば,ヨットの係留場所が見下ろせる展望ぶろの恩恵に預かれる。

 おばあちゃんが一人でやっている『思いつき』の鉄板焼きとお造りに舌鼓を打てば,のんびりしたヨットの旅もいいもんだなと年寄りめいた気分に浸れる。孫娘が手伝っていたのが,さらによかった。

 おやすみなさい。
『東日流』は小豆島へ,『Wiz of Oz』と『BonanzaII』は佐野へ帰る,僕と『Blue Lagoon』は三本松に行く。まだまだ僕の「休日」は終わらない…

津名港発  07:50
富島漁港着 11:30

 今日の好天を朝日に願う。

 すっかり晴れ上がりました。さっきは寒かった。

 同じ泉佐野の『東日流』も来ました。これから西進して日本海へ。

 この店よろしいね。

Thursday, May 03, 2018

沈殿もいいもんです 在津名港

 出港しないのに4時台に目が覚める。そう遊びは時間を目一杯使いたいから早起きするのはいいことだ。

 雨は止んだ。風はまだゴーゴー唸っている。コインランドリーで洗濯をし,燃料の補給をする。

 沖に海上保安庁のPLH07が錨泊している。昨日,低空飛行していたヘリはこの船の搭載機だとわかった。
 昨日買ったピーマンがもう赤くなってきている。さっさと食うのがいい。醤油炒めにした。玉ねぎもあったはずだ。これは長持ちするはずだがサラダにしよう。

 二度目の買い出しをし,16時から『Blue Lagoon』でBBQをした。4人でやる肉とビールは格別だった。

 飲み過ぎたのか『Wiz of Oz』艇長はさっきからずっと寝ている。僕はコクピットで一人まだやっている。

⛵津名港

触れ回し,その後アンカーが上がってゆうゆうと出ていった。訓練でもしていたのかしら。

ウミウシがここ以外にもたくさんいました。こんなに観たのは初めてです。

BBQで一杯。夏と違って汗をかかない。だからと言ってビールの消費量が少ないわけではない。

Wednesday, May 02, 2018

移動しました 津名港

 ラジオの気象予報は芳しくない。今日は沈殿とするが,南風を受ける岸壁は不快だろうと津名に移動することにした。

 出かけようとした時に『BonanzaII』のエンジンがかからない。『Blue Lagoon』艇長がやってきていろいろと調べる。そして,いろいろとやってみた。もう一度キースイッチを撚るとエンジンが掛かった。このまま出港だ。津名で原因を究明しよう。

 うねりが強い。ヨットが右へ左へ大きく揺れる。津名までは4マイル強,1時間もかからないはずだ。さいわい雨はまだ降っていない。さっさと行こう。

 奥の岸壁に3艇並べて停める。
 拙艇で朝食,こんにゃく麺をごちそうする。たくさん買いすぎて余っていたので消費してくれるとありがたい。朝ビールも格別だ。
 各艇に戻り,それぞれメンテナンスに励んだ。

 そこへひょっこり泉佐野のヨット仲間『Wiz of Oz』艇長が陸路でやってきた。驚きだ!
『BonanzaII』の様子が心配でやってきてくれたそうで,ありがたいかぎりだ。僕はマストグルーブの蓋の不具合を直さないといけない。ネジ穴が潰れてしまって,ネジが用をなさない。「リベット打てば?」と『Wiz of Oz』艇長が言うが,リベットは持っていてもリベッターがない。ところが,なんと彼の車にはそれがあった。ありがとうございます!

 買い出しに出かける。ホームセンターで10Aヒューズを買う。電装関係を見直さないといけないが,とりあえずはこれがいる。
 スーパーで食料を仕入れ,風呂に行く。居酒屋の開くのは17時だ。10分前に店に行く。すぐ満席になった。断られている人もいる。適度に切り上げ,『BonanzaII』で馬鹿話に花咲けば,心地よい睡魔が襲ってきた。

洲本港発 06:30
津名港着 07:30

予想通りの南風。洲本の岸壁に係留していたらぎゅうぎゅう押し付けられていただろう。

この後,拙艇が前に移動して,後ろに『Bonanza II』。3艇並んだ。