深夜,防波堤のはるか沖に見える昼光色の灯はイカ釣り船のそれだったのだろうか。その後何時かは忘れたが今度は点々と数十個の白系の単発照明が見えていたがあれはいったい何だったのだろう。
雨は日付前に上がっている。星は幾分雲に隠れているが,その雲も気温が上昇する頃には消えてしまっているに違いない。
いつもより遅い時刻に舫を解いた。
『白鴎』は北上し能代,僕たちは金浦までの予定だ。
1ktぐらいでずっと押し戻されているので艇速は5ktを越えない我慢の機帆走が続く。
たいした漂流物・流木にも悩まされることなく航程をこなしてきたが,時々手持ちティラーに替えて万全を期す。
4kt平均で16時過ぎに入港かなと思っていたが,意外に早く着岸した。
拙艇ゲストさんは7/31に青森港アスパム横での乗船以来3週間を越えた。もっと早く下船する予定だったが,大雨による相次ぐJR線の交通遮断で帰れない。ローカル線の旅を楽しむために来ているのだから新幹線は論外だ。五能線が不通になったのが本当に惜しい。
はてこの後どうしたものかと駅でたむろしているジイさんに地元の方が声をかけてくれた。象潟道の駅辺りの温泉施設に運んで行ってくれた。ありがとうございます。実はこの方,ここの駅長さんでした。
風呂からの絶景を眺めているが併設されている食堂のラストオーダーは18時半と早い。すぐに移動した。
戸賀港発 05:30
金浦漁港着 14:50(44.84NM)