夜半からの雨はまだ止んでいないが,今日は晴れるはずだ。
港に行かないと朝からパソコンの前に陣取って,見逃しても損した気にはならない動画なんかを垂れ流ししながら飲んだくれてしまうから全くお気楽なものだ。
港に着いても冴えない天気で陰鬱な雲が頭上に広がっている。
このところ右舷梵天にリードされている舫がラダー下に回り込むことが多かったのだが,スターンは随分と左舷側の『ocean』艇にぴったり着くように流されている。そりゃそうだ,北風が吹いているのだから。これで出るのには苦労しない。
風はのんびり走るにはもってこいなのに,今日は波が悪すぎる。上下動ばかりしていてさっぱり艇速が伸びない。波の波長が悪すぎるのか?
挙動の激しい時はコクピットにいるに限るが,そんな時こそ長靴のフリクションがいいのか悪いのかを試すにはもってこいだ。おまけにデッキは夜露で濡れていて,さらった波もそれを応援しているからなおさら都合がよい。マストまで横柄に歩いてみる。滑らへんやん!
しかし,薄いので冷える。今日は山靴用のウール靴下を穿いているが,もっと寒い時は普段履きブーツのフェルトインナーを追加すればいいかもしれない。
上らせているとヒールが25°を越えている。のんびり走りたいから落として楽する。
そうするとクローズホールドじゃないからセットしても積極的に使うことがなかったテークルの使い勝手も試せるしね。
テークルをしっかり引くとセールがばたついてもブームが踊らないので,これはなかなかいいような気がしてきた。
12時過ぎになんだか風が弱くなってきた。帰るかな。
この先関空島の北西面に入ると完璧にブランケットだ…帰ってからアメダスを見ると,弱かったのは12時台だけでその後またいい風が吹いていたようだ。
前方からクレーン船。
航路が交差しないように走る。
テトラポットだろうかたくさん積んでいる。どこの港に運ぶんだろうかと思っていたが,僕が関空島北端の黄沖灯標を後ろに見た頃,空っぽの同一船が北上していった。作業が早い。関空島(2期)にデポしたんだろうか。
その黄灯標を東に回り込んだらちょうどオケラタイムだった。
ウインドベーンに舵を任せて,キャビンに入り,頭だけ出して前後をワッチしながら,オケラをさらにワッチする。3エリアと小笠原とはなかなかつながりにくいが,今日のコンディションはよかった。本当に久しぶりに北海道からの信号も取れた。
ちょっと艇速が増してきた。
コクピットにいない間にいい風が吹き出したようだ。
エンジンチェックをして港を出る。また曇ってきたようだ。
商店街で揚げたての天ぷらを買って帰ろう。
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