Thursday, February 11, 2021

岸壁は賑やか

 夜はそれなりに冷えたようだが,日が昇るにつれどんどん暖かくなってきた。ライトウェイトのダウンセーターを着ているが少し暑い。セーリングする時はオーバージャケットもパンツもいらないだろう。
『merit』艇が岸壁に引き寄せられている。作業中かなと挨拶をするとハーネスを履いた氏が現れた。先日ヨット仲間から『merit』さんが(ユマーリングの)ギアを購入してマストに登っているよと話があったが,やはりそうであった。何よりもYouTubeを観ただけでギアを購入し実践していることが素晴らしい。登っていて少し腕が疲れたと聞いていたので僕にできるアドバイスぐらいはしておこうと乗り込んだ。
 助言が効いたのかどうかは分からないが,登っている様子を見ると全く心配なし,ぐんぐんマストトップに近づいている。
 アブミがあると上部での作業がしやすいし,(アブミを)買うと結構高いからとテープでの自作方法も教えておいた。
(先日もみえていた)ヨットオーナーになりたい願望100%超の方が岸壁に来ていたので,セーリングにお誘いする。
 僕たちが帰港した時は『merit』さんが丁度ユマーリングをしている最中だった(本日4度目らしい)が,もうテープアブミを自作して使っていたのには驚いた。実行力に感服ですね。

 1時間ぐらいはまともな風で楽しく帆走できました。
 波の音しかしないことにすごく気をよくされていましたね。
 この方には,きちんとセーリングしたいのなら,ちゃんと上手い方に習った方がいいですよと付け加えておく。

 岸壁は2月とは思えないほどの暖かさで,舫を取るだけでも汗が出てくる。
 いつものように片付け,エンジンチェックをすれば昼を過ぎていた。
 オケラはオーストラリアとつながるが,国内はさっぱり。早くよくならないものかね。
 このところ港内の海水透明度がいいが,水温は7℃以下でまだ潜るには早すぎる。

 なんだろう?
 クラゲかな?

 スイーッと動いた時はタコのように見るが,やっぱりクラゲだろうなあ。

 たくさんの方が来られていた。春近しですね。

Wednesday, February 10, 2021

今日も絶好のセーリング日和でした

 放射冷却でツーンと頭の芯まで気持ちのいい朝。
 Windyの予報,ECMWFでは風はさっぱりだが,GFSだとのんびり帆走ぐらいは期待できる。
 バースのヨットは少しだけ流されている。風が弱まらないうちにさっさと出よう。
 エンジンを切り,セールのトリムが終わったら,少々真剣にAirvaneを風に立てるようコントロールロープを引き,ペンデュラムラインをティラーにセットする。
 太陽を浴びてのんびりセーリングする。

 昨日からあんまり期待していなかったが,クローズホールドで走るとなかなかいいではないか。
 この後時折ヒールがきつく(30°)なったのでジブを少し巻いた。

 国際VHFが賑やかだった。浜寺航路に入ってくるタンカーがでかい。航海中はオンにしているが,今日は神戸保安からの警報もなし,四国沖,瀬戸内ともに穏やかな天気ですね。
 しばらく走っていると情けないほどに風が落ちたが,何とか2kt台は出ている。
 今日は水曜日なので漁協は休みだから(13時半〜15時半の間は出入港の漁船優先時間帯),風がなくったってエンジンかけて焦って帰る必要はない。このままのんびり流そう。
 あかんあかん,ジブを小さしたままやった。フルにせなパワーがないで。

 再び5kt台を取り戻した。

 艇速と見かけの風の強さ,さらに見かけの風向をエクセルに放り込んで,真の風速・風向を知る。計器がないから面倒なことをしているが,大した労力は要さないので,ぼんやりした頭にはいいかな。

 このまま1本で帰港できそうです。

 オケラタイムだったのでワッチしていると,MM局と呼び出しがあったので応答する。久しぶりに小笠原と交信できた。行き交う船もなく通信していても安心だ。 
 漁船のいない水揚げ場に寄り道する。

 予備の軽油ポリタンク100Lをさっぱり消費していないので右舷側が重い。左舷側のタンク(200L)に清水を補給する。こちらもあんまり使っていなかったが50Lは入っただろう。
 さてトリムのほどは…

 いい天気だったのに,港には『KOUHEI II』さん,『風来坊』さん,『LEIA』さんしかいない。皆さん明日来られるのかな。
『LEIA』艇の行って来い舫の再設置を手伝う。テークルをかませたので楽々引けるようになった。
 日が長くなりました。16時55分でまだこんなに明るい。

Tuesday, February 09, 2021

冷気が心地よい

  雲はずっと低く太陽光を邪魔しないのでコクピットに座っていても寒くはない。
 ドジャーから身体が出るとそれなりに冷たい風を感じた。

 何度も風見が回るが,辛抱しているとたまによく走る。概ね3〜4kt台。

 風力は1〜2。1は辛いね。

 あちこちをワッチするので頭はドジャーから出すことが多い。山用の高所帽は風を通さないので具合がよろしいね。

 さっぱり進んでいないが暖かいのでよしとする。
 漁船もいないからのんびり帆走。

 プロッターを見るまでもなく,これは泉佐野沖〜二色沖間の往復運動に終始しているな。
 たまに走り出すが,すぐに風が不安定になりふらふらする。微風用のAirvaneもたまに音を上げる。

 あまりに暇だが,やることがあった。
 コントロールロープの使い勝手を確認する予定だったのだ。何度かタックして試す。

 左舷側にリードしてある。

 こちらは右舷側。
 ジブシートを引く時に入れ替えておけば,その後風上に座ったままで調整できるので楽だった。

 昼過ぎにぱたっと風が落ちた。艇速0。追手で帰るわけにも行かずにエンジンオンで帰港した。
『LEIA』艇でコーヒー。ごちそうさまでした。

Friday, February 05, 2021

ラダーに藻が…

  2mぐらいは風があるだろうと港にやってきたが,風速計に数字すら表示されていない。出せば少しはあるかなと淡い期待を抱いて舫を解いた。

 パタパタやないですか。

 まあ船底掃除を兼ねているから2500rpmでしばらく走ろう。
 港口に1艇見えるのは『KOUHEI II』かな。
 少し海面がざわついてきたか?
 ジブを出してエンジンを切るが,風見がくるくると回り出した。やっぱりメインだけの機帆走しかないか。
 北の黄沖灯標まで行っても海況に変化はないし,知らない間にジブに裏風が入っている。
 ゆるゆると艇を回転させてUターンすると…おおっ,ええ感じで進んでいるやないか。

 喜んだのも束の間,この状態はほんの5分で終わってしまった。

 それでも暖かい太陽を浴びていると艇速が出なくてもストレスがない。
 よたよたで僕としては相当しぶとくセーリングを続けたが,艇速は1ktを切っている。これ以上あがいても無駄のようだと自らを納得させ帰る口実にする(後で関空島アメダスを見たが,さらに風が落ちていた)。
 せめて素直にエンジンで走って,少しでも(船底を)きれいにしておこう。さっさと戻ってもヨットのアルコールはすっかり空なので飲んだくれる心配もないし,ええこっちゃ。作業に専念できるしね。
 バースに着け,先日取り回しを変えた(ウインドベーンの)コントロールロープにさらにガイドを付ける。今日左舷側はうまくいったが,右舷側では少々(ロープを)引きにくかった。これで左右入れ替えてもバックステイのテークルに干渉しなくなるでしょう。
 ラダーを見るとマダラになっている。少しはきれいになったようです。もっと波がチャップチャップしている時に長時間乗らんことには取れませんね。

Thursday, February 04, 2021

遅くなりましたが

 午前中は晴れ,風もそこそこだからやり残した作業ができそうだ。
 自艇でハーネスを履き,必要な工具を選択するが,今日はパイプレンチを忘れてはいけない。
 ワッシャーを落とさないためにナットとの粘着用にバスボンド,それらが万一落ちても受け止められるようにマストに巻く養生テープも用意しておく…準備は完璧や!と『八点鐘』艇に乗り込む。
 とりあえず残置したままのボルトを抜かないといけない。
 ゆるゆると登る。上に着いてからは,バックアップスリングをマスト前方のアイにかける。
 CRCをかけて少し待ってから,パイレンをかませてじわっと力を入れる。2、3度やると少し動いた。さらにモーメントをかけると気持ちよく回り出した。やれやれです。

 この右端の部分(上から見ると長方形だったかな)がその左のボルト頭部より微妙に大きいのでメガネレンチもソケットも入らない(前回はそれで諦めた)。
 パイレンさまさまでした。

 一旦降りる。
 用意万端のつもりだったがスパナもモンキーレンチも忘れているではないか…自艇に戻り新しく付けるウインデックスのナットサイズも測っておく…それも実は忘れていたのさ。
 13mmのスパナで少し余る。ソケットはどうだ?やはり緩い。インチソケットを嵌めてみたらぴったしだった。これを使用すればいいようなものだが,バックステイの取り付け部分と干渉するので使えない。インチのスパナなんて持っていないから13mmのそれで舐めないように慎重に締めるしかないなあ。

 マストトップの天板にはリブが2本走っていて,そこに従来からの穴が開けられている。そのまま利用して取り付けるのだが,(黒い部分から出ている)ネジ部が短いとその(リブの)厚みに負ける。
 じゃあ長ければいいかと言うとそうでもない,前述のバックステイに当たってしまう。
…とまあ,もう2,3mm長ければベストサイズですね。

『風来坊』さんが「出勤」してきたので,下から角度を観てもらう。何度か微調整後OKが出る。助かりました。

 ゲストを乗せて出港していった『東日流』艇が帰ってきた。お帰りなさい,寒かったでしょうね。
『風来坊』艇でコーヒーをいただく。ゲスト氏の喋りが楽しく,これから夢多きヨットライフに突入ですかね。

 以前浮遊していた白の手袋は随分長い間漂っていたのだが,それよりは無機質感があって,あんまりぞっとしない。でも気持ちのいいものではないですね。

Wednesday, February 03, 2021

おあずけですわ

 先日の作業の続きをしようと意気揚々と港にやってきた。
 まもなく晴れてくるでしょう。
 
 舫が船底を舐めるように這っている。いかんねえ。

 さて,予報通りに風が強い。
 パイレンで強引にボルトを回そうと考えていたのだが,マストトップにいたら手がかじかみそうでちょっとためらう。おとなしくデッキでのメンテナンスに切り替えよう。
 Airvaneのコントロールラインは右舷にしか出していないので,ヒールして左舷にいる時は調整のためにそちら(右舷)に移動して取り扱うのが少々面倒だ。
 取り回しを変えてみたが,クライミングギアの工夫と同じで,家で頭の中で考えただけで実際に(ちょっと厳しい状況で)は使い物にならず痛い目をしたことも度々あった。試してみないと分からない。
 スターンから舫が絡まっていないかを確認してから,エンジンをかけ,ペラだけは回しておく。

 ほらね,潜り込んでいますよ。
 そんなにくっつかなくてもいいでしょうに。

 立春ですね。

 風が当たらなければぽかぽかなんだけれどね。

 あらら,13時前にはModerate breezeに落ちとるやないの…
 しぶとうおらんとあかんのんやといつもの反省,ちっとも学習していませんね。

Monday, February 01, 2021

中途半端でごめんなさい

 午前中は晴れ間が少しのぞいているっし,昼からは悪くなりそうだ。軽くセーリングしよう…

 と港に来たのはいいが,何ですかこれは…

 あっさりと諦めて,『八点鐘』艇の風見取り付け作業をすることにした。
 登ってみると今までやってきたのと全く同じタイプのものだった。
 マストトップの後部の庇(バックステイの先端)にボルトが突き出ていて,そのナットはすぐに外れるのだから,上部をくるくると回せば本体が抜けるはずだ。
 ところが今回もその基部のプラスチックが劣化していてペンチで挟んだだけで崩れてしまう。崩壊したあと姿を見せるのがボルトで,その頭に(おそらくプラスチックの回転止めだと思うのだが,実はよく分からない)変な長方形の出っ張りがあって,その対角線が微妙にボルトの頭より大きい。隣の『東日流』さんにわざわざメガネレンチを借りてロープで引き上げたが,レンチが入らない。スパナとハンマーを持ち上げればよかった。CRCを噴霧しておく。

 取り外しは完了。
 次回は新品を取り付けます。

 作業しているといい風が吹いてきた…こんなもだよね。

 使い終わったら次の作業のために道具の点検。
 取り出す順を考えてバッグに詰めていく。ハーネスが一番上(最後)。

 自艇に戻り,エンジンをかけて,ペラを回しておく。
 西〜南の風だから右舷に流されている。フリーの舫ロープが船底に潜り込まないように要注意だ。

 ええ風吹いてます。
 この後,20kt越えてきましたね。