Saturday, August 29, 2015

涼風のセーリング

 大気が不安定のようだが午前中はもちそうだ。
 港の中では風はさっぱり期待しなかったのだが,出てみるとあくせくしないでのんびりセーリングできるぐらいの風が吹いている。エンジンを切る。関空島一周しようと思っていたが,それには少し風が弱すぎる。気持よくヨットが進む方向に舵を取った。
 関空島の上空にあった雲はいつの間にか消えている。気温の上昇とともにどこかへ行ってしまったらしい。東側はと見ると,ところどころ雲の下がモヤのように霞んでいる。きっと降っているんだろう。風向きを見て確認するが,ヨットを走らせている海域には雨雲は来ないだろう。


いやな雲ですね。

 少し経ってから周囲を見ると,7,8艇は出ているようだ。8月の最終土曜日。明日の天気予報が雨なのが恨めしい。


同じ泉佐野の『LargeCatch』艇。滑るように走っていました。

 13時前までほとんどピストン運動のようなセーリングを続けた。真夏のような日差しではないのでセールの陰を探さなくても汗はかかない。それにこの涼風だ。
 追手で港に戻る時だけが,むっとした夏の暑さを思い出させる。

 舫を取っていると『IZUMI』さんがやってくる。昨晩届いた白山の【だだちゃ豆】を茹でて持ってきてるので一緒に食べる。


『IZUMI』艇は37ft。大勢が寄ってきても余裕がある。

 岸壁の上で海を見ていた女性がロープを伝って降りてきた。『IZUMI』さんが手を振ると,にこやかに手を振り返す。
「ヨットに乗りませんんか?」
 お二人とも琉球大学の出身らしい。【だだちゃ豆】とお茶をごちそうする。
「ついでのヨットの中の見学もどうぞ。」
 これでヨット人口が少しでも増えればと…とは『IZUMI』さんのお言葉。

 家にいた『浮浪雲』さんがやってきた。僕の帰港と入れ替わりに出ていった『風来坊』さん,『over joyed』さん,『LargeCatch』さんも加わってヨット談義。いや,この日の話題はキャンピングカー。みなさん楽しい日々をおくってらっしゃいます。

 盆のクルージングで燃料タンクの蓋を開けっ放しにしたまま風雨の一晩を明かした。軽油に雨水が混じっているのが心配だ。油水分離計のフロートは動いていないが,燃料タンクの底にドレンコックらしきものがあったので試しに開けてみた。


下部の濁ったものが水。先から出てきたのはきれいな軽油でした。

 タンクの下部に相当たまっているのだろうという予想をはるかに裏切って少しだけ水が排出された。やれやれ~

 GPSプロッターの電源はまだ入らない。いろいろといじってみるがサッパリ駄目だ。
 水タンクの中もきれいにしないといけないなあ。
 配線の整備はさっぱり進んでいない。

 まだまだ,やらなければいけないことがある。

 エンジンギアボックスの検油棒は部品が届いたと連絡が入った。来週末は交換しよう。

Saturday, August 15, 2015

乗りすぎて通過しちまいました

 鳴門の転流に合わせて出港するので起床は5時で十分だ。
 コーヒーを淹れ,味わいながら飲む。コンビニで今日の飲料と朝飯を調達したら舫を解く。


ヨットレースに出たたくさんのヨットが出港していく。

 このクルージング中で最高の風が吹いている。6ノットで朝一番の気持ちのいい帆走だ。
 朝食の唐揚げを食べながらの舵取りも楽じゃない。


鳴門の橋が見えてきた。

 潮に押されて行く。風が弱く真上りなのでエンジンをかけているのが玉に瑕。鳴門の潮に乗って淡路島西岸を北上するといい具合に明石海峡の東南東流に乗る。
 富島でもう一泊の予定だったが,11時台とは時刻が早過ぎる。そのまま明石を目指した。

 東南東流の最強には少し早かったが,その分抜けてから潮に押される時間が長くなる。ずっと6ノット台をキープして泉佐野まで行けるだろう。


このクルージング中最高の青空が,最終日とは泣かせる。


入道雲の下あたりにずっと黄色い線が走っている。

 泉佐野では,いつものメンバーがお茶会。ほどなく『COSMO』艇,『over joyed』艇も帰ってきた。冷えたスイカをごちそうになりました。

 いろいろとトラブル続きのクルージングだった。普段では見えない部分がたくさんある。またメンテナンスしてクルージングを楽しむことにしよう。

ケンチョピア発 06:00
(鳴門~明石経由)
佐野漁港着   15:30

Friday, August 14, 2015

阿波おどりでした ケンチョピア

 起きる頃になってから風がビュービュー吹き出した。トイレに行ってきたTは浜ではさほど吹いていない,風はここだけだと言う。しばし迷ったが初心貫徹。
 鳴門の転流に余裕を持って出港したはずだった。
 新月で星がくっきり見える。無粋なのは海南の灯りで,それは空を赤く染めている。
 流れ星が時折,天の川と夜光虫。これ以上の演出はない。
 今日も出来高が上がらない。鳴門の転流には間に合わないだろう。伊島に変えるか,それとも徳島見物でもするか。


そろそろ夜が明ける。


いい天気になるだろう。


新町川からたくさんのヨットが出てきた。

 小松島へ向かう。あいにくポンツーンはうまっている。
 ケンチョピアに向かう。『Snow Goose』さんに連絡を入れる。そうか,今日は牟岐大島へ向かっているんだ。停める場所がなかったら『Snow Goose』さんのバースに停めてもらうことにする。ありがとうございます。

 ポンツーンが運良く空いていた。そりゃそうだよな~ここに停めたヨットはレースに出ていったはずだから。


県庁の真ん前です。


なかなか楽しそうだ。

 お昼前に念願の徳島ラーメンを食べに行く。街は阿波おどり一色だ。僕の大好きな『ふくや』の【ういろ】を買って送っておいた。
 ヨットに戻って昼寝。

 一番近いはずのはずの銭湯に行ったが,昨年の10月で廃業していた。新町の銭湯に行く。19時からはヨット連が繰り出す。それまで鳴門の魚で一杯だ。
 街は人でいっぱいだが,ギスギスしていないのが実にいい。みんなのんびりと楽しんでいる。


見る阿呆でした。

方杭漁港発   02:00
ケンチョピア着 09:30

Thursday, August 13, 2015

やっぱり抜けてます… 方杭漁港

 零時きっかりに雨が降り出す。メインマストにもオーニングを掛けてハッチを開けていても雨が振り込まないようにしたが,やがてビュービューと風が吹き出し,飛沫が凄い。予報通りの前線通過だ。
 5時に起きて様子を見る。直ぐにでも出られる用意だけはしておく。
 デッキに不思議なものが転がっている。?よう見たら燃料タンクの蓋やないか!たしか締めたはずやのに。バックステイが妙にぶらぶらしている。ターンバックルがユルユルや!ターンバックルは締めたらええだけや。もんだいは燃料に混じった雨水や。夜の雨は結構きつかった。油水分離計を見るが変化はない。タンクの底の方にはたんまりたまっているんとちゃうかな。波に揉まれて,そのうちに油も水もごちゃまぜになる?それはいつや?そらはどんどん明るくなってくるのに気分はだんだん暗くなってきた。やっぱり霊が乗ってんのやろか…

 岸壁に打ち寄せる波しぶきが凄い。惣菜屋を教えてくれた漁師さんがまた来られて今日の風と波について話される。
「出たら,アカンで。」

 9時過ぎ少し落ち着いてきたので出港。
 不規則な波に翻弄されて,今日もさっぱり艇速が上がらない。一気に徳島入りを目指したが,3ノットとは我慢の限界だ。


進まないね〜。


お風呂の誘惑で方杭にまた入港。

 先に淡輪のヨットが1艇停まっていた。舫を少し前にずらしてくれる。ありがとうございました。そこへボートに乗った漁師さんがやってきて,
「もっと前に着けたりよ。」
 淡輪の前に停まっている漁船はこの漁師さんの船らしく,ギリギリまで着けてオーケーだよとわざわざ言いに来てくれたらしい。ありがとうございます。
 後で,この漁師さんと話をしたのだが,数年前に太刀魚の干物をくれたおばあさんの息子さんだった。あーあの時のと覚えてくれていた。
 岸壁から飛び込んでみんな夏の海を楽しんでいる。跳び込むシーンを写真に撮っていると,岸壁の上からお姉ちゃんが声をかけてくる。
「うわーっ,おっちゃーん写真撮ってるぅ。うちのも撮ってよ,おっちゃん。」
「はいはい,何でもしまっせ。」
 うちのんで撮るんやでと自分のiphoneをお姉ちゃんは渡そうとするが岸壁が高すぎて届かない。網を差し出してiphoneを預かる。
「うわー網やって〜おっちゃん。」
「おっちゃん,ちゃんとビデオ撮ったら一回確認してや,おっちゃん。ほんで,次撮るんやでぇ,おっちゃん。」
「はいはい,何でも言うて。」
 お兄ちゃん,お姉ちゃん,お兄ちゃんと連続ダイブ。
 岸壁に戻るには反対側まで泳ぐ必要がある。Tが,
「海からヨットに乗り移って岸壁に戻ったら。」
と肝心な点は外さない。
「うわー,おっちゃんありがとう。」
…延々とおっちゃん,おっちゃんでした。
 そこで,Tがぼそっと突っ込み。オッチャンちゃうでおじいちゃんやで。ほっとけ!

 出島からのヨットが着いた。僕のヨットに横抱き。なんと先日僕の上架中にお会いした人でした。

 お風呂,生ビール…
 明日は2時に出て,鳴門を越えよう。

芳養漁港新港発 09:30
方杭漁港着   14:30

Wednesday, August 12, 2015

全然進みませんわ… 芳養漁港

 伊島までの予定で5時に出る。
 奥深い勝浦の港から外に出た時に,『ラピタ』艇長からVHFが入る。
「写真を撮ろうと思っていたんだけれど,(僕の艇が)早く出過ぎて撮れませんでした。お気をつけて。」
の内容だったが,勿体ない。180度回転して朝日の方向に向かった。


逆に撮りました。ご安航を。


昨日のうねりはすっかりなくなっていた。平穏な潮岬を目指す。

 電話が入った!昨日の若林さんからだ。検油計のことを,上架の際お世話になった鉄工所のAさんに話してくれたらしい。そこで応急処置としてしなければいけないことをAさんから的確にアドバイスしていただいた。蓋はがっちり閉めてはいけない,空気穴が必要だとの事だった。ありがとうございます。

 今度はVHFで緊急通報が入る。どうやら天気が荒れてくるらしい。夕方まで粘るつもりは今日の艇速が伸びなかったこともあってとうにあきらめている。5年前に入ったことのある芳養に入港する。青空が少なくなり,雲が多くなってきたが,まだ風向きは変わっていない。


芳養に着ける。旧港から漁船が移動してきてすっかり満杯になっていた。

 気になるギアオイルの蓋であるが,航行中も監視していた。エンジンをかけるとオイルはブクブクしだすが吹き出すまでには至っていない。なんとかなるだろう。

 漁師の方が,自転車でぶらりと港の様子を見に来る。挨拶をすると,いろいろと教えてくれる。晩飯のことを言うと,惣菜屋さんが開いているかどうか確かめに行ってくれた。お世話になりました。
 簡保センターで入浴。コンビニでアルコール購入。さっき紹介してくれた惣菜屋でおかずをしこたま買う。


今日の晩飯はヨットで摂る。

 また,漁師の方がぶらりと見えられる。明日は伊島へ行くと伝えると,
「乗ってきよんで。」
「はぁ〜」
 もう一人の漁師の方が,生返事の僕に,
「何が乗ってきよるか分かってるか?」
 なんと霊が乗ってくるらしいです!
 甲浦でもそうらしい。なかなかためになる話,酒でも飲みながらいっぱい聞きたかったけれど,相手は原チャに乗っているので勧めるわけにはいかん。惜しいことをした。

勝浦港発 04:50
芳養漁港 14:20

Tuesday, August 11, 2015

海の色と空の色が素晴らしい1日でした 勝浦港

 方杭から那智勝浦までは少々遠い。2時に起きて,コーヒーを淹れる。『浮浪雲』さんからいただいた台湾製のカップ麺で朝食。
 暗い中,星を見ながらの出港は気持ちがいい。
 後方からやたら明るい船が近づいてくる。さらに近づくとそれらは窓から漏れる灯りだと気が付いた。もしかして,DIAMONDPRINCESS?
 BoatBeaconで確認してみると果たしてそうだった。この先,どの海域をcruisingするんだろう。
 赤灯,緑灯を確認しながら用心して船を進める。昨日に引き続き,大きなうねりの中を進めるが,横波を食らうことなく順調に夜明けを迎えた。
 明るくなったらお腹が空いてきた。

 海の色がどんどん青くなってきた。



 波にもまれることなく潮岬を越える,

 さっきまで青かった海の色が少し黒っぽくなってきたのは深さがましたからだろうか。
 ここからは反流があるのか艇速が2ノットばかり落ちる。1時間ぐらいの辛抱だ。

 那智勝浦の港は奥深い。観覧船が島と島の間を抜けていく。奥へ奥へと進んでいくと,ヨットが停まっている。さらに近づくと,おいでおいでの手招きだ。僕が勝浦に来るのを知って連泊していてくれた。ありがとうございます。

 舫を取ったら,先ずはこれ。『Lapita』さん,ごちそうさま。

 ヨットは2ハイだけ。関東方面からは台風の影響で来なかったらしい。

 落ち着いたら,いつものように燃料補給とエンジンオイルの点検。ついでにギアオイルも点検してみるかなと…これが余計だった!検油棒を元通りに締めていくと,スルスルっといくらでも回る?反対方向に回してもおんなじだ。おそるおそる回転させずに抜いていみると,上蓋の部分とネジの部分がねじ切れております。『ラピタ』さんにアドバイスをいただく。アロンアルファでくっつけ周りをバスボンドで固めて,この件はなかったことにした。と,そこにタイミングよく大浜ドックの若林さんから電話が入った。さらにアドバイスをいただく。お世話になりました。

 すぐそばの公衆浴場『はまゆ』へ行く。硫黄泉に浸かってるとのんびりクルージングのよさがジワーッと湧いてくる。
『Lapita』さんたちとタクシーで居酒屋へ。山の話,海の話で盛り上がり,体内にアルコールがどんどん蓄積されていく。

方杭漁港発 03:00
勝浦港着  14:30

Monday, August 10, 2015

ようやく夏のクルージングに出ました 方杭漁港

 9連休を利用して四国を時計回りに周ろうと思っていたのだが,船底塗装と修理が長引き,出港が2日遅れる。土日の好天が恨めしかったが,日曜日に無事ホームポートに回航できてよかった。
 軽油は燃料タンクに満タン,さらに20Lポリタンクに7つ,これだけあれば風がなくて,がんがん燃料をたいてもお釣りがくる。もっとも僕のやっているようなクルージングは次の港にいかに早く着けるかで,3ノット台ののんびりセーリングはやっている暇がない。

 朝8時にTを泉佐野駅でピックアップし,少しでも早く出たいので買い出しもスーパーには行かずにコンビニで済ませる。とりあえず徳島を目指すので,食料の積み込みはそこですればよい。

 いい天気で出港できた。が,風が弱い。

 友ヶ島水道を抜け,しばらく行ったところで今日の行き先を再確認する。真上りでえんえん機帆走もつらい。和歌山方面へバウを向けるとセールに張りが出てきた。この時刻から行ける港なら方杭がいいだろう。そうなら加太瀬戸を抜けてくればよかったな~。

 平和なクルージングが続く。ずっと使ってきたC-MAP入のGPS魚探が,おそらく電源コードの断線だと思うのだが,使えないのが少々不便だ。ハンディGPSとiPhoneアプリで代用する。このiphoneアプリは優れものなのだが,電池の消耗が激しく,それを回避するためにバッテリーからチャージしながら使っているとどんどん発熱して最後には充電できなくなってくる。
 白崎を越えると方杭はすぐそこだ。


 方杭の海はきれいです。

 一杯やる前にスイミングプラットホームから海に跳び込む。
 『みちしおの湯』でさっぱりして,併設の店で一杯やりながら明日の予定を組めば,あとは眠たくなるまで飲み続ければよい。

佐野漁港発 09:00
方杭漁港着 15:20

Sunday, August 09, 2015

ホームポートに戻りました

 最後の仕上げで,高圧洗浄機でデッキを洗い流す。どうもお世話になりました。アンカーチェーンをいただいきました。どうもありがとうございます。
 GPSの電源が(おそらく)接触不良で入らない。C-MAPの入ったこれがないとクルージングの時は困る。なんとかしないと…


久々のフルセール。

 二色沖ではレース中。ちょうどレグの中間だったのか,『YOGO』がこちらにやってくる。軽く挨拶をする。
 泉佐野にはついさっき,壱岐から九州南岸~四国南岸を経て『IZUMI Ⅱ』が戻ってきたところらしく,オーニングの下でワイワイ皆さんが歓談されている。僕も早速まじっていろいろとクルージングの話を聞いた。2週間ずっと晴れていて快適なクルージングだったようだ。

 自艇に戻り,GPSの配線をごちゃごちゃするが改善なし。トホホである。

Saturday, August 08, 2015

下ろしました

 昨日の試運転でシャフトからの異音があったので,朝から鉄工所のAさんが作業をしている。6時には始めていたらしい。お世話になりました。芯出しはできているのだが,船体との間にあるラバーの部分が少し曲がっている。それも関係しているかもしれない。
 若林さんと3人で試運転。やはり同じ回転域で高い音がなる。戻って再調整。また出港。何度やってもあんまり変化はない。同じ回転域ででるのでシャフトが干渉しているのではない。芯出しはきちんと出来ているので,暫く様子見ながらできるだけその回転域を使わないで乗ることにして,この件は終わりにした。帰港して舫を取ったまま2000rpmまで前進をかける。今度は音がしない。やはりエンジンマウント,シャフトの問題では無いだろう。
 午後から,一文字YCの艇の下架。それが終わってから僕の艇のメンテナンス。照明を点けながら作業をするが,昼間と違って涼しくてはかどる。
 清水ポンプを取り付け,ライフラインを整備した。作業終了22時。後ろの『美帆』艇も遅くまで作業をしていた。みなさん熱心です。

Friday, August 07, 2015

まだまだ続く…

 ラダーシャフトの調整。
 ラダーシャフトからの海水はスタンチューブのようなもので止める。パッキンを入れブランケットを締めていく。
 お次は舵角の調製。
 右はストッパーが効いているが,左はストッパーが欠落していて舵がほぼ90度まで曲がってしまう。アスターンかけて不用意にラットから手を離したら…

 あっという間に時間が過ぎていく。舵のストッパーはまだ付いていないが,クレーンで吊り上げて馬をかましたところとキール下部のサンディングと塗装をする。乾くまでの間は昼飯。ここんとこ冷かけ(うどん)ばかり食っている。


キールのサンディング。この後,塗装です。

 昼食後,ようやく下架。鉄工所のAさんも立会で,若林さんと3人で試運転する。1800rpm~2000rpmで異音が聞こえる。回転数を変えるとなんともない。パッキンのあたりが出るまでやってみるが解消しない。一旦戻って,パッキンを少し薄めのものに交換する。再出港。やはり音は消えない。走りながら,音の出口を探ってみる。おそらくここだろうと推定して今日はおしまい。明日,再調整する。Aさん,お世話になります。

 というわけで,いろいろありまして土曜日からの夏のクルージングはしばしお預け。
 明日もメンテに燃えよう!
 

Thursday, August 06, 2015

あと少しです

 真面目に港通い。
 310号はどうも好きになれない。今日はちょっと遠回りだが480号から湾岸へ抜けた。時間的には大差ない。朝から少し曇っていたが,大気が不安定だ。案の定,14時を過ぎてから前線通過のような風が吹き,午前中に見えた積乱雲は姿を隠し,当面には黒い雲が広がってきた。

 ラダーの取り付けをする。
 ボルトがうまく入っていかない。2本はするっと反対側まで抜けたが,残り4本は内部で屈曲していて反対側になかなか先端をのぞかせない。ハンマーでコンコンとやるが,強くやりすぎてネジ山を潰してしまってはやっかいなことになる。わざわざ取り寄せたインチネジなのだから。勢いでやっつけてしまわないようにここは昼飯でも食って作業は後回しだ。ちょうどシャフト制作を依頼した鉄工所のAさんがいた。
「屈曲に合わせてちょっと(ボルトを)曲げたらええねん。」
「!」

 昼食後,作業に取り掛かろうとしたところ,先ほどのAさんが手伝いに来てくれた。穴の様子を観察して,ちょいちょいとボルトを軽く曲げる。ほんの少しだ。4本ともなんの動作もなくするっと入る。プロに賞賛の言葉は失礼だが,やっぱり素晴らしい。ありがとうございました。

 グラグラのスタンションを外し,位置を変えてタッピングねじを締める。プロの作業を観察しながら,次回自分でやるときの参考にする。
 次はライフラインの張替え。かしめ作業をやっていて何かを思い出した。そう,コパーヘッドだ。


ライフラインです。これで安全。


ライフラインを外しています。上架中の作業は落ちないように…

 さて,明日もまたメンテです。さっさと片付けよう。

Wednesday, August 05, 2015

お化粧しました

 今日も朝から港通い。
 朝の冷気は車で10分も走ればコンクリートから発せられる熱気に変わる。

 メインセール,ミズンセールともにスライダーのサイズが小さく,ズルして風上に立てないでセールを上下すると,風をはらんだセールがスライダーをグルーブからいとも簡単に外す。サイズを大きい物に替えた。
 エンジンルームに潜り込み,ビルジポンプの配線をたどりヒューズを交換する。キャビン内配電盤とエンジンルームと2箇所で作動が可能になった。

 お世話になった鉄工所に挨拶に行く。交換したプロペラシャフトを見せていただく。鉄工所の人も,こんな状態のは見たことがないそうだ。いつ折れてもおかしくない状態で,洋上で折れたら,「あれっ,進まんなあ」ってことで…ペラの脱落は痛いよね。


長い間放置されたままだったのかもしれない。

 シャフトがこんな状況だから,プロペラを心配したが,ほんの僅かに電蝕を確認しただけでほとんど影響がなかったのが幸いした。
 昼過ぎに,昨日に引き続きJIMがやってきた。いろいろと作業を手伝ってくれる。ありがとうございます。
 今回は上下架と船底塗装・ハル磨きのお任せコースにしたが,高圧洗浄機で古い塗料を剥がしているとボロボロと落ちてくる。このまま塗装をしてもいい具合に仕上がらない…ほとんどサービスできれいに磨いてもらいました。ありがとうございます。


船底塗料を剥がすと何やら修理跡が現れた。やっぱり剥がしてみるもんです。

 ラダーの修理をしているので,以前から気になっていた予備のティラーをセットする軸を探した。


予備のティラーは確認していたが,ビルジ溜まりにあるこの棒が舵軸だろう。

 スタンションを付け替えるためにボルト締めなのかタッピングねじなのかを確認する。ギャラリー収納庫の内装を剥がすを果たしてタッピングねじでした。これで作業が簡単にすみます。
 僕はヨットのこの内装ってやつがどうも好きになれない。冷蔵庫のような無機質な室内で,昔の団地のように外配管で修理も簡単てやつのように配線も目に見えているのが好みなんだがなあ…


廃屋ではありません。ネジの先端確認。


清水ポンプが動かないので新しくしました。


お肌スベスベになりました。

 作業も終わりにしようとした頃,忠岡のYK氏がやってくる。しばらくヨット談義。またいろいろとご教示願います。

 明日もメンテ。好天続きで作業がはかどるのが嬉しい。

Tuesday, August 04, 2015

ペラが付きました

 今日も真夏日の予報であるが,大阪でも山間部にある僕の住んでいるところは,朝,車を走らせていても,エアコンは必要としない。木々の間から流れてくる空気はひやっとしている。和泉の国との峠を越え,さらに西に進んいでいくと,段々コン クリートに覆われた熱気が押し寄せてくる。今日も暑い1日になることをここで再確認するわけだ。

 早朝より開いているホームセンターで皿小ネジ25mm,30mm,40mmとそれに見合うワッシャー,ナットを購入してからドックに向かった。

 外国の方が1名いる。お互い自己紹介する。今日は助っ人で見えられたらしい。将来ヨットを買った時のためにメンテナンスを手伝って,自分の知識としたいらしい。お手伝いありがとうございます。
 泉佐野の『LEIA』さんが陣中見舞に来られる。ありがとうございました。


ペラ装着。

さて,明日もメンテに励もう。

Saturday, August 01, 2015

いやはや暑いですねぇ

 この艇にはまだ名前が入っていない。ようやく上架したので書家のKさんに頼んで書いてもらった。シートを貼るより直書きでと無理なお願いをしたが引き受けてくれました。どうもありがとうございます。


ピカピカのシャフトが入っています。


右と左。あじがあります。


スターンには『攀丸』と入れてもらいました。


ラダーのブラケットと上側の締め具。程度はよさそう。