Tuesday, May 24, 2022

来てみて分かる西之島のよさ 在隠岐西之島

 5時に碧南の『TSUBASA』を見送る。今日は十六島漁港までとのこと。ご安航を。
 朝食でも作るかと手持ちの食材で3品ほど用意する。匂いを嗅ぎ分けたわけじゃないのに『東日流』艇長が桟橋から「おはよう」と言う。ホテルまで洗面に出かけるそうな…僕はいたって清潔好きであるが,こうやって外遊びをしているときはどうでもよくなって,指をねぶって目脂(いつも出ているわけではないよ)を拭っただけでさっぱりした気持ちになっている。僕にとってヨットは永久に生活の場にはならないだろうなあ。
 冷蔵庫のAC電源ケーブルが見当たらない。陸電を取れるのにずっとDCケーブルで使用している。(泉佐野の)倉庫にしまった記憶がある。全くおバカなことだ。
 おっ,7時だと本当に久しぶりにシーガルネットをワッチする。この時間帯は出航しているのだが,ずっと機帆走で音がうるさく無線機のスイッチすら入れていない。チェックインできてよかった。各局ありがとうございました。
 出かけるにはまだ早いとエンジンルームを開けた。

 オルターネーターとウォーターポンプのベルトのテンションを調整する。

 今日も快晴だ。天気のいい日に日和っているなんて焦燥感はもはやない。のんびり観光でもしよう。『鶴丸』の社長さんはぜひ焼火神社に行くべきだと言う。ホテルの送迎バスで別府まで送ってもらい,レンタカーを調達した。
 焼火神社は山の中にある。上り口で車を駐め,10数分で到着。

 なんと素晴らしい。

 遠くに出雲国が見える。後醍醐天皇も島を出る気になるはずだ。それにも増して豊かな島民の支援があったからだろうか。

 国賀海岸へ移動する。

 いい毛並みだねえ。

 きれいな海だ。余裕があればぐるっと回ってから次の寄港地に向かいたいなあ。

 別府まで移動して昼食は【さざえ丼】ごちそうさまでした。

 ここは外せないよね。

 地元スーパーでビールを購入,島価格でやっぱり高い(仕方がないね)。『おき・にしのしま海の駅』で『東日流』艇長を下ろしてから,レンタカーに自転車を積み込み,車を返すため別府に戻る。帰路はチャリでひと漕ぎ。ビールを一気にやって,ちびちび日本酒を飲みながらブログを書いていれば,いっぱしの航海者気分だね。
 あれっ,ドンタクネットの時間だ。結構強い信号だが福岡とはつながらない。東京から中継していただく。各局ありがとうございました。
 風呂に入ってから食事。各テーブルには部屋の名前が書いてあるらしいが…

 なるほどね,納得。

 昼間,カラスがビュンビュンと飛んできたので,フクちゃんを出したが…

 おう,われ,なんぼのもんじゃ!別にぃ,関係ないし…どっちかは分からないが,こやつがスプレッダーに留ってるやん。

 夕暮れを見ることができる絶好のロケーションで食事の後は…

 桟橋でも暮景が展開されていました。

⛵隠岐西之島 シーサイドホテル鶴丸前桟橋

Monday, May 23, 2022

西之島にやってきました シーサイドホテル鶴丸前桟橋

 夜の間に風は止んだ。風が弱いので舫ったままメインセールを揚げる。走り出してから気がついたが,変なロープが垂れていれる,なんじゃろな。ええっ,リーフロープが遊んでいるやないか。ブームに巻きつけた部分がほどけている。今日の風では2ポイントリーフなんて使うわけはないが,ブラブラは困る。港内にいる間に結び直す。

 明け方少しあった雲がみるみるうちに消えていった。

 目指すウエイポイントはぎりぎりジブを展開できる角度なのでラッキーだ。途中上がってきてヒール角が20°を越えたが,機帆走なのでエンジン回転を落とせば落ち着く。

 意外に早く到達できそうだ。

 ラジオで聞く気象情報は隠岐の降水確率は夕方まで0%,さっき前方に見えた黒い雲もいつの間にか消えた。
『東日流』艇長から電話が入る,「ランドフォール」。うっすらと島影が見える。

 やがて西之島と知夫里島間の変針点が見えてきた。

 おおっ,さっきから何か着いてきている。

 何度も船底をすり抜けているが,ペラが回っているので気が気じゃない。

 できるだけ前に詰めて停泊。浮桟橋は楽ですね。舫ってからもしばらくイルカ君が2艇の間をすり抜けている。アピールすることでもあったのなら気が付かずにすみません。

『鶴丸』で受付を済ませる。

 とりあえず一杯いっとく。

 隠岐の地酒があるよと連泊中の『TUBASA』艇長から聞いたので反対側の別府港まで自転車を漕ぐ。そこまで行かなくても近くのスーパーにも売っているとのことだが…

 10分少々で到着。

 生酒があったので迷わず購入した。

 風呂でゆったりした後は,拙艇でやる。

 隠岐牛でしゃぶしゃぶとうわけにはいかないね。

 明日も滞在…つづく。

十六島漁港発           05:10
シーサイドホテル鶴丸前桟橋着   12:30(多分44NMぐらい)

Sunday, May 22, 2022

手前の潮がきつかった 十六島漁港

 静かな泊地だった。明るくなるまで出たくはないが快晴で昨日よりは(海面が)よく見える。

 いつものようにフェンダー,舫を片づけたらすぐにセールを揚げる。

 しばらくは2艇での旅が続く。七類での合流が楽しみだ。

 やっぱり(太陽が)上がってから出るより,走りながら見る方がいいに決まっている。同じように『Asagiri』のいる角島からも朝日の写真がアップされてきた。

 風は?おっ,いけてるやん,エンジンオフや。

 6kt後半出てるやないか。

 今日の航程は30NM強,4kt台に落ちてもずっとセーリングを続ける気持ちでいたが…ラジオから聞いた気象情報では,9時から10m/s,12時からは15m/sと風が上がるらしい。さっさと港に着けよう。
 日御碕を回ってからは潮がこちらに向かって流れているようだ(常にそう流れていると,地元漁師さんの談)。白波のクォーターリーなのに艇速が伸びない。(日御碕を)回ればすぐだと思ったがなかなか遠い。

 ホンダワラがペラに巻いていてアスターンが効かないずるずるの着岸だったが,先に着いた『東日流』艇長にお世話になる。ありがとうございました。ホンダ君はすぐに除去した。

 広々として停めやすい。

 よく働いていますね,ビニコンフェンダー。

 食料品店でもないかと街を探索,犬の散歩中のお兄さんに聞いたがこの近辺にはないらしい。仕方なくヨットに戻ったが,しばらくしてからその方がやってきて車でスーパーマーケットまで行ってくれるという,本当に助かりました。実は彼は地元の漁師さんで漁労長とのこと,名刺を頂いた。買い物を終えてから一旦車を置きに帰って来艇,一緒にビールをやる。つまみでも作って出せばよかったと反省。帰りにも寄りますね,一杯やりましょう。
 そうめんで昼食,『東日流』艇長,ごちそうさまでした。

 僕は素麺を啜りながら,【赤てん】で一杯やる。

 この海域を30年ばかり往来している『東日流』艇長の知り合いのお宅で風呂と夕食をいただく。ごちそうさまでした。持たせてくれた豆ご飯のおにぎりは明日の洋上昼食にしよう。
 さらにヨットに戻ってびっくり。

 昼に買い物に連れて行ってくれた漁労長さんからの差し入れが置いてあった。恐縮です。ありがたくいただきます。コーヒーが思う存分飲めるぞ。

温泉津港発  05:00
十六島漁港着 10:45(32.55NM)

Saturday, May 21, 2022

造り酒屋もいいね 温泉津港

 随分早く起きていたが,浮遊するホンダワラを嫌って明るくなるまで待つ。拙艇でモーニングコーヒー。

 少し雲があるがやがて青空が広がるだろう。

 さて風向きは,今日も潮流に味方されるかな。

 とろんとした海を走る。

 電話が鳴る。先行する『東日流』艇長からだった。厄介な奴がおいでになすったらしい。オーパイを解除してティラーを手持ちする。右へ左へ,時にはエンジンをニュートラルに…1時間以上そんな海域だった。堪忍してよね,ホンダワラさん。

 少し風が出てきたので,ジブを出す。

 ボーッとしていたら風が上がっている。ハーフジブにしても,6ktで走っているのでご機嫌だ。
 
 狭い港口を抜け沖泊に。先に着いた『東日流』に横抱きさせてもらう。ありがとうございます。

  燃料を補給し,エンジンルームを開けチェック。ギアオイルもチェックする。エンジンオイルはもう少し落ち着いてからだ。

 ようやく到着ビールいや,発泡酒か。
 風呂に行こうと岸壁に降り立ちペラを確認すると…また付いとるやないか!堪忍してえな。棒と鎌で除去しよとしたがまどろっこしい。潜って取る。思ったより水温が高くてよかった。ホンダワラはシャフトにだけ絡んでいたのであんまり影響がなかったのだろうか。

 街からは少し遠くなるが,そんなことは気にならないくらいに素晴らしい泊地だ。

 温泉街の風呂を避け,地元の人が行く銭湯へ行く。

 今日は土曜日だ。観光客も多いかもしれない。ヨットでしみじみやろうか。地元スーパーで食材を買い込み,向かいの『開春』で甘露水を購入する。

 次の寄港地,十六島漁港にはあんまり店もない。このお酒,明日まで残っているかどうかが心配だね…

 静かな夜を迎える。うっとりするぐらいの暮景だ。

江崎港発  05:20
温泉津港着 13:30(44.87NM)

Friday, May 20, 2022

ホンダワラに遊ばれる 江崎港

 今日はちょっと長い。『Asagiri』艇長はリモート会議という名の居残り勉強で,『東日流』と2艇で江崎に向かう。七類で会う予定だ。

 航海灯を点けて出航した。

 沖出しして,航路ブイを舐めるように走り,忠実に橋の中央部を目指す。

 くぐりました。

 昨日と違って冴えない空の色。海面が見にくく,ホンダワラを発見しにくい。

 一雨くるかと思ったが,ほんの数滴カッパに跡を残しただけだった。

 概ね5〜6kt台で走っている。少し風が横に回ると7ktが出る。昨日の方が潮流の影響が大きかったと感じる。
 港口の定置網を過ぎたところで少し変な振動を感じた。アスターンをかける前にエンジンが止まってしまう。回転を落とすとヤツのヘッドロックに負けてしまうらしい。エンジンをかけるが,すぐに回転を上げないとストールしてしまう。やはり前進・後進ともに効いたり効かなかったりだが,江崎の岸壁は長いのでなんとかなるだろう。念のため先に入った『東日流』艇長に連絡を入れておく。こんな時,複数艇で来ているとありがたい。

 ありました,ありました、けっこうしつこく絡んでいます。浮桟橋なみの岸壁の高さなのであまり苦労せずに除去できるはずだ。

 この2点セット(鎌とカラマン棒…絡むけどね…)があれば大抵は取れる。

 ようやく落ち着いたので写真を撮った。

 燃料補給をしておく。
 お世話になりました,ありがとうございます。

 あれ,君たち,4年前にも会いましたね。元気そうで何よりです。

 リニューアルオープンの温泉に行く。

 以前はあった(と思う)食堂やお土産コーナーがなくなり,畳敷の休憩室はあった。

 うれしいね〜割引券,帰りに使おう。

 出歩かずに帰路は遠回りして地元系スーパーで食材を購入した。
『東日流』艇長,ヨット飯,ごちそうさまでした。

角島港発 04:50
江崎港着 13:10(42.78NM)