Tuesday, September 07, 2021

乗らないとまたフジツボが付く

  風は弱いからなあと港に行かない理由をつけ始めたらキリがない。それこそコロナ禍の術中に嵌ったことになる。瀬戸内海上風警報が出ているが,瀬戸内ったって相当広い。そんな風の吹いているのは伊予,周防,播磨灘ぐらいか。
 関空島アメダスを見ると,2m/s程度と悲しくなる数値。隣艇の風速計を見るとそんなに弱いとは思わない。

 艇速1〜2kt台だが,走っているから大満足だ。

 港口から離れるに従って少し風位も安定してきた。

 ようやく3kt台が出る。

 何度かタックを繰り返すが,単なる往復運動でさっぱり西へは行けない。

 おっ,行けてるやん。ほんの30分ぐらいでしたが。

 上りはよいよい,追手はさっぱり。やっぱりもう少し風が欲しいねえ。
 帰ってメンテナンスをしよう。
 ロープエンドの処理が不味くほつれている物がある。ヒートカッターで熱処理しておく。
 エンジンコントロールレバーのニュートラルピンが堅い。CRCをかけ,プライヤーで引き抜きなんどか出し入れするとようやく指でも引っ張れるようになってきた。
 ヨットに置いてある石鹸を着替えと一緒に持ち帰ってしまっていた。バッグから出してバウの洗面スペースに置く。

 20数年前にペルーはクスコで買った石鹸箱。全然傷んでいない。
 ペルーには4度行った。ペルーアンデスはお気楽クライミングができるので軟弱な僕にはぴったしの山域だ。

 その石鹸箱を見て,やらなきゃいけない作業を思い出した。
 オートパイロットソケットのラバーキャップを紛失してしまったので,このところずっと(オーパイの)使用後はソケットの防水用にカバー(シール容器の本体)をガムテで貼り付けていた。
 ガムテの接着力も何度でも保つわけではない。ここらで何とかしないと…

 蓋をソケット外枠の大きさに合わせて切り抜く。

 エポキシを蓋の表側凹みに合わせて盛り,チューブに残っていた接着剤を縁に塗り,船体に貼り付けた。そこに,容器本体を嵌め込む。
 帰り際になってからやったので硬化していない。養生テープで覆っておいた。やれやれ。

 あっ,そうそう,あのペラ全体にべったりとへばりついていた虫のような物の正体が分かったと『Wiz of Oz』艇長からメッセージが入った。一見タタミイワシをさらに押しつぶしたものかと思いきや,もっともそれなら食えるんだが,和名カサネカンザシといい繁殖期は通年ときているから困ったものだ。
 おやおや,もう15時半じゃないか。燃料補給に帰宅しよう。

 ポートのソーラーパネルが緩やかなカーブを描いているのは,台座がひん曲がったからだ。

2 comments:

  1. でっかいパイプレンチ持っていこうか?

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  2. そうか,それでグイッとやれば湾曲が取れそうですね。
    台座の脚部がやわなので,反対側の固定を考えないといけませんね。

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