いい天気だが,今日もメンテに勤しもう。
倉庫の整理をしてから岸壁に行くと,前夜泊らしい『Wiz of Oz』さんがいる。朝子も今日は『Wiz of Oz』艇でセールトレーニングに来ているようだ。
『Wiz of Oz』さんが,
「ブームギャロウーの具合見せてよ。」
と拙艇に乗り込む。ドジャーは600mmばかりコクピットに張り出す予定だ。入り口付近にあるメインシートトラベラーが使えなくなるので,メインシートの取り出しアイをコクピット床に設置し直す必要がある。取り回しのためにはどうすればいいのか色々とアドバイスしてくれた。
ブームギャローとメインシートの干渉を避けるために,どの位置にアイを埋め込むかが問題になる。両舷のコーミングからテークルを2箇所取ればこの点は解消するが,ティラーを持つために座った際に少々邪魔になりそうだ。やはりコクピットの床がよさそうだ。
ところがアイのベストポジションに合わせると,今度はティラーとメインシートがぶつかってしまう。どうもティラーが長いような気がする。『Wiz of Oz』さんが,
「俺のヨットに予備がある。」
と進呈してくれたそれはまさしくアイのポジションを邪魔しない。
取替のための作業(穴開け,鉋削り…)を『Wiz of Oz』さんがやってくれた。
「泉佐野の業者」の異名を取る彼の作業手順は,手伝いをするのがはばかられるような凄腕だが,ただ黙々と作業をするのではなく,僕のような不器用な人にも工作過程を優しく説いてくれる。ついでに買ってから随分放ったらかしにしていたティラークラッチも設置しておく。
午前中を僕の艇でメンテナンスに付き合ってくれた両人が気持ちよい青空に帆を広げるために出ていった。お疲れ様でした。ありがとうございます。
彼らが帰ってきた頃に僕の整備も一段落ついた。
「ボートで散歩に行かない?」
みなさんで出かける。ボートもなかなか楽しいもんだ。
『LEIA』さんがやってきた。ジェネカーを積み込むのを手伝う。バルチック43,いつ見てもいい船です。
いつの間にか16時を過ぎている。
日がずいぶん長くなってきた。春のクルージングに出かけたいなあ。
セールトレーニングのために『Wiz of Oz』艇にはタコが乗船している。早く一人で出せるようになるといいね。
最初からあったティラーは,今日取り付けたティラーの様子を見てから,整形し直して設置する。予備として持っておいてもいいなあ。
Sunday, February 26, 2017
Saturday, February 18, 2017
骨組みが出来上がっていました
木曜日にN矢さんがやってきて,ドジャーのフレームとブームギャローを設置してくれた。『LEIA』さんから,写真付きのメッセージを頂いた。いつもありがとうございます。
コクピットロッカーの底は,金曜日に結構降雨があったにも関わらずドライだった。雨水の侵入経路を探るために養生テープに塩を盛って置いたのだが,溶けずにそのままだった。さて,どこから水が入ってくるんだろう?
今使っているのは古いオートヘルムで,その配線からバイパスで+2000用のソケットを新規に設置してつなぐ予定だったが,手持ちのケーブル2スケでは細いようだった。3.5なのか?
電気ついでに配電盤を外してみるが,それぞれの線に小さな数字が書かれたタグのようなものがついている。スターンライトからきている線はどれなのか皆目見当がつかない。しばし眺めてネジを締めた。
追加の配電盤もそのままになっている。バッテリー増設とソーラーパネルを設置してからにしよう。
突っ込んであるだけのキッチン用品は先日ヒールさせた時に少々動き回った。ギャレー回りを整頓して,調味料類は蓋付きのケースに全て収納した。
セティバース背中の棚にも置いてあるだけの物がたくさんある。これも全部収納しよう。
倉庫においてあるディンギーは益々劣化が激しい。もう使えないだろう。他にもいらないものがそのままになっている。すっきり片付けよう。
ぴかぴかですね。僕は仕事だったので立ち会えなかった。残念だ。
ブームギャローを兼ねます。メインシートトラベラーを外して,位置を変えます。
COMBIライトとSTERNライトが同じところに配線されている。それぞれ独立させたい。
今日の港は冬支度では汗が出るほどだった。4月までにはなんとか仕上げたい。
コクピットロッカーの底は,金曜日に結構降雨があったにも関わらずドライだった。雨水の侵入経路を探るために養生テープに塩を盛って置いたのだが,溶けずにそのままだった。さて,どこから水が入ってくるんだろう?
今使っているのは古いオートヘルムで,その配線からバイパスで+2000用のソケットを新規に設置してつなぐ予定だったが,手持ちのケーブル2スケでは細いようだった。3.5なのか?
電気ついでに配電盤を外してみるが,それぞれの線に小さな数字が書かれたタグのようなものがついている。スターンライトからきている線はどれなのか皆目見当がつかない。しばし眺めてネジを締めた。
追加の配電盤もそのままになっている。バッテリー増設とソーラーパネルを設置してからにしよう。
突っ込んであるだけのキッチン用品は先日ヒールさせた時に少々動き回った。ギャレー回りを整頓して,調味料類は蓋付きのケースに全て収納した。
セティバース背中の棚にも置いてあるだけの物がたくさんある。これも全部収納しよう。
倉庫においてあるディンギーは益々劣化が激しい。もう使えないだろう。他にもいらないものがそのままになっている。すっきり片付けよう。
ぴかぴかですね。僕は仕事だったので立ち会えなかった。残念だ。
ブームギャローを兼ねます。メインシートトラベラーを外して,位置を変えます。
COMBIライトとSTERNライトが同じところに配線されている。それぞれ独立させたい。
今日の港は冬支度では汗が出るほどだった。4月までにはなんとか仕上げたい。
Sunday, February 12, 2017
気持ちよく帆走しました
風も落ちてきた。
「夏なら夜明けと同時に出るのになあ。」
…なんて『Wiz of Oz』艇長と話しながら,コーヒーを啜って,丸ちゃんのワンタンスープを飲んでいる。そろそろ出よう。
先週は機走しかしていないので,今日は思いっきり飛ばしたい。
エンジンを切って,波の音だけを楽しむ。昨日のような風の音はしない。しばらくうろついていると二色から何艇も出てきた。今日は定例のレース二色SQCだった。いい風を楽しんでください。
乗れば乗るほどヨットが傷んでくるのは乗る時間に比して整備の時間が少なすぎるからだと指摘された。そりゃそうだ。乗ってばかりだったから。まだまだ漂っていたいが,午後はメンテナンスに当てることにした。
一足先に帰港していた『Wiz of Oz』艇長が水揚げ場にやってきてくれた。僕のコクピットロッカーの水たまりの原因を究明するためだ。
怪しげな箇所に水をかけていく。僕はホース役で,彼は狭いロッカーに潜り込んでいる。思い当たる箇所を探ってみたが,水漏れはない。来週の結果待ちのために水の侵入・通過箇所と思われる所に養生テープで出っ張りを作り,「塩」を盛っておいた。養生テープにはピンホールが開けてある。塩がなくなっていればそこは水の通過箇所だろう。ありがとうございます。結果が楽しみです。
ずっと気になっていたことがようやく解決した。
燃料タンクからきているエア抜きホースはハルの裏側からスタンションにつながっている。スタンションにある穴はそのためにある。むき出しなので雨水やヒールした際に海水が入るのになんて無造作な造りなんだとずっと思っていた。スタンションの内径よりホースの外径が小さいので,穴より高い位置にエア抜きホースはセットされている。だから穴に直接水をかけたってホースには水が入らないという寸法。『Wiz of Oz』艇長の説明を受けて納得。いやはや馬鹿さ加減だけは治りませんね。
キャビンで今後のメンテについて話していると,パラパラときた。風も唸りだした。ここらで退散だ。
いい感じで朝のセーリングが始まった。夏ならもう2時間早く出かけるのに,惰眠を貪ってしまう。風はそこそこ,お日さま上々,おやつなし,(my)燃料なし。
時折雲が太陽を隠すが,できるだけ陽光を浴びる方向でセーリングする。帆の陰に入ると寒いばかりか気分まで暗くなるのでそれを避ける。
セーリングが終わったら必ずエンジンを調べる。前部を開放しオイル漏れと水漏れを点検する。異常なし。ベルトが少々緩んでいた。
側面を開け,ベルトを締める。ここまでの整備性はまあまあだが,天板が開かないのが困る。最後にクォーターバースのマットをはねのけて,シャフト側を調べるがここも異常なしだった。マットはいらないなあ。板で十分だ。オイル点検は右舷側を開けて行う。
背もたれのクッションがあるとバースに寝た時の幅が狭くなるので外している。そのままでも一向に構わないが,壁紙でも貼ろうかと思っていたところ,『Wiz of Oz』艇長が「フェルトを貼ればいいんじゃないの。」とアドバイスをくれた。
「夏なら夜明けと同時に出るのになあ。」
…なんて『Wiz of Oz』艇長と話しながら,コーヒーを啜って,丸ちゃんのワンタンスープを飲んでいる。そろそろ出よう。
先週は機走しかしていないので,今日は思いっきり飛ばしたい。
エンジンを切って,波の音だけを楽しむ。昨日のような風の音はしない。しばらくうろついていると二色から何艇も出てきた。今日は定例のレース二色SQCだった。いい風を楽しんでください。
乗れば乗るほどヨットが傷んでくるのは乗る時間に比して整備の時間が少なすぎるからだと指摘された。そりゃそうだ。乗ってばかりだったから。まだまだ漂っていたいが,午後はメンテナンスに当てることにした。
一足先に帰港していた『Wiz of Oz』艇長が水揚げ場にやってきてくれた。僕のコクピットロッカーの水たまりの原因を究明するためだ。
怪しげな箇所に水をかけていく。僕はホース役で,彼は狭いロッカーに潜り込んでいる。思い当たる箇所を探ってみたが,水漏れはない。来週の結果待ちのために水の侵入・通過箇所と思われる所に養生テープで出っ張りを作り,「塩」を盛っておいた。養生テープにはピンホールが開けてある。塩がなくなっていればそこは水の通過箇所だろう。ありがとうございます。結果が楽しみです。
ずっと気になっていたことがようやく解決した。
燃料タンクからきているエア抜きホースはハルの裏側からスタンションにつながっている。スタンションにある穴はそのためにある。むき出しなので雨水やヒールした際に海水が入るのになんて無造作な造りなんだとずっと思っていた。スタンションの内径よりホースの外径が小さいので,穴より高い位置にエア抜きホースはセットされている。だから穴に直接水をかけたってホースには水が入らないという寸法。『Wiz of Oz』艇長の説明を受けて納得。いやはや馬鹿さ加減だけは治りませんね。
キャビンで今後のメンテについて話していると,パラパラときた。風も唸りだした。ここらで退散だ。
いい感じで朝のセーリングが始まった。夏ならもう2時間早く出かけるのに,惰眠を貪ってしまう。風はそこそこ,お日さま上々,おやつなし,(my)燃料なし。
時折雲が太陽を隠すが,できるだけ陽光を浴びる方向でセーリングする。帆の陰に入ると寒いばかりか気分まで暗くなるのでそれを避ける。
セーリングが終わったら必ずエンジンを調べる。前部を開放しオイル漏れと水漏れを点検する。異常なし。ベルトが少々緩んでいた。
側面を開け,ベルトを締める。ここまでの整備性はまあまあだが,天板が開かないのが困る。最後にクォーターバースのマットをはねのけて,シャフト側を調べるがここも異常なしだった。マットはいらないなあ。板で十分だ。オイル点検は右舷側を開けて行う。
背もたれのクッションがあるとバースに寝た時の幅が狭くなるので外している。そのままでも一向に構わないが,壁紙でも貼ろうかと思っていたところ,『Wiz of Oz』艇長が「フェルトを貼ればいいんじゃないの。」とアドバイスをくれた。
Saturday, February 11, 2017
朝まで吹き続いていましたね。
泉大津の『Blue Lagoon』艇を交えて数艇で洲本に行く予定であったが,週明けからのWindy風予報は悲観的な情報しか与えてくれない。
金曜日の朝には『Wiz of Oz』艇長から「洲本ヤンピ」の連絡があった。クルージングには行かないが港に行くかどうかは夜にでも決めればいい。というのは,『Bonanza II』艇長から新地で一杯やりませんかとの誘いをお互いに受けているからで,僕はクルージングに行かないのなら山スキーにでも出かけようかと思いもある。でも,そんな思いは一杯飲んでしまったらどこかに吹っ飛んでしまって,港で整備をしながらキャビンでの飲み会が,まるで竜宮城での宴会に思えてきたのだった。
新地ではおとなしく飲んでいた。『Bonanza II』艇長の丁重なおもてなしが心地よい。それでやめればよかったのに後2軒行ってしまったのが敗因だ。降車駅で乗り過ごし,下車したところは雪の中。折り返しの電車もすでになく,ぐでんぐでんに酔っ払っていたのならともかく,比較的冴えた頭でタクシーに乗ったから中途半端で始末が悪い。
スッキリした朝を迎えたのは睡眠時間をたっぷり取ったからで,港への道中は風もない。泉州側に来るとようやくガードレールに縛り付けられた飲食店の幟がはためいている。
佐野漁港内はよほどのことがない限り穏やかだが,波立っている。やっぱり風は強いらしい。
ほぼ同時に『Wiz of Oz』艇長も来港。おたがいに自艇のメンテに取り掛かった。
途中『コーナンプロ』で部品の買い足し,『マックスバリュー』で昼飯とアルコールを調達すれば夕方までひたすら整備の道が開けている。
『なごみの湯』で温まった後は,キャビンでモツ鍋あてに酔いしれた。風速は常に20ノットを下らない。キャビンの室温は2~3℃。
風はゴーゴー,星がキラキラ。
きれいに並んでいました。今日も整備の1日です。
台風の時でも増し舫の必要が無いほど穏やかな港です。これぐらいの波でも珍しいことです。
金曜日の朝には『Wiz of Oz』艇長から「洲本ヤンピ」の連絡があった。クルージングには行かないが港に行くかどうかは夜にでも決めればいい。というのは,『Bonanza II』艇長から新地で一杯やりませんかとの誘いをお互いに受けているからで,僕はクルージングに行かないのなら山スキーにでも出かけようかと思いもある。でも,そんな思いは一杯飲んでしまったらどこかに吹っ飛んでしまって,港で整備をしながらキャビンでの飲み会が,まるで竜宮城での宴会に思えてきたのだった。
新地ではおとなしく飲んでいた。『Bonanza II』艇長の丁重なおもてなしが心地よい。それでやめればよかったのに後2軒行ってしまったのが敗因だ。降車駅で乗り過ごし,下車したところは雪の中。折り返しの電車もすでになく,ぐでんぐでんに酔っ払っていたのならともかく,比較的冴えた頭でタクシーに乗ったから中途半端で始末が悪い。
スッキリした朝を迎えたのは睡眠時間をたっぷり取ったからで,港への道中は風もない。泉州側に来るとようやくガードレールに縛り付けられた飲食店の幟がはためいている。
佐野漁港内はよほどのことがない限り穏やかだが,波立っている。やっぱり風は強いらしい。
ほぼ同時に『Wiz of Oz』艇長も来港。おたがいに自艇のメンテに取り掛かった。
途中『コーナンプロ』で部品の買い足し,『マックスバリュー』で昼飯とアルコールを調達すれば夕方までひたすら整備の道が開けている。
『なごみの湯』で温まった後は,キャビンでモツ鍋あてに酔いしれた。風速は常に20ノットを下らない。キャビンの室温は2~3℃。
風はゴーゴー,星がキラキラ。
きれいに並んでいました。今日も整備の1日です。
台風の時でも増し舫の必要が無いほど穏やかな港です。これぐらいの波でも珍しいことです。
Saturday, February 04, 2017
のんびりしすぎやね~
土日と近場へクルージングに行きたいところだが,泉佐野に係留しているヨット仲間の飲み会が土曜日にある。色々と日程を調整してこの日になったので参加しないわけにはいかない。幸いというかうまい具合に日曜日の天気予報は傘マークを表示している。今日だけは快晴,16時までのんびりセーリングをしよう。
先日,朝子が今日の予定を聞いてきた。いつごろからヨットに乗りに来るようになったのかは思い出せない。何年か前の泉大津の帆走会に,僕は『Wing』艇に乗せてもらっていた。帆走会が終わった直後に突然連絡がありそのまま港にやってきた。帰り支度をしたのに心優しい『Wing』艇長は,彼女のためにもう一度船を出したくれた。それからヨットとの付き合いが始まったらしい。
彼女の印象を決定づけたのはこの出来事で,以後なかなか興味深いパフォーマンスをしている。実は彼女は昨年,何を思ったのか突然,1級小型船舶免許を取得した。最近は『Wiz of Oz』艇のクルーをしているが,師匠に鍛えられ随分と逞しくなってきたようだ。
予め打ち合わせたわけでもないのに,同じ時刻に『Bonanza II』君も来ていた。少しだけでも風が吹くかなと期待してヨットを出した。
「よじさん,お昼どうするの?」
と朝子が聞いてくる。朝子というのは仮称であるが,僕もヨットに乗り出してこのかた名前で呼ばれたことはないのでおあいこだ。いつでもどこでも艇名と同じ「よじ」だ。でも,僕が彼女を朝子と気安く呼ぶのは,彼女が僕の教え子であるからで,僕が横柄なわけでない。
お昼タイムには少し早いがやり始めることにした。
コクピットロッカーにテーブルがあるのを思い出した。
朝子お手製のポテサラが並ぶ。美味しかったよ,ごちそうさまでした。缶詰,唐揚げ,シードル,ハイボール…夜には宴会だからあんまり出来上がるわけにはいかないねえ。
来週こそはどこかへ行こう!
なにもここまでベタベタでなくてもいいと思うんだが…どん吹きはこまるが,頃合いの風でゆったりと乗りたいもんだね。
ほんの軽くやる。ついつい調子に乗りすぎてしまうが悪い点だなあ。
ずっと向こうからやってきたのが同じ泉佐野に係留している『kouhei II』艇だった。BW33,いい船ですね。
『Bonanza II』艇も一緒に一周しました。のんびりムードが伝わってきます。
『ゆうこうマリン』で見つけたスライディングクリート。25mmのトラックに合っています。これで係留地でのストレスが少し減ると思います。
350円とお安い値段です。番台には一杯のみコーナーもあります。
先日,朝子が今日の予定を聞いてきた。いつごろからヨットに乗りに来るようになったのかは思い出せない。何年か前の泉大津の帆走会に,僕は『Wing』艇に乗せてもらっていた。帆走会が終わった直後に突然連絡がありそのまま港にやってきた。帰り支度をしたのに心優しい『Wing』艇長は,彼女のためにもう一度船を出したくれた。それからヨットとの付き合いが始まったらしい。
彼女の印象を決定づけたのはこの出来事で,以後なかなか興味深いパフォーマンスをしている。実は彼女は昨年,何を思ったのか突然,1級小型船舶免許を取得した。最近は『Wiz of Oz』艇のクルーをしているが,師匠に鍛えられ随分と逞しくなってきたようだ。
予め打ち合わせたわけでもないのに,同じ時刻に『Bonanza II』君も来ていた。少しだけでも風が吹くかなと期待してヨットを出した。
「よじさん,お昼どうするの?」
と朝子が聞いてくる。朝子というのは仮称であるが,僕もヨットに乗り出してこのかた名前で呼ばれたことはないのでおあいこだ。いつでもどこでも艇名と同じ「よじ」だ。でも,僕が彼女を朝子と気安く呼ぶのは,彼女が僕の教え子であるからで,僕が横柄なわけでない。
お昼タイムには少し早いがやり始めることにした。
コクピットロッカーにテーブルがあるのを思い出した。
朝子お手製のポテサラが並ぶ。美味しかったよ,ごちそうさまでした。缶詰,唐揚げ,シードル,ハイボール…夜には宴会だからあんまり出来上がるわけにはいかないねえ。
来週こそはどこかへ行こう!
なにもここまでベタベタでなくてもいいと思うんだが…どん吹きはこまるが,頃合いの風でゆったりと乗りたいもんだね。
ほんの軽くやる。ついつい調子に乗りすぎてしまうが悪い点だなあ。
ずっと向こうからやってきたのが同じ泉佐野に係留している『kouhei II』艇だった。BW33,いい船ですね。
『Bonanza II』艇も一緒に一周しました。のんびりムードが伝わってきます。
『ゆうこうマリン』で見つけたスライディングクリート。25mmのトラックに合っています。これで係留地でのストレスが少し減ると思います。
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