Saturday, October 12, 2013

たまには深夜に出る 小松島港

前夜にTを泉佐野駅でピックアップし,買い出しを済ませてヨットに泊まった。漁協の氷がコインを受け付けない。水揚げ場のそばの製氷機だけはオーケーのようだったが,祭りの兄ちゃんが大量に氷を軽トラに積み込んでおり,それが終わるまで少し待った。
風力計はカラカラと回っており,リギンが時折カンカンと響く。夕食はアルコール抜きだったので,ようやくビールにありつき,小1時間だけでも寝る。

予定通りに午前2時に舫を解いた。月はとっくに沈んでいるので海を見てもさっぱり何が何だか分からない。予めリーフをしておいたセールを揚げる。風向きが悪かったが,関空島を越える頃になるとメインが少しはらんできた。ようやくジブを揚げる。充電のためエンジンはONのままだがペラは回さない。

雲の晴れ間に星が見える。星座はオリオンしか知らないが,やっぱりオリオンが見える。
遠くに見える黄色い光は錨泊中の本船の灯だ。時計を見てもさっぱり時間が経っていない。暗いとよく海の状況が分からずにやたら単調に思えてくる。5時には空も白んでくるだろうから,それまでの辛抱だ。

スターンがずいぶん明るいなと思ったら,GPSのバックライトを最強にしていた。1/3に絞ると,空の星がいっそう輝いて見えてきた。

行き交う本船も漁船もいない。艇速は3~4ノット。もっと潮に引っ張られる予定だったがなあ。
由良瀬戸方向へは飛沫を浴びて不快だ。加太瀬戸を越えることにする。左舷前方に本船の緑の明かりが見える。微妙な位置関係なので注意しないといけない。こんな時に便意をもよおしてきた。ヒーブツーさせてヨットを安定させて用を足した。あんまりキャビンの中にいすぎて気分が悪くなってきた。明るい時なら少々海が荒れていてもスターンからお尻を突き出して簡単に済ませるのだが,暗い時はごめんだ。
白々と明けてきた加太瀬戸を漁船に注意しながら通過した。

さっぱり沼島が近づかない。やや南寄りに進路を取っているが更に流されているようだ。タックして淡路島に近づく。そのまま淡路島と沼島の間を抜けようとするが真上りの風でしこたまスプレーを浴びる。
二人とも眠くなってきた。沼島に一旦立ち寄り遅い朝飯を食べて1時間でも寝よう。結局加太瀬戸から沼島まで4時間もかかってしまった。

破損したスライダーを交換していると昼寝の時間はなくなってしまった。ビュービューと風の音が凄いが,舫を解く。
鳴門方向へは飛沫がきつい。小松島方向へ舵を取ると気持よく滑りだした。


我慢の甲斐あって,小松島までは快適なセーリングだった。こんなセーリングはめったにない。

港内に入ってからジブを降ろし,メインをたたんだ。

いつもの銭湯(日の峰温泉)に行く。お湯を頭からかぶると塩水が垂れてきた。


『びぜん』(2011年竣工)保安庁さん,頼りにしていまっせ。


小松島ならここ。生中がグイグイ入る。大皿に盛られた惣菜も美味しい。

ポンツーン前の食堂で中華そばを食う予定だったが既に閉まっていた。駅前まで歩き普通の中華料理屋で五目そばを食って寝る。

佐野漁港発 02:00
(沼島10:00~11:50)
小松島港着 14:50

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