Friday, June 13, 2025

思い出深い深浦港へ 戸賀港〜深浦港へ

  アンカーロープを引きゆるゆると後ろへ,3艇ともほぼ同じ業をしている。

 その場でメインセールを揚げ,港外へ。浮遊物はなさそうなので(エンジン)回転を上げた。

 ずっとメインだけの機帆走が続いている。

 青空が広がってきた。風も少し振れたのでジブを展開すると0.5kt艇速が上がる。

 遠く白神山地。ガスが晴れてきた。

 シバーを嫌い3NM手前からメインを下ろしたが,赤灯台目指してほぼ90°変針するとけっこう吹いてきた。

 懐かしの岸壁に着けてやれやれだ。

 軽油を補充しておく。4日間航行時間(エンジン稼働時間ではない)40時間弱,約190NMで50Lの消費だった。

 駐車場に車が用意されていた。佐野(大阪泉佐野,私のホームポート)の『東日流』艇長がここの友人に頼んでくれていたのだ。助かります,ありがとうございます。スーパーで買い過ぎそうだよ…はたしてそうなった。

 ここの大将に挨拶,水の使用は前回同様ご自由にとのことでありがたい,お世話になります。店員さんも覚えていてくれたのはけっこう長居したからですね。

 ここは波が入ってくるのでアンカーは必ず打つ。安眠確保ですね。

 当然買うのだよ。

 好物の【えご】で一杯,先程買った肉で生姜焼きを作った。当然ビールだ。
『オリオン』艇長がやってきて,暗くなるまで呑んだくれる。

 静かな深浦の夜,おやすみなさい。

戸賀港発 04:30
深浦港着 12:45(47マイル)

Thursday, June 12, 2025

念願の金ヶ崎温泉へ 在戸賀港

 本日は遠足だけ。3年前に途中で諦めた『金ヶ崎温泉』に行くのだ。
 七類でいただいたサツマイモを茹でる。丸ごとでは時間がかかり過ぎるので,不本意なながら輪切りにした。今日のお弁当2パック分ができた。

 調理はこの2種類があれば省エネでよろしい。

 ほくほくの茹で芋ができた。焼き芋じゃなくてすみません。
 話は飛ぶが,子どもの頃(幼稚園〜小学校低学年)にうちで出される焼き芋(ふかし芋)は食べるときた必ずバターが供され,それが焼き芋の食べ方だと思っていた。石焼き芋をそのまま頬張るようになったのはずいぶん後のことだった。

 自転車で(温泉への)降り口に向かう。前回は歩いて来たので1時間強かかった。

 かすかに踏み跡があるが,進むにつれて明瞭になってくる。

 向こうの浜(砂利か?)付近にある赤いコーンの所,尾根の末端は急で滑りやすいが・はロープがセットされているので安心だ。

 下から見ると急だが,実際は,前向きに降りられる傾斜だ。

 これ,途中にあった目印ね,あと少しだろう。

 ここです!

 四角い方に入る。湯温は期待していなかったが,なんのなんの充分だ。お尻の辺りからは熱い湯が湧いている。

 泣かせるねぇ,この工夫。ビニコンだけならまだしも穴にペットボトルの蓋が嵌め込んである。これで湯の漏れ過ぎがないのかな…
 小一時間つかっていた。汗をかかないようにゆっくりと踏み跡をのぼり返した。あとは自転車で下るだけ。
 
 帰り道,幟が出ているが,はたしてやっているだろうか。

【海鮮丼】いただきました。プリプリですね,ごちそうさまでした。

 拙艇で今日の成功をささやかに祝う。ビールに日本酒,焼酎…

 酔ってばかりではない,ちゃんと自艇のチェックは怠らない。ケツにホンダワラが生えとるわ。

 鶏腿肉をオールスパイスてソテー。ビールが切れた!明日・深浦で爆買いしそう。

⛵戸賀港

Wednesday, June 11, 2025

(男鹿)市内路線バスで街へ 在戸賀港

 卵を切らしているのではなはだ不本意な朝飯となった…それほど重要なことではないが,一定メニューにしておくと考えずにすむだけのことだ。

 飯は…そうそう昨日『オリオン』艇長が持ち込んだおにぎりがあったのだ。

 雨が吹き込んできた。朝飯は一旦中断し,覆いをかけた。

 南西から吹くのは分かっていたのに,ついついポート着けにしている。
 
 昼過ぎのバスで男鹿駅まで。ドラッグストアにホームセンター…

『道の駅』でレタスだけを買って近くにあるらしいお肉屋さんへ急ぐ。
 豚肩ロースに鳥もも肉を300グラムずつ,帰りのバスがすぐに出るので,先に表示通りの金額を払っておく…秤に乗せたらgオーバー,おまけしてくれました。ありがとうございました。忙しい客でごめんなさいね。
 
 男鹿観光ホテル前バス停で下車,風呂はもちろん男鹿観光ホテル。

 8Fの展望風呂がよろしいね。
 バス停そばに暖簾がかかった食事処がある。湯上がりのビールが楽しみた。

 あらら,店は準備中だと。ホテルに戻りロビーでやる,美味いね。

 ロング缶に決まっておる。
 
 バス停の時刻表に乗るべきバスがない。おかしい…役所に聞いても埒が明かない。
 目の前をバスが通り過ぎていく,あかん,それや,そのバスやがな…そう,途中下車したんだから,反対側に立ったったらあかん,降りたバス停から乗るのが正しい。なんとか乗り込めた。運転手さんありがとうございました。

 久しぶりに肉を食う。

 変な組み合わせだが,まぁいいか。

 風が強く強い1日だった。港に帰ってくるとそれ以上の風が吹いている。キャビンで寝支度をしていてもその勢いは変わらない,相変わらずゴーゴー唸っている。昨日から明日も連泊と決めている。昨日と今日が違うのはお酒の量だけだね。

⛵戸賀港

Tuesday, June 10, 2025

昨日以上に弱い風で戸賀港へ 飛島漁港〜戸賀港

 明るくなってから岸壁を見るとニャンコが1匹,何か欲しそうでもなく毛繕いをしている。目が合ったので話しかける。
「あのね,チュール1個だけ持っているけれど(ここには一杯ネコがいるからね),あんたにだけあげるわけにはいかんのよ…」
 舫保護のチェーンを外しにかかる。今まで興味なさそうにしていたが,(チェーン保管用の)袋を岸壁に置いた時に奴の表情が変わった。近付いてにおいを嗅ぐまではいい,そのあと姿勢が変わった。うわっ!マーキングしてるやないか。
「あんたそれはなんぼなんでもあかんでしょ!」
 叱られたのが分かったのかすごすごと退散,キッチンアルコールで消毒。

 今日も朝日に向かって走らせる。

 ジブはもちろんのこと,メインセールも揚げ下げ頻繁,僅かに(風が)振れれば艇速が0.3ktは速まりました。
 何か飛んできた…

 なんとオオスズメバチじゃないか。黒い物にしがみついている。お願いだから頭には(飛んで)来るなよ。戸賀まで20NM,東の沿岸からはさらに離れているのに,いったいどこからやってきたのだろう。動きがハチらしくない,疲れた様子さえ見てとれる。ハエがするように足を擦り合わせたりしていたが,やがて,ぶら下がって動かなくなった。まるで休養しているみたいなので,しばらく見守った。そのまましばき倒せそうだったがしない,ハエなら叩き落とすんだけれどね。
 ギョニソを近付けるとしがみついた。

 デッキに置くが,気に入った様子,このまま乗ってらっしゃいね。ヨットが揺れた。丸いギョニソが回転,オオスズメバチもずり落ちた。縦半分に割ってからあげればよかったと反省。これではいかんと思ったのか,飛んでいってしまった。戸賀まで乗っていけばよかったのになあ,なんだか申し訳ないことをした。

 がらがらの岸壁に着ける。アンカーを入れて快適生活を確保する。

 いやぁ,暑いこと今回クルージング中の最高の暑さだ。

 到着ビールはこの2種類があれば文句はない。

 さらにキャビンでキュウリの辛子漬けをあてに,ちょうどいい漬かり具合だよ。

 ポート着けが多いのはこちら側に給水口があるからで,今後の風向きを考えたわけじゃない…予報を見てから着けた方がよかったか。

 さらに粟島ワンカップ…

 焼きそばを食っていると『オリオン』艇長から電話。なんと自転車で北浦まで行き,サザエをゲットしたとのこと。戻ってきてから宴会に突入したのは言うまでもないことだ,連泊だしね。ごちそうさまでした。

粟島漁港発 04:30
戸賀港着  13:00(48NM)

Monday, June 09, 2025

ほとんど風なしの中を飛島漁港まで 粟島漁港〜飛島漁港

 曇り空,雨は降らないようなので,それだけでも気分は「晴れる」…

 港口で『今丸』とすれ違う。昨日お風呂で会った漁師さんの船だ。お互いに手を挙げて挨拶をかわす。お世話になりました,ありがとうございます。

 東に向かって走る…なんと気持ちのいいことよ。

 航行中ワッチは欠かさないが,ついついお菓子ばかり食ってしまう。それも昨日で尽きたので,起きてすぐにガーリックトーストを作っておいた。

 ニンニクを擦り付けて焼いた方が美味いのは分かっているが,パンで焼くにはこれしかない(と思っている)。オリーブオイルに擦りおろしたニンニク,乾燥パセリを入れ,しばし香りづけしてからバゲットを並べて焼く。たまらないいい香りがしてきた。

 すぐに短パン・Tシャツになった。昨日までなら風が冷たかったし,日焼けとは無縁だと思っていたが,首筋がヒリヒリしてきた。

 はい,本日も風なし…

 難なく着岸,3艇分のスペースありでよかった。

 拙艇後ろの漁師さんに挨拶,
「大丈夫だあ?」(ここに停めてもいいですか?)と尋ねる。
「なんでもね。」
 ありがとうございます,お世話になります。

 いかんねぇ,何か見えているよ。

 茎が巻いていた,一撃で取れてよかったよ。

 お次はオイル交換。今回はギアオイルもだ。

 はい,エンジンオイル交換は100時間毎(フィルターも),ギアオイルはそれの2回に1回,即ち200時間で交換している。
 やれやれ,次回は北海道のどこかでやることになるだろう。

 宿の風呂に入れることになったので,それまでの時間は飲むに決まっておる。『オリオン』艇長を誘って拙艇でやる。ビール,ハイボール,日本酒,あてたくさん…ブロッコリーのサラダ,ごちそうさまでした。
 18時半になったので宿に出向く。

 お世話になりました。おかげさまですっきりしました。

粟島漁港発 04:30
飛島漁港着 13:30(46NM)

Sunday, June 08, 2025

ベタベタの海を粟島漁港へ 両津港〜粟島漁港

 昨晩,『オリオン』艇長が,
「起きるのは4時だから出港は5時…」
なんて言っていたのをかすかながら覚えていた。
 いつも通り3時に目が覚めるが,起きるのは4時で出港は6時だなぁと勝手に変換されてしまっている。だらだらとしていると4時を過ぎているが,いいねぇ,ゆっくりできてなんて思っているが,なんだかしっくりこない。待てよ,出るのは5時じゃないか!気付いてよかった。昨夜の残り物を頬張り,ラップトップを立ち上げ,何食わぬ顔で外に出て,快適トイレに向かった…

 アンカーを抜き(60m伸ばしてしまったから引くのに時間がかかった),一旦岸壁に近寄り,見送りの『beachboy』夫妻とその友人に挨拶をし,漁港側から港外に出た。あっそうそう,コシヒカリいただきました。ありがとうございます。

 薄雲の切れ目から時折太陽光線を浴びる。むっとするので,すぐに短パンTシャツの夏モード。

 風はさっぱり期待できない。潮だけを味方にのんびり走った。

 港内に入り突堤前に着けることが確認できたのでアンカーは打たなかった。そこから右舷ミジップに舫を取って,代わりにした。

 ヨット本体タンクへポリタンクから軽油を補充してから,「燃料」補給…暑いとなおさら美味いね。

 3艇きれいに並びました。作業中の漁師さんに,邪魔にならないですかと尋ねると,問題なしとのことで安心した。

 港内でこの透明度。浅く見えるがこの時点で3.3m。

『おと姫の湯』は12時からだと思っていたが、15時からだった(夏季は早くなるのかもしれない)。
 湯に浸かり,夕食の心配をしているからお気楽なもんだ。
 ネットで『善三郎』は閉業とあったが,実は自宅の方で『麺や弁天』として営業されているとのことだ。

 確かめに立ち寄った。やれやれ安心しましたよ。

 酒類は『かねひら』で購入できる。ビール(赤星!』と粟島ワンカップを購入し,ヨットに戻った。
 17時半に『sannaviki』艇長,『オリオン』艇長と『弁天』に向かう。

 女将さん,元気で何より。温海(庄内)出身なので鶴岡に2年間住んでいた僕にとっても懐かしい話ができる。

『麦切り』はなかったので蕎麦でコップ酒をやった,旨し。

両津港発  05:05
粟島漁港着 13:30(47NM)