沼島に『Wing』が行っているはずだ。
日御碕を越えると,沼島方面へは風向きもちょうどいいはずだ。
風が弱く,ホンダワラが漂っているところが多い。日高沖は特に多かった。行きの際は,潮に乗ったので7knot台を出していたが,風の弱い今日はそうはいかない。艇速が落ちると時折,逆方向に船を向けて,艇速が確保できればペラに異常なしと判断した。
ところがどうもおかしい。4knotがせいぜいだ。逆転をかけてもあまり解消しない。油断してホンダワラをかわすのを怠けたせいか…
シャフトが妙な振動を起こしだした。どうやらつかまったらしい。ラダーにも絡み付いている。そのうち,ガツンときた。2knotだ。エンジン停止。
水中カメラで覗くが,明るいのでモニターでよく確認できない。潜る用意をする。
スノーケル,水中眼鏡,シューズ。 ガンネルに(山用の)アブミを垂らした。登りやすいように2箇所。さらに一つのアブミにもう一つ連結して長くする。計3セットだ。
アブミが流れている。ジブを揚げ,ヒーブツー状態にすると落ち着いた。
舫ロープで身体をビレイし,確認のためアブミを降りていくと,ペラが見えないだんごの藻…
落とさないようにナイフのビレイを取り,息を吸い込んで再度潜る。ヤマハ25MKIIのプロペラは深い位置にある。案じたわりにはあっさりと到達し,邪魔なものを切り取った。
いやープロペラと船体,ホンダワラ,海の色,見とれるほどキレイでした。青い空とハルの白が見えるのになかなか顔は水面上に出ない。
ようやく顔に空気を感じた。 アブミに足をかけ,一気に攀じ登る。
コクピットが鮮血でうまっている?知らない間にナイフで左手を傷つけていたようだ。
作業の時は,手袋。鉄則だと思った。
もう一度確認の為潜る。きれいにプロペラだけが見えた。
その後は,ウソのように快適に機帆走で日御碕を越える。
向こうで魚がはねている。3匹も同時に同じ方向にはねるのはおかしい。
イルカ?
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