Wednesday, July 20, 2022

ドライブしましたよ 在函館港(金森倉庫前)

 短パンにギョサンだから雨中の移動も気にならない。軽く朝飯を食ったのは,昨日『マイウェイ』艇長宅から持ち帰った野菜を消費したかったからで,手持ちのピーマンも早いうちに食ってしまった方がいいとの相乗作用だ。卵2個を追加して炒めた。
 コーヒーは淹れない。トイレを借りるコンビニへのお礼でそこでホットコーヒーを飲めばいいからだ。
 電車道を歩く。終点が温泉で間違うことはない。
 ゆったりと湯に浸かり,同じ道を帰る。ふと見た停車場に数人いる。もしかして電車が来るのかしもしれない。

 やったぁ,これで函館駅まで出よう。おおっ,Suicaも使えるじゃないか。車内の吊り広告を見るとWeb1日乗車券もあるようだ。これはますますよろしいね。明日は購入してみよう。

 函館駅前で下車してぶらぶらしながらヨットまで戻るとしようか。

『メロン熊』とは泣かせるネーミング,実はこういうグッズに極めて弱い。あまりの嬉しさにピントがボケてしまったよ,指も齧られてしまったし…

『朝市』を冷やかしながらぶらつく。

 10時に『マイウェイ』艇長がやってくる。今日はドライブに連れて行ってくれる予定だ。
「どこ行きたい?」
と聞かれて,
「松前。」
と答えてしまうが、これは僕が北海道の地理・距離感を全く認識していなかったことに走りながら気付いた。2時間かかるとは…縮尺を考えずに紙地図のページ情報だけからだとほんの近くだと思っていたのだ。お世話になります,ありがとうございます。
 海沿いに走る。高速道もあるようだが山の中を走っていては景観を楽しめない。

 これがトラピスト修道院。このライン(もっと下部から続いている)が海上通過の際にヨットからも見えることがあるという。

 途中山間を通過して,福島漁港,吉岡漁港と港巡りをする。

 今日の白神岬は穏やかでしたがこんな日ばかりではないでしょうね。

 松前港に着いた。難点は街から遠いことだろう。まぁそんな時はヨット飲みすればいいのだが,問題は(外飲みより)少々飲み過ぎてしまうことか…女将さんもいないのにね。
(同じ道を)往復するのも退屈だねってことで,江差港まで行く。奥尻島が角度によって近づいたり遠ざかったりして見えている。一昨日別れた『オリオン』は神威脇漁港に着いたようだ。おつかれさん。
 昼飯抜きの僕たちは,近場のビアホールに出向く。

 ビールが美味いねえ。

⛵函館港(金森倉庫前)

Tuesday, July 19, 2022

泊地前は人の往来が多いね 在函館港(金森倉庫前)

 朝食の材料がすっかりないのに気が付いた。コンビニまで足を運ぶ。散歩には少々短い距離だが,今日は往復1時間ばかりかけて風呂に向かう予定なのでよしとしよう。

 広い道路の看板に『ハリストス正教会』の文字を見つけた。後日寄ってみよう。

 数日後に何艇か入港すると聞いていたので,早いうちに横着けから槍着けに変更した。

 これで少しは歩行者との間隔が取れたので落ち着いて艇内にいることができる(と思う)。

 電車道を避け,住宅地の中を函館公園沿いの道を行く。

 早朝から開いているとは嬉しい(午前6時〜午後10時で入館は午後9時まで,毎月第二火曜日が定休日)。広くて湯温も高く大満足の朝風呂だった。

 帰路,新鮮な野菜が並んでいる八百屋が開いていた。トマトを購入,安い。
 金森倉庫の開館を待って,ここの泊地を管理されている南北海道外洋帆走協会Mさんのお店(宝石店)に挨拶に行く。港湾宛の書類を作成して提出する。お世話になります。水栓とゴミ出し場の位置を教えていただく。本当に助かりますね。ありがとうございます。
 
 すぐそばにこんな店があるから全くまったく困ったものだ…嬉しすぎる。

 お昼に『マイウェイ』さんが車で迎えに来てくれた。彼の家でジンギスカンを食べるわけだ。

 例の鍋(ジンギスカン鍋)でラムをふんだんに焼く。堪能しました。タレに漬け込んだ肉を焼くスタイルではなく,こんなふうにツケだれで食べる方が僕の好みです。美味しかったなあ。
『マイウェイ』艇長の航海の話も楽しくもっともっと聴きたくなるほどでした。昼から始めたのにいつの間にか午後5時を過ぎていた。ごちそうさまでした。

 停泊場までのんびり歩いて帰る。雨がポツリと落ちてきた。さんざん飲んだし今日は立ち飲み屋探しは止めておとなしくヨットで過ごそう…と思うのであった。

⛵函館港(金森倉庫前)

Monday, July 18, 2022

函館は遠いなあ 函館港(金森倉庫前)

 津軽海峡の風向がようやく西に変わった。冴えない空模様だが雨が降ることはなさそうだ。

 朝3時半にこんなもんを食っている。昨日いただいたトマトが美味しい。

 4艇横着けでそれぞれがビームアンカーを打っているし,またアンカーロープの長さもまちまちだろうから輻輳しないように時間差で出港した。
 松前港に向かう『オリオン』とはここでお別れ,おかげさまで楽しい停泊期間を過ごすことができました。またどこかの港でお会いしましょう。僕たち3艇,『東日流』,『Asagiri』,『よじ』は函館を目指す。長いね〜
 長丁場なので昨日おやつを買っておいた。

 今回のヒット(おそらく3塁打だろう)はこのチープな羊羹。袋の裂き方が秀逸!コンビニおにぎりメーカーもここまで簡単に中身に出会えるようにしてくれるといいのにねえ。

 ここらで『オリオン』とは航路を別つ。ご安航を。

『東日流』にアクシデント。小一時間で解決し当初の目的通り函館を目指す。それにしてもいつもぶっちぎりの走りを見せる『東日流』が遅い。それに追随するかのように『Asagiri』もだ。
 前日,
「80NMは長いなあ,途中で(2艇が)見えなくなったら適当に離脱して松前か小泊に入りますからね〜」
と言ったので気づかいをしているのか,それともこいつは脱走するかもしれないと『よじ』を牽制しているのか…
 8kt越えた,イヤッホー…10ktオーバーでずっと走っているではないか。

 すぐに龍飛埼を緯度的に越えた。次は経度だ。

 途中変な潮目を3箇所通過して矢越岬を通過する。潮の威力は幾分収まったがまだまだ速い。

 あの低い大地のような山は函館山に違いない。このまま(潮に)応援されたまま進んで欲しいなあ。

 金森倉庫の煉瓦と聞いただけでちょっと苔むした落ち着いた雰囲気を予想していたのだが…
 佐野にも来られたことのある『マイウェイ』艇長が岸壁で待っていてくれた。

 う〜ん,素晴らしい景観。でもこれでは静かに過ごせない。明日は槍着けに変えよう。久しぶりの都会でとまどっていますね。

 コクピットで缶ビール3本やっていい気分になった。日本酒まで手をつけたので外飲み気分はなくなってしまったらしい。

 キャビンで一人酒もたまにはいいもんだ。それにしてもこの(深浦で買った)トコロテン,美味いねえ。

深浦港発        04:50
函館港(金森倉庫前)着 18:10(82.4NM)

Sunday, July 17, 2022

明日は出ます 在深浦港

 深浦駅のトイレはきれいで,朝早くから利用できるのでありがたい。1日中使えるかどうかは確認していないが20時には開いていた(公園のトイレはウォシュレットでないので「緊急」時以外は使用していない)。出かけようとしたところに登別イカ釣り船の船長さんが朝の挨拶に来られた。
「今日は止めにして明日出港にしました。」
と返事をしておく。
 さすがに朝にトンボは飛んでいないなあ…

 びっしり,ハリヤードその他に…

 駅でのお勤めを果たし,コンビニでコーヒーをやっていると7時半になっていた。ここからだとスーパーマーケットには15分で着く。どうせだからと足をのばした。不足気味の野菜を購入し,クルージング中にやたら食べたくなるお菓子を購入した。パック入り飲料が期限切れ間近とかで半額近い値段で売っていた。2本買う。野菜と果物のジュースなのでそこそこ栄養価は高いだろう。
 2時間後港に戻ってくると,漁船はいない。出港したんだ!ご安航を。
 円覚寺前の店にはまだ入っていない。

【北前船そば】で昼食とした。ごちそうさまでした。

 うたた寝をしているといつの間にか14時を過ぎている。風呂に行って,ちょっとだけ買い物をして,洗濯をして,そして晩飯。ワンパターンな生活が続いているが深浦での停泊も今日でおしまいだ(ろう)。
 初めてこの店に来た時に食べた【御膳】は酒のアテになる小鉢がたくさん付いていてよろしい。

 控えめにビールは2杯だけ。明日は早起きしないといけないからね。
「つまみながら旅を続けてくださいね。」
と,お土産にミニトマトをどっさりといただく。野菜をいただけるなんて本当にありがたいことです,ありがとうございます。

 穏やかな天候でありますように。

⛵深浦港

Saturday, July 16, 2022

お祭りでした 在深浦港

 さて,今日は何をしようかなと,いやいや明日出港できるようにエンジンのチェックその他諸々があるのだ。何か事をするにはパワー不足で,それを補うには肉を食らうしかないと朝早いのにコンビニに出かけた。
 がが〜ん,よくあるパターンでまだ揚げ油に火が通っていない。今から30分以上はかかるだろうとのことでなくなくファミチキを諦める羽目になった。予想していたこととはいえちょっと悲しい。気を取り直して味付けチキンのパックを3種買った。

 食べ始めてから思い出した。これって以前食ったことがあるが,たいして美味くなかったんだよね。

 コクピットがひじょうに汚い。ライフラフトを持ち上げ海水を流しブラシでこする。排水溝の目詰まりをチェックして掃除。少しはきれいになったか。きょうはこれぐらいにしといたろ。
 エンジンルームを開放し,できる範囲で点検するが異常はないようだ。
『まるごと市場』の食堂をまだ利用していないので今日の昼食はそこでだ。

【まるごと海鮮丼】を注文した。一杯やりたいところだがお酒はなし。海側の席に座るとヨットからも丸見えなのであえて外した。ごちそうさまでした。

 おおっ!好物のホヤが並んでいる。1個180円也。調理の仕方を知らないので買うのはやめた。

 居酒屋に行く。最初に来た時に「お祭りがあるよ」と耳にしていたがもう出港しているだろうからと記憶の片隅にも残っていなかった。ところがどうだ,今日がお祭りの日じゃないか。
 いつもより早めに切り上げてすぐそばの円覚寺まで行く。そこまでの道には屋台が並び浴衣姿の人も多い。僕たちも少しだけお祭り気分を味わうことができた。

 なんとステージは17時半から開演されていたらしい。僕たちが着いた時にはもう片付けが始まっていた…残念だ。

 日本海の夕暮れ,と言っても20時を過ぎているのだが,を愛でながら海岸道路を歩く。コンビニ詣をしていちゃ風情もへったくれもありゃしないね。

⛵深浦港

Friday, July 15, 2022

雨はそこそこ 在深浦港

 ラジオでは各地で大雨,最近では線状降水帯というのか,の注意を促す放送が流れている。さいわいここでは普通に降っているだけでその心配はなさそうだ。

 適当にタープ(40年近く前のダンロップテントのフライシートだが)を張っているものだから延びたブリーフのようで何とも締まりがない。

 空が少し明るくなってきたし,雨も小降りになってきたからスーパーマーケットまで散歩する。短パンなので脚が濡れても気にならないし,冬でも履物はギョサンだからこれも濡れても問題なしだ。時折かかる雨しずくがむしろ気持ちよく感じられる。急に蒸し暑くなるのは雲が薄くなったからで店に着く頃には傘はたたんでいた。

 相当気になったがカゴには入れなかった。豚肉とレタスを買った。同じエリアにあるドラッグストアで日本酒を購入したのは,そこの方がかなり安いからだ。

 昨夕,目の前の『まるごと市場』で半額になった惣菜を買ったのに食べていないのはみんなで焼肉屋に出向いたからだ。今日は何としても(惣菜を)片付けないといけないと朝からトンカツを食べ,昼は残りの惣菜を食ってしまう。

 先ほど購入した日本酒を1杯だけ飲む。ジュンサイは五所川原で買ったもので軽く茹でた後冷蔵庫に入れたままだった。三杯酢のつもりがちょっと醤油を垂らし過ぎた。でも,これはなかなかいける。グラスが空になったらおしまいにしたのは(日本酒を)買い足しに行くのが面倒になったからで節制したわけではない。

 Wi-Fi接続に『風待ち館』に行く。トイレがきれいで使いやすい。そっちがメインか…

 庭が手入れされていた。昼に『杉玉』を飲んだからか,これもそう見える。

 いつも通りの時刻に風呂に行く。

 はいはい,雨も上がっているし陽も当たらないし休むにはいい時間ですね。お邪魔しました。

『まるごと市場』の大将から,
「風呂入った?」
と聞かれる。その通りだ。
「ようやく日曜日には出られそうですよ。」
と返すと,
「そうだね,明日はダメだけど明後日だね。」
さすがによく分かっていらっしゃる。お世話になっているお礼を言うと買い物をしてくれているだけでいいんだよと。ありがとうございました。
 登別のイカ釣り船の漁師さんがいた。
「富来でもお会いしましたね。」
から始まりしばらく雑談する。一人で乗られているそうで不漁でもう帰るが荒れ予報に寄港したとの事だった。この後もご安航を。
 各艇でヨット飯…多分。

 昼に引き続き,しみじみとやった。

⛵深浦港

Thursday, July 14, 2022

弘前で蕎麦を食う 在深浦港

 深浦での滞在も長い。昨日,塩竈に停泊中の『きらりⅡ』艇長に電話してお互いの現状を笑い合った。この後もご安航を。
 雨は降らないだろう。鯵ヶ沢あたりまで遊びに行こうと五能線深浦発弘前行き07:24の普通列車に乗った。左側に座り海岸沿いの風景を楽しむ。
 鯵ヶ沢着08:18,一旦下車するがどう考えても早く着き過ぎた。これではお店探訪どころではないと再び同じ列車に乗ることにした。駅員に,
「降りたけれど弘前まで行くから切符をそのまま継続にしてくれないか?」
と頼んだが無理だった。券売機で弘前行きの切符をあらたに買った。
 ???
 あれあれ,弘前まで990円。深浦〜鯵ヶ沢間が680円で合計1,670円じゃないか!確か深浦〜弘前間は1,690円だったから結局20円得したわけだ…と細かいことに喜びを感じるのもローカル線の旅だろうと思ったわけだ。
 川辺駅で逆走していると思ったが,奥羽本線に入ったからだとしばらく走ってから分かった。沿線の家屋はマッチ箱を二つ重ねたような形状をしている。かつて豪雪地帯の家の屋根は急傾斜が当たり前だったが,後年の研究により平らな方が雪の付着が少ないと聞いたことがある。豪雪+強風の地域ならではのことだろう…知らんけど。またほとんどの家屋に屋上への梯子が用意されていることも特色のひとつかもしれない。
 滞在は約2時間なのでのんびりと歩いているわけにはいかない。駅構内の観光案内所で「蕎麦屋」の情報だけを得た。30分ぐらいなら歩きますよとの僕の言葉にエリアが広がって向こうもお薦め店を紹介しやすくなったようだ

 開店時刻ちょうどに店に着いた。暖簾前に先客1名,僕が2番目,その後ぞくぞくとお客さんがやってくる。どうやら相当の人気店らしい。

 蕎麦の茹で上がりを待つ間に一杯やりたかったがあいにく酒はなかった。

 上品な【盛り】でした。

 弘前公園へ行く。

 時間がおしているので外から眺めただけ…短時間しかいないので入場料をケチった。
 
 青森だからやっぱりシードルは外さない。駅改札外に設けられたコーナーの居心地がよかった。

 弘前12:40発深浦行きの普通列車でのんびりと帰る。行きも帰りも車窓からだが岩木山が見えたので大満足だ(写真は行き)。
 鯵ヶ沢から先,海岸沿いに列車は走るが,トンボ(ムギワラトンボか)の大群に見舞われる。これではまるでトンボツブテだ。前面のトンボは列車を避けることができたのだろうかなんてことまで思ってしまう。

 風呂に入った後の最大課題は本日の晩飯はどうしうよかということで,そういうことに日々頭を使っているのが悲しくもあり嬉しくもある。目の前の『まるごと市場』で惣菜を買えばヨット飯,買っていてもみなさんで行こうとなれば外飯,買っていなければ当然外飯。『Asagiri』艇長がずっと行こうと言っている焼肉屋に4名(『オリオン』艇長,『東日流』艇長,『Asagiri』艇長に私)で出向いた。晴れた日なら夕陽が臨める素敵なお店だった。
 さて,明日もここ深浦に停泊だ。何をしようか…

⛵深浦港