明石海峡経由か友水・鳴門海峡経由かで最後まで悩んだが,鳴門は潮と風がぶつかりそう。明石からアプローチすることにした。行き先は讃岐の志度港。
志度に着いたら高松に琴電で出かける。3日の昼からは西風が強くなりそうだ。早いに越したことはない。前日(2日)の夜に出ることにした。
バースは歯抜け状態で,連休で多くのヨットが出かけているのが分かる。おそらく僕は最終組だろう。
22時過ぎ舫を解いた。風はなく,メインだけ揚げて機走する。今年は水温が上がらないのだろうか,この時期にしては寒い。
単調なエンジンの音は機関が快調だと告げている。
夜光虫の発する青白い光が横から後ろへ流れていく。出港した時に出ていた三日月は沈んでしまった。空は晴れているのだろう,星が美しい。
海峡大橋を左,松帆崎側から抜け,しばらく行ってから航路を横断して右側通行に従った。いつの間にか右舷側から本船が追い越していく。
ようやく太陽が上った。今は一番寒い,コクピットにストーブを出し暖まりながら走った。
KONPIRA 2とある。暗いうちに僕を追い越していったフェリーが折り返してきたようだ。
小豆島風ノ子島を抜ける頃からようやくいい風が吹き出した。エンジンオフ。その日のフィナーレをセーリングさせてくれるとはお天気様も捨てたものではない…
とまあ,悠長なことを言っているのもほんの10分ほどで,たちまちうさぎが飛び出した。その数しれず。とうとう海の青いところより白波のほうが多くなってきた…志度まで小1時間もあれば着くだろう。本船に注意しながら進める。耐え切れず1ポイントリーフ。さらに吹いてくる。5分も経たない2ポイントリーフ。上りでスプレーがひどい…こんなとこでタックを繰り返しているわけには行かない。ジブを降ろしてエンジンオン。さっぱり艇速の上がらないまま港を目指した。
入港前に漁船が後ろからやってきたが,ずっと追い越さずに待っていてくれる。お先にどうぞと合図すると引き波を立てないようにスローで追い越して行く。しかも挨拶付きで。気分がいいですね。迷惑かけました。ありがとうございました。
ようやく一息つきました。港は暖かい。
まだ,午前中。散歩して志度寺にお参り。JR志度駅まで歩いてうどん屋に到着。
でかい筍が嬉しい。なつかしいオデン。
ヨットに戻って昼寝をしている間に,一足先にクルージングに出ていた『over joyed』さんが弓削からやってきた。舫も取らずにすみません。
そろそろ高松に繰り出す時間だ。琴電で向かう。
志度はこの線の終点。松島二丁目で下車。
僕の入学式は松島小学校でした(今は校名が変わっているらしい)。
この風呂も子どもの頃入っていた(と思う)。
幼稚園に入る前から,一度家を出ると夕方まで出歩いてあちらこちらを歩いていた。懐かしい街だ。
そのまま中心街まで歩いて行って,餃子と生中。さらに裏通りに素敵な中華食堂を見つけて炸醤麺。
ここです黒船屋。ジャズが心地よい。
念願の「ヨットで黒船屋」,まあ着けた港は志度だけど,行けてよかったなあ。
佐野漁港発 22:20(5月2日夜)
志度港着 11:10
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