マリーナに着いたのは9時前だった。今日は人が多い。レースがあることをすっかり忘れていた。
田尻のヨットレースはラリー方式だから,レースに参加しない僕の艇を出すためには開始時刻を避けないと港の中を少しでも早く出ようとする船の邪魔をしてしまう。10時半には全艇が港を出るだろうから,それまでは待機する必要がある。いい風が吹いているのにもったいない,と桟橋を歩いていると,「きらり」のMatさんからお誘いがかかる。クルー参加を申し込むために事務所のある2階に上がると,沖合は白波が立って,イエローフラッグもいい感じでなびいている。俄然やる気が湧いてきた。
「きらり」は横山晃設計のサバニ船型24ft艇で,内装には無駄な装飾がなく木材も殆ど使われていないので軽く仕上がっている。しかも船外機使用なので更に軽い。
ティラーが軽く,荒れた海でもあまりバタバタせずに操船でき,僕は乗るたびに「いいなぁ」と思ってしまう。
シンプル・イズ・ベスト。
いい感じで第3マークまで回ったが,3位に終わった。
一息ついていると,Nakさんから「福ちゃん来とるで。」と電話が入る。早速会いに行く。
大阪で見る福ちゃんは,三机で見た時より若々しく綺麗に見えた。
昨夏,三机を後にして宇和海を航行中,携帯に娘ほどの年齢の職場の同僚から電話が入った。
「よじさん,今どこに居るん?」
「あー佐田岬回って宇和島かな。」
「えー!三机は父の田舎ですよ。」
今日,福ちゃんに会って,同僚の田舎を尋ねると,やはり,ご存知らしい。世の中やっぱり狭い。
また,お世話になります。お元気そうでなによりです。
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