Friday, July 11, 2025

利尻島鴛泊漁港へ 天塩港〜鴛泊港

 肌寒い朝を迎えた。

 そのうちすっきり晴れてくるだろう。

 毎度まいどのジブを出せない機帆走だが、今日は利尻富士(あいにく中腹より上は雲の中だった)が望めるので気分は悪くない。

 だんだん大きく見えてきた。

 おやっ,エンジン回転を下げても艇速を維持している。気付くのが遅いよ、全くね。セーリングに切り替える。Airvaneは出港前にセットしておけばよかったよ。

 あわてて取り付けた。静かな走りが心地よい。

 なかなか脱げない,冷えているねぇ。

 パフジャケットを着用するとは思っていなかったよ。

 各艇ビームアンカーを打って着岸,停めやすくて何より。

 舫を取りながら見た海水のきれいなこと。今クルージング最高の透明度だ。

 役場の方が来られて係留費を納める。自転車(ママチャリ)を港まで運んでくれる。自由に使っていいとは素晴らしいサービスだ。お世話になります。
 漁師のお兄さん(以下Yさん)と喋っているうちに,彼が,この時刻からは自転車で(島内を)回るのは無理がある,車で回ってくれると言うので好意に甘えることにした。
 在阪のヨット仲間からまるでその場にいるかのような質問メッセージが届く…ライブカメラが設置されているらしい…立ちション要注意だね〜
 
 晴れていれば逆さ(利尻)富士が見えるらしい。

 ウニ小鉢(バフンウニ)をいただく。絶品だよ。

 浜値で80,000円/kg,高値が続いているらしい。それでもこの店は,(他店の)半額のウニ丼を提供されている。

 観光スポットだけでなく,全の港を案内してくれました。最後は『利尻富士温泉』へ。
 入浴後は向かいの『ファミリーキャンプ場』へ。コンテナハウスっぽい建物でサッポロクラッシック生が飲める。Yさんが飲んでいたのは言うまでもないことで,軽くやるつもりだったが,結局3杯いってしまった。

 飲んでいるうちに追加のビア樽が届いた。ここはキャンプ場のオアシスだ。

 18時にYさんお勧めの居酒屋『こぶし』に予約を入れてある。美味い中華料理店もあるが,そこは予約なしの飛び込み,満席なら他の店を探すしかなく,その頃には予約で埋まってしまっていることが多い…連泊するなら甘受するが,今宵の酒が大事だ。
 Yさんをまじえヨット爺いは飲んだくれるのでありました(一生飲まんと豪語する『sannaviki』艇長はお茶でした)。

天塩港発  04:40
鴛泊禦寇着 10:20(33マイル)

Thursday, July 10, 2025

東からの風に変わったよ 在天塩港

 快晴の朝を迎える。風は少し落ち着いたか。

 ハム4枚,スライスチーズ2枚,レタスの適当サンド,昨日と同じだから書かんでもええか。沈殿日だからでもっと気合いを入れて朝食を作ればいいものを…
  
 シーガルネット,今日も福江島にいる『Lapita』艇長とダイレクトにつながった。お元気そうで何より。佐野の『Wiz of Oz』艇長もチェックインしたようだが残念ながら取れなかった。

 飲んだくれ防止のために買い出しに出かけよう。
 何何,道の駅にそそられる貼り紙が…【ひらめ昆布〆丼】!

 まだ10時を過ぎたばかりだ。買い物を終え,一旦ヨットに戻り,ひと風呂浴びてから食いに来よう,今日の昼飯はこれに決めた。

 ようやくしじみの実態がつかめた。

 キロ単位で売っている。でかいよね。

 道の駅のディスプレイで紹介していた店を見つけた。

 キムチなんぞ買ってしまったらビールが止まらなくなる…

 12時にやってきたのに,売り切れだって⁉︎限定だから数が少ないのか…【ひらめ昆布〆丼】を食いそびれたので,仕方なくヨットでやった…

 お手軽に【生姜焼き】で昼飯。

 コーヒーが切れそうだと店を回るがない…ようやくセコマで見つけた。

 いつもMJB(緑)を買っているのは量が倍(500g)で価格は同じぐらいだからお得感が強い。今日買ったこれ(左)は250gだから,いいとこ2週間で切れてしまうだろうなぁ。

 明日は出よう,利尻の鴛泊を目指す。

⛵️天塩港

Wednesday, July 09, 2025

港内でも吹いていましたよ 在天塩港

 コーヒーを淹れて,のんびりと飲めるのは沈殿日だからで,ひと息ついてから腹が減りもしていないのに義務化されたかのように朝飯を食う。

 2016年で期限切れだったα米がある。炒飯にすれば問題なく食える…(しなくても問題なしだが)…「あみ印」の炒飯の素が活躍した。

 役場のお兄さんが係留費を徴収しにやってきた。1日だと270円,24時間を越えるとひと月分らしく,追加1,240円を支払った。後日の振込は面倒だが,その場現金徴収はありがたい。。ご足労かけました,ありがとうございます。

 快晴,問題は空の色ではなく風なのに,うっすらと焦燥感が漂う,まだまだそんな気持ちが湧いてくるのが海の初心者たる所以だ。

 朝4時頃出ていった漁船が次々に帰ってきた。

 酒のあてでも作っておこうと食品ストレージから切り干し大根をピックアップした。

 酢の物完成,なんとか食えるだろう。

『てしお温泉 夕映』は11時から入浴可能だ。昼風呂でも浴びに行こう。
 男湯と女湯が入れ替わっていて,(男湯では)昨日は閉鎖されていた露天風呂が,こちらでは開いている。そこに出ると利尻富士が見える,オーワンダフル!

 湯船から写真を撮れなかったので,ここから撮影した。
『しじみまつり』の幟が何本も立っていて,写り込んでしまうのは愛嬌だ。

 ヨットにこもっているとひたすら飲んでしまいそうなので,調理して時間をつぶそうと買い物に出かけた。

 ここにもある『しじみ』…

 どうでもいいことかも知れないが…

 レジの後,食材をマイバッグに詰めるわけだが,そこにはたいてい(無料の)薄い透明ビニール袋がロールでセットしてある。(coop系の)店の袋(左)は大きくて肉パックも入れやすい。
 
 スーパーマーケットへの道中で見た(海の)白波は,帰路,明らかに増えている。

 ゴーゴー吹いてきた。

 ビールは箱買いしたばかりなのについつい買ってしまったのだよ。

「限定」に弱いのよね。しかも「数量…」とくればなおさらだ。
 2缶目のプルトップに指をかけてはいけない。

 ずっと眠ったままだったライスペーパーで豆苗,キュウリを巻く。なんだか色が冴えない,カニカマでも買ってくればよかったとおおいに反省,ニンジンで代用した。
*ラップかける前に撮るべきだったよ。
 
『オリオン』艇長が来艇,鰻丼っぽい味付けの【豚丼】の話を聞いているとなんだか食べたくなってきたが,本日『セコマ』で買われたのは味噌味だった。『sannaviki』艇長はパスタを調理して持ち込んでくれた。ごちそうさまでした。

 16時過ぎから23時まで延々とやった。

 コーヒーを淹れる。

 ややっ,こいつの賞味期限は先週で切れているじゃないか。
 コーヒーに饅頭なんてと言いながら3人とも食ったよ。

 美味しゅうございました。
 みなさん,おやすみなさい。

⛵️天塩港

Tuesday, July 08, 2025

潮を味方に天塩港に 留萌港〜天塩港

 昨晩の酒が心地よく熟睡できた。まだまだ眠れそうだが,出港は4時だ。ボサボサの頭を後ろに撫で付け,耳にかかった髪を指で払い,ウェットティッシュで顔を拭えば,シャキっとしてきた。

 ハム4枚,スライスチーズ2枚,レタス数枚をパン挟みかぶりついた。

 沿岸5NM上に漁具が設置されている。沖出ししようと舵を切ると,波に叩かれてさっぱり艇速が出ない。漁具設置場所の陸側を行く。

 あまりの腑抜けの風にメインを下すこともあったが,ジブ展開後ぐんとスピードが増した。
 おバカな僕は8kt台が出ていると喜びそのまま走っていたが,なんのなんのニュートラルに入れたって6kt半ばが出ているじゃないか。
 羽幌礁辺りは漁船がたくさん出ていた。後ろから軽快な船外機のエンジン音が近付いてきた。
「どこから来たの〜?」
「大阪やで〜」
「すっごぉ〜,どこまで行くの?」
「回るつもりやで〜」
「ええっ〜,すっごぉ、頑張ってなぁ〜」
 そう言ってから,元の漁場に猛スピードで帰って行かれました。
 兄ちゃん,ありがとね。

 ずいぶん前から利尻富士が見えていたが,撮ると見えない。

 ようやく写りましたよ。

 港内で浚渫作業中。警戒船から手で進路を指示している。VHFで確認すると,岸側に回り込んでも(水深)4mあるから問題なしとのことだった(実際には2.6m)。

 係留場所は長さ20m,先に『sannaviki』が着岸,拙艇はアンカーを打って横抱きさせてもらう。『オリオン』は単独で着岸,やれやれ。役場から担当者がみえている。係留費270円也,お世話になります。

 すぐ近くに日帰り入浴できる施設があった。

 夕暮れ時に来ると(おそらく)浴場から夕焼けが見えるんでしょうね。

 夕飯なんぞ食ってる場合じゃないぞ。漁船の向こうに,ほら,利尻富士が見えている。

留萌港発 04:20
天塩港着 14:30(57NM)

Monday, July 07, 2025

旭山動物園へ 在留萌港

 回航中の漁船は予定通り4時過ぎに出航していった。最終日目的地の稚内には11時に着くという。お疲れ様です,ご安航を。

 バゲットが残っていた。焼かずにそのままサンドイッチにした。

 レンタカー屋は8時に開く。平日だから確保はできるだろう。

 着きましたよ。
 
 思ったよりすいていてホッとした。昨日なら相当な混雑だったろうなぁ。何々,「もぐもぐタイム」ってのがあるらしい。

 時間的にピッタシだったのがここだ。

 入れ替え制の特等席で,今回の主役ピリカが目の前を泳ぐ。

 セントラルアジアの山には2度行ったことがある。雪豹は見ておかないとね。

 奥にいたスノーレパードが出てきて,水飲み。仕草は猫だなぁ…当たり前か。

 この日は暑かった。水の中にいればいいのになんて思うのだが…

 ミストを浴びていましたよ。

 夕方には帰り,役場の訪問ありで係留費…
『オリオン』で明日の打ち合わせ。

 天気は上々,気分も最高だ。

 ふと見た港は美しい黄昏れ時を迎えていた。

⛵️留萌港

Sunday, July 06, 2025

富良野へ 在留萌港

 おや,ライフラインにしずくが…湿気がすごいねなんて思っていたが,夜半降っていたらしい。バウハッチを少しだけ開けていたが,船内には影響なくてなによりだ。

 のんびりと朝食。行方不明になっていたスライスチーズが,スパイスを入れてある箱と箱の隙間にささっていた…胡椒を取ろうとして,つい,置いてしまったようで,まったく記憶にない,そしてこんなことが日常になっているのが悲しい現実だ。

 レンタカーに軽油ポリタンクを積んでスタンドへ。いったん港に戻り,ヨットに積み込む。そこからは爺い二人の渋いドライブだ。富良野へ約2時間半,バックミュージックはBluetooth経由で流れる昭和歌謡。メロディも歌詞も頭に入っている。お次の曲は,おおっ,西田佐知子やんか,♪アカシヤの雨に打たれて〜遅れてきた世代だから学生運動の渦中にはいなかった。この曲が好まれた背景を知る由もない。

 撮影は困難,どうしても土の部分が写り込んでしまう。早咲きのラベンダーが鮮やかだった。全体としてはもう1週間ばかり後が見頃らしい。

『日の出公園』観光案内のお姉さんに勧められた『吹上温泉保養センター 白銀荘』へ。

 ここの露天風呂が最高だった。背後の十勝岳,ロケーションが素晴らしい。

『青い池』は混雑していると聞いたが,はたしてその通りで駐車場に入るために延々と車の列ができている。手前の道路に『右側駐車スペース』の道路表示を見つけた。なるほど路側部分がそこだけ幅広く取られていて7,8台は駐車可能だ。待ち時間なし。

「立ち枯れ」かな?太陽が出ているともっと青が映えたのかもしれないね。

 17時過ぎに留萌に戻った。
 外食しようとするが閉まっている店が多い。ようやく見つけた居酒屋も待ち時間が長い…

 小さな焼肉屋があった。
 漁船回航中のMさん(なんと愛知は三河三谷のヨットマン)も加わり,しばし歓談,クルージングならではの人との出会いがここでもあった。

⛵️留萌港

Saturday, July 05, 2025

留萌港へ 小樽マリーナ〜留萌港

 マリーナのトイレは清潔で気分がよろしい。いつもは船体タンクの水で洗うのを嫌い,ウェットティッシュで顔を拭いて洗顔した気分になっているが,ジャブジャブと洗うのは気持ちのよいことだと再確認する。

 港内風なし,舫を解いても焦ることなく離岸できる。
 
 自転車で走ってもその大きさが分かったが,こうやってとろとろ出ると,南北に長いねぇ。

 ホームポートから一緒の『sannaviki』,わたしのヨットの師匠です。

 進行方向にはガスが立ち込めている。そこを抜けると青空が広がってきた。ずっとレーダーの調整を続けているが、波反射をうまく処理できずにいる…

 やっぱり青空が広がると気分がよろしい。

 ジブは展開できない。潮だけが味方の機帆走が続く。

 前『sannaviki』,後『オリオン』。

 留萌港手前の漁具定置エリアが広くショートカットせずに大回りで白灯を目指した。

 難なく投錨,着岸。
 50ftの漁船が入ってくるという。スペースを開けるために反対側の突堤に移動したが,波の打ち込みに関しては,ベターだ。

 前回のオイル交換(フィルター持ってるの)から100時間を越えた。

 ホットなうちにやると楽々吸引できる…かな。汗だらだらで,(人の)燃料補給しながらやったの。

 地元のスーパーで買い出し,今日は各艇ヨット飲みなので思いおもいのものを買っていたようだ…
 割と近くに日帰り入浴可能の温泉があるようで、『オリオン』艇長とひたすら漕いで向かう。汗の対価とはならない湯で残念だった。

 ヨットに戻るまで待てない。ロビーでロング缶をやる正しい一杯。

小樽マリーナ発 04:40
留萌港着    14:30(58NM)