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Saturday, July 12, 2025

ノシャップ岬を越え稚内港へ 鴛泊港(利尻海の駅)〜稚内港(わっかない海の駅)

 適度な飲酒は熟睡を呼ぶ…いい酒だった。
 いつも通りに3時に起きた。

 とりあえず朝飯は食う。
 礼文島も捨て難い。このまま連泊したい気持ちもある。何も一気に消化しなくてもいいと思えば舫を解くのにためらいはなかった。
 Yさんが,
「気を付けて。」
と見送りに来てくれた。朝早くから昆布採りとのことだ。そちらこそお気をつけくださいね。

「明日は利尻(富士)が見えるよ。」
と昨日言われた通り船首方向に頂上が見えた。港外に向かうに従って山容が変化していく。背後になった時は中腹にあった雲も消えた。

 姿を見せてくれてありがとう。

 南西の風予報だったのに左舷から吹いている…どういうこっちゃ。エンジンはニュートラルで走る。

『sannaviki』艇長からいただきました。ありがとうございます。

 やがて南に変わり,白波が増えてきた。エンジンオフ。ペラの空転音がうるさい。艇速は6ktオーバーと申し分ない。さらに吹いてきた。メインセールをリーフしても艇速は維持している。
 赤白模様の灯台と自衛隊レーダーが一直線になったら変針する。手前でメインの陰になるジブはたたんだ。再度ジブを展開し、クローズホールドで港口を目指した。

 このスペースに3艇は無理っぽい。ポートサービスの方,通りすがりの人にもお手伝いいただいて,先に停めていたロシア船を少し前に移動してもらった。ありがとうございます。

 すでに岸壁に押し付けられている。

 明日は強風故連泊する。しかし,この係留場所では落ち着かない。ポートサービスの方が役所の係に連絡するとすぐに対応してくれた。
「ようこそ,稚内へ。」
との挨拶で港湾課の方が現れた。
『オリオン』艇長が以前停泊した場所の話をすると,そこに行って現況を写真に撮ってきてくれると言う。しばらく待っていると停泊可能な岸壁の細かい情報を提示してくれた。至れり尽くせりで恐縮する限りだ。さらにここと同じ溜まり場の南北方向の岸壁にも2艇分を用意してくれた。ありがとうございます。
 風の息つきを狙って移動を試みよう。

 そうそう,到着ビールがまだだった。風は相変わらず強く船体を岸壁に押し付けている。18時ぐらいにはちょっと弱まりそうだ。しばし,ヨット待機でのんびりしよう。

 天気予報サイトを見ていると小笠原近辺で発生した熱低が台風になりそうで,その進路は北海道に向いているではないか。ポートサービスには停泊が長引くかもしれないと伝えておく。お世話になります。
 16時を過ぎても風は収まらない。17時過ぎ,なんとなくなりそうなまで弱まった。強風で離岸できないのは3艇がぴちぴちタイトに停泊したからで,船首を振る余裕すらないのだ。
『オリオン』が出て、次に拙艇。『sannaviki』はそこのスペースに滑り込み,岸壁の角にも舫を取り船体を離す。

 強い向かい風のスターボード着け,一番苦手なパターンだよ。

 右奥が停めていた岸壁。東西に長く南風だとずっと押し付けられていた。
 アンカーも打ったし,岸壁からはうまく離れている。ようやく落ち着いたのが18時半,夜遊びはやめておとなしくヨット飲みだね。

 本日賞味期限切れの薄揚げがあったので甘辛煮。

 土鍋で米を炊いた。庄内産『はえぬき』が美味いよ。

鴛泊港(利尻海の駅)発     04:20
稚内港わっかない海の駅)着  09:00(28NM)

Tuesday, July 15, 2025

散髪しましたよ 在わっかない海の駅

 夜半に雨が降ったようで,干したままにしていたタオルが濡れている。バウハッチは閉めて寝たのでそちらは問題なし。
 パンがない…そうか買い忘れたのだ。昨夜食べなかったセコマのハンバーグ丼が冷蔵庫にあった。

 電子レンジはない(ちなみに自宅にもない)ので蒸した。適度に水蒸気が回って艶が出た。

 後ろ髪がはねて気になる。ついつい指で触り巻いてしまう変な癖が出てきた。理髪店をマップ検索すると歩いて5分もしない所にあった。
 途中の商店街には,キリル文字表記の店がある。ロシアが目の前,そこにあるのだ。

 ほとんど閉業されているようで寂寥感が漂う。

 サインポールが回っている,ありました。ドアには9時からだと書いてあるが,電話を入れたのが8時前,入店が8時半,早くから開けてくれてありがとうございます。

 有無を言わさない「床屋の頭」になる。その店の個性が表れるのだ。店主との会話が楽しく,くつろいでしまったのか,髭剃りされている間に寝てしまった。
 冷たいですけれどいいですか?と麦茶をいただく。夜間は冷えますねなんて話をしていたものだから気を使ってくれているのだ。なんでも今夏は暑いそうだ。

 カンカンカンと時折り踏切遮断機のある場所から鳴る音が聞こえてくる。えっ,列車が走っているのか。廃線と言う言葉を聞いて久しい。ここ稚内駅は存在感を誇示しているようで頼もしい。

 奥に見えるのが終着駅稚内。

 そうか,宗谷本線だったのか。

 散歩がてら,店があったら入る。

「へえっー」と言うしかないのは真ん中のトドだよ。

 明日の出港は見合わせた。宗谷岬を越える時の東風が強い…

 ここの居心地がよすぎるのも連泊を延長するのに躊躇しない理由だ。

 出ないのならということで『KAWASEMI』にお邪魔する。

 ウニ丼,ごちそうさまでした。

 ネーミングが気に入って買った。300mL瓶しかなかったのが残念だ。

 今夜も熟睡できそうです。

Wednesday, July 16, 2025

『壱分』で蕎麦だよ 在わっかない海の駅

 いかんいかん,目覚ましを解除するのを忘れていた。寝ぼけたままラジオのスイッチを入れ,『…深夜便…』を聞くが,朝飯を食っている時には,何の特集だったかすっかり忘れてしまっている,困ったもんだね。

 そろそろ違うパターンにしたいが,いかんせん引き出しが小さすぎてなかなか思いつかない。

 けっこうな数の人を乗せてモータークルーザーが出ていった。

 サハリンまで,お気を付けて。

 バースで横になっているといつのまにか寝てしまっていた。時計を見ると10時39分,『Chic Rêve』艇長が薦めてくれた蕎麦屋の開店時刻は10時45分,何度か行こうとしたが,早くしまうので入りそびれていたのだ。
 店内に入ると『KAWASEMI』艇長がはやテーブルに着いている。おはようございます。

 茹で上がりまでの一杯は欠かせない。一合に足りないとかで50円引きにしてくれた。

 初めて入る店では【もり】を頼むことにしている。右上のネギとワサビの容器が目新しい。

 麺は細目,十割蕎麦のぼそぼそ感は全くなかった。大盛りとうたいながらこぎれいな皿に申し訳程度の蕎麦が盛られている店を数多く見てきたが,ここのは偽りなし真の大盛りだ。
 会計時に店主から話しかけられる。ヨットで来ましたよと言うと驚かれていた。去年ここにみえられた方(『Chic Rêve』艇長)から薦められましたよと言うとさらにびっくりされていた。店の方と会話ができ,爽やかな気分で店を出た。ごちそうさまでした。

 食材を求めてスーパーマーケットをのぞく。

 何?ハマヤ…(大阪市)谷町の職場には7年間いた。すぐそばにこの会社があり,会社前を掃除されている方とは毎朝挨拶をかわしていた。もう20年も前のことかと時の流れに驚く。

 もう一つ…

『酒田納豆』ではないか!年に二度は庄内に足を運ぶ。大手メーカーの3パックセットの納豆はボリュームに欠けるので買うならこの会社の納豆だ…

 おやっ,列車がホームに。

 13:01発 旭川行き特別急行『サロベツ4号』,到着は16:45,鉄道の旅も楽しいでしょうね。

 明日は出る。ポートサービスでシャワーを浴びたら,夕食の準備を始める。

 昨日買ったユキノシタと豚の肩ロースを炒め煮にした。う〜ん,切り干し大根といい生姜煮といいベースの味付けがすべて同じだからあんまり大差ないなぁ。でもキノコに味がしみてけっこう美味いよ。

 セコマでトイレとビール缶の始末。

 食後はアイス。

 明日の航程は長い。おやすみなさい。

Monday, July 14, 2025

ヨット『KAWASEMI』がやってきた 在わっかない海の駅

 やけに明るいと思ったら,まあ4時じゃないか。丸1日以上吹きまくった南風も落ち着いてきた。今日1日は(風は)弱く航海には差し支えないが変な奴がやってきていることもあるし、明日15日の東風が気になる。
 東西に長い元の岸壁に戻ることにした。アンカーを打ちたかったが,そばのロシア船との間隔が狭く,ロープの沈み具合も気になり見合わせた。5時半には完了,ほどなく『オリオン』も移動完了した。
 6時半に朝食。この時間だと家にいる時と同じだ。

 今日ははみ出さずにうまく具をはさめたよ。

 向こうのグレーの船体がロシア船。

 あれあれ、まだ南風が吹いているよ,はやく収まってくれ。まぁこれで明日の東風はしのげるだろうが。

 シュラフを洗濯しよう。前回洗ったのは江差だからほぼひと月経っている。今夜からは夏用の掛け布団を使用するかな。
 軽油の配達をお願いする。僅か30Lだが楽に入れられる所で給油しておくと安心だ。それにしても岸壁が賑やかだ。そうか,ウイークデイだからだと気付くまでに時間がかかる。曜日の感覚が鈍っているのは老化かそれともサンデー毎日な日常のせいか…
 なんだか見たことある兄さんが近寄ってくる。利尻でお世話になった漁師のYさんではないか。修理中の漁船を引き取り,回航のようだ。旧知の友のように気さくに話ができるのが嬉しいね。
 今朝鴛泊を経った『KAWASEMI』が,はや,入港してきた。お疲れ様です。一息ついてから到着ビールに誘われる。1杯が2杯,3杯…いやぁ,気持ちよく飲めるのが楽しいね。途中でYさんも加わり,話がはずむ。

 Yさんが出港,鴛泊までは1時間半ぐらいだと言う,速い!

 お世話になりました,お気を付けてお帰りください。
*写真は『オリオン』艇長からいただきました。

 Yさんの漁船が出て行ったので,『KAWASEMI』はポートサービス前の岸壁に移動する。僕もアンカーを打ちに離岸,30mばかりロープを伸ばして投錨した。これで安眠は確保された。
 到着ビールだけでは物足りなく,到着飲み会を18時からやることになった。
 持ち寄りの惣菜には各艇長の個性が表れているらしい…知らんけど。

『KAWASEMI』の明るいキャビンで,さらに明るい爺さんがやっているのはよいことだよ。
*写真は『オリオン』艇長からいただきました。

 これこれ,このグラス素敵だ!カワセミだよ。

 カワセミの嘴はとんがっているけれど,このグラスの唇にあたる感触は滑らかでよろしいね。

 楽しい飲み会でした。ありがとうございました。

Sunday, July 13, 2025

南風が強い 在わっかない海の駅

 移動したおかげでヨットは岸壁に押し付けられることなく安眠,なのに惰眠を貪ることなくラジオ深夜便を聞いてしまう悲しい性…

 コーヒーを飲んでから朝飯,カップスープにもネギをぶち込まないと気が済まないのはネギの劣化に消費が追いつかないからだ。

 ゴーゴー音がずっと聞こえている。

 港内も白波だらけだ。
 
 先日使って気になったのはヘリに貼ったテープの剥がれ。

 青テープがなかったので,幅広アイボリーでごまかした。ウインドベーン本体との接続部分も補強しないといけない。

 古いオートヘルム2000の調子もみておく。オーパイそのものは快調だが、防水のために被せたゴム手が崩壊寸前だ。
 
 ポートサービスで洗濯,安くていい。朝は混んでいるようで洗濯機,乾燥機ともに待ち時間があった。使用しているのはみなさん高齢の方ばかりで,旅の途中かしらね。

 ポートサービス内の案内板には気象に関するデータが各種掲示されていて参考になる。中でも宗谷沖潮流カレンダーはありがたい。
 洗濯後は温泉にでも出かけようと思っていたがここのシャワーを使わない手はない。

 少し街をぶらつこう。

 お風呂ならここかな。手前の市場が気になる。

 北海道に来て初めて知った【豚丼】なるメニュー。この店のは酢飯だった,店によっていろいろと味付けも変わるんだろうなぁ。

『sannaviki』は南風をもろに受けて岸壁に押し付けられている。角に停めているのでそれを90°動かせば船首が風に立つ。『オリオン』艇長と二人で手伝う。バウロープを引き,難なく向きを変えることができた。これで今夜の安眠は約束されましたね。

 北防波堤ドームを観に行く。

 この防波堤が造られた経緯などをもっと詳しく知りたくなりますね。

 拙艇で軽く飲む。明日は動ける海況だが,それ以降の天候を考えると,しばらくはここ稚内に滞在だろうなぁ。

Thursday, July 17, 2025

枝幸港は遠かった 稚内港(わっかない海の駅)〜枝幸港

 ロシア船との間隔が短すぎるので抜錨の際にバウが振れるとぶつかりそうだ。前日から『オリオン』艇長がそのことを気にかけてくれている。経験の浅い僕にはありがたいことだ。

 先に抜錨した『オリオン』が再着岸して,拙艇の左舷ミジップから取ったローブを引っ張る用意をしてくれている。アンカーロープを引きながら離岸するのに合わせて『オリオン』も(ロープに)テンションをかけながら動きだした。おかげさまで無事にアンカーを回収できました。ありがとうございます。朝からお世話をおかけしました。

 宗谷岬はあっけないほどの無風で難なく回り込むことができた。昨日なら難儀したかもしれないね。

 宗谷という名称(当時は地名であることは知らなかった)には幼い頃何となく憧れた。その宗谷の街並みを海から眺める。

 稚内を出てすぐにこいつ(蛾)が飛んできた。枝幸まで逃げちゃダメだとこんこんと言い聞かせる。

 よしよし,耐えるんだよと励ましていたが,(枝幸の)赤灯台が見えた時にはいなくなっていた…きみねえ、せめて飛び立つとこぐらい見せてえな。

 エンジン回転を落とすと少し異音があった。着岸してからペラを見るとやっぱりやられている。さっさと潜ろう。

 シャフトに巻き付いていましたよ。

 4艇ずらり並んでいます。

 先行の『KAWASEMI』は2時間前に着いていたよ,速いね。僕は15時半に着岸。

 風呂を取るか居酒屋を取るか…当然居酒屋だろう。そこに,ヨットが見えたからとお兄さんがやってきた。

 お勧めの店まで案内してくれました。一緒に飲むかなと思っていましたが下戸のようで入り口で帰られました。ご親切に,ありがとうございます。

 日本酒でやるのは…

 刺身盛り合わせ。

 〆はビールを飲みながら…

 チャーメン。具は海産物と野菜でかなりのボリューム。ごちそうさまでした,美味しかったです。

稚内港(わっかない海の駅)発 04:30
枝幸港着           15:30(66NM)