支度をして家を出ないことには始まらない。
Climbingを始めた高校生の頃のように電車で近郊の岩場に出かけることにした。
最近の高速道路の渋滞ぶりにはホトホト呆れている。時間を金で買えたのにそうはいかなくなったようだ。電車なら詰まり詰まりの車の動きにイライラさせられることもないし,なによりも山から降りてきて店に立ち寄ることも可能だ。高校生の頃は,一杯ではなくて,「キツネうどんと玉子丼」が定番であった。
京都郊外大原の金比羅の岩場に出かけたときは,戸寺のバス停そばにある酒屋で「燗番娘」(底に針を刺すと温まる類のカップ酒で,底を押すタイプだったかどうかは忘れた)をやるのが常だった。酒屋の女将の「うちの看板娘はまだ早いからダメだよ」と冗談を聞きながら,グダグダとあーでもないこーでもないとClimbingとはおよそ関係の無い話をしてお開きになるのが常套パターンだった。その看板娘もすっかりおばさんだ。
近郊の岩場のことをその当時は「ゲレンデ」と呼んでいたが,これもすっかり死後だ。そのゲレンデの一つである道場の岩場=不動岩に行くことにした。じつは30年以上も前にフリークライミングの波がこの古い岩場にも押し寄せてきた際に「ゲレンデ」という汚名は払拭されている。近くには烏帽子岩や駒形岩というエリアも開拓されてきた。
初中級者向けのこの岩場は今も昔も僕にはぴったしだ。
JR道場駅で京都から来る梶山を待つ。どうやら渋滞に引っかかっているらしい。ベンチでうたた寝をしていると小1時間が過ぎた。薄目を開けてみると見覚えのある車がこちらにやってくる。
帰りに一杯がよろしいようで。左端は確かにエースコックの麺だ。同じ大阪メーカーだからいいかね…
混んでいそうな不動岩を避け,烏帽子岩・駒形岩エリアに向かった。が,ここも満員御礼だった。
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