Saturday, August 31, 2019

いや〜随分かかりました

 雨の多い週だった。最後の積層と仕上げが進みそうにもない。港に行って工作でもしよう。
 ティラー用の木材に穴あけのための印を打っておく。ちょいと休憩して『COSMO』艇でお茶をご馳走になってると『Wiz of oz』艇長と『BonanzaII』艇長がやってきた。今日は『BonanzaII』艇へのポンプの組み込みをやるはずだ。
 僕も『Wiz of Oz』さんからボール盤を拝借して穴あけをしないといけない。そこにLINEで,舵が出来上がったよと写真が送られてきた。僕はマリーナシティまで車を走らせる。
 戻ってきたときには『BonanzaII』艇の修理は終わっていた。
 次は僕のヨットに舵の取り付けだ。
 舵は,水中に投下しても浮いている。小笠原の時と違うのは,舵を水中で立てるために重石としてアンカーや石を使用せずに,『Wiz of Oz』さんがウエットスーツに着替えてスタンバイしていることだ。ちょうど漁船の入港時刻と重なり,ドブンドブンと作業を中断せざるを得ないほどの引き波がやってくる。何度か試み,最後は股間にラダーを挟み込んで立たせる。シャフト受けを上から覗くと,ラダーシャフトの先端が穴に吸い込まれた。後は浮力で上がってくる。やれやれだ。『COSMO』さんや『風来坊』さんにも手伝ってもらった。ありがとうございました。
 シャフト上部を固定させるための金具を取り付けないといけない。狭いスターンロッカーの隙間に右舷側から万歳の姿勢で入り,後で腕を引き入れる。そうしないと肩幅が邪魔をして入ることはできない。貫通ボルト4本で固定するが,真ん中をシャフトが通っているのであっち側のナットを締めたいが手が入りにくい。中で180º回転して左舷側に移る。いつもながらこの密室はなかなか屈辱的なラーゲを要求してくる。
 最後にシャフトを挟み込む金具を取り付けるが,ズレ落ち防止用のボルトが入らない。シャフトの長さが修理前と微妙に違うのが原因。細めのボルトを貫通させて代用するしかないようだ…作業は明日に。

 とにかくよかった。僕のヨットには舵がついたし,隣の『BonanzaII』艇のエンジントラブルも解消だ。
 久しぶりに港に泊まろう。
 風呂に入って,いつもの居酒屋でやれば話に花が咲く。
 ヨットに帰って『Wiz of Oz』艇で飲みなおす。商店街の小路を入った甘味処で買った黒蜜トコロテンをキャビンで啜る。おやっ?隣艇に人がいる。『COSMO』さんを呼び入れて,さらに飲む。べろんべろんに酔っておやすみなさい。

昨日の雨量はやっぱりすごかった。排水口のフィルターを掃除しておいてよかったよ。

「きちんと入るやろか?」,「いや絶対に大丈夫や」との言葉をもらい工房を後にした。

真ん中にシャフトの抜け防止のネジを入れるはずだが,入らない。少し長さが短くなったため。

とにかく舵が付いてよかった。これはやっぱり飲まなあかんね。

Thursday, August 29, 2019

一つは片付けよう

 泉佐野駅西の商店街を通り抜けて港に向かう。
 途中の魚屋がちょうど串に刺したうなぎを炭火で焼いているところに通りかかった。ぷんといい香りを出すにはまだ間がありそうで,誘惑に負けることなくその場を離れられる。
 南風が強く,ヨットが一様に北側へと押されている。エンジンをかけてペラを回すときにはロープに絡まないように確認しないといけないだろう。ニュートラルでしばらく回したあと,後進にかける。水流が船艇をバウまで流れて少しは掃除もしてくれるとありがたい。 右舷側の行って来いロープはプロペラとの干渉はないようだ。またニュートラルに戻して常用回転にあげた後スイッチを切る。エンジンキーパネルの透明板は割れたままだ。今日はこれを取り替えることにしよう。
 日曜日(8/25)に隣の『BonanzaII』艇長からけっこう厚めのビニールシートを預かっている。ご自由にお使いくださいとのことだったが,刺し板加工した残りのポリカ板があることを忘れていた。これを利用しよう。
 ドリルでの穴あけもひび割れることなくうまくいった。合わせてみると少し斜交いになっている。カンナで修正をかける。なかなか決まらないが,表裏を逆にするとぴったしと収まった。
 上側の蝶番に袋ナットとボルトで締める。板を厚くしたのでダブルナットにはできない。袋ナットだけで対応した。つまみを取り付けるためのボルトも厚み分だけ長くしないといけないが,部品ボックスから探すとちょうどいいものが見つかった。
 途中オケラのワッチをしながら,2時間。のんびりやったからこんなものか。開閉具合を確かめるが,ピタッと決まった。やれやれ…
 次は,のびのびになっているティラーの製作だなあ。

おそらくこれは自作だろう。ぺらぺらで,しかも全体を覆うには上下方向の長さが足りない。

2mm厚から5mm厚へとかなりのオーバースペック。蹴っても割れないですねとはヨット仲間の感想。

やけに岸壁との段差があると思っていたら,大潮だった。

Sunday, August 25, 2019

ジブをセットしても出られない

 港に着いたのは10時半だから随分遅かったわけだ。もう何艇かに人の姿が見える。メンテナンス,出航の準備…僕はまだ舵が仕上がっていないのでメンテナンス組だ。隣の『BonanzaII』艇長もおなじくメンテナンス組で,今日は電源スイッチパネルの製作をしているようだ。
 先日残した部分を縫い終えて,『BonanzaII』艇長の助けを借りてジブをセットする。しかし,重いなあ。すごく抵抗を感じる。グルーブに通してしばらく揚げると皺ができてそれがさらに抵抗になっているようだ。ようやく揚げ終わり,ジブシートもセットしてファーリングロープを引いて巻き取る。巻き取りが甘いところがありロープが食い込んでいる。こんな時はコクピットで引かずにファーラーの側で引く方がいい。ジブシートを数周させればおしまいだ。やれやれこれでようやく出港できると思ったらそれは甘い。舵もティラーもまだセットされていないのだから。
『風来坊』艇長が,
「沖に日本丸が停泊している。」
と教えてくれたが,見に行けないのが残念だ。

『浮浪雲』さんとも久しぶりに会った。台湾の美味しいお茶をいただく。田尻に停めていた時からずっとお世話になっている方だ。また,楽しいクルージングに出かけましょう。

 昼過ぎに泉大津の『BlueLagoon』艇長が来られた。僕が貸してほしいと頼んだものをわざわざ持ってきてくれたのだ。ありがとうございます。舵が直りましたら,1〜2週間ほどクルージングに出かけましょうね。

 ウインドベーンからティラーに連結するロープを取り替えた。消耗するところは分かっているので,今後それを回避するあるいは軽減する方法を考えないと行けない。ベーン台座のパイプ出口にあるシーブの角度が影響しているのかもしれない。少し変えてセッティングしてみよう。

ようやく当て布を縫い付けた。縫い目が揃っていないのはご愛嬌で。

ダイニーマに取り替える。引っ張り強度は強いはずだが,問題は摩擦に強いかどうか。

ほんの10日ぐらいの航海でこんな風になったら困るね。洋上ではうねりの弱い時を見計らってバックアップを取った。ずっと荒れていたらおそらく無理だったろうな。

吃水より上は本来の姿に戻りました。

Saturday, August 24, 2019

まだやねん

 ほぼラダーの形を成しているが,少々気になる膨らみ具合の違い。午後からは晴れるのでパテ埋めもできるはず。

左右の膨らみ方に少し偏りがある。さらに肉盛りしないとね。

Thursday, August 22, 2019

いい風吹いているがセールの修理…まあ舵がないから

 ラダーが週末には仕上がりそうだ。取り付けたらすぐにセーリングしたい。でも,ジブのほころびが,ティラーの作製が,ウインドベーンのロープの取り替えが…
 港内でもさざ波が立っている。風力は3〜4だろうか。コクピットにいる限りは風が通り抜けて涼しい。キャビンも時折その恩恵を受けてほっとするほどの風を感じることがある。家で用意してきた布は縁がかがってあるので折り返すことなく縫い付けても大丈夫だろう。UVカバー部分はセール本体+カバー裏表折り返し含めて4枚+当て布表裏2枚とかなり分厚くて針を通すのに苦労する。小学生の頃,家庭科の宿題はやったことがなかった。全部他人に縫ってもらったのだ。うまくなるわけがない。
 途中,『LEIA』艇のジブの取り付けを手伝う。ノンアルビールをごちそうになり,しばしヨット談義。ここにも7年係留している。ずっといる人も多い。少しずつメンバーが入れ替わっていくのが少し悲しい。
 自艇に戻り,修理の続きをする。なんとか終わりそうだ。最後の点検をして嫌なものを見てしまった。擦り切れた穴がまだ2箇所ある。いっそ全面にあて布をすればよかったのかなとしばし後悔。しかし,そんなに縫っていられないよね。残りは土曜日にでもするかな。

カバーが付いているので分厚くて縫いにくい。案の定,1針指に…

いい調子できたが,最後は緊張が切れてはみ出したよ。

これでおしまいと思ったら,もう1箇所発見した。アルコールが恋しいので次に回す。

Tuesday, August 20, 2019

少しは暑さも和らいだかな

 東北へ旅行に出かけていたので,久しぶりの港だ。平日とあって誰もいないと思ったが,後で『COSMO』さん,『LEIA』さんがやって来た。
 台風10号は相当の雨を降らせたようだが,気になるのは雨漏りだ。窓のシーリングをやっておいたのでおそらく大丈夫だろうが,別の箇所から雨水が浸入していないとも限らない。
 スライディングハッチを開けキャビンに入る。その次は風通しをよくするためにバウハッチを開けるのが常だが,心配な水溜りの箇所の確認が先だ。両舷のセティバース背中に当たる部分に収納スペースがある。そこの確認が大事。
 ホッ,からからに乾いている。よしよしだ。

 差し板に木片を合わせてみるがちょうどのサイズだった。ポリカに穴開けができるかどうかを破片で試してみたが,僕の錐はまだ先端がよろしいようで,周囲にひび割れもなく空いた。これならきれいに仕上がりそうだ。

 お久しぶりにオケラに合わせるが,今日は状況がよろしく,すぐにチェックインできた。みなさんありがとうございます。

これは右舷側だが,左舷側にも水溜りはなかった。台風で相当降雨量があったようだが,これで安心だね。

この木片を入れるとちょうどいい厚みになってガタつきがなくなる。

接着するかねじ止めするか…また今度やることにした。

Wednesday, August 07, 2019

あいや,透明やないか

 青空が眩しい,太陽がぎらぎらのいい天気だ。夏はこうでなくっちゃ。

 もう随分前に同じ泉佐野に停めていた『TOKIMO』さんから2枚のポリカの板をもらっていた。何に使おうかとそのままにしておいたが,GWの小笠原行の際にハッチを閉めないとキャビンに飛沫が入る状況になった。スライドハッチを閉めて,差し板の下段だけを差して大丈夫だろうと思っていたが,随分と延長してあるドジャーも役に立たずにピンポイントで飛沫が入った。ほんまにピシャッと言う表現がぴったりなほどで,そいつは大事な航海機器であるパソコンのキーボードを直撃して,一瞬で火が消えた。上段の差し板を差すべきだったし,キーボードにもカバーを掛けておくべきだった。二重の凡ミスだ。
 航海機器はキャビン内に設置してある。観るためには差し板が邪魔する。透明な差し板なら差しておいても(キャビン内が)視認できる。ということでようやく作製にかかった。
 プラ板用カッターで切るだけだから大した作業ではないが,工作が大の苦手な僕にとっては慎重にやらないと材料をみすみす無駄にすることになる。
 何度か修正を加えてようやくスライドハッチがピタッと閉まるようにセットできた。幅はぴったりで,厚みは木製のものよりも薄いから,上段と下段それぞれ反対側にちょうどいい厚みの木片を接着したらガタピシせずに収まるだろう。
 取り外しのためにちょっとした引っかかりも必要だろう。それも木片で代用しようか,こまかい部分はまた今度やろう。
 ビニールで覆われていて薄汚れているからそんなに期待はしていなかったが,それを剥がすと全くの傷なしで透明感が素晴らしい。使っているうちに擦れて見にくくなるだろうが,せいぜいクリア感を維持するようにしよう。

とりあえず下段になる部分を切り取ってみた。1枚もんで仕上げたかったが,それには元のポリカ板のサイズが小さかった。

上段の出っ張りを切り取ればうまくいきそうだ。

ぴったりと収まりました。

台湾から送られてきた¥129のデジタル温度計ですが,しっかりと働いています。エンジンに取り付けています。

この穴あき数カ所を埋めなければいけないが,生地は持ち帰ったが,寸法を書いた紙を紛失したのでまた計り直した。

Sunday, August 04, 2019

風はひんやりとしていました

 今日の作業はステンレスの金具とティラーをきちんと合わせること。
『WIND』さんから拝借しているヤスリで最後の仕上げをして,プラハンマーでトントンと嵌め込むとぴったりと収まりまった。穴開けは下手な工作で鉛直方向にする自信がなかったので,今度ボール盤を使用して納得いく作業ができるまでお預けとした。

『風来坊』さんが,
「出ないか?」
と誘ってくれたので,拙艇のスターンに槍付した『風来坊』艇のバウに乗り移った。
終始いい風が吹いている。この暑さからぬるい風を予想していたが,ひんやりとして気持ちがいい。泉佐野以外からも何艇も沖合で思いおもいのセーリングを楽しまれていたようだ。昼前に帰港。

『BonanzaII』艇は作業を終えたらしくコクピットで涼んでいる。僕のヨットに移動してもらい,冷蔵庫から取り出したスパークリングウォーターボトルの蓋を開ける。一気に圧が抜けて氷水になる。エンゲルの冷蔵庫はなかなか優秀だなあ。
 僕の作業はまだまだ終わらない。ジブの修理がある。『BonanzaII』さんに手伝ってもらってジブを下ろす。ところがまだまだ新品のようでバリバリと分厚いそれは収納にかなりのスペースを要する。キャビンいっぱいになったセールの修理個所を再チェックする。セール本体に穴が空いているわけではない。紫外線防止用の生地がちょうどスタンションにあたり擦れて穴が空いているのだ。生地を当てて縫おうと思ったが,よりカッコよくするためには…次回までに考えておこう。

こんな感じに収まりました。

保針性がよく,楽々セーリングでした。

雨は降らない。前部のアクリル窓を外しました。

擦れた部分を修理するためにジブを下ろしました。台風対策にもなりました。

Saturday, August 03, 2019

ベーンなしでは走れません

 朝から気温がぐんぐん上がって…では断じてない。一晩中暑かったのだから。でも,一昨日の夜よりはましな感じがした。汗をだらだらかき,夜中にちょっと起きて小便ついでに冷蔵庫の冷たい麦茶を飲むのが正しい夏の睡眠だ。

 ハッチが開いているヨットが数艇,みんな暑いから朝早い時間のセーリングに行くのかな。僕は今日も整備出勤だ。
『LEIA』さんが倉庫にロープを置いてくれている。ウインドベーン用に使うやつで,今使っているロープよりは安心して使えるだろう。クラムクリートに突っ込んでみてフリクションを確かめたが問題ないようだ。
 ティラーを削って,ステンの金具にちょうどはまるように加工する。その後,グリップの部分だけをちょうどいい握り具合になるように細くして,後の部分は加工しないのが,見栄えはともかく一番楽な方法だ。金属と木部の接するところはどうしても腐りやすいようだ。ボルトの穴を開けてから,樹脂を流し込んで表面から水が染み込まないようにする方がよさそうだ。

 オケラをワッチしたがコンディションが悪くチェックインはできなかった。また明日。
 
「舵なしでは走れません」より「ベーンなしでは走れません」の方が,より美しい感じ方だなあと思う少々暑さボケの頭ですね。

少し余裕を持って5m。普通のロープよりは消耗が遅いだろうなあ。

この部分の消耗が一番気になった。切れる寸前だった。

木工ヤスリでシコシコやっていると,『WIND』さんがもっと使いやすいヤスリを貸してくれました。ありがとうございます。