Saturday, May 24, 2025

よく降りますわ 在七類港

 昨日からずっと風が強いままだ。

 まだ降っていない。そのまま曇空を期待するがどの天気サイトを見ても予報は同じ,そのうち降ってくるだろう。

 のんびり朝飯を食う。

 大好きなニンジンは丸1本,卵は2個,まあ毎日食っていても飽きないから朝食メニューに悩むことはない。バゲットでガーリックトーストも追加した。賞味期限切れのポタージュはようやくこれで終了だ。

 なんだか風が弱くなってきた。雨はまだ降っていない。このタイミングしかないとエンジンオンしてアンカーを打ちに出た。投錨後,着岸する…なんでや,できへん…アンカーロープにコブができて引っかかってるがな。キンクしたまま流れたからや,もっと注意せんとあかんな。パラつきだした頃に終了,『sannaviki』艇長,お手伝いありがとうございました。

 薄暗いので本も読めないし…

 作業のご褒美にちょっとだけやるかな。

 なんだ,もう昼じゃないか。

 10年ほど前に期限切れのα米で炒飯。餃子が欲しい…

 空が少し明るくなってきたので本でも読もう。

 万年スペイン語初級テキスト。語学力アップのためじゃない,なんとなくだ。覚えようとしないから楽ちんだよ。

 明るいうちの夕食が常だ。相撲中継を聞きながら調理して食べて,17時半にはコーヒータイム。(コーヒー)フィルターが残り4枚だ。なかったってそのままポットに入れて濾せばいいか。
 ボーッと音がする。デッキに出ると,ちょうどフェリー『くにが』の入港だった。
 雨は止んでいる。夜半には風向きが変わる,今のうちにアンカーロープをタイトにしておこう。
 また音が鳴る。入港してきたのはフェリー『おき』だ。明朝までここでお休みだね。

⛵️七類港

Friday, May 23, 2025

水木ロードを歩いたよ 在七類港

 むむっ,風,弱いじゃないか…昼過ぎには上がるし,そうなると鳥取港までは真上りが…行かない,出ない理由を見つけてホッとしていちゃいかんよね。
 気になるのは明日の天候。スターンから吹く風は雨が吹き込むので差し板も開けられないだろう。着いた時についついいつもの癖でポート着けをしてしまっている。船首は東に向けるべきだった。
 朝飯を食ってから考えよう。


 冷凍していないちょっと頼りなくなった冷凍餃子を食べるのが先決だ。朝からコーテルリャンガーとはなかなか馬力が出そうだ。

 エンジンオン,スターボード着けにした。

 ほどなく『sannaviki』艇長も起きてきた。続いて同じくスターボード着けに変えた。
 
 晴れ,少し肌寒い。昨日と同じ時刻にコミュニティバスに乗る。今日は境港駅まで行って辺りをぶらつくつもりだ。
 
 定番の撮影スポットですね。

 水木ロードを歩く。
 直ぐに目に付いたのが『千代むすび』本店。いかんねぇ,実にいかん。店に入ってしまったじゃないか。おおっ,試飲コーナーがあるじゃないか!心を鬼にして店を後にし,散歩後の楽しみに取っておく。
 ぶらっと往復,一旦店を通り過ぎて,駅反対側のスーパーで食材を購入した。これは朝,立ち寄った時に店のお姉さんが教えてくれたのだ。ありがとうございます。
 いよいよ,試飲だ。試飲だからほんの少しだけだ。

 先ず,これ。

 次に気になったのはこれで,なんとこの1本で今期分はおしまいだそうだ。ラッキー!
 ついでに1本,購入したのは当然のことだ。
 
 バスを乗り継ぎヨットに帰った。食材を冷蔵庫に入れ,メテオプラザの穴蔵風呂に向かう。
 入浴後,メテオミュージアムへ。ここに停泊するのは4度目だがまだ見ていなかったのだ。民家に落ちた隕石の話は興味深い。
 
 ゴーゴー吹いてきた。

 雨の降り出しは日付が変わってから。暗くなる前に雨対策をしておいた。あんまり降らないでね、吹かないでね。

⛵️七類港

Thursday, May 22, 2025

なんだこのガスは 在七類港

 風なしの予報なのにけっこう吹いていた。いつも通りに3時に目が覚め,バースに寝っ転がったまま聞く,『ラジオ歌謡便 にっぽんの歌こころの歌 昭和歌謡』がなかなかいい。本日は高峰三枝子特集。

 どんどんガスが濃くなってきた。

 出かけようと自転車を出した。検索するといい具合にバス(コミュニティバス)が出るようで,直ぐに自転車をしまった。バス〜渡船〜バスの乗り継ぎなんて,わくわくするではないか。
 メテオプラザ前に行ってもそれらしきバス停が見当たらない。仕方なく役所(松江市役所)に電話を入れるが,担当者もよく分からないらしい。ようやく高速バス停用のポスト下部に時刻表を見つけた。直後,メテオの係員さんが出てきて見やすい位置に時刻表を貼り替えられていた。お世話おかけしました,素早い対応が素敵です。

 確かに『町民バス』とある。

 やったぁ次は渡船で境港側に行くんだと思っていたら,やってきたのは境港行きのバス…???いやいや,バス停の名前が『渡船場』ということのようですね…全くバカ丸出しだ。

 バスの待合です。

 ディスカウント店まで往復,滞在時間20分で買い物(ビールに決まっておる)をして,帰りのバスに乗り込んだ。
 朝と同じ停留所で下車,今日こそはとメテオプラザで入浴,すっきりした。
 質留比神社にお詣り。

 ここの狛犬の格好がかなり面白い。

 ヨットに帰ってきたらコクピットがびしょ濡れ,雨の吹き込みが相当あったようだ。覆いを下に傾け,差し板を抜いても入らないようにした。
『sannaviki』で晩飯。十六島で大敷さんからヒラマサの差し入れがあり,そのあまりの量に茹でなかった出雲そばがある。餃子も頂く。
 ふと見たiPhoneの画面,あれれ、なんだなんだグループ会話が始まっている。お世話になっているヨット仲間からだ。は〜い,こちら元気ですよ〜

 〆は焼き飯,けっして炒飯ではありませんぞ。ごちそうさまでした。

⛵️七類港

Wednesday, May 21, 2025

雨の降る前に七類港へ 十六島漁港〜七類港

 しつこく吹いていた風もようやく収まった。今日は,ほとんど上りの冴えない風だろうがドン吹きよりは遥かにいい。

 むっとする大気,すぐにTシャツ・短パンの夏モードになった。

 朝日が眩しくて,コンパニオンウェイに設置してあるラップトップの画面がよく見えない。

 今日は,あんまり潮の恩恵に預かっていないなぁ。

 赤潮が頻繁に現れる。ホンダワラにビニール袋,ロープなどがひそんでいるので油断ならない。
 あれだけ注意しながら走っていたのに些細だが異音が聞こえてくる。艇速はさほど変わらないからまぁいいかと思っていたら,『sannaviki』艇長から,
「潜る」宣言が出た。

 作業を見守り、お次は僕の番。えらいもんがくっ付いておりました。

 最後の赤潮を越えて、定置網をかわしてようやく港口へ。

 メテオプラザが見えてきた。悲しい,今日は休みじゃないないか,穴蔵のような200円風呂を楽しみにしてきたのに…

 無事に着岸,何度やってもこの瞬間がホッとするのだよ。

 岸壁への乗り降りがしやすくてよろしいね。

 到着ビール。

 潜った後はなおさら美味い。

 自転車を漕いで集落を走る。以前も利用した食品店で酒のあてを買い,質留比神社にお詣りをしようとした時にポツリときた。いかんいかん,寝具を干したままだ。しょぼ降る雨の中を必死に自転車漕ぐしょぼいジジイ,絵になりますなあ…

 寝具は少し濡れた程度で取り入れた。すぐに雨対策をして,あとはこもってひたすら飲むだけだ。

十六島漁港発 05:05
七類港着   11:45(32NM)

Tuesday, May 20, 2025

風が強い 在十六島漁港

 うーん,いかんねぇこの風…『sannaviki』艇長から3時半に電話,連泊を決めた。
 忘れないうちにやっておこう。

 海水INのホースに木栓を差し込んだ。

 大敷の社長Hさん(このブログでは以下大敷さんと呼ぶことする)から5時に電話があった。曰く,ウネリが凄いよ。
「出ないことに決定しました。」
と言うと,それがいいとのこと。ありがたい助言ですね。
 
 各社の点検が終わっても飲まないぞ…今日は街飲みするのだ。

 後ろからの風に翻弄されています。

 街に出よう。その前に近くの若宮神社にお詣りだ。

 家並みの小路を上っていくと神社がある。
 ここから港外が見える。予想以上の白波だった。

 自転車を漕いで街に出る。
 悲しい,かなしい,風呂屋が休業ではないか。湯上がりの一杯の夢はかなく消えた。定食屋でご飯をかき込み,スーパーで野菜を買う。

 ついつい,地酒も買ってしまうのだよ。

 この港に初めて来たのは3年前の5月,気になる店があるので実際に行ってみた。よかった営業されている。

 挨拶がわりにでかい太巻きを買った。ご飯の量が半端じゃないね。

 17時に大敷さんから電話。
「ヒラマサ要る?」
ノーな訳ない。ほどなく頭と内臓を取り去ったヤツが届けられた。

『sannaviki』艇長渾身の包丁さばきで,みるみるうちにお皿にてんこ盛りのお造りができた。心優しい私たちは群らがるカモメたちにお裾分けしたのは言うまでもないことだ(皮だけだけどね)。
 ごちそうさまでした。

⛵️十六島漁港

Monday, May 19, 2025

なぜか落ち着く十六島へ 温泉津港〜十六島漁港

 静かな夜だった。静寂は朝になっても変わらず海面はゼリーのようだ。こうなると気になるのは昨日の入港時に絡まれたホンダ君の行方だ。
 4時に確認すると、港内のどこにもそれらしき物はない。すっかり明るくなって海面の様子が分かるようになってから出航と思っていたが,予定通りの5時に出た。

 湿気がすごく,衣類はべっとりしたままだ。生暖かい空気が辺りを覆っている。気にしていた港内のホンダワラはすっかりなくなっていたのは幸いだった。

 立ったままのワッチが続く。

 椅子が欲しいなぁと言っていたら,『sannaviki』艇長が廃材でちゃっちゃっと作ってくれた(江崎港停泊中に)。ありがとうございます。見晴らし,触り心地よしです。

 湿ったままのカッパや衣類を干しながら走る。

 太陽が出てきたので一気に乾くはずだね。

 そうそう『BlueLagoon』さんから貰ったこんな物があったのだ。

 港内脱出のために用意したが,前述のようにホンダワラはすっかりなくなっていたので使わなかった(これ実績ありですよ)。

 風が強くなる前に着岸して何よりだ。案の定か,1時間後に吹き出した。

 空いていますよ,停めやすい。

 オイル交換前に燃料補給した。

 これで以後の作業もはかどりますね。

 前回交換からちょうど100時間,いいタイミングでした。

 どろどろの黒いオイルをフレッシュなそれに入れ替える。明日からもよろしくお願いします。

 漏水の原因は足踏みポンプから…

 古い方(白ポンプの右にある)にホースを付け替えたが,ここからも漏れている。出が悪いからか,漏れているからか,どちらの理由で新しいポンプに交換したのだが、そんなことをすっかり忘れていている。取り替え理由はその両方だったのだ。

 ダイヤフラムポンプはギャレー海水蛇口へとつながっている。このIN側に清水タンクからのホースをつなぐ。
 うっかり間違って海水バルブを開栓しないように,バルブには赤テープで「開けない」と表示しておいた。ホース出口も吃水より上に固定しておいた。

 ホースサイズは同一だったので直ぐに差し替えできた。調子に乗って使い過ぎないよう要注意ですね。

 定置網の漁労長さん来艇,いや失礼しました,社長になられたのこと,おめでとうございます。
「買い物に行きますか?」
と聞かれたが,今回は必要なし,お心遣いありがとうございます。また差し入れもありがとうございます。

 卵の茹で方が悪いから剥きにくいんだと,俺が剥きゃなんてことはない,なんて言ってましたがやっぱりうまく剥けない…『sannaviki』艇長に謝っておりましたよ。
 15時から19時まで飲んだくれておりました。

 寝る前に舫のチェック。

 岸壁がただれているのでチェーンが有効です。

 アンカーロープがびんびんに張ってきた。あんまり強く吹かないでね。

温泉津港発  05:05
十六島漁港着 11:05(32NM)

Sunday, May 18, 2025

雨の中を温泉津へ 江崎港〜温泉津港

 平穏,港内にはさざ波すら立っていない。アンカーモニターを外し、タイトにしていたアンカーローブを緩めた。太い舫を外して,前後2本だけはなんちゃって舫にしておく。何だなんだ,当然吹き出したじゃないか,しかもアンカーの入っている方向からだ。こりゃ引けんぞ…5時出航をのばす。6時前、少し(風が)落ちてきた。

 ヘドロを掬い上げてきた重いアンカーを引き揚げ,ようやくメインセールを出した。

 潮よし,風はアビームからクォーターリーで申し分ない。うねりが大きく,ザザッーとサーフィングも満喫している。

 国際VHF舞鶴保安から警報が出る。風じゃなしに濃霧警報だ。この海域では視界は悪いがレーダーのお世話になるほどではないのが何よりだ。

 予報通りに雨が降り出した。追手の雨はキャビン内に降りかかる。防水性能0のラップトップにはかけたくない。

 透明差し板をぶっ飛ばしてしまってから作り直していない,ビニールシートで代用した。

 潮と風に味方されてほぼ予定時刻に温泉津港に着いた。

 静かで何よりです。

 港内でのほんの10分の間に巻き込んでしまったようだ。

 ホンダ君以外にロープまでとは…絡んでいただけなのでホッとした。

 潜った後…

 寒くても冷たくてもやっぱりビールですわよ

 潜ったご褒美の風呂と燃料(人用)買い出しに出かける。

 日本海は舫の長さ調節が楽でよろしいね、

 今回はこちらの湯にした。町湯がなくなったのが悲しいね。

 たっぷり暖まりながら,頭の中は冷却用アルコールの妄想が駆け回っている。

 神社にお詣りは欠かさない。

 航海安全。

江崎港発  06:10
温泉津港着 13:30(45NM)