Sunday, August 21, 2022

ゲストさんが下船しましたよ 金浦漁港

 深夜,防波堤のはるか沖に見える昼光色の灯はイカ釣り船のそれだったのだろうか。その後何時かは忘れたが今度は点々と数十個の白系の単発照明が見えていたがあれはいったい何だったのだろう。
 雨は日付前に上がっている。星は幾分雲に隠れているが,その雲も気温が上昇する頃には消えてしまっているに違いない。
 いつもより遅い時刻に舫を解いた。
『白鴎』は北上し能代,僕たちは金浦までの予定だ。

 青空はいい,湿気がすぐに飛んでいく。追手の風を期待してセールを揚げた。

 1ktぐらいでずっと押し戻されているので艇速は5ktを越えない我慢の機帆走が続く。

 鳥海山が遠望できるが写真ではよく分からないなあ。

 どうだとばかりに鳥海山が…ちょっと控えめに姿を現した。

 たいした漂流物・流木にも悩まされることなく航程をこなしてきたが,時々手持ちティラーに替えて万全を期す。
 4kt平均で16時過ぎに入港かなと思っていたが,意外に早く着岸した。

 漁協に挨拶(日曜日だが詰所に職員がいた)し係留の報告をする。お世話になります,よろしくお願いします。

 拙艇ゲストさんは7/31に青森港アスパム横での乗船以来3週間を越えた。もっと早く下船する予定だったが,大雨による相次ぐJR線の交通遮断で帰れない。ローカル線の旅を楽しむために来ているのだから新幹線は論外だ。五能線が不通になったのが本当に惜しい。

 JR金浦駅でオッサン否ジイさん3名の見送りを受けて当ゲストさんが帰られた。青森ねぶたに五所川原立佞武多楽しめましたか?またお乗りくださいね。

 はてこの後どうしたものかと駅でたむろしているジイさんに地元の方が声をかけてくれた。象潟道の駅辺りの温泉施設に運んで行ってくれた。ありがとうございます。実はこの方,ここの駅長さんでした。
 風呂からの絶景を眺めているが併設されている食堂のラストオーダーは18時半と早い。すぐに移動した。

 生中をやりながら日本海の夕日を楽しむ。

戸賀港発  05:30
金浦漁港着 14:50(44.84NM)

Saturday, August 20, 2022

雨の日は観光 在戸賀港

 昨日『オリオン』艇長から,
「金ヶ崎温泉というのがあるようだけれど行きませんか。」
と話があった。なんでも海岸にある露天風呂で無人・無料のようだ。これは面白そうだと朝5時から歩いて行くことにした。約6.5kmだから往復3時間+入浴時間で9時には帰って来られるだろう…
 ところがだ,行く人は稀なのか道路から海岸に下りる道が見つからなない。ようやく踏み跡を見つけたが件の温泉は尾根ひとつ向こうから下るようだし,この踏み跡を下りて海岸を歩いて到達するのかが判然としない。ネットで検索しようにも圏外でどうにもならない。前夜にもう少し下調べするべきだった。

 景色は素晴らしい。草むした道を行ったが風が強くて虫がまとわりつかなかったのがさいわいだった。

 90分かけて帰る予定だったが,なんと男鹿水族館からのバス発車時刻にぴたりと合いそうだ。公衆トイレ前の駐車場にバスが見える。発車されてはかなわない。手を上げて合図する。あわわ,動いたやんか,いや,バス停まで移動してただけやった。乗車できた!
 バスの運転手さんはまさか(そんな時間にここを歩いている人がいるなんて)乗ってくるとは思わなかったそうだ。しかも有力情報を得た。なんと温泉はもう枯れてしまっているらしい…
 ジャンボタクシーを呼んで,『温浴ランドおが』・『なまはげ館』・『男鹿真山伝承館』へ行く。雨降りはヨットにいても気分が滅入るだけだしね。
 
 なかなか面白かった。演者のセリフはここの方言だが,山形に6年住んでいたこともあって何を言っているのか概ね分かる…ような気がする。

 乏しくなってきた「燃料」を戸賀の酒屋で購入。安心あんしん。

⛵戸賀港

Friday, August 19, 2022

ここに4艇も 戸賀港

 さて,どうしたものか…今日出ないと明日も滞在しないといけない。明後日以降土・日は好天が予想される。しばし逡巡…やっぱり出る。

 いいねえ青空。うねりも少なくなったようだ。

 各艇アンカーを回収して出航ですね。

 潮に負けて4ktがやっとだと思っていたが,ずっと5kt後半から6k台で走る。風はアビームからやや前方まで。うねりがまだ残っているのでオーパイだとロスが多い。ほとんど手持ちでこなす。ティラーを両膝に挟んでいたので切り上がりを修正ばかりしていると左脚内側が痛くなってきた。
 今日は12時間かかると思っていたが,13時台には港口にいた。

 こちらはオーパイ不調で手持ちラットで終始した『東日流』艇長。普段はあまり飲まないビールで空腹を満たす。そりゃそうだ僕だって満足に食っていない。

 千葉からのヨット『白鴎』が入港。お疲れ様でした。
 各艇持ち寄って『よじ』で2時間ほどやる。明日は秘湯に行く予定だ。

深浦港発 05:30
戸賀港着 14:10(47.25NM)

Thursday, August 18, 2022

よう降りますわ 在深浦港

 午前3時ぐらいから降り出したようだ。そんなことは分かっていたのにドグハウス前部とコクピット上部に覆いをかけていなかった。小降りのうちにセットした。
 
 この後,ビニルクロスの最低鞍部下にバケツを置いておくとすぐに一杯になった。こりゃ洗濯に使えるなあ…午後4時には(雨が)上がるはずだし。

 朝飯を作って暇を潰そうとするがたいして時間がかかるわけではない。

 ちょうどいい大きさの皿がないので中途半端な盛り付けになってしまった…毎度そう感じている。

 雨だからとこもってばかりいないで,駅〜ドラッグストアへトイレ兼買い物に出かける。片道約2.2kmだから向こうでの滞在時間を含めて90分もあればいいだろう。帰路(JR深浦)駅前のコインランドリーに工事の方がいたので声をかけると,ちょっと照れ笑い気味に「(オープンは)来週かな…」。
 昼は『まるごと市場』の食堂でとろうと思っていたところに『東日流』艇長から電話が入った。

「ヨット見ながら天麩羅蕎麦食ってるよ。」だってさ。先を越されたね…

 遅れて入店し,【日替わり定食】(限定8食)を注文した。この「限定…」に実に弱い。ごちそうさまでした。美味しかったです。

 窓の外を見やるとちょうど岩手のイカ釣り船が入ってきた。お疲れ様でした。

 卵を買い忘れていたので近くのスーパーに行く。その帰路…

 あれあれお前さんは昨日僕のヨットに乗り移り,岸壁に戻る時に目測を誤って海にドボンしたクロちゃんではありませんかね?反省中のように見えますが…よしよし。

 16時になったら風呂,その前に半額セールの惣菜を買っておくのも恒例になってしまった。

 自艇でやると飲酒量(ビール)が少ないのがいいといえばいいが,地元の人と触れ合う居酒屋通いが必ず一度はあってのヨット飲みだね〜。

⛵深浦港

Wednesday, August 17, 2022

晴れたので観光 在深浦港

 青森から乗船しているゲストさんは東北地方豪雨で帰路を絶たれた。青森から新幹線で東京に出るなら造作のないことであるが,そんな味のない旅はする気がないらしくとりわけ乗りたかった五能線が不通ときてはこの際日本海側の利便性のいい港まで乗っていくのが得策だ。
 出航準備をするが昨夜からのうねりはいまだに和らぐ気配はない。戸賀までは約48NMある。しかも明後日はまた天気が悪い。そこでの避泊を考えるとここに留まる方が快適かもしれない。
 出ないと決まったので,コンビニまで出かける。ちょうど着いた時に『オリオン』艇長から電話が入った。
「ネコが…」
 なんと岸壁から様子を伺っていたクロネコが拙艇に乗り移りハッチから覗いているらしい。踵を返し競歩の如く急ぐ。ネコは(ヨットから岸壁に)戻る際に落水したが,岸壁に設置されたゴムフェンダーを攀じ登り何事もなかったかのように退散していったそうだ!
 雨ばかりでどこにも出かけていないゲストさんのために『東日流』艇長がドライブに誘ってくれた。十二湖への道は通行止めだったが近くの絶景ポイントをくまなく案内してくれた。ありがとうございました。

 ここは外さない,やはり象やねえ。

 昼は『セイリング』で。生中と日本酒が吸い込まれていった。

 気になるのはベビーステイだが,近くの造船所が開いていたので寄ってみた。すぐに鉄工所を紹介してくれてそこまで連れていってくれた。お世話になりました。ありがとうございます。

 同じ太さのステンレス棒があったので溶接する。曲げRを調整して先端を切り取る。淀みない作業で10分もかからずに終わった。
 お代は要らないと言う。いやいや,そんなわけにもいかない。タバコ銭ですと置いていく。助かりました。ありがとうございます。

 付きました。強度はオリジナルよりは劣るだろうがこれで随分と安心感が増したよね。

 すぐそばに富来で会った深浦のイカ釣り船が泊まっていた。お疲れ様でした。

 ずっと晴れていた。しめっぽかったキャビンもすっかり乾燥したようだ。

 回り止のテープを1個,海ぽちゃしてしまったので新たに作り直して終了。 

⛵深浦港

Tuesday, August 16, 2022

よう吹いています 在深浦港

 夜半から雨風が強かったらしいが,寝入ってしまって実感はなかった。ただ蒸し暑さだけは最大級で何もかけずにごろんとなっていた。左舷バース窓からたまにポツリと落ちてくるのをきらい,クォーターバースで寝ていたので余計に暑く感じたのかもしれない。
 雨が止んでいるうちに深浦駅まで出向き,快適な環境で朝のお勤めをいたす。

 けっこう荒れている。雲の動きが速い。

 相変わらずワンパターンの朝食。リンゴを先に切ってしまったので茶色くなってしまったじゃないか。小学校の家庭科レベルのことができていない…

 海保の情報を見てびっくり!艫作埼も龍飛埼も吹いているよね,出ちゃいけないこんな日には…

 あらあら,雨にかこつけて朝飲み始めてしまったよ。昨日買った茗荷がシャキシャキして美味いね。

 風呂は欠かさない。雨雲レーダーによるともう降らないらしいが朝同様に雲の動きが速い。時々青空が見える。明日の天気に期待がふくらむ。

 外飲みしようと思っていたが,ついつい半額セールに負けて惣菜を買ってしまう。今日は少なめにしたが足りるかな…

⛵深浦港

Monday, August 15, 2022

ごちそうさまでした 在深浦港

 涼しい朝を迎えた。食ってからJR深浦駅のトイレに出かける。まるで押し出しだね。トイレから出た時に清掃の方が来られた。まだ掃除前だったのにきれいでびっくりだ。自分で汚した分くらいはきれいにしてからトイレを出たい。だれだって気持ちよく使いたいはずだからね。
 駅員さんが来られて被害状況と運行状況の書かれた紙を掲示板に貼り出した。早い復旧を願うばかりだ。

 さて,気になる駅前のコインランドリーだが営業開始にはまだ時間がかかりそうだ。

 土砂が流れてこのありさまだ。


 港内に川から流入した土砂がかなり入っているかもしれない。出航の際は気を付けよう。

『不老ふ死(ママ)温泉』には拙艇ゲスト氏はまだ入湯していないので,『東日流』艇長,『オリオン』艇長と4名で昼前に出向いた。

  途中にある『ラーメン101』で焼き干しラーメン。

 温泉施設も被害を受けている。旧館の風呂は現在営業していない。本館の露天から海辺を見ると海岸にある露天風呂が見える。そうだまだそこに入っていない。もう一度服を着直して,長い廊下を渡り旧館へ。そこからエスカレーターで下りる。面倒だが是非とも入っておきたい。
 夕陽が眺められる時間帯なら最高だろう。それでも海の音を聞きながら少しぬるめのお湯に浸かるのもなかなかよかった。
『東日流』艇長の親戚の方に招かれて豪華な夕食をとる。テーブルに目移りするほどずらりと並べられたプレート,食べている最中にさらに数品種追加。食い切れないなんてことはない,この美味しさだ。2時間ばかりかけて楽しんだ。
 雨が小降りになったところでお開き,本当にありがとうございました。ごちそうさまでした。

⛵深浦港